近鉄に変わり幕田カイコスターズ発足

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692第12話続き
川崎が第1球を投げる、1番中島がいきなり初球を叩く、バックスクリーン直撃のホームラン、川崎はいきなり打たれた。
2番、3番にも連打をゆるし無死1、2塁になる、中日との試合ではあれほど好投した川崎がいきなりつかまった、そして
4番カブレラには・・・場外弾、特大の一発が飛び出し4−0になる、すると石毛監督が早くも投手交代を告げる
「ピッチャー小山」2番手小山がマウンドにあがった、川崎は防御率無限大となってマウンドを降りた、センターの幕田が
鼻くそをほじりながら「バ・・バカな・・・ウチのエース川崎さんが降板するなんて・・」と動揺している、小山も乱れる、ボール
が先行し連打を浴びる、1回表終わって7−0早くも敗色濃厚だ、「もうダメかもわからんね」「カイコスターズやばい、
マジヤバイ」スタンドではカイコスターズファンが早くもため息をつく、1回の裏、あっという間に1、2番連続三振で
ツーアウト、打席に3番幕田が向かう、「幕田さん、あんまり母校の名誉を傷つけないで下さいよ」松阪が幕田に向けてこう
言った「なんだとゴラァ!いままでの俺の通算成績が恥だって言うのか!?」幕田が吠える、幕田は自分のプロでの通算成績を
見たことはなかった、2軍でもホームランを打ったことは覚えているが三振や併殺のことはすぐに忘れてしまう、幕田の脳内
では自分の通算成績は小、中、高時代とプロでの1、2軍合わせて 打率350 本塁打200 打点700ぐらいと思っているため
常に自分は最強打者だと思っている究極のプラス思考の持ち主だった、しかし松阪の前にあっさり三振、かすりもしない
2回、カイコスターズは早くも3番手平本がマウンドにあがる、1球目、打者の後ろをボールが通過する、2球目は超高めの
ボール球、3球目は打者のはるか手前でバウンド、しかし球速は全部150キロを越えている、あいかわらず凄いスピードと
ノーコンだ、4球目、打者の顔の近くにボールが通過した「ボール!」審判の声に平本が首をかしげる、自分の投球に納得
いかないのか・・「今のがボール?なんで?」平本が叫ぶ、ちがう、自分に納得がいかないのではなく顔付近に投げた球がボール
と言われたことが気にいらないのだ、(いったいコイツのストライクゾーンはどうなってるんだろう・・・)審判が首をかしげた。