ファンサービス、性格のいい悪い・選手2

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271代打名無し@実況は実況板で
金田正一

 E14年連続20勝の中で

 1960年、金田は、9月29日まで19勝しかしていなかった。
 前年のシーズンオフにゴルフ場に行く途中でトラックと正面衝突して全身打撲の怪我を負う。そして、シーズン中には胃腸障害にも悩まされていた。
 9月30日の中日戦、国鉄は島谷が先発し、4回まで2−0で勝っていた。
 金田は、ブルペンから引き上げて登板の準備をしていたが、ベンチから声がかからず、島谷の続投が決まると球をたたきつけて怒ったという。
 5回、島谷は無死三塁のピンチを招く。しかし、ベンチが動かないことにしびれを切らした金田は、自らマウンドに登っていき島谷を降板させる。もちろん、監督は交代を告げていない。金田は、マウンドに上がるとき、審判にこう言ったという。
「わし、投げるから」
 そのピンチを無失点で防いだ金田は、8回に1点を失いながらも投げきり、そのシーズン20勝目を手にした。
 しかし、その試合で先発していた島谷は、プロ生活で1勝もあげることなく引退している。