阪神タイガースバトルロワイアル

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952939:04/11/03 21:00:18 ID:jeDfAy1t
>>945
保管庫の管理、いつもお疲れ様です。あんなんで良かったら是非お使い下さい。
953代打名無し@合併反対:04/11/03 21:13:12 ID:eNNpRmug
とりあえず>>950次スレ頼むよ
954代打名無し@実況は実況板で:04/11/03 23:01:46 ID:vdpGyVEs
>>939
これはすごいですね。顔文字が付いてるし
新庄や二岡のように名前だけの登場人物まで載っているし

リレーは次々選手が出てくるけれど意外とまだの選手も多いですね
沖原や久保田がどんなキャラなのか楽しみでもあり怖くもあり・・・
江草と杉山は一緒に行動してたりするのかな

一人で1作に取り組んでおられる職人さんの続きも楽しみにしています
バースはやっぱ凄いなw
955代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 10:54:16 ID:/rTqE5L1
こんなスレ立ちました。
各球団の「バトルロワイアル」スレを見守るスレ
ttp://ex7.2ch.net/test/read.cgi/base/1099509309/

1 代打名無し@実況は実況板で sage 04/11/04 04:15:09 ID:3DOQ/pE+
神職人の名作、凡職人の凡作、名無しがなんか自治議論してる、批評はどこまでアリか、その他。

現行のバトロワスレの情報を集めつつ
内容や運営に関する感想や批判や情報交換や議論まで。
本スレの進行の妨げになりそうな話はここで。

でも陰口はほどほどに。基本的には神職人さんへ感謝の精神を忘れない。
956代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 12:38:04 ID:1PgrmNC3
基本的には他球団の選手は出しちゃだめなの?
957代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 12:48:29 ID:voKOc1rx
巨人バトロワにも入来兄弟繋がりで古田とか出てたし
中日バトロワは中日vs選手会の設定だし
出しちゃダメって事は無いと思うけど。

ただ出すなら阪神の選手と繋がりのある人でないと
好き勝手バラバラに出してたら収集つかないしダメだと思う。
今まさにそういう話で中日バトロワスレがちょっとややこしくなってたし。
958代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 12:59:23 ID:yZ2FIuHp
もしリレーに出すつもりなら、今やってる職人に了解を取ってからじゃないと
ダメだと思う
絶対に話の本筋に関わらない・他の職人の話に影響しないなら無許可でも
いいと思うけど、わざわざ他球団からやってくる以上はそんなのありえないだろうし
リレーと関係ないところで新しく書くなら全然OKだと思う
959代打名無し@合併反対:04/11/04 18:29:16 ID:LNZ/Y+MK
他球団なら元阪神の選手とか福原繋がりでニオカとかがいいなw
960代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 20:07:59 ID:B5itWprq
     ,r'/ /,r;:::::,:'::::::::::/::::::::::::|ヾヾ!ソ,.'::"::-:::::::::::::::::::ヽ::::::}
     // /;;;::::::/::::::r":/::::,i!::/!:|     ̄~~ヾ:::::::::::::::::::!::::::〉
   ,:/ /;;;::,;;/:::::/:;;;,ィ;;;/;;;;/ |:|        ゝ::::::::::::::::;|>'
   |! /:/:::::;l::::/:::77:メ/  l:! ,,......._   、_ゝ::::::::::::ノ;;|~,:)
    ,l::/::::::i!:::/;',,r‐-、   /'  ,..   `ヽ、 ヽ`:::;|::::::/i!'_
     l:/!:::::/::/| li' ,:'j`l      ',";"ー、 ` r`::::;;|,.-、:/:|='.
    .|:| |:::::|l:l:::| `_.i`'リ       ! 、,`i i;  |:::::::;;|'、):|:::::l'"
     || i:::::| l|:::H"  ̄ `i-、..,r''''ー-`、-' ノl'  |::::::;;|ゝノ::;;:::l
    ` ,〉:::|:::l;;i `ー--ク  i!    l!    l:::::::::|-':::::|ヽ、:、
     /:`ヾl、:::::〉、   `   `ー-- "    ,.!|:::::::::l::::,、:|  `
    /:::::::::::`:/  ` 、  '''==-     ,. -'l;:;|: :::::::l::| `ゝ
    .!::,i:::::::::::i!     >、   ,,.. -‐ "  :ト、|   i:Y
    |::i::::/::::::|-‐-、,.-|`:.、|  ̄    _,,..-‐"' |  : ::i::l,
  ,..-|:l::::l::::::::|    /!   〉:. ,..-‐''"      /|  : :::|:::|
保守は最優先事項よ!

961代打名無し@実況は実況板で:04/11/04 21:48:39 ID:f5r2DWjW
>>959
ニオカはもう出たよ
何十回も言ってることよ
962代打名無し@実況は実況板で:04/11/05 08:04:24 ID:twmOawpS
小町は元来姉たちのように清楚な女だったが、舞人のために鬱陶しいキャラを演じ続けたんだろ
全く遠慮がないように見えて舞人に従順だったりするし

まぁこの当たりは読解力もくそもないわな
963代打名無し@実況は実況板で:04/11/05 12:11:12 ID:eoouQKQ4
保守よ
おんなじことの繰り返しよ
964代打名無し@合併反対:04/11/05 19:24:07 ID:d5nEzMBb
>>961スマソ
965代打名無し@実況は実況板で:04/11/05 20:09:25 ID:2VuOxQuj
お前らのどんでん調保守にウカーリワロタ
966代打名無し@実況は実況板で:04/11/05 21:08:27 ID:bHqTj30Z
      i::::::::::::::::.:.:.:.:::.:.:.:::.:.:.:.:::.:.:.: : : : : !: :l: : : : : :.:.:.:.:.:.:.、:.:.ヽ
       i:::::::::::::::::.:.::::::.:.:.!:::.!::.i::::::::.:.: : : :li.: :|: : : : : :.:.:.:.:.、:.:.!:.:.:i
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     /!i:::::/.!::::::iト|,.イ7;ヽT    V!:.:i:リY:;;T メ V:リ:::::.:.:リl:.l l/
.    /イ{i::::{ !|:::::ハヽ VYrノ   / ̄.ヾ.ュ::リ 〉レ' V:.:/ ,ソ
      li::::ヽl:::::::::iト、 ´ ̄     l {(  )} 「`  /:.:.:.レ′
       V^ヽ:::::::::ト、.        | ヽニ / |   /!:.}:.:.|   ・・・・・・・・・・
       __,...}ハ::::::::ヽ       l〉{ { } }〈| /::}/ヽi}
    ,. --┴─-- ̄ ``\     l iト--イi K-'⌒ゝ ⌒ヽ
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 //   ...::;:::- '´     ノ  ー-- L_j...__r-=-ヽ、    ヽ}
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96713 ◆2qL78YV/jc :04/11/06 00:13:41 ID:QqLzrL/R
夜。
数日前まで人が住んでいたらしき家屋の中で藤本は久慈と横になっていた。
「…なあ、藤本」
「何ですか?、久慈さん」
「もう既に10人以上、死んだそうだ……」
久慈は突然、そう切り出した。
久慈が飲んでいたものを吐き出した時の爆発以外、二人はこれまで他の誰にも会わずに来た。
幸運だったのか、不幸だったのかはまだ分からないが…
二人は黙り込んだ。

その静寂を破るものは突然現れた。
「選手の皆さん、こちら、経営者選考委員会本部です」
最初のルール説明を行っていた女性の声だった。
「まもなく、第一ステージの終了時間となります。
 最初のルール通り、これまでに一人も整理できていない選手もあと20分で整理対象になります。
 それでは、また明日までごきげんよう…」

また、静寂。
「今の『整理』って、あの液体が爆発することなんですよね…」
藤本が不安げな声で久慈に話し掛ける。
「あと20分で俺も…」
怯えた声で話す藤本。
ショートもそんな主人の様子を悟ってか、近くに寄り添ったまま離れない。
しかし、久慈は平然としていた。
「心配はない。」
そう言うと、自分の枕元にある通信機を藤本に投げ渡した。
「それで大丈夫だ。」
968代打名無し@実況は実況板で:04/11/06 00:14:23 ID:QqLzrL/R
「なぜそう言えるんですか?」
理解できない藤本は、久慈に質問する。
その答えも、たった一言。
「俺は『死んだ』からな…」
久慈は寝返りを打って藤本に背を向け、眠り始めた。

そもそも怪しいと思っていた液体を久慈は吐き出した。
そして、その液体が爆発した直後、「久慈死亡」の誤報が通信機に流れた。
つまり、その通信機を藤本が持っていれば、久慈を藤本が『整理した』こととなり、藤本が整理
対象となることはない…
久慈の機転に感謝しつつ、藤本は再度眠りについた…

次の日の朝。

二人(と一匹)は通信機から流れる六甲おろしで目覚めた。
「おはようございます。
 只今を持ちまして、第一回の『指令』は終了致しました。
 現在生存中の選手は36名です。
 只今より、該当選手の背番号を読み上げます…」
例の女性の声だ。
そこでは藤本の背番号、9番も読み上げられた。 また、久慈の予測通り32番が読み上げられることはなかった。
「予想以上に整理が行われましたので、本日は『指令』は行いません。
 ただし、自発的に『整理』することは可能です。
 それでは、明日の『指令』発令時までごきげんよう…」

朝の静寂。

冷蔵庫に入っていた納豆と炊いた白米で二人は簡単な朝食を取る。
 何でこんなに怯えないといけないんだ…
 こんな理不尽な争い、さっさと終わらせる!
藤本の中で何かが目覚めた。
969代打名無し@実況は実況板で:04/11/06 00:35:20 ID:YZoQR5YG
13氏キター!!乙!!
藤本燃えてキター!!
って体調は大丈夫なんすか?無理せんでくださいや。
97013 ◆2qL78YV/jc :04/11/06 00:56:08 ID:QqLzrL/R
>>969
一応、今週中は自宅安静で来週から仕事復帰でつ。
97113 ◆2qL78YV/jc :04/11/06 01:38:05 ID:QqLzrL/R
ストーリーの大きな矛盾が発生しますた… 
>>142の追加分は抹消し、【32番 久慈 死亡】のソースだけが流れた、という形に変更しまつ。
972代打名無し@実況は実況板で:04/11/06 11:40:52 ID:iBKLmE+f
973代打名無し@実況は実況板で:04/11/06 13:30:13 ID:E7l1D3Gm
>>972
グフフフ・・・
ああ、ほんと(苦笑)
おつかれさんやな
974542(1/6):04/11/06 22:32:01 ID:Lts+UlFR
>>928

22.悪夢

杉山直久(背番号18)はバッグから出したパンを前にして溜め息をついた。
気分が悪い。食べられそうにない。
もう一度溜め息をつくと、上から小言が降ってきた。
「お前なぁ、朝が弱いって言っても、もう11時だぞ?さっさと食えよ」
床に座ったまま、恨めしそうに声の主を見上げる。椅子を踏み台にして棚の奥を
物色する江草仁貴(背番号26)は、追い討ちをかけるようにぴしゃりと言った。
「そんなんだからスタミナつかないんだろ」
「……仕方ねーじゃん。昨日眠れんかったし、体質ってモンがあるんやからさー」
げっそりとした表情で、杉山。
「お前の方が絶対異常やって……」
低血圧で朝食を食べる事も億劫な杉山にとっては、午前中から元気良く動き回る
彼が自分とは別種の生き物のように思える。何やらごそごそやっていた江草は、
あ、あった、と呟いて、細長い箱から若干刃毀れした包丁を取り出した。そして
隣の棚にも首と手を突っ込み始める。
バイタリティのある奴だ。
「お前には解んねーよ、オレの気持ちなんてさ……」
「当たり前じゃん、俺は俺でお前はお前だし」
「揚げ足取んなやなー」
しゃあしゃあとうそぶく彼をとりあえず半眼で睨んでおく。大きく息を吸って吐いて、
先程からいたずらに捏ね繰り回していた不味そうなパンをようやっと一口齧った。
「……マズ」
「今はそれしかないんだから文句言うなって」
「解ってるよ」
……ああ、不毛だ。
975542(2/6):04/11/06 22:32:30 ID:Lts+UlFR
舌戦をだらだらと続けるのも馬鹿らしくなる。投げ出した右足に視線を落とすと
泥のこびりついたシューズがあり、その上にタテジマのズボンを穿いた足が
伸びていて、ずうっと辿っていくと胴が目に入った。そこにあるのは『18』―――
所謂エースナンバー。今の自分にはかなり重い番号だが、いずれはそれに
相応しいと認められる投手になりたいと思っていたし、そのために一軍でも
二軍でも精一杯頑張ってきた。
そしてその結果が、どうまかり間違ったかこの殺し合い。
こんな醜悪な『ゲーム』を強要する首脳陣にも、それに抵抗出来ずに甘んじて
受け入れるしかない自分にも―――ひたすら腹が立つ!
「狩野は?」
「……あんまり、体調良くなさそうやなぁ」
少し声を低め、毛布を被って丸くなっている狩野恵輔(背番号63)の顔をそっと
覗き込んだ。目の下に濃いくま。唇の色がやや悪く、憔悴しきった顔で眠りこけて
いる。苦しそうな彼を起こさないようにそろそろと額に手を当てた。
「熱、あるっぽい」
「うーん……」
数日前から体調を崩して騙し騙しやっていたらしい狩野だったが、こんな事に
なったせいか疲れが一気に来たようだ。たまたま自分たちと会ったから
いいようなものの、こんな状態で外に倒れていたら……あまり宜しくない事態が
起こっただろう。多分。
物色を終えた江草は何かの箱を抱えて戻って来た。板張りの床にそれを置き、
埃っぽいなぁとぼやきながら向かいに腰を下ろす。心配そうな顔で狩野を見る
その横顔が相変わらずのようでいて、どことなく疲弊している風に見えるのは
気のせいだろうか。
ぱさぱさしたスポンジみたいなパンをもう一口二口齧って、口を開く
「お前にはオレの気持ちなんて解んねーよ、きっと。だって中村さんの……、
 見てないんやろ?」
無意識のうちに、『死体』という単語だけ声が小さくなった。もう一度、したい、と
口の中で小さく呟いく。嫌な単語だ。出来る事ならばそうなりたくないし、誰かを
そんな風にしたくもない。そして、目の前の彼や隣で眠っている狩野がそうなるのも
見たくはない。そうなって欲しくない。
976542(3/6):04/11/06 22:33:29 ID:Lts+UlFR
「……お前、ホンマに見んかったん?」
「うん、見なかった」
開始早々殺されたらしい中村泰広(背番号13)の死体。
地面に横たわったそれが纏った大量の血の色が頭に焼きついて離れない。
土の上の引きずった跡から、誰かが彼を移動させようとしたらしい事が窺えたが
それを認識するので精一杯だった。ただでさえ動揺しているところに、さっきまで
生きていた人間の『殺されたて』―――頭は文字通り、真っ白。
「ホンマに?」
「ホントだって」
中村が転がっていたのは体育館出口から左手に少し進んだ茂みの中だ。
月明かりが強かった事、茂みがあまり高くなかった事を考えると、恐らくそちらの
方へ曲がった人間の多くが彼の死体を発見しただろう。実際自分がそうだったの
だが、ほぼ同じルートを辿ったはずの江草はそれを見なかったと言う。
自分と彼との間に出発したのは……
「筒井、金澤さん、吉野さん。それから桧山さんに前川さん」
杉山の思考を読んだかのようなタイミング。江草が名前を挙げたのは個性豊かな
五人―――素直にすくすくと育ったようなルーキー筒井、突っ張り気味だが
生真面目で几帳面な金澤、おっとりしている割には言いたい事言いの吉野、
ひたすら明るいチームリーダーの桧山、そして今年トレードでやって来た前川。
「その中の誰かが動かしたんかも知れんって事やんな」
「……そうなるよなぁ」
何のために?
「何でやろ……」
あんな寒いところに、無造作に転がっているのを見かねたのだろうか?
自分たちが狩野を助けたように、その"彼"は中村を助けたかったのだろうか?
977542(4/6):04/11/06 22:34:19 ID:Lts+UlFR
「可哀想だって、思ったのかもな」
少し視線を落として、江草。
「信じてた監督に裏切られて、信じてたチームメイトに殺されて……あんな所に
 放り出されてさ。中村さん本人もそうだろうけど、中村さんを動かした人も、
 きっと悔しかったんだと思う」
「……」
「悔しくて―――怖かっただろうな」
ぎゅっと唇を噛んだ彼自身も例外ではあるまい。赤黒い血の滴る佐藤の死体。
突きつけられた事実。―――怖かったのは、自分も、江草も、他の選手たちも
一緒だ。現実的な死を目の当たりにして怖かったし、あらぬ事を考えたとしても
責められるものではない。自分たちを取り巻く状況そのものが既に異常なのだ。
「だからこそその人は、中村さんを放っとけなかったんじゃないかって思う」
考えすぎかな?自分でも解んないけど。そう言って、江草は少し首を傾ける。
しかし杉山は思った。彼の言う通りかも知れない。いや、きっとそうだ。彼の発想は
些か感傷的に過ぎる気もするけれど、いかにもしっくりと心に収まる。
これをもう少し飛躍させると、マトモな人間が少なからずいるという事になるだろう。
寧ろそうでないと困る。殺し合いをしろと唐突に命令されて、『了解しました』と
すんなり受け入れられる人間がチームに山程いるとは考えたくない。ゲームに
乗って殺人を犯した人間と、それを拒み抗おうとする人間。積極的に殺し合いに
参加する気になれない杉山にとっては後者が多いに越した事はないのだが……
「―――江草」
「何?」
「もし……もし、やで」
あくまで仮定の話だと強調しておきながら、杉山は険しい顔をする。
「もしこの先、チームの中の誰かがオレたちの前に現れたとして、その人が
 オレたちを殺そうとしたら……どうする?」
朝の時点で既に四人。
次は自分たちかも知れない。これはそういう前提のゲームなのだ。だから訊いた。
それだけの事だと割り切ろうとしたが―――江草の顔が曇ったのに、つらくなる。
978542(5/6):04/11/06 22:36:58 ID:Lts+UlFR
片膝を立てて座っている彼はうろうろと視線を彷徨わせ、二、三度忙しなく瞬きを
しながら所在無く手を動かした。そうして狩野の前頭葉辺りを一瞥してから、床に
置かれたザウエルP220を手に取る。自分に支給された武器がナックル(漫画の
喧嘩シーンで悪役が指にはめているやつだ。杉山のそれにはご丁寧に凶悪な
トゲトゲまでついている)だった事を考えると銃はアタリの部類だろう。いや、
ナックルもまだいい方だろうか。狩野の支給品は『KCN』というラベルが貼られた
褐色の小ビン一つ。シアン化カリウム―――かの有名な青酸カリなのだが
三人ともこの化学式が何を表しているのかは解らず、恐らく毒薬だろうというのが
ゲーム趣旨から導き出した答えだった。何にせよこんなタイプの戦闘ではあまり
役に立ちそうにないように思えるし、さしあたって頼れそうなのは江草の持つ拳銃
一丁のみという事か。
灰色の銃のグリップを無心に撫でている彼が何かを逡巡しているように見えて、
自分が思い浮かべた『アタリ』という言葉に胸中唾を吐きかけた。
人を殺せる可能性の高い道具を与えられる事がこのゲームではアタリなのだ。
考えるだに胸がムカついてくる。
「どうするのかな。その時になってみないと、解んないな」
言いながら、江草は肩をちょっと竦めて力なく笑った。彼らしい答えだと思った。
彼が人を殺す場面は想像出来ない。勿論したくもないが。
「何て言うかさ……実感がないんだ。体育館で見た血だらけの佐藤コーチも、
 朝の放送で呼ばれた死んだ人の名前も……このホンモノのピストルも。
 全部夢なんじゃないかって。起きたらいつもみたいに寮の自分の部屋にいて
 いきなり入って来たお前が『この前貸したCDそろそろ返せー』とか言ったり、
 メシの時に狩野と新井がツッコミ合戦してるの見て笑ったり……」
ああ、そうだったらどんなに良かっただろう。この殺し合いが悪い夢で、これから
待ち受けているであろう悲惨な未来が嘘であったなら。
979542(6/6):04/11/06 22:38:08 ID:Lts+UlFR
「でも、全部ホンマなんや……」
「そうだな」
俯く彼はまだ銃を撫でている。受け入れられない現実を、無理に飲み込もうと
しているようだった。それは必要な事だ。そうしなければ生き残れない。
だが本当にそれが正しいのか?―――杉山には解らない。ただ解るのは、
このろくでもないチーム潰しのための殺し合いが現実だという事だけだ。
「オレは……もし、もしお前や狩野が、誰かに殺されそうになったら」
だから言っておかねばならない。
死なないために。生き延びるために。
「―――多分そいつを殺そうとすると思う」
その宣言をする時、自分の声は震えるだろうかとずっと危惧していた。
それなのに存外あっさりと言葉になった事が、杉山を静かな恐怖に巻き込んで
いく。こうやってみんな麻痺していくのか。そして奴らの思惑通り仲間を殺すのか。
(そんな目で見んなやなぁ)
『やっぱり』―――そう言いたげな彼の目。決して責めるようなニュアンスはなく、
しかしただただ哀しそうな色を湛えている。
そんな風に思われていたのかと一抹の寂しさを感じると同時に、だったら自分が
先に立って戦わなければ駄目だとも思った。攻撃された時、江草は反撃する事を
ためらうだろう。それは死に直結する。弱っていて戦力になりそうもない狩野も
守ってやらなければならないし、杉山だって死にたくはない。
だとしたら殺される前に殺すしかないではないか?
じいっと杉山の目を見つめいていた江草が、不意にことんと銃を落とし、ごちた。
「悪い夢を……嫌な夢を、見てるみたいな気分だな」
伏せた目は見えなかったが、どんな色をしているのかは容易に想像がつく。
杉山は思った。夢だとしても悪すぎる。冗談は笑えるから冗談なのだ。
―――そうだな。これが夢なら、覚めてくれればいいのに。
無駄だと知りつつそう願ってしまうのと、ごとん、と重たい音が戸口から聞こえて
きたのとは、ほぼ同時だった。

【残り44人】
980代打名無し@実況は実況板で:04/11/07 03:49:18 ID:2eK2rofB
ドキドキ・・・
981代打名無し@実況は実況板で:04/11/07 15:53:38 ID:+V0BaIHv
おじゃまいか
982代打名無し@実況は実況板で:04/11/07 17:50:47 ID:SDQbb0Kx
お杉と江草だ!
983515(1/6):04/11/08 09:43:23 ID:xhtO4h0m
>>979

23.悪魔

男はうつむき、目を伏せている。
野口寿浩(背番号27)は鍋の中で沸騰している湯を湯呑みに注ぎ、その
男の前にことりと置いた。
民家の中だ。家具はそのままに、人の気配だけが消えて久しいのが空気
でわかる古い家だった。
台所の食器棚の上にカセットコンロとボンベを見つけて使用したのだが、
茶葉もインスタントコーヒーも何もないために白湯でもてなすことになって
しまった。自分の家に招いているでもないのに少し申し訳ない気になる。
「今日はちょっと冷えるな。……こんなのでも一応暖まるから、飲んでくれ」
じっと動かない彼に声を掛け、野口は自分の分の湯飲みを手に取った。
手の中の熱が皮膚を柔らかくしてくれるような感覚、飲み込んだ熱が臓腑
を生き返らせてくれるような感覚に安堵する。こうした何でもないことの繰り
返しが『生きている』ということなのだろうと思った。
今、まだ生きている。生きてこの男と出会ったのも何かの縁だろう。
「なあ、何かあったのか?」
こんな状況で、仲間と殺し合えと放り出された状況で『何かあった』も何も
なかったが、野口には他に掛ける言葉もなかった。
ここへ来てから、彼は一言も発していない。何かを考え込んでいるような
顔でいるが、見る角度によっては落ち込んでいるようにも、悲しんでいる
ようにも、怒っているようにも見えてよくわからない。
彼はそういう男だった(野口の知る限りでは)。何かを考えているのかいない
のか、考えていたとして何を考えているのか、その表情からはほとんど
読めない。
984515(2/6):04/11/08 09:43:49 ID:xhtO4h0m
男は今初めて野口の声が聞こえたかのようにふと顔を上げ、前に置かれた
湯呑みを見た。いただきますと小さく呟き、湯気の立つ湯飲みを掴む。一口
飲むと大きく息を吐いて笑みを浮かべた。
「なんか生き返ったみたいな気分です。ありがとうございます」
屈託のない笑顔としっかりした口調に野口はひとまず安心し、自分と同じ
感想を持ったらしい彼に笑い返した。
久しぶりに笑った気がする。最後に笑ったのはいつだろう―――。
「野口さんはずっとここにいたんですか?」
熱い白湯に息を吹きかけて冷ましながら、男は目だけ上げて野口を見る。
野口は湯飲みから口を離して頷き、視線を落として
「……なんか実感がなくてね。一人でぼーっとしてたよ」
嘘を言った。
野口は見ている。体育館で佐藤コーチの、出発してすぐのところで中村泰広
の死体を―――現実を見ている。血の匂いを嗅ぎ、魂の抜け殻に触れ、耳の
奥でうるさく鳴る心臓の音を聞き、自分の血の味を知った。五感の全てで容赦
のない現実を味わったのだ。実感のないはずがない。
そして、何もしていなかったわけでもない。
野口は左手首の、うっすらと血が浮いている傷口を見下ろした。アンダーシャツ
を捲り上げたままで、元に戻すのを忘れていた。
「どうしたんですか? それ」
アンダーの袖を引っ張り下ろそうとしたのを、近い距離から聞こえた声に止め
られる。男がちゃぶ台の向こうからこちらへ身を乗り出してきていた。
「いや、これは」
「やっぱり、さっき―――」
男は野口の言うのを無視し、すっと身を引いて元の姿勢に戻る。
「―――死のうとしてはったんですね」
真っ直ぐに自分を見つめてくる今岡誠のその顔が、自分を責めているのか哀れ
んでいるのか、やはり野口にはよくわからなかった。
985515(3/6):04/11/08 09:44:14 ID:xhtO4h0m
なぜ死のうと思ったのか。
怖かった。哀しかった。憎かった。嫌になった。
そうした感情がどれほど高じても、それが命を絶とうという結論に直結する
とは、今ではもう思えない。魔が差した―――そうとしか思えない。
デイパックに入っていたカッターナイフ(ネジで刃を固定するタイプの大型の
ものだった)を手にして野口が考えていたことと言えば、生きるの死ぬのを
飛び越え、どこを切るのが正解かということだけだ。
最もポピュラーな手首は、相当深く切らなければならないと聞く。首は、どの
辺りをどう切ればいいのかわからない。胸や腹を突くことも考えたが、カッター
というのはそうした用途で使用するものではないから上手くいかないかもしれ
ない。台所に行けば包丁があるだろうか。
そういったことを考えながら、刃を出したカッターを手首に添えていた。
どれほど切ればいいか。まず腱は必ず切らなければならないだろう。カッター
などで切れるものだろうか―――考えるより動いた方が早い。なのに―――
もしかしたら自分は死にたくないのだろうか。
―――なんで死のうと思った?
野口がふと顔を上げるのと、左手にある雨戸が音を立てて動いたのはほぼ
同時だった。野口は大きく肩を震わせ、カッターをちゃぶ台の上に放り出した。
閉め切った雨戸を開けて縁側から侵入してきた今岡は、ちゃぶ台の前で正座
している野口を見下ろし、パチパチとまばたきをした。
そのまま対峙したのが一瞬だったのか、数分間だったのかわからない。
「……座る?」
野口はちゃぶ台の向こう側を示してそう言った(思い返せば間抜けだったが、
自分のしようとしていたことが急に恥ずかしく思えて、今岡に悟られないよう
どうにか取り繕いたかったのだ)。
物言わず小さく会釈し、シューズを脱いで上がり込んだ今岡とちゃぶ台の上
のカッターを居間に残して、野口は台所に向かった。
左手首の皮膚が薄く切れて血が滲んでいた。舐め取ると鉄の味がした。
986515(4/6):04/11/08 09:47:21 ID:xhtO4h0m
「もう諦めたんですか?」
―――諦めた?
何のことを言っているのかわからず、野口はただ今岡を見つめる。
「死ぬの、やめるんですか」
何故だろう、今岡の表情がしょんぼりした残念そうなものに見える。
「ここで会ったのも何かの縁……でしょ?」
―――生きてこの男と出会ったのも何かの縁だろう―――
それは、自分がさっき思ったことだ。
「見せて下さいよ」
まるで茶菓子の代わりのようにちゃぶ台に置かれていたカッターが、今岡の
手の中に移動する。
「自殺するとこ、見して下さい」
今岡は自分の方へ刃を、柄の尻を野口に向け、丁寧にカッターを差し出した。
「見たいんです」
目が期待に輝いている。まるで子供みたいだ。
「……もうやめたんだ」
「何でですか? 殺される前に死のうって思ったんじゃないんですか?」
ああ、そうだったかもしれない。
「人を殺すくらいなら死のうって」
そうだな。きっとそう思ったんだ。
「生きて帰れるのはたった一人だけです。それが自分やなんて思えます?」
いいや。無理だ。
「そう、逃げても隠れても無駄なんですよ」
うん、俺もそう思う。
「早く楽になりたいでしょう?」
うん。
「こんなん、もう嫌でしょう?」
うん。
「最期まで見ててあげますよ」
 
987515(5/6):04/11/08 09:47:47 ID:xhtO4h0m
なぜ死のうと思ったのか。
今岡の言う通りだったかもしれない。いや、そうだったのだ。
殺されるなんてまっぴらごめんだ。人殺しになるなんてまっぴらごめんだ。
あんな奴らの思惑に操られるなんて、死んでも嫌だ。
人を傷付けないのは人としての道である。それを踏み外すのは、誰が許し
ても自分が許さない。
死ぬのなら、人間としての尊厳を守ったまま死にたい。
自分は自分のままで終わりたい。自分の意思で終えたい。
生きないという選択はそれさえも奴らの思惑の内だ。わかっている。
結局は負けだ。わかっている―――。

「手首より首の方がいいですよ。ここです」
今岡が自分の首の横、右耳の下を指で押さえて示す。
「切るっていうより、突き刺して抜くようにするとええと思います」
カッターの切っ先を示された場所に向けた。震える。怖い。
「大丈夫です。痛くないですから」
今岡はよく物を知っている。だから本当なのだろう。痛くないのだろう。
そう思っても怖い。死ぬというのがどういうことなのか―――わからない。
想像もできない。それが怖い。
「一瞬ですよ。一瞬で楽になる」
思い切り突き刺して切るイメージ。そうすれば楽になる。一瞬で。
その先は? その先はどうなっているんだ? 死ぬというのはどういうこと
なんだ?
「大丈夫」
今岡の顔は、微笑んでいる。
―――魔が差した―――
『魔』というのは、こういう姿をしているのか。こういう風に笑うのか―――。
988515(6/6):04/11/08 09:49:06 ID:xhtO4h0m
「死ぬってどういうことなんだろう……」
『それ』は面白そうに笑い、間を置かず答えた。
「生きてないってことですよ。それだけです」
「じゃあ、生きてるって?」
―――何でもないことの繰り返しが『生きている』ということなのだ―――
「死んでないってことですよ」
「それだけか」
「それだけです」
野口も笑った。
―――久しぶりに笑った気がする。最後に笑ったのはいつだろう―――

天井近くまで噴き上がる血を野口は見た。今岡の上に降りかかっているのも
見えた。今岡は真っ赤な雨を浴びながら、オモチャ屋のショーウィンドウを見る
子供のように目を輝かせている。
後ろへ仰向けに倒れた感覚がする。畳の上で頭がわずかに跳ねたのがわかる。
大きなボールが跳ねたような音が遠く聞こえた。体から血が出て行く音も、遠く
聞こえる。
一瞬―――? これが一瞬か。やけに長いじゃないか。お前、嘘をついたな。
野口は、傍らに座って覗き込んでくる顔を睨み付ける。
あれも嘘か? 死ぬというのは本当はどういうことなんだ。
「今からわかりますよ」
答えるその声は、はっきりと頭の中に響いた。
こいつにもわからないことが自分にはわかるのだ。これからわかるのだ。
それは負け惜しみだったかもしれないが、野口は少しだけいい気分になった。
そうすると今岡の輝く目も、まるで自分を羨んで輝いているように見える。

―――最後に笑ったのはいつだろう―――
次にその疑問がやってきた時には、今のこの瞬間を思い出すことに決めて
野口は笑った。


【残り43人】
989328 ◆U/eDuwct8o :04/11/08 11:19:00 ID:pGaSgb5i
>>948より
(どうする…)
野口は脳細胞をフル作動させ、現在の突飛な状況を考えた。
ここでやり過ごせば、十中八九ウィリアムスは死ぬだろう。
だが、もしここで出て行けば…
(………)
そうこう考えている間にも、バースはウィリアムスを抱えて何処かへか向かおうとしていた。
野口は生唾を飲み込み、目の前を見据えて叱咤した。
(ええい、何を迷っている。これ以上犠牲を出すわけにはいかん!オレの命など知ったことか!!)
「うぉぉぉぉぉおッ!!」

「!?」
唐突にあがった怒号に、バースは驚いた。
見ると、バットを握り締めた野口が自分に向けて吶喊してくるではないか。
「なんと…」
「化け物め、ウィリアムスを放せ!」
ウィリアムスを抱えていたため、バースは両手が塞がっていた。
慌ててそれを放り投げ、防御をしようとしたが、一瞬遅かった。
「あああああッ!!!」
野口のスイングが、バースの顔面にさく裂した。
バースは数歩よろめき、地に膝をつく。
「うぅ…」
「……!」
どんな凶器をも跳ね返したバースがダメージを受けているのを見て、野口は驚いた。
「き、貴様…無敵の筈の、この俺に…」
打たれた顔面を押さえながら、バースはわなわなと震えていた。
しかし、その理由は野口にも知る由もなく、むしろ聞き返したいくらいだった。
「一体、何故…」
990328 ◆U/eDuwct8o :04/11/08 11:20:09 ID:pGaSgb5i
野口は、その鋼の肉体を再度眺めると、閃いた。
「そうか、奴は…」
思わず笑みがこぼれる。
まだ可能性は、ある。

再びバットを握り締め、バースの前に立ちはだかった。
「隙あらば撤退しようと思ったが、刺し違える覚悟は出来た。これ以上誰かを殺そうとするのなら、お前も覚悟は出来ているな!?」
その声は、凛として壬午園球場に響き渡った。
「……」
「………」
「…ふふ」
「……?」
「…良い目をしているな」
唐突に、バースは口を開いた。
「…なに?」
「強き者だけが持ちうる瞳だ。…君のその勇気に免じて、この場は身を引こう。
 だが、今回だけだぞ。次に会う時は、どちらかが斃れるときだと覚えておけ」
言うなり、バースは霧の向こうに消えていった。

バースの気配が失せ、安堵のため息をついていると、陽気な声がかかった。
「いやぁ、命拾いしたなぁ。九死に一生を得るってやつやで、たぶん」
「…この声は、矢野か?」
「いやな、ちゃうんやで。別に傍観しとったわけやないんや。
 もしお前がピンチになったら、オレが出て行ってやっつける寸法だったんよ。
 そやさかいギリギリまで粘っとったんやけど、アイツ逃げよったやん。いやぁ、お陰でオレの見せ場完全にナシや。
 堪忍してほしいわ、ホンマ」
「ずっと見てたのか、矢野…」
「細かいことはええやん、早よジェフ介抱しよや」
「…それもそうだな」
野口は、矢野と協力してウィリアムスを人気のないところへ運んだ。
991328 ◆U/eDuwct8o :04/11/08 11:20:46 ID:pGaSgb5i
丁度三人がその場を離れた頃、完全に忘れ去られていた鳥谷が目を覚ました。
「あ、あれ…誰もいない…?野口さん、どこですか?」
(…もしかして置いてけぼりってヤツですか?)
当然のことながら返事は無い。
鳥谷は自分が独りになってしまったことを知った。
「見つけたぞ、鳥谷…」
その時、一人の殺戮者が鳥谷を発見した。
「あ、アレ…?」
「ククク、覚悟は出来てるな…?」
それって何の覚悟ですか、命に関わることですか?

「…もしかして絶体絶命ってヤツですか?」
おかしなことに、鳥谷の口元には笑みが零れていた。
992代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 11:56:37 ID:xDrRWPaL
鳥はかなりアホキャラだねw
993代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 13:20:16 ID:mGDcoLtq
野口が立て続けに登場してそのギャップに笑ってしまった
両方おもしろいけど

にしてもリレーの今岡こえーなー
でもネタキャラのイメージが強すぎてまだいまいちピンとこない
994代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 19:51:12 ID:UUeaWvc9
俺もギャップにワロタ。
しかし515氏、なかなかに色気のある文を書く。
いい仕事だ。
995名乗る名など無い。:04/11/08 19:57:17 ID:JZzjH5Qo
このスレ立て主は氏にさらせ(#゚д゚)ゴルァ
996名乗る名など無い。:04/11/08 19:57:33 ID:JZzjH5Qo
このスレ立て主は氏にさらせ(#゚д゚)ゴルァ
997代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 20:11:45 ID:FGwtEKQi
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998代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 21:48:12 ID:CvujosFp
998
999代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 21:48:26 ID:CvujosFp
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1000代打名無し@実況は実況板で:04/11/08 21:49:19 ID:G2txD/5P
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