190 :
623:05/03/05 07:31:50 ID:RWzQ6G+30
>>189 中日の選手が拉致されたのが8月29日(28日?)だとすると本来ならナゴドで横浜と試合していた日なので、
ホーム用のユニフォームを着ていたと考える方が普通ですね。
ホーム用だと確かに青よりも白の方が目に付くような…
自分もドラゴンズの選手の姿を『青い』と表現した一人なので、拙ければ修正文を用意します。
191 :
358:05/03/05 22:45:52 ID:EfWk94B00
>>189 自分はホーム用のユニフォームを着てるつもりで書いてました。
623氏のおっしゃるように拉致日から考えてホーム用ユニでしょうから、
それで統一した方が良さそうですね。
192 :
112:05/03/05 23:17:09 ID:bb4Z4lSQ0
>>189 ホーム用ユニのつもりでいましたが、「青い」って連呼してました…。
広島の赤白ストライプを「赤い」というのと同じノリです。
「白い」に統一した方が良ければまとめてなおします。
自分は読んでてビジターユニを想像していた。
所詮レフドラ…。・゚・(ノД`)・゚・。
チームカラーとしての青というイメージで、表現は「青い」でいいんじゃない?
と一読者が申しております。
>193
ヨシヨシ( ´・ω・)ノシ(ノД`)・゚・。
195 :
126:05/03/06 00:26:21 ID:rtFLL8fV0
>194
あ、そうか。チームカラーってのは意識していませんでしたorz
112氏の挙げられた、赤白ストライプ=赤という解釈の仕方も成程と思うし、
中日のチームカラーが青というのも踏まえて、「青い」のままがよさそうですね。
しょうもないこと言い出してすみませんでした。皆さんレスありがとうございます。
では、ホームユニということで書いていきます。
196 :
代打名無し@実況は実況板で:05/03/06 01:34:34 ID:Kci4lCO8O
レイプたつなみ氏ね
保守
捕手
ほーしゅ
200 :
126:05/03/08 00:56:28 ID:eX0N5eYB0
166. 鏡面に映る者の名は
── やめろ!!
叫ぶ誰かの声を黒木は聞いた。不確かな、曖昧な意識の狭間で。
その声の主を、自分はとてもよく知っていた。いや、知っていたからこそ、問わずには
いられなかった。
(何をやめろっていうんですか)
あなたの仇だ ── 声にならない叫びが喉元までこみあげる。
(あなたを殺した、70番を、俺は)
それなのに「やめろ」と、彼が言う。何を今更。そう、今更すぎる。
もう、引き金は引かれてしまったというのに。
何度耳にしたか知れない、軽すぎる、空気の割れる音。
手に馴染みすぎて ── 重みを感じない銃の先から立ちのぼる、硝煙の匂い。
コマ送りのごとく映る、血飛沫。鮮明すぎるその色。
さまざまな事象が、時間差で五感を刺激していく。
ごと、と血まみれの床が鳴った。
操り糸を切られたマリオネットのごとく、目の前で床にくずおれた人物の立てた音。
命ある者から、そうでないものに成った瞬間の ── 音。
その瞬間、黒木の右腕はふいに重力に従い、垂れ下がった。
あんなにも軽かった拳銃が、急にその存在感を増したかのようだった。
ねばつくような闇の気配がずっと、心の底に巣食っている。
胃をせり上げる嘔吐感は、決して室内に蔓延する血臭のせいだけではなく ──
「……!」
反射的に口許を手で覆った黒木は、指先にぬるりとした何かを感じ取った。
そのままそろそろと頬をなでると、ぱっくりと皮膚の割れている部分を指が探り当てた。
激痛に顔をゆがめ、慌てて手を離す。開いた左手は、真っ赤な血に濡れていた。
ちりっ。脳の奥で火花が散った。同時にいくつかの映像が、瞬いた瞼の裏をよぎる。
201 :
126:05/03/08 00:57:05 ID:eX0N5eYB0
額の銃創から血を流し、のけぞり倒れていく何者かの姿。
視野いっぱいに納まった『17』 ── その青い数字の中央に開いた穴。
不鮮明なそれらは、瞼を上げ下ろしする間隙にカットインし、ノイズに荒らされ、消えた。
そして黒木は視線の先に見る。じわじわと足元にまで迫る、血の海を。
見てしまう。血溜まりに伏す、ユニフォームの背中の数字を。
「70」
わずかに開いた唇から洩れ出た声は、自分のものではないように、ひどく嗄れていた。
“NAKAZATO 70” ── 中里。70番をつけたあの人物は、確かそう名乗っていたのだったか。
彼は先発の柱になりたいと言い、チームメイトを殺そうとしていた。
選手会役員を殺さなければオーナー達に殺されるからと、自分と岩本に銃を向けた。
岩本は自分をかばって中里と戦い……殺された。
今、足元に伏しているこの死体(なのだろう、おそらく)は、岩本の仇だ。
だから自分は追っていたのではなかったか。仇を討つために。
なのに、なぜ?
黒木の視線は死体の背に釘付けになっていた。背番号と、床を満たす赤い血に。
── これをやったのは誰だ? 殺したのは誰なんだ?
(俺だよ)
ざわ、と総毛立つ感覚が全身を駆けめぐった。
右手の銃が重かった。それなのに、手を離れない。指と同化しているかのように。
トリガーにかけられたままの人差し指を、確かに引いた記憶がある。
引いた。そして、あの音を聞いたのだ。軽々と人の命を奪う、あの音を。
黒木は確信する。そうだ、自分が撃った。
202 :
126:05/03/08 00:59:49 ID:eX0N5eYB0
(俺が)
がたん。後ずさる背中が引き戸に当たった。割れた磨り硝子の残骸がその振動で崩れて落ち、
かしゃん、かしゃんと、断続的な音を響かせた。
身体が震えていた。上半身だけでなく、足も。
いまさらのように思い出した満身創痍の痛みと、説明のつかない心情にかられて。
『こんなん間違っとる』
── 選手同士で、なぜ殺し合わなければならないのか。そう洩らした岩本の表情が脳裏に甦った。
殺したくないと、自分はあの時考えたはずだった。だが、現実はどうだ。
『お前を殺す』
己の告げた声を憶えている。復讐の虜と化した自分は、心に堆積した溶岩の堰を壊してしまった。
取りついた負の感情の果て、命を奪う音を鳴らした。
すべては同行者を殺した70番を討つため。それだけのために。
「……70だけじゃないだろう」
(!)
黒木はぎょっとして顔を上げた。想像の生み出した声が己の内に聞こえたのではない ──
ただでさえ危うい足元が、さらに現実感を失くしていくようだった。
目の前。ガラスが割れ、無残に中身を溢れさせている幾つかの戸棚以外、水平に保った視界に
おさまるものは他に無い。 ── 無い、はずなのに。
「70だけじゃないだろう。あと二人、殺した」
持ち上げた片手の指を二本立てて、見せつける、自分自身の姿を黒木はそこに認めた。
【残り15人・選手会11人】
ジョニー…(つд`)
205 :
112:05/03/09 04:05:30 ID:VpsxGZx40
167.なすべきこと
一通りの情報交換が終わった後、3人は荒木を追いかけることになった。
武器を持たない山本と、怪我を負った岩瀬。戦力にはならない。
しかし、単独行動よりは複数の方が、危険は少ないだろうから。
辺りに警戒を払いながら、福留はぼんやりと考える。
『俺に出来る事があると思うんです。人殺しじゃなくて、もっと別の』
今探している友の、荒木の言った言葉が思い出される。
荒木は明確な目標を持って、その為に行動していた。
自分はどうだ?
この2日間ずっと、状況に流されていただけではなかったか。
今は荒木を追っているが、その後はどうする?何が出来る?
―この血塗られた島で、俺がなすべきことは、一体なんだ?
真っ先に思い浮かんだのは、石井とデニーの死体。岩瀬を傷つけたという山北。
ドラゴンズと選手会が戦うことになるのは仕方がない。そうなるように仕向けられているのだから。
だが、私利私欲のために仲間を裏切ったものがいる。
(許せない。デニーさん達を殺した奴も、山北も。だから)
206 :
112:05/03/09 04:06:28 ID:VpsxGZx40
福留の思考は、突然視界に飛び込んできた赤い色で遮られた。
森の奥から続く、赤い筋。
赤い絵の具だけを筆につけて、力任せに捌いたらこんな感じの線ができるだろうか。
―もちろん、目の前の赤は絵の具などではなく、夥しい量の、血液。
ほぼ同時に岩瀬と山本も気づく。
立ち止まって見合わせた顔は一様にこわばっていた。
「まさか―」
荒木が。そう続けようとした福留を、山本が手で遮った。
最悪の可能性は口にするな。そう言いたそうな山本の顔を見て、福留は口をつぐんだ。
「…この出血量じゃ、そんなに遠くにいないはずだ。…探そう」
目をそらしたい気持ちを抑えながら、赤い線を辿る。
(もしかしたら、この先で、荒木が血まみれで倒れているかもしれない)
そう思うと胸がむかむかする。こんな不快な気分は初めてだった。
だから、木の下に座り込んだ人影がスーツ姿であることに気づいたとき、福留は確かに安堵したのだ。
(荒木じゃない。井端さんでもない。…ドラゴンズの選手じゃ、ない)
―岩瀬の口から、高橋由伸の名が呼ばれるまでは。
「昌さん!由伸さんの手当て、なんとかできませんか? 立浪さんや岩瀬さんを助けたみたいに」
山本は由伸の傷を確かめ、…首を振った。
「ちゃんとした設備があって、医者がいればどうにかなるかもしれないが…すまない。俺では無理だ」
「そんな…」
治療ができない、つまり、由伸は死ぬ。
山本は目を伏せた。重苦しい空気が落ちる。
それを破ったのは由伸だった。
207 :
112:05/03/09 04:29:15 ID:VpsxGZx40
「気にしないでください、山本さん。俺が油断したのが悪いんですから」
ふう、と息を吐き出して、由伸はしっかりと3人を見つめた。
「…古田さんに伝えてほしいことがあるんです」
ドラゴンズの人に頼むのは間違ってるかもしれないなぁ、と呟く由伸の顔色は、いつもよりもずっと白い。
「佐伯さんがオーナーと繋がっています」
「佐伯さんにやられたのか?」
「ああ。あの人はオーナーと電話してたんだ。そこを見つけて、それで」
福留の知っている佐伯は、マスコットと戯れたり、オフの番組ではしゃいだりしながらも、
野球では妥協せず、ファンを大事にする―そういう人間だったはずだ。
佐伯がオーナーに与しているなんて。
目の前で由伸が死にかけていなければ、とうてい信じられなかっただろう。
「…わかった。古田さんに伝えるよ」
山本が頷いたのを見て、由伸が微笑んだ。その笑顔は、あまりにも頼りなかった。
「よろしくお願いします。…それから、小久保さんに」
「由伸さん?!」
由伸が倒れそうになり、慌てて福留はその体を支えた。
「小久保さんに、伝えてくれないか。あなたのいったこと、やっとわかった、間違ってなかったって」
福留の腕にかかる重みが増していく。
命の消えていく重みに耐えきれず、福留は怒鳴りつけた。
「ふざけないでください!俺はそんな伝言、預かりませんよ?!」
由伸が目を丸くした。山本と岩瀬も驚いて福留を見る。
208 :
112:05/03/09 04:31:14 ID:VpsxGZx40
「死ぬなんて、冗談じゃない!小久保さんに言いたいことがあるんなら、自分で言ってください!
…北京で金メダル取って、長嶋監督を胴上げしようって、そう決めたじゃないですか!」
「…そうだ、由伸。死ぬなよ。オリンピックの借り、返さないままで逝くつもりか?!」
岩瀬も怒鳴りつける。左腕が震えているのは、悲しみか、それとも怒りか。
「由伸、死ぬな。生きて、また野球しよう。こんなくだらないことで死ぬなんて、もったいない」
山本も、怒鳴りこそはしなかったものの、強い口調で言った。
「岩瀬さん…福留…山本さん…ありがとう…」
3人を見つめて、由伸は微笑み、瞳を閉じる。
「ああ…やっぱり、俺も、死ぬときは、笑うのかぁ…」
由伸を埋葬して、3人は立ち上がった。
「…俺は、選手会の所に行こうと思う。由伸の伝言を届けに」
「俺も一緒に行きます。場所はわかっているし」
そういった岩瀬に頷いて、山本は福留を見た。
「お前はどうする?福留」
福留は軽く目を閉じる。
―俺のなすべきことは。
閉じた瞳を開いて、山本をまっすぐに見つめた。
その目に、迷いはない。
「…俺は、佐伯さんを探します」
【残り15人・選手会10人】
よしのぶー!
職人さん乙です
ホシュ
211 :
代打名無し@実況は実況板で:05/03/10 20:58:36 ID:BR7lmSnc0
長峰も高橋聡もピンチだな。
レベル高すぎ。
捕手。
職人さん乙です!
ほす
保守
捕手
泣ける展開が続くよ・・・ホシュ
保守
ごめん。いったんアゲ
( ・д・)ヨシノブ・・・
職人さん乙です
保守しときますね〜
保守
ほす
ホシュ〜〜〜!
ホシュ。
新鯖でも60日ルールがあったらそろそろ次スレの準備が・・・
あ
保守
ほす
hosyu
そろそろ60日ルールか・・・?
テンプレは保管庫の現在状況と現行スレ・過去スレを改変して使えばいいんだよな
捕手
即死判定もn日ルールも厳しくなったみたいだな。
n日は6時間から4時間になったみたいだし…。
ネタスレには厳しい時代だな。
237 :
代打名無し@実況は実況板で:05/03/20 03:48:42 ID:JylMvqPS0
捕手
頑張って保守
239 :
112: