近鉄に変わり幕田カイコスターズ発足

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638第10話続き
「バッターアレックスに代わりまして・・・エエ?マジ・・あ、いえ落合、バッター落合、背番号66」ウグイス嬢も思わず驚いて動揺しながら
落合の名をコールする、「ドワアアアァァァァァァァ!!!」大歓声とどよめきが球場中に響きわたる、実況の久野と解説の小松はあまりの
衝撃に言葉を失う「・・・・・・夢・・・ですか・・ね?」小松が久野に平手うちする、ビシィ!「痛い!」久野が叫ぶ、「夢じゃないようですね・・」
小松が言った、この代打落合に両チームの選手もただ唖然とするばかりだ、いくら元三冠王とはいえ引退してから6年たっているというのに
この試合、落合は自分も選手として登録していた、公式戦ではないので特別に認められていたのだ、しかしまさか勝つか負けるかの土壇場で
出場することになるとは、川崎が信じられないといった表情を見せる、カウント1−0からプレイがかかる、中日ベンチは祈るような気持ち
だ「頼むよ監督・・」山本昌がつぶやく「tanisige・・tanisige・・sigeru」谷繁も祈ってんだかわけのわからないことをつぶやいている。
ライトスタンドの中日応援団から落合の応援歌が流れる「さ〜んか〜ん落合、広角打〜ほう〜 レ〜フト〜へライトへホームラン〜
かっとばせ〜 お〜ち〜あい」中日の選手として何度も聞いた応援歌を耳にして落合は神主打法の構えに入った。川崎が落合に投げる
シュートだ、落合は見逃す、ストライク!内角いっぱいに決まった、これでカウント2−0あと1球、わずかにカイコスターズを応援する
ファンのあと1人コールがあと1球コールに変わった、「これで終わりにする」川崎はボールを強く握り締め力をこめる(今の俺では遊び
球を投げる余力は残っていない、3球勝負だ)川崎が本当に最後の力を振りしぼり渾身のストレートを投げた!145キロ!今日最速の
ボールが放たれる、落合もバットを出す!コキィン!!少し鈍い音がして打球が飛ぶ!ショートフライか?いや、まだ伸びる、打球は
センターを守る幕田の前に飛んで来た!幕田が走る、走る、走るそして頭から突っこむ!!実況の久野が興奮して大声で叫ぶ
「打球はセンター幕田のところへ飛んだ!落ちるか!獲れるか!落ちるか!獲れるか!幕田頭からダイビング―――――!!!!」