燃えよ！ドラゴンズ〜のぐ値↑〜

　鈴木コーチの二軍追放があきらかになったのが14日。それからすぐに名古屋市内
でOB会患部の集まりがあった。毎年秋に行われるOB総会の打ち合わせのためだ
が、話題の中心は落合監督の鈴木コーチに対する扱いになったのは自然の流れだ
ろう。落合監督の生え抜きOBへのあまりに冷たい処遇には非難ゴウゴウで、一部OB
からは「ああいうバカは放っておけばいい」という過激な意見も出たという。

　これまで落合監督とOB会は良好な関係を保ってきた。3月25日にはOB会主催の
落合監督激励会が名古屋市内で開かれ、OB会はバックアップしてきたのだが、今
回の鈴木コーチ問題で信頼関係は崩れた。「落合（監督）はコーチの契約年数や年
俸まで自分で決めてたらしいじゃないか。それなのに何でヘッド格で呼んだタカマサ
にそこまでの仕打ちをするのか。アイツのやることは分からん」とOBたちは不満を爆
発させる。落合監督がさらに生え抜き冷遇政策を続けるようだと、OB会と断絶という
事態にも発展しかねない。

　また落合監督の肝いりで中日が今季から飛ばないボールを使用していることにつ
いても、チーム内外から反発の越えが上がっている。落合監督としては貧打線という
チーム事情もあり、自慢の投手力を全面に押し出して、守り勝つ野球に方向転換する
ために飛ばないボールを採用したのだろう。その効果か、21日現在、中日の50本塁打
はリーグ最下位でナゴヤドームでは18本しか出ていない。
　ところが、3連戦で両チームとも本塁打ゼロのケースも珍しくなく、派手なアーチ合戦を
期待する地元放送局では「ナゴヤドームでの試合がますますつまらなくなる」と危惧する
声が圧倒的。地元放送局の中日関連番組でも提言として、この"ボール問題"や"鈴木
コーチ問題"が取り上げられた。その際に落合監督の映像に「裸の王様？」のテロップ
がかぶせられたこともあった。

　これまでの中日の監督なら、就任1年目で巨人と首位争いを演じれば、絶賛されるこ
とはあってもブーイングが出ることはなかった。ところが落合監督には逆風のオンパレ
ード。周囲の雑音をシャットアウトするためには、勝ち続けるしかないようだ。