【金満】中日と巨人ってどっちが金持ち？【球団】

球団としては巨人。

中日、阪神、両球団とも優勝特需のなかった　2003年度の業種別経常利益ランキング（興行部門）
1 ジャニーズ事務所　8,005
2 よみうり　　　　　6,558（巨人）

12 中日ドラゴンズ　 1,169

19 阪神タイガース 656
単位100万

親会社グループとすれば中日。

読売の方が規模は大きいが中部読売や西日本読売など赤字の部門が多い。
（巨人の収益で赤字部門を穴埋めしている）
中日グループは基本的に黒字になる事しかやらないので、実利益は大きい。

プロ野球部門としての収益ではほぼ互角。
巨人は放送権が大きいので球団自体の利益は大きいが球場は賃貸なので、球団の収入ー球場の使用料
中日は球場が自前球場なので、球団の収入＋球場の収入

プロ野球を持つことによる経済効果
は圧倒的に中日。
巨人は読売としてのスポーツ新聞がない。関連会社の報知新聞でも５０万部程度
中日は自前のスポーツ新聞で中日スポーツと東京中日スポーツを持ち両誌をあわせると
１日約１００万部を発行。これはスポーツニッポンの１１０万部に次ぐ第２位の発行部数。
単純に１部１００円としても１日で１億円、年間３５０億円以上の売り上げがある計算になる。
その他、球場やチケット販売、テレビ、ラジオ放送などプロ野球による収益のほとんどが
グループ内で行っており、「外部から入金してグループ内で消費」という図式が出来ている。
しかし、逆に言えば中日という球団は名古屋経済に対しては経済的なメリットがほとんどないという事につながる。

両者に共通する点では
他球団と異なりオフにお金を使うということは、親会社の利益をあげる事につながる。
つまり、記事のないオフは新聞の売り上げが減少する。
そこに読者の喜ぶような記事があれば、オフによる売り上げ減を取り返すことができる。
例えば、中日スポーツがオフに２０％の売り上げ減があったとする。
（実際は宅配率が高いので減少率は少ないのだが）
１００万部×０．２＝２０万部。１日２０００万円減、１ヶ月６億円減。
１１，１２，１月で１８億円減。
１０億円をオフに使ってこの２０％減を取り戻せれば、十分採算が取れるという事になる。

他球団ではオフの補強にいくらお金を使っても直接グループ内の収益が増える事はない。
これが巨人、中日の２球団が補強費にお金をかける理由。

阪神がいくらお金をかけても、関西の新聞社の収益が上がるだけで、
グループ内の収益に結びつかない。
その為に限られた枠内でしか予算が取れない。

巨人、中日、阪神という３球団で比較するならば
親会社の規模の違いもあるが
最も大きな違いはシーズン席の収益差

阪神甲子園年間予約席　販売数19000席。
最高値席　37万円
一般席最高値席　3500円

ナゴヤドーム年間予約席　販売数25000席
最高値席 75万円（スペシャルボックスを除く）　
一般席最高値席　4800円

東京ドーム年間予約席　販売数35000席
最高値席 54万円（Jrスイートを除く）　
一般席最高値席　5900円

計算上、席料を全席最高値席と仮定
（ナゴヤドームは販売数の一番多い　70万円と仮定）

シーズン席売上額　
阪神　70億円
中日　175億円
巨人　189億円

中日の販売額　175億円を阪神が売り上げるためには

105億円／3500=299万人
シーズン席として　19000*70=133万席を売却済みなので、
299万+133万=432万人
の観客を動員しなければいけない。

阪神甲子園球場は55000席なので
55000*70=385万人がリミットなので

仮に阪神が全試合超満席でナゴヤドームがシーズン席以外の売り上げが０でも
432万人-385万人*4800=22.5億円上回るという事になる。


巨人の販売額　189億円を阪神が売り上げるためには

119億円／3500=340万人
シーズン席として　19000*70=133万席を売却済みなので、
340万+133万=473万人
の観客を動員しなければいけない。

阪神甲子園球場は55000席なので
55000*70=385万人がリミットなので

仮に阪神が全試合超満席でナゴヤドームがシーズン席以外の売り上げが０でも
473万人-385万人*5900=52億円上回るという事になる。


少なくとも阪神（横浜）は球界で第３位の収益がある。
しかし、それと比較しても巨人、中日とは格段の差がある。
これが現実。