近鉄に変わり幕田カイコスターズ発足

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616第9話続き
一方、幕田カイコスターズのブルペンでは平本、カラスコ、河原が投球練習を開始していた。
ガシャン!!とんでもないボール高い球が控え捕手のカツノリの頭上を通過した、平本だ、あいかわらず破滅的なノーコン
だ、ポスン!ポスン!河原はいかにも軽そうな球をミットに投げ込む、カラスコは真ん中しか球がいかない、この試合、投手兼
投手コーチをつとめる小山からこの3人の状況を聞いた幕田はため息をつきながら「頼むよ川崎さん、この試合、あんたと心中だ」
そう言って7回表の攻撃に備えるのだった、もしかして追いつめられているのはカイコスターズの方かもしれない。
残りは3イニング、試合はいよいよ終盤に突入する。
この回もカイコスターズはあっさり3人で終わる、川崎も凄い、7回裏、2番からの好打順もあっさり3人で終える、ゆるした安打
は谷繁のホームラン1本だけ四球もなし、カイコスターズもここまで奇蹟エラー0と守備も川崎を盛り立てる、8回表、ドラゴンズ
は岡本が上がりここも3人で抑える、ちなみにここまで幕田の成績は・・死球、四球、三振、セカンドゴロ、安打はないもののさすが
は幕田、一応チームに貢献はしている、そして8回の裏川崎がつかまる、この回の先頭は5番のアレックス、川崎の初球を叩いて
センター前ヒット、そしてリナレスはカウント1−2からエンドランを決める、無死1、3塁、さすがに川崎も疲れが見えはじめて
来たようだ、7番井上のところで代打大西が起用される、カイコスターズもそろそろ川崎を代えたいところだがノーコン平本や
チキンな小山、河原、カラスコでは疲れているとはいえ川崎のほうがマシなようだ、幕田は川崎と心中するつもりだった。
しかし大西は川崎の甘く入った初球をとらえる、痛烈な当たりが三遊間を襲う、誰もが抜けたと思ったその時!もの凄い勢いでボ―ル
に向かう物体があった、福井だ!酒井に代わり途中からショートに入っている福井がもの凄い勢いでジャンプして来た!
「やばい!あの時と同じだ!フルジャンプだ!」ブルペンでこの様子を見ていた河原が叫んだ。