危機感足りないプロ野球
12日、大宮―神戸戦が埼玉スタジアムで行なわれたが、観客数はわずか9926人と1万人に満たなかった。
同じ埼玉スタジアムで1週間前の浦和―鹿島戦が5万2789人。
この極端な数字に対して、ほとんどのメディアが分析も解説もなかったのが気になった。
埼玉スタジアムへのアクセスの悪さは有名だが、日本代表の試合でもないのに5万を越える観衆を集める浦和の人気はすさまじい。
さて日本のプロ野球をみるとオープン戦とはいえ、お寒い観客数が続いている。
かつては「オープン戦でキャンプ費用をペイできる」とまで言われた時代もあったが、今年最も多く集まった試合でも13日の甲子園の阪神―巨人戦の3万2017人。
3月3日、スカイマークでのオリックス―ロッテ戦がたった871人で話題になった。
しかし、それ以上に関係者が深刻に受け止めなくてはいけないのは3月13日の日曜日に、松坂と岩隈が登板した西武―楽天の試合。
屋根つきのインボイス西武で行なわれながらわずか7096人しか集まらなかったことだ。
今回のオープン戦の観客実数発表から考えると、公式戦の1試合平均では3割減になるのではと予想されている。
そうなると昨年のパ・リーグの1試合平均は史上最多の2万6800人(セ・リーグは3万3300人)が1万8000人前後となる。
これは前記したJリーグとほぼ同じ数字になる。
http://www.hochi.co.jp/html/column/baseball/2005/0316.htm