○'04の広島はウヒョーだぞ○part0

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780代打名無し
カープ期待の新人C ドラフト3巡目 比嘉 寿光内野手(22) 早大
男がほれるナイスガイ

 甘いマスクに、輝かしい球歴。
沖縄尚学高でセンバツ優勝を果たし、早大では3年春から4番に座った。
「華のある男」(苑田スカウト)だが、それを鼻にかける様子はない。
「今の実力でプロに入れたのはラッキー。ただ、自分の可能性は信じている」と言い切る。
 小学校で野球を始めてから、どのチームでも主将を務めた。
その重責の中で、故郷の方言「ユイマール(助け合い)」を心掛けた。
 中学3年の時。同級生が後輩にグラウンド整備を押し付け、帰ろうとした。
それを呼び止め、2時間の激論。
最後には打ち解け、互いに号泣した。
 「人に指示する時は、まず自分から。そうでないと、人はついてこない」を信条にしてきた。
 大学では部員120人の投票で、主将に選ばれた。
早大初のリーグ4連覇が懸かった4年秋。万年控えだった選手のベンチ入りを監督に直訴。
その選手にユニホームが手渡された時、自分のことのように喜び、泣いた。
 女性からのファンレターが殺到するほどの「モテモテ男」だが、野球部の同僚いわく「男がほれる男」。
コンパでは、女の子そっちのけで、男仲間と野球談義に熱中したことも。
「僕の財産は、チームメート」。
バンカラなワセダの校風が染み付いている。
 大手企業の誘いを断って、プロ入り。
苑田スカウトは粗削りな部分を差し引き、「法大3年時の山本監督に似ている」と評する。
 比嘉が狙うのは、三塁の定位置。
ベテランの野村、大砲候補の栗原ら強敵は多い。
「監督のような右の大打者になりたい」という長打力に磨きを掛ける。
故郷沖縄での春季キャンプから、新たな挑戦が始まる。

「大きな試合で大きな仕事がしたい」と誓う比嘉