近鉄に変わり幕田カイコスターズ発足

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615第9話続き
次打者の酒井も凄い表情で野口をにらむ、谷繁のインコース要求に首を振る野口、1−3から酒井にも四球、野口はびびっていた
そしてとどめを刺すかのように3番幕田が打席に入り野口をにらみつける、真顔でも子供は愚か大人だって逃げ出したいくらい
怖い幕田がさらに怖い顔してにらむのだからもうたまらない、「あわわわ・・中村さん、助けて・・」野口は泣きそうだ、結局幕田
には全部はっきりとわかるボールで四球になった、無死満塁で先ほどホームランを打っている山崎だ「ジャマハハハ、俺がとどめ
を刺してやる」意気込む山崎 「野口・・おまえもか・・」そうつぶやくと落合監督は山本昌への交代を告げた。
すごいんだかせこいんだかくだらないんだかとにかく幕田の野口脅し作戦は成功だった、勢いに乗る幕田は山本昌にも野次る
しかしベテラン山本昌は冷静だった、幕田の下品な野次にもものともせず山崎を三振に打ちとり次打者レイサムを得意の
スクリューで併殺に打ち取った、無死満塁が0点、流れが変わるかと思いきや、今日の川崎は凄い、バットをへし折るわ球は
いいわで凡打の山を築く、一方、山本昌もカイコスターズにつけいる隙を与えない、川崎は5回まで完璧に抑えた、山本昌も
好投して6回表が終わって3−0でカイコスターズがリード、しかしドラゴンズもこのまま引き下がるはずがない、6回裏
7番井上が倒れ1死後、いろんな意味でもっとも怖い谷繁が打席に入る、この試合、谷繁は眠そうな顔しながらも川崎の投球
パターンとタイミングを研究していたのだ 「tanisige・・tanisige・・tanisige・・」不気味にリズムを取る谷繁、初球、川崎
の投げたシュートに谷繁がバットを出す、「tanisige!!」そう言ってバットを振りぬいた谷繁の打球はレフトスタンド
に消えた、久しぶりに実況の久野が叫ぶ「入るか!入るか!入れ!入った――!!3−1、谷繁のホームランで反撃開始だー!」
しかし今日の川崎は崩れない、その後の打者を2人打ち取りこの回は1失点で終える、あせり出す中日ベンチ、残りは3回
落合ドラゴンズは追いつめられていた。