――西武の200億円も高いですか?
堀江 それはもう、話にならない額ですよ。
――西武球団を買わないか、という話はあったんでしょう?
堀江 ええ。でも、値段が違いすぎた。
――100億円以下なら買うと?
堀江 そんなこといってない。新聞記者が勝手に書いただけです。
――いくらなら買います?
堀江 タダなら・・・。
――タダ? 無料?
堀江 そう。タダでも買うかどうか・・・。だって、相手の経営状態が
まったくわからなくて、どういう付帯条件が付いてくるかもわか
らない状態で、買値なんて付けようがないですから。西武ドーム
は現在年間7千5百万円で借りれますけど、そこは西武鉄道でしか
行けない場所でしょう。だったら球場での物品販売収入以外に
鉄道料金の半分くらいは球団の収入によこせとか、そういう条件
を話し合う必要があります。それをどう交渉できるかわからないけど、
ざっと考えても100億円でも高いでしょう。50億円でも、どうかな・・・。
――2年後くらいには日本のプロ球界に自分も加わっている、と(TV番組で)
いわれましたが・・・。独立リーグの支援から始めるとか?
堀江 それはない。レベルの低いところではやりたくない。
――だったら新しくリーグを創る?
堀江 それも難しいでしょう。選手が動かないんじゃないかな。
――それなら、楽天の三木谷社長がやったように、現在プロ球界
を支配している人たちに取り入るか、ファンの後押しを得る
以外にないですよね・・・。
堀江 そうでもないでしょう。草の根運動的な活動には限界があって、
選手会もこれ以上は大義名分を打ち立てられませんよね。つまり
「球団数削減反対」のストは打てたけれど、「球団数増加」という
改革を旗印にしたストは打てない。それは草の根運動の根本的な限界
でもあって、やっぱり「中」に入らないと変えることはできないわけです。
――だったら、「中」に入る方法は?
堀江 僕の仕事は「最初に野球ありき」というわけじゃないんです。
いろんな企業買収をやっているわけです。そんななかで球団を
所有している企業があれば、自動的に球団をシェアするように
なりますから。別に無理をして頭を下げてNPBに入れていただ
かなくてもいいはずです。
――なるほど。ある日とつぜん堀江さんが日本テレビの社長になっているとか?(笑)
堀江 それはありえない(笑)。けど、今回いろいろと球界と関わったことで
わかったことも多かったですから。城を攻めるには、外側から堀を埋めて
石垣を崩して・・・というのじゃなく、空から爆弾を落とす方法だって
あるし、パラシュートで降りる方法もあるわけですよ。
堀江 結局、現在のプロ野球全体が「読売クラブ」というべき存在ですよね。
NPBは読売の子会社みたいなモノで、コミッショナーもリーグ会長も、
それらの事務局にも読売の息のかかった人で、読売以外の会社も、
球団を持つということは「読売クラブ部」に入れてもらうことになるわけです。
302 :
代打名無し@実況は実況板で:05/01/29 13:29:45 ID:QCt8hZNV0
――西武もオリックスも、球団を新しく所有してNPBに加わったときは、
その読売の牙城を崩そうと意気込んでましたが・・・。
堀江 でも、結局は「読売クラブ」に取り込まれたわけです。
――読売1千万部の力は強いし、テレビの力も強いですからね。
スネに傷のある企業は逆らえないし、少しの傷もない企業なんて存在しないでしょうから。
堀江 でも、それはインターネットのない時代の話ですよね。つい最近も、
あるテレビ局で「インターネットの危険性」なんて番組を放送して
いたけれど(苦笑)、もう、そういう時代じゃないですよ。そんな
ことで世論は動かせない。だから三木谷さんが、どうして「読売クラブ」
に入ったかというと、これはあくまでも僕の推測でしかないですけれど、
いずれは僕に負けてしまうと考えたからじゃないですか。ネットのオー
プンな世界でガチンコで勝負したら、楽天はライブドアに負けてしまうと。
だから旧勢力とつるむ方法を選択したんだと思いますよ。時代の流れから
考えると、判断ミスだったと思いますが。
はたしてライブドアの次の手は? TBSの株主になる・・・?
それとも、オリックスを買う・・・?
http://www.tamakimasayuki.com/sport_bn_34.htm