近鉄に変わり幕田カイコスターズ発足

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668第11話続き
オヤジがトイレから戻って来た「何唖然としてんだ幕田?」オヤジは不思議そうに幕田を見つめるオヤジ、幕田はオヤジを見て
言った「みずくせえじゃねえか・・石毛さん・・・なんで言ってくれなかったんだよ」幕田はこのオヤジの正体が元西武の選手であり
元オリックスの監督でもある石毛だとようやく気がついた、石毛はすごく地味なので幕田やカイコスターズの選手達もまったく
気がついていなかった、「バ・・バレちまったか・・・」石毛が小さい声で話す 「なんであんたが名古屋で居酒屋やってんだよ」
幕田が不思議そうに言った 「・・・・居場所がなかったのさ・・・所沢も・・福岡も・・神戸も・・・西武やダイエーで監督になるチャンス
もあったんだがいろいろあってな・・・・やっとオリックスの監督になれたが結果出せず・・2年もたずクビだ・・東京や大阪は俺に
あわねえから名古屋でひっそり居酒屋やってた・・・そしたら中日解雇されたおまえが偶然俺の店に来てよ・・・俺はおまえらに
賭けてみたくなった・・・そしたら宝クジが当たってよ・・おまえらに協力したくなったんだ・・・」そう言って言葉をつまらせる
石毛、「それならよ、ぜひ協力してほしいことがあるんだ!」幕田が言う 「おお、なんでも言ってくれや」と石毛が言う
「ぜひあんたにカイコスターズの監督をやってほしい、あんたしかいねえお願いだ!!」幕田がそう叫んだ。
「俺みたいなヤツが監督でいいのか?俺はオーナーとして影からおまえらを見守るつもりだったんだが・・・」石毛が声を
つまらせた 「あんたに決まりだ!」幕田が力強く叫んだ。石毛は目に涙をあふれさせながら幕田と握手した。
幕田カイコスターズの監督は石毛に決まった、監督、本拠地が決まりいよいよ2005年、ペナントレースに向けて準備は
整いつつあった。 第11話 完