近鉄に変わり幕田カイコスターズ発足

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589第8話続き
そして川上は怒りが収まらぬまま4番山崎に1球目を投げた。
「・・・・やべっ・・・tanisige・・・・」谷繁が思わず声を上げる、ど真ん中にハーフスピードのストレート、「ジャマハハハもらった」山崎
のバットが炸裂する「打った――――!!おおきい!おおきい!レフト井上見上げたはいった――――!!」興奮して久野が叫ぶ
いくら山崎でもあれほど甘いボールなら逃さない、先制の2ランホームランがレフトスタンド中段に突きささった。
「ジャマハハハハ見たか落合!これが俺の実力だ!俺を獲らなかったこと、後悔しやがれ!」山崎が落合監督にむけて得意気に叫ぶ
「うぐっ・・ちくしょう・・」川上は怒りが収まらない、次打者レイサムに対しても初球、甘く入る、カキ――――ン!!快音が響いた
「これもいった――――!!逝ってしまった―――!!山崎、レイサムの連続ホームランでカイコスターズはやくも3点先取だ―!」
久野の絶況が響く、盛り上がるカイコスターズベンチ、唖然とする中日ベンチ、幕田軍のまさかの先制にざわめくスタンド
「小松さん・・約束覚えてますよね?」久野が意地悪そうに小松に話しかける「まだ1回ですよ、まだこれから!」そう言いながら小松
は冷や汗をかいていた。「これはひょっとして勝てるんじゃねえか!?」小山が興奮しながら叫ぶ「ほんとに勝てるかも勝てるかも」
宮越も興奮している「勝てるかもじゃねえ・・・勝つんだよ」まだ監督が決まってないためこの試合監督兼選手の幕田はニヤリと笑い
ながら腕を組んだ。 「もうやっとれんですわ!!」マウンド上で川上が荒れている、川上をなだめるためマウンドに集まる内野陣
と、その時、1塁ベンチから落合監督が出てきた「ピッチャー野口」いつもはマウンドに行ってから交代を告げる落合はあせりからか
すぐ主審に交代を告げた、完全にキレてしまった川上では危険と感じたのだろう、落合は1回途中で川上をあきらめた、まさかの降板
にどよめくスタンド、ドラゴンズの選手達、川上はグラブと帽子をおもいきり叩きつけた、帽子をおもいきり取った衝撃で残り少ない
髪がさらに抜け落ちた、マウンドには2番手、野口があがった、野口は次打者森を三振に取りなんとか3点で1回を終えた
そして1回の裏、中日の攻撃、かつての沢村賞投手、川崎がマウンドにあがった。