【ホクロ】堀内解任5秒前【切除】

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181代打名無し
勝負における臨機応変と一貫性 2004.4.21
http://www.hara-spirit.net/cgi-local/diary/diary.cgi?file=story

見ている側の気持ちは、なかなか通じません。4月20日の巨人VS横浜戦です。1点をリードした9回に、
力投を続けていたエース・上原が逆転されました。マウンドで奮闘する上原の姿を見て「なんとか勝たせて
やりたい」という思いがこみ上げてきたのです。しかし、ツーアウトを取りながらの逆転負けです。改めて
勝負事の厳しさを思い知らされました。

試合そのものは、1点を争う好ゲームです。しかし、私の心の中には、試合開始当初から何か心に
ひっかかるというか、すっきりしないものがありました。
今試合で高橋由が4番に復帰しました。極度の打撃不振のため、18日の広島戦で6番に降格されて
いましたが、わずか1試合での4番復帰です。表には出せないチーム事情もあるのでしょうが、この
起用法が現在のチーム状況を物語っているのだと思います。

開幕戦で4番の重責を任せるのなら、簡単に変えてはなりません。その一方でケガなどの仕方ないケースや、
どうやっても調子が上がってこないという確固たる確信があれば、仕方ない決断ともいえるでしょう。要は、
一度4番を外したのなら、しっかりとした数字を残すまで我慢するべきだし、たったの1試合で復帰させる
ぐらいなら、そのまま4番で起用し続けるべきだと思います。正直、私の個人的な意見ならば、高橋由は
まだ4番打者のタイプではないと思っています。それでも、生え抜きの若い4番打者を育てるという点においては
共感できます。4番育成に徹するなら4番で起用し続けるべきで、勝負に徹するならば、結果が伴うまで
4番を外す方針に徹するべきだというのが私の見解なのです
182代打名無し:04/04/23 05:28 ID:eYUcuH1Q
長いペナントレースを戦う上で、大事なものがあります。私が挙げる大事なものを言葉にするなら、
「臨機応変」と「一貫性」です。その試合に勝つためには、しっかりとしたデータに基づき、状況に
応じて臨機応変に戦わなくてはなりません。その一方で、チームが納得し迷いが生じないために、
一貫性のあるチーム方針が必要なのです。一見、臨機応変という言葉と一貫性という言葉は矛盾
しているように思われますが、私は臨機応変に戦えるのは、しっかりとした一貫性を持った方針が
あるからで、逆にいえば一貫性を持った戦い方があるから臨機応変に戦えると考えています。
話を「4番・高橋由」に戻しますが、臨機応変に戦うのであれば、まだ高橋由を4番に戻すべきでは
ありません。一貫性を持った戦いに徹するのなら、しばらくは4番で起用し続けた方がいいのです。

打順だけでなく、一貫性のない戦いぶりが今試合に現れていました。今試合の先発はエースの
上原です。安定感のある上原が登板する試合は、一気に大量点を奪いに行くよりも、1点1点を
奪いに行くような作戦の方がいいでしょう。1点をリードされた2回裏無死一、二塁の攻撃で、
黒田に送りバントをさせました。結果は三塁封殺で失敗に終わりましたが、この作戦には納得
できます。開幕前に堀内監督は「序盤は送りバントをさせない」という方針を打ち出していますが、
上原が先発する試合では、「臨機応変」という作戦が成り立つからです。
183代打名無し:04/04/23 05:30 ID:eYUcuH1Q
しかし、徹底できませんでした。同点に追いついた直後の5回無死から上原がヒットで出塁すると、
仁志は打ちにいって併殺。その後は連打が出ましたが、得点には結びつきませんでした。
この時点では、まだ仁志と黒田の打力を比較して強攻な作戦を選んだといえますが、その後の
攻撃もちぐはぐでした。2点リードされた9回無死一、二塁で川中に送りバントをさせてこれも失敗し、
三塁で封殺されました。川中は左打者で足も速い選手です。普通に打たせても、併殺の可能性は
低い選手なのです。一打同点のチャンスを作りたかったのでしょうが、巨人戦で初登板し、明らかに
浮き足立っていた佐々木君に対し、アウトをひとつプレゼントする送りバントという作戦は、この状況
では得策ではなかったでしょう。そして何よりも「一貫性」を持った戦い方をしていないという印象が
残ってしまいました。

同点で迎えた8回裏1死一、三塁の場面でも、三塁走者の高橋由の走塁が中途半端でした。
ゴロならその瞬間にホームに突っ込むという指示が出ていてもおかしくない場面です。事実は
分かりませんが、あの走塁を見ていると、指示が徹底しているようには思えません。その後、
押し出し死球で得点を奪いますが、1点を取りにいくのなら、ペタジーニが二塁に進んだ時点で
代走を出すべきだったでしょう。さらに9回表の守備でも、わざわざ守備堅めに入った井出の
守備位置が深すぎていました。ワンヒットでホームに返さないための守備堅めなのですから、
ゴロのヒットなら必ず殺せる位置にいないといけません。直接、試合の結末に結びついたプレー
ではありませんでしたがチームに「脆さ」を感じさせるものでした。

これで私が解説をした試合は、3試合とも負けてしまいました。厳しい評論が続いてしまうのが、
残念でなりません。この次の試合こそ、スカッと勝って、気持ちのいい評論をしたいと願っています。