1 :
陳さん:
2 :
代打名無し:03/11/20 00:11 ID:OWgYld/V
2?
3 :
代打名無し:03/11/20 00:11 ID:D9ew0N6S
2をゲットしてみる。
4 :
代打名無し:03/11/20 00:12 ID:5OwNHQZy
____
/ \
| lヽ___ノ
| | ■■ ■
| / <・) <・)
| (6:. .:/(´ヽ >
| ||:::::((━━) < 2ゲットしますた
|/\::::::::::::ノ
5 :
(*´駄`):03/11/20 00:12 ID:QtcAqnlZ
>1
乙!
6 :
代打名無し:03/11/20 00:16 ID:w6eV5SgE
7 :
手際悪い1:03/11/20 00:17 ID:5J5dGcJ7
8 :
代打名無し:03/11/20 00:17 ID:/9tdfIBu
2では無いのだが、ある意味2だな
9 :
代打名無し:03/11/20 00:20 ID:uc/htShY
っていうかスレタイの2ってなに?
10 :
代打名無し:03/11/20 00:45 ID:TcajnVvf
11 :
代打名無し:03/11/20 07:33 ID:XQ1FVC6r
>>8 新展開なので「オレが豊田さん2(ツー)」て感じか
12 :
代打名無し:03/11/20 09:46 ID:oornt6xJ
前スレに書きそびれたのでここで。
許さん、毎週楽しみにしてました。36氏本当にお疲れ様でした。
これからの貴殿のご活躍、心よりお祈り申しあげます。
13 :
代打名無し:03/11/20 10:51 ID:7BVDhFtq
36氏はいつかきっと帰ってくる。
必ず。
14 :
代打名無し:03/11/20 11:07 ID:kRij3cH/
36氏に敬意を表しつつ、次代を担う職人の台頭も期待。
15 :
代打名無し:03/11/20 14:57 ID:G1koim6c
このスレの36で前スレ36氏の降臨キボン
てか他の香具師が36ゲトしたら次からそいつがコラム書いてくれw
16 :
代打名無し:03/11/20 20:46 ID:jRKuzugK
36氏乙です。今まで楽しく読ませていただきました。
今後しばらくは新職人を待ちつつマターリ進行しますかね
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
今年のオフは、オレは台湾で釣りをして過ごしました。
野球の練習もね、もちろん大事には違いないんですが、
精神統一を図るには野球以外のことも役に立つんですよ。
無人島で、釣り糸を垂れながら昨シーズンのことをぼんやりと考えていました。
まず、チームが優勝できたこと。これは野球人として最高の喜びですから、
やっぱりこれに勝るものはないんですよ。
逆に、シーズンでの個人成績には、オレは納得いっていません。
やっぱり先発でやっていくなら、10勝は超えんと。それが最低の合格ラインってもんです。
でも、シリーズで勝てなかったことが、オレには一番悔しいのです。
オレはたいして打たれませんでしたが、結果が負けちゃいかんのですよ。
いくら抑えてもちっとも嬉しくない。
やっぱり出るからには勝たなきゃあ。他の5球団に申し訳ないですよ。
評論家の人たちはね、パリーグのレベルが低いとか簡単に言いますが、
オレはそんなことを軽々しく言っちゃいかんと思います。
パの選手だって必死に野球をやっとるんだから。
パを貶しとる人がね、どれだけパの野球を見てしゃべっているのか。
江本さんなんて、球場で見たことないですよ。
豊田さんだって、文化放送の解説は巨人戦ばかりで、西武戦には出て来もしない。
これはねえ、本当によくない傾向ですよ。特にこの二人はパ出身じゃないですか。
出身者に、ロクに見もせずに貶される。こんな哀しいことがありますか。
野球を見ないで評論しても、それは感想に過ぎんのです。
感想を言っていただくのは、ファンの皆様にやっていただくことであって、評論家がやることではないですよ。
見ないでごちゃごちゃ言う人間は評論家の肩書きを返上すべきだと思います。
結果的に、自分たちの首を絞めていることがわからんのですかねえ。
お利巧な議員先生だから、もう野球界のことなんて副業の種ぐらいにしか
思ってないんですかねぇ。だとしたら、本当に寂しいことです。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
この原稿、実は3月18日のオープン戦終了後に書いています。
オープン戦も半ばをすぎて、最終調整に入らなければならん時期なのですが、
我らがライオンズ、どうも調子が出ませんねえ。
これは自省の念も込めて言っとるんですが、特に投手陣が良くない。
今日はオレの台湾の後輩、張が投げましたが、これが全然ダメ。
もともとコントロールがいいんですよ、この張という投手は。
ところがタマが全部高めに浮いてしまっている。相手はリーグ屈指の破壊力を持つ
ダイエー打線ですから、浮いたタマが当たれば全部長打になります。
結局、2回を投げてゴロはたったの一つ。残りのアウトは一つの三振と一つの内野フライを除いて
全部が外野フライの5失点でした。持ち味が全部死んでしまっている。
張に聞いたら、オフは何もやっとらんそうです。まともな自主トレどころか、
走り込みすらやっとらんらしい。いくら何でも日本の野球をナメすぎですよ。
新婚で嫁さんが大事なのはわかりますが、下半身の鍛えどころが違うんです。
オレにも娘が昨年生まれましたが、そのせいか走り込みが不足して、成績が残せなかった。
やはりオフにはきちんと走りこんで、1シーズン投げきるだけのスタミナをつけなきゃあ。
張を最初に見たとき、後世畏るべしという言葉の意味を初めて理解しました。とにかく、スゴイ才能の持ち主なんです。
せっかくの才能を無駄にして食いつぶしてたら、そりゃあ伊原監督も怒りますよ。
確かにトレーニングは辛いものですが、目的を持ってやればやれんことなどない。
そもそも、好きな野球でメシを食えとるんですから、辛いなんて言ったらバチが当たりますよ。
イラクなんて、ブッシュ大統領の気まま勝手で戦火に巻き込まれようとしとるんだから。
いわゆる平和ボケというやつですよ。我々台湾人だって、日本にいれば中国との事だって思い出しもしない。
平和はもちろん良いことですが、だったら自分がやれることは何かを見すえて、精一杯やらんと。
自分勝手な本懐を遂げるために世界全土を大混乱に巻き込むような目的ならゴメンですが、
見ていただいてるお客様に素晴らしいプレーをお見せするにはどうしたらいいか、
そういった目的意識は、常に持っていたいものです。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
オープン戦が終わりましたねえ。いよいよシーズン開幕、心が浮き立つ時期です。
甲子園でも熱戦が行われていますし、まさに本格的な野球シーズンです。
ところが、今年のオレはどうもワクワクしないんですねえ。どんどん心が沈んでいきます。
戦争で野球どころじゃないというのもありますが、
純粋に日本のプロ野球に対して失望の念が湧いているんです。このままじゃあ、日本の野球は終わりですよ。
何に失望しているかって?評論家諸氏にですよ。
この時期は順位予想の時期ですが、この順位予想ほどタチの悪いものはない。
見とらん人間にあれこれ言われるんですからねえ。選手はたまったものではないです。
先日、NHKのスポーツコーナーで評論家が順位予想を発表していましたが、もうね、オレは呆れましたよ。
そもそも、セリーグとパリーグの扱いが全然違うんですよ。
民放の扱いはいつもひどいんですが、民放はまだ企業だからしょうがない。
野球選手として腹は立ちますが、でもまだ諦めがつきます。
でも、公営放送がこれではねえ。みんなから同じように受信料をもらっておいて、
扱いだけ違うと言うのはひどい話ですよ。
時間が短くても、ちゃんとした予想が聞ければ良いですから、
NHKの評論家諸氏には期待したんですよ。ところがダメでしたねえ。
特に、昔セリーグで活躍した、小さくて早い川の近くに住んでいるらしい某打者ですよ。誰とは言わんけれど。
パリーグのオープン戦をまったく見てないのが丸わかりです。
日本ハムなんか、監督の話題しか出ないんですから。いまどき監督主導なんて流行りませんよ。
高橋信が好調でレギュラーをとろうかという勢いですし、森本も元気です。
あの小笠原がサードに転向するなど、おもしろい要素はあるはずなのに監督の話だけですから。
たぶん彼は小笠原がサードを守ってることなんか知らないですよ。
何よりも、それで評論家としてやっていけるということが腹立たしいですねえ。
ダイエーだってルーキーの話しかしていない。ここは外野と小久保がいない間のサードがおもしろいんですけどねえ。
近鉄とロッテは触れられさえしませんでした。ロッテなんか監督がそりゃあ面白いことをやっとるんです。
あれだけ身を挺したギャグをやって触れられもしなかったら、そりゃあ山本監督がかわいそうと言うものですよ。
オレたちはいつでも必死に野球をやっています。ファンの方たちは懸命に応援してくださっています。
セリーグの球団より少ないかもしれない。でも、毎日球場に足を運んでくださるお客さんがいるんです。
もしくは、テレビで、ラジオで、オレたちのプレーを応援してくださる方々がいるんです。
オレたちは皆さんの想いを背負って、皆さんの期待に添えるように、マウンドに立ち、打席に立ちます。
その想いを、踏みにじるようなマネだけはしないでほしいと、マスコミの方にも評論家諸氏にもお願いしたい。
2003年シーズン、いよいよ始まります。
今年も、西武ライオンズの、パシフィックリーグの、そしてプロ野球の応援を、よろしくお願いいたします。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
ついにシーズンが開幕しました。いやあ、なんだかんだ言っていても、開幕ってのは嬉しいものですねえ。
これから半年、あの栄光のペナントを勝ち取るために懸命に頑張らなきゃいかんと思いますよ。
今日、オレは投げますが、自主トレとキャンプの成果を、しっかりみなさんにお見せしたいと思っています。
さて、先週オレはNHKのひどい順位予想について書きましたが、これについては全国からたくさんの賛同のお便りを
いただきました。皆さん、例のあの予想にはがっかりしていたようです。
メディアの皆さんも、そろそろ小手先で視聴者を騙そうとするのはやめなきゃイカン。
視聴率を上げようと工夫するのはいいですが、工夫は王道で行かなきゃあ。子供だましの策を弄しても、失敗するに決まっています。
その最たるものが、「すぽると!」でしょうねえ。この番組は、いつからこんなひどい番組になっちまったんでしょうか。
すぽるとの順位予想は、先週のNHKがマシに見えるほどの惨状でしたよ。
何が悲しくて、視聴者の皆さんにこんなものをお見せしなきゃいけないのか。
オレも一野球人として実に悔しかった。こんなことをしなきゃ見てもらえないプロ野球になってしまったのかと思うと、涙が出ますよ。
鼎談による順位予想という趣旨はいいのですが、出てたのは江本さん、テリー伊藤さん、ダンカンさんの3人。何を考えてるんでしょうかねえ。
このインチキ予想で、視聴者の皆さんは確かに笑ってくれたでしょう。でも、笑わせてるんじゃない、笑われてるんです。
彼らに、まともな予想が出来るわけがないじゃないですか。ひとりは国会議員の片手間で、
ひとりは見た目のとおり見当違いのところに目をつけていましたし、もうひとりは阪神が勝てばなんでもいいんですから。
こんな予想で視聴者の皆さんに納得してもらえると思ったら、それはあまりにも視聴者の皆さんをバカにしすぎですよ。
事もあろうに、テリー伊藤氏は「人気のないパリーグは、ダイエーの新人二投手が頑張って人気を呼べ云々」等と
言っていましたが、冗談じゃない。オレは思わずテレビに向かって毒づいてしまいましたよ。
人気があろうがあるまいが、余計なお世話です。金が儲かってるか儲かってないか、そんなことは球団が考えることですよ。
ファンの皆さんも、人気なんかどうでもいいと思ってますよ。観客動員が勝っただの負けだの騒いでいるのは真のファンじゃない。
そんなことは、ファンの皆さんにとっては本当にどうでもいいことなんです。よいプレーが見たい。最高峰のプレーを見たい。
よいプレーならば敵のプレーでも惜しまず拍手を送り、悪いプレーなら味方のプレイでも容赦なく批判する。
そういった「良質なファン」がパリーグを見に来ていただいているファンの方には多いという印象があります。
オレたちは、その皆さんの期待にこたえるために頑張っているんです。
それを、人気を出すために云々などと言われたら、我々はフニャフニャフニャですよ。まったく見当違いもはなはだしい。
だからね、さんざん言われていることなんですが、オールスターもスポーツニュースも、
くだらないタレントの与太話を混ぜて台無しにするのをやめましょうよ。
タレントならタレントでもいいから、良質の情報を引き出せるタレントを呼ばなきゃいかん。
それだけのことが出来るタレントがいないなら、初めから出さなくていいんです。とにかく、野球を見てほしいとオレは思います。
与太話は、そういう番組を別に作ってやればいい。スポーツ番組のバラエティー化は、懸命にやってるオレたちへの侮辱ですよ。
わけのわからん画面を大写しにして、完全のプレイがまったく写っていないような、こんな中継ならやらんほうがマシです。
今週は、なんだか文句ばかりになってしまっていますが、野球中継の職人アナウンサーもいますよ。
文化放送の斉藤一美アナウンサーなんかは、仕事に実にプロ意識を感じます。
ラジオ中継ですが、最近のテレビの想像力を減退させるような実況に比べたら、よほど鮮明にワンプレーワンプレーが頭に浮かびますよ。
こういった姿勢をメディアの皆さんには望みたいものです。
さて、今日はヤフーBBスタジアムで(この名称、何とかならんのですかねえ。あのすばらしい球場が、魂を
売り渡してしまったような気がしますよ)、オリックス戦です。オリックスも、開幕の連敗から脱して、
力を盛り返していますから、油断は出来ません。
メディアの皆さんに取り上げてもらうには、まずそれだけのプレイをしなければいけない。
オリックスの選手たちも全力で向かってくると思います。オレも、全力で勝ちに行きます。
メディアのバイアスのかかっていない、本当のオレたちの「力のぶつかり合い」を、ぜひ見に来てください。
では、行ってきます。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
いやあ、やってしまいました。気合を入れて投げていたもんで、どうも肩がおかしいのに気がつかなかったんです。
好事魔多しとはこのことですよ。スイスイ投げていたんだから、あの日は。
あまりにも球が切れすぎて、ボール球は多くなっていたんですが、抑えていたもんで油断したんでしょうねえ。
応援してくださるファンの皆様には、結果的に怪我をしてしまって本当に申し訳ないと思っています。
焦らず直したいのですが、上も先発が足らんからねえ。
しかし我らがライオンズ、ケガが絶えませんねえ。大輔、伊東さんをはじめとして、浩之さんも足がおかしいらしいし、
開幕早々ケガが続出で、伊原監督も頭が痛いことでしょう。オレも含め、本当に迷惑をかけてしまっています。
でもね、オレが思うに、球団はもっとトレーナーに金をかけなイカンですよ。選手は球団にとって大事な資本なんですから。
連覇したころのダイエーが、経費削減のためにトレーナーを大量解雇したことがありますが、
途端にダイエーは勝てなくなった。当然ですよ。選手とトレーナーというのはかなりの信頼関係で結ばれているんです。
工藤が巨人に移ってからも、巨人のトレーナーではなくて福岡のかかりつけのドクターにかかっていたと言って
一時期話題になりましたが、このことの是非は別として、工藤の気持ちはわかりますよ。
選手は自分の体しか売り物がないんだもの。体をやってしまったらオマンマの食い上げですよ。
信頼の置ける人にしか体は任せられません。それを大量解雇なんかしたら、選手はそりゃあ不安になりますよ。
もちろん、最大限のプレーが出来るわけがない。
球団にしたってね、目先の補強をするぐらいならトレーナーに金を使ったほうがナンボかマシですよ。
やれるかわからん新人や外国人に莫大なカネを払うくらいなら、現有戦力がケガをしないでやるほうが
よほどコストパフォーマンスがいいハズです。2000万も出せば相当いいトレーナーが来てくれますよ。
本当に、根本的な解決を図らずに、小手先でごまかそうとする球団やメディアはなんとかならんのかねえ。
こんなことをやってるうちは、いつの日か日本のプロ野球はファンにソッポを向かれますよ。
そりゃあ、吉田さん(H)や橋本さん(T)みたいにナンボ放ってもどこも壊れない人もいますが、そんな人はごく一部ですよ。
首脳陣やフロントは、もうちょっとそれだけ放れるということ自体を評価してあげてほしいですねえ。
そして、そういう人をいたわって、大事に使ってあげてほしい。
放れるからって、毎試合毎試合放らせるような某O監督の下なんかについたら、たまったものじゃないですよ、誰とは言わんけど。
オレも、ケガをしている身でこんな偉そうなことを言えた義理はないのですが、もうこれ以上ケガで満足に
シーズンを戦えない選手をみるのはイヤなんですよ。ケガで戦えないほど悔しいことはないですから。
ファンの皆さんも、どうかトレーナーやスコアラー、そういった裏方の人たちにも影で声援を送ってあげてください。
2軍で肩が直るまで調整しますが、戻ってくるまで待っていてください。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
ペナントもいよいよ本格的になってきました。オレがその場にいられないのは寂しいですが、
あちこちで熱戦が繰り広げられているのを見て、やっぱり野球はいいなあと思いますねえ。
この時期には、予想外の大活躍をする選手というのが出てきます。
こんなにすごい選手だったか?と思うくらいの大活躍をするんです。環境が変わったり、監督が変わったりで
いろいろとモチベーションも変わるものですから、往々にしてこういうことが起こるんです。
今年その例を挙げるなら鈴木健さん(Ys)でしょう。去年までは私も同じチームにいましたが、
これが同じ選手かというぐらいの変わりようじゃないですか。もともとバットコントロールは上手い選手でしたが、
まさかここまでやってくれるとはねえ。オレも、さすがに予想がつきませんでした。
元々中距離ヒッターなのに、西武ではどうしてもホームランを期待されていましたから、
その重圧から解放されて打つようになったのかもしれません。
他にもいろいろと事情があるのかもしれませんが、とりあえずその理由は大きいでしょうねえ。
岩村が帰ってきたら厳しいでしょうが、それでもオールスターや首位打者を目指して頑張って欲しい。
元々、それぐらいの素質は確実にある人なんですから。
守備でエラーもしていますが、実に魅力のある選手じゃないですか。
富岡さんなんかも、その魅力を全国ネットでアピールしまくっていますしねえ。
パリーグって、日ごろこんなに面白い野球をやっているんですよ。
オレはねえ、こういう選手が出てきてくれるのを待っていたんですよ。
最近パからセに移籍した選手は確かにみんな不甲斐ない成績だったんですが、それでもってパリーグのレベルが低いなんて
簡単に言われることに、もうウンザリしていたんですよ。
ファンの人たちだけじゃないですよ。ずっと書いているように、本職の解説者がそんなことを言っとるんだから。
今回のこの現象を、議員先生や毎週毎週許さん許さんと私の名前を呼ぶ人はどう説明してくれるんでしょうかねえ。
たかが数試合の4番で巨人OB面して、松坂の話の時だけ西武OBになる、ちょっと体格のいいあの人や、
人気のないパリーグなんて暴言を公共の電波で吐いたどこを見ているかわからんあの人や、
泣いてるところか長島さんの話をしてるところしか見ないあの人や、小さいときには阪神ファンだったらしいのに
なぜか今は熱烈な巨人ファンということになっているジャニーズのあの人や、とにかくパリーグを見ていない人たち全員に聞いてみたいですよ。
パリーグは、それでも見るに値しないリーグですか?とね。
パリーグは、今年も熱いです。
たしかに、テレビ中継は少ないしファンも少ない。しかし、どのチームも面白い野球をやってますよ。
スクルメタ劇場、日本ハムの先発投手陣、オーティズの併殺、井上純さん、原井さん、前川、石毛監督。
オレたちライオンズだって、盗塁失敗なんかやりながら、一生懸命頑張っています。レベルが低いわけじゃない、みんな一生懸命なんですよ。
Yahoo!BBスタジアムなんかだったら、選手の汗まで見えますよ。だから、たまにはパの野球を見て欲しい。
絶対に、セの野球にはない魅力がいっぱいありますよ。
本当に、オレはそう思います。
さて、オレたちライオンズは伊東さんも帰ってきましたし、大輔も帰ってきましたし、お待ちかねのカブレラも帰ってきました。
カブレラなんかはさすがですねえ。治るまでは意地でも出てきませんが、治った瞬間出てきてボコボコに打つ。
実にドラマがあるじゃないですか。魅力にあふれています。
今年も面白い野球をやって、もちろん優勝を狙っていきますよ。
それで、今年こそはセに勝って、パの意地を見せ付けたいと思います。
そのためには、まずはオレは一軍復帰。リハビリに、精を出すことにします。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
今日は、外国人選手とは何ぞやという話について、外国人であるオレの目から書いてみようと思っとったんですが、
それより前にどうしても書かにゃあいかんことが出来たので次の機会に回させてもらいます。
オレは西武ライオンズというチームに所属しているわけですが、このライオンズの伊原監督という人は、ご存知のように
20年以上も走塁コーチ一筋でやってきた不世出の天才コーチです。それが、東尾前監督がお辞めになったので、その手腕を買われて監督になったわけです。
昨年はその策士っぷりが見事に当たって、ブッチギリでパリーグを制覇したんですが、この伊原監督、今年はどうもおかしいんですねえ。
昨日の試合、6回のことですが、若手の大島に変わって、代打で出てきたのはベテランの上田浩明さんでした。
伊原監督は就任時に、「私の役割は(伊東)ツトムにきっちりとバトンを渡すことだと思っている」というコメントを出していました。
これ自体は「分を知った」実にいい心がけだと思うのですが、こういうコメントを出したからには本当に若手を育てに行くものですよ。
少なくとも、勝ちを重視してベテラン・若手のわけへだてなく使うのか、将来性を重視して若手を固定していくのか、
それぐらいは腰を据えてやらにゃあイカン。
ところが、出てきたのが上田さんでしょう。上田さんなんて言っちゃあ悪いが伸びしろがありませんよ。
元々代打に出す選手じゃない、超一流の守備だけでここまで食ってきた人なんですから。
将来の主軸を打ってもらわにゃあイカン大島に代えて、守備固めの上田さんですからねえ。正直、訳がわかりませんよ。
結局、上田さんは三振でしたが、これなら大島でも変わらんじゃないですか。経験をつませなければいけない大島に打たせるのが筋です。
しかも、その後レフトに入ったのは普段はセカンドの高木浩之さん。センターには上田さんが入って、外野手3人のうち内野手2人という
わけのわからん事態になってしまいました。浩之さんなんて、大して見てもおらん解説者には俊足俊足と言われますが、全然足は速くないんですよ。
これはねえ、オレも投手の立場として言わせてもらいますが、投げづらくて仕方がないもんですよ。外野に飛ばんように投げなイカンのだもの。
案の定、そのあとその浩之さんのところに打球が飛んで、浩之さんがクッションの処理を誤っている間に、もう一点追加されてしまった。
日ごろ中島や高山など、若手を守備があまりよくないからという理由で使わない割には、やってることがコレですからねえ。
まだベンチには赤田が残っているのに、わざわざ浩之さんを不慣れなレフトで使う理由がどこにあったんですかねえ。
もうね、オレは呆れかえってしまいましたよ。
まだあります。最終回2死、1点差に詰め寄って松井さんがヒットで出塁。次の打者は一番怖いカブレラです。
ここは、じっくり腰を落ち着けて、カブレラに全てを託すのが定石でしょう。並みの打者じゃない、カブレラですよ。
しかも、その次にはマクレーン、さらにその次にはこういう場面にめっぽう強い平尾さんです。
投手の加藤、捕手の日高さんからすれば、カブレラをどう切り抜けるか、そしてカブレラはそれをどう打つか、
一打出ればサヨナラという、ここが一番の野球の醍醐味というシーンだったんですよ。
ところが、結果は松井さんの盗塁死で試合終了。あんまりじゃないですか。これじゃ面白くもなんともないものねえ。
カブレラは、試合終了後「ファーストタイム!ファーストタイム!(こんなのは初めてだ!)」って怒り狂ってましたよ。
野球の定石と、何十年に一度の4番打者・カブレラのプライドをズタズタにしてしまった。
せっかく見に来てくださった札幌のファンの皆様だって、これじゃ呆れかえって次は来てくれませんよ。
今日はオレが先発するのに、スタンドにお客さんが一人も来てくれなかったらどうしてくれるんですか。
まったく、伊原監督はどうなっちゃったんでしょうねえ。
伊原監督が野球を面白くしようとしているのはわかりますよ。たしかに何の策もなしに漫然と打ってアウトになるだけの野球は面白くありません。
でも、奇策は突発的にやるから奇策というんです。今日みたいに奇策だらけの試合は奇策は奇策でも「奇人の策」ですよ。
しかも、その全てが裏目に出てしまったら、これは言い訳のしようがありませんからねえ。策士策に溺れるの典型じゃないですか。
こんな野球をやっておったら、パリーグのレベルが低いなんていう論調に一生懸命反論しているオレの地道な努力が一瞬でパーですよ。
伊原監督には、もう少し腰を落ち着けて采配をしてもらいたい。戦力はあるんですから、奇策を弄しなくてもいい。
相手が右だろうが左だろうが、絶好調の後藤武を使えばいいじゃないですか。
せっかく、将来主軸を打とうかという選手が続々と出てきとるんだから、それを一流打者にするのが伊原監督の仕事ですよ。
今日は伊原さんに対する苦言ばかりになりましたが、伊原さんは稀代の名監督になる素質を秘めている人だと思います。
だからこそ、オレはこうやって敢えて苦言を呈するのですよ。
決して、首脳陣に反抗しているわけじゃない。間違っても、こんなことを書いたからってオレを先発から外すようなことをしたら困ります。
監督に意見を言ったからってトレードに出されるようなチームになってもらっちゃ困りますからねえ。どことは言わんけれど。
さて、今日はオレが先発です。せっかく一昨日大輔が頑張ったんですから、オレも頑張って放ってきますよ。
ライオンズが下位に低迷するようなチームではないことを、オレの手で証明できるように、頑張ります。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
先日、札幌でのオリックス戦に登板したオレですが、結果は不本意でした。
言い訳になりますが、あの日のオリックスベンチは変でしたよ。選手の顔がもう違っていた。
ご存知のとおり、オレはあんまり気が強いほうではないですから、どうも気になったまま投げていたんです。
ダメですねえ、集中して投げないと。初めのうちはそれでもなんとか放っていたんですが、
ふと気が抜けた瞬間に葛城と塩崎さんにいかれました。
後で聞いて驚きましたよ。石毛監督がこの日限りで辞められるというじゃないですか。道理で雰囲気がおかしいと思ったんです。
しかし、石毛監督、あまりにも可哀想でなりませんねえ。
マウンドからも三塁コーチボックスに立ってる石毛監督が見えるんですが、本当に熱い人ですよ。
時にはその熱さが空回りしていた感もありますが、とにかくその熱い想いにはマグマを感じました。
シーズン開幕からわずか20試合。無念でしょうねえ。たしかに最下位でしたが、これから十分巻き返しはきくところですよ。
今年は打率も防御率もいい。やっと石毛イズムが浸透してきたところだったじゃないですか。
選手みんながあのマグマ溢れるプレイを溌剌とやったら、絶対にあの満員の球場が戻ってくるはずだと信じていたんですよ、オレは。
それなのに、志半ばで石もて追われるような形でチームを去らなきゃイカン羽目になった。たまったもんじゃないですよ。
だいたい、フロントは石毛監督を解任できるほどベストを尽くしていたんですかねえ。オレは、それすらも怪しいと思っています。
フロントは鼻高々で補強したしたと言いますが、その補強した選手が全然結果を残していなかったじゃないですか。
オーティズしかり、吉井さん、鈴木さんの不調しかり、フロント主導で連れてきた選手が働かないから勝てないのに、
成績が悪いからって解任されたらたまらんよねえ。
だいたい、何のための三年契約だったのか。選手を育成するための三年契約だったんじゃないんですかねえ。
途中でクビを切るような複数年契約に何の意味があるのか、オレには皆目わかりませんよ。
腰を落ち着けて、目先の勝ち星にとらわれずに長期的な展望を持って育成にあたるからこその複数年契約でしょうが。
監督が単年契約、単年契約を繰り返すと、目先の勝ちにこだわるばかりでちっとも若手が育たないというのは
何やら鳥の飛んでるチームを見てればわかると思うんですけどねえ。どことは言わんけれど。
しかも石毛監督、ちゃんと選手を育てていたじゃないですか。オレが打たれたから言うわけじゃないですが、
葛城なんかだっていいバッターになりましたよ。他にも、開花寸前の選手がいっぱいいたはずです。
今はレオン監督が指揮を執っていますが、これね、次の監督がやりにくいったらありゃしませんよ。
複数年契約でも安心できない、変な選手は取ってくる、選手の雇用形態は変だ、フロントは妙にメジャーにかぶれている・・・
オレなら、絶対に監督をやりたくないですよ。いくら貰ってもイヤです。ここまでフロントに邪魔されて、満足のいく結果が出るわけがない。
監督は野球選手の夢ですが、そうまでしてまでやりたくはないですよ。無理に監督の座に固執せんでも、オレはちっとも困らん。
それでも監督を引き受けて、天真爛漫の笑顔で選手を鼓舞し続けて、そして潔く身を引かざるを得なかった石毛監督は、
本当に誠実な人で、本当に野球を愛していたのでしょうねえ。
そう思うにつけ、石毛監督にはつくづく惜別の涙を禁じ得ません。
本当に、お疲れ様と言いたい気持ちです。ご苦労さん!
さて、今日の試合を皆さんご覧になりましたか?実にすごい試合でしたねえ。松坂と新垣が一歩も引かず、実にいい試合をしました。
やっぱり、野球はこうでなきゃあ。見に行った人にはまさに最高の贅沢ですよ。
自宅観戦の人は自宅観戦の人で、テレビ埼玉の中継もあったし、文化放送は斉藤アナでしたから、これまたご馳走です。
こんな試合ばっかりだったら、どんなにいいでしょうねえ。最高の試合を、最高の実況で見る。野球ファンとしては最高ですよ。
西武ダイエー戦だけじゃない。今日の昼は関東圏では全試合中継をやっていました。
しかも、テレビ東京の日本ハム−オリックス戦は伊集院光さんがゲストでした。タレントが中継に出てくるのは大嫌いな私ですが、
伊集院さんなら大歓迎ですよ。何たって野球を知ってるもの、この人は。話術も名人芸の域です。
こういう人たちが頻繁に野球中継に顔を出し、そしてオレたち選手が今日の試合のような素晴らしい試合が出来れば、
きっと日本のプロ野球は衰退なんか絶対にしないでしょう。プロ野球もまだまだ捨てたもんじゃないと思いましたよ。
選手、ファンの皆さん、球団(フロント)、それを伝えるメディア、全員の力で、プロ野球は成り立っているんです。
オレも、最高の試合をファンの皆さんにお見せできるよう、努力していきます。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
われらが西武ライオンズですが、ようやく調子を上げてきましたよ。8連勝ですからねえ。
まさか、ここまで連勝できるとは思わなかった。その前のチーム状態がボロボロだっただけに、オレは驚いてますよ。
なんといってもビックリするのは高木大成さんの復活です。オレはね、この人はもうダメなんじゃないかと思ってたんですよ。
オレはバッティングに関してはトーシロ同然ですが、そのオレが見ても酷いスイングをしてましたからねえ。
上半身と下半身がバラバラで、手だけで球を打ちに行ってセカンドフライかセカンドゴロ。
手だけで振って打てるようなら交通誘導のおじさんが首位打者を取れますよ。とにかく、プロとは到底思えない無様なスイングをしてたんです。
ところが、このところの大成さんはどうですか。きわどい球をちゃんと見て、甘い球は逃さない。
私は一番すごかった頃の大成さんを見てないですが、その頃を彷彿とさせるバッティングだとか。
いいですねえ。挫折を経験した選手が、地を這うような努力をして、一軍で再び花を咲かせる。最高じゃないですか。
オレはねえ、野球のね、魅力の一つにその泥臭さがあると思うんですよ。
大成さんといえばかつてのスター選手ですよ。なんたって「プリンス・オブ・レオ」だもの。
それが二軍暮らしで真っ黒に灼けて、私生活でも艱難辛苦に遭いながら、それを克服して再び栄光の左打席に立つ。
ライトスタンドからは大成大成の大コールです。ボールはそのライトスタンドへ一直線。泣けるじゃないですか。
このロマンがあるから、野球はやめられないんですよ。
華やかな部分だけじゃない、その裏に血のにじむような努力があるからこそ、見に来ていただいているお客さんは感動するんです。
余談ですが、大成さんの私生活を支えてきた人は、ありゃ「下げ」じゃないんですかね。大きな声では言えんけれど。
彼女と噂されだしてからというもの、大成さんの成績や頭やなんかがどんどん寂しくなってましたが、よほど「落ちる」に縁がある人なんでしょうなあ。
あんまり言うと怒られてしまうんで、言えんのだけどもね。
話はこうやってすぐわき道にそれてしまうのでどうもイカンのですが、
ともかく選手はこうやって努力をしているんです。でも、他の野球に携わる人たちはどうなんでしょうかねえ。
メディアの扱いのひどさにはオレもサンザンここで警鐘を鳴らしていますが、最近は審判がひどいねえ。
5日の試合、カブレラの二盗がアウトと判定されて、カブレラが激昂、一言二言抗議したら退場になってしまいました。
あれね、あとからオレはビデオで見たんですが、空タッチですよ。タッチしていないんです。
明らかな誤審に抗議して、退場になってしまうんだからこれはたまったもんじゃない。
たしかにね、グラウンドでは審判は絶対ですよ。――神聖ニシテ侵スヘカラス――それぐらいの絶対性は、本来の審判の意義からしてあってもいいと思う。
でも、絶対性を認めるなら、間違っちゃイカンのですよ。間違うんだったら、絶対だなんて言っちゃいけない。
カブレラだって、明らかに相手が悪いのに罰金取られたんですから。馬鹿らしくてやってられんですよ。
同じ審判が、今日もやってくれました。明らかに間に合ってないのにアウトのコール。今度は割を食ったのは日本ハムです。
盛り上がっていた試合がね、一気に冷めるんですよ、誤審と言うやつは。本当に、勘弁してほしいもんです。
変なプライドを捨てて、ビデオ判定でいいじゃないですか。伝統の権化みたいな相撲でもやってるのに、プロ野球がやっちゃダメなんてことがあるはずがない。
誤審の話をするとね、ヘンな目付きでどっちが得したの損したの、やれ審判を買収したのどうのって話をしてくる人が必ずいますが、
あれはなんとかならんのかねえ。そんな手段で勝っても嬉しくもなんともないですよ、オレは。
いや、オレだけじゃない。野球に携わる人間全てが、そんな手段で勝っても嬉しくないと思っているはずです。
たしかにね、給料の高騰とかFAとか逆指名とか、金にまつわるきな臭い話は昨今よく聞きますよ。
でもね、それとこれとは全然別の問題ですよ。審判は中立ってのは、野球の根幹にかかわる問題だもの。
みんなね、プロに入るぐらいの人間は野球を愛して愛して愛し倒しているんですよ。
純粋に、球を追いかけて走り回っていれば何もイラン、そういうよく言えば純粋、悪く言うと単細胞な人間の集まりなんですよ、プロ野球選手ってのは。
そんな人間が、審判買収なんてことをして喜ぶはずがない。これは、まったく当たり前のことなんです。
だから、ファンの方々にも純粋に野球を楽しんでほしいと思います。
邪推はメディアに任せておけばいいじゃないですか。純粋な力と力、技と技のぶつかり合い、こういうものを楽しみましょうよ。
オレはねえ、審判買収なんて話を信じている人は不幸だと思いますよ。そんなことに気を使わないと野球を見られないんでしょうかねえ。
それもこれも、審判のレベルですよ。審判がちゃんとしないから、野球を純粋に楽しめない人が増えるんです。
少なくとも、研修なり何なりで、いまの審判のぬるま湯体質を改善せんと、本当にプロ野球自体がファンの皆さんからソッポを向かれますよ。
野球に携わる各人が、各人のできる範囲で地道にレベルアップ。これが、今の野球を救う唯一の道だと思います。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
ご存知の方も多いと思われますが、オレはまた登録抹消ということになってしまいました。
まぁ、チームの戦略上のことですから仕方がないですよ。
解せんところもあるけれど、実際与えられた中継ぎという職場であまり結果が残せていないのだから、仕方ないですわねえ。
代わりに上がった内薗さんには、是非頑張っていただきたいものです。
オレも、下で早く結果を残して、皆さんにまた投球をお見せできるように頑張りますよ。
先発というのはチームの中でも限られた人間しか立つことの出来ない、栄光のマウンドなのです。
中継ぎや抑えにも素晴らしい選手はいますし、先発以上の大変さもあります。
事実、豊田さんや森さんは素晴らしい投手ですし、彼らはそれだけの自負を持って投げています。
でもね、オレはやっぱり先発こそ投手の花形だと思うんですよ。
だって、先発が第一球を放らなきゃ、試合は始まらんのだから。
そして、その栄光のマウンドに立てる人間というのは限られているわけです。
自分がその場に立つためには、それだけの結果を残すしかないわけです。
腐らずにやるしかないですからね。頑張ります。
さて、話は変わりますが阪神のマスコット、トラッキーの中の人が交代させられたとか。
なんでも、暴力シーンが目立つと抗議を受けたとか何とか言ってますが、これはひどいねえ。
トラッキーといえば、12球団の中でも最も素晴らしいマスコットじゃないですか。
あの素晴らしいパフォーマンスの、どこが暴力的なのか、オレにはちっともわかりませんよ。
何でもかんでも平等だ、人権だ、暴力シーンだと抗議する人たちがいますが、ナンというか、浅墓なんだよなあ。
平和ボケと言えばいいのか、ただの文句付けたがりの人なのか、どう説明したらいいのかわかりませんが、とにかくそれはないよ。
オレの小さいころなんかは危険なものや危険な遊びなんていっぱいありましたよ。その中で子供はいかに危険を回避するかを学ぶものでしょう。
それを子供から取り上げてしまったら、純粋培養の子供が出来上がってしまいますよ。
そういう子供が大人になったとき、免疫のないまま危険物に接したら、そりゃケガをすることになります。
山中鹿之助は「我に艱難辛苦を与えたまえ」と言いましたが、子供の教育もかくあるべし、ですよ。
自慢じゃないが、オレは兵役に行ってますからねえ。これでも強くたくましく生きてるんですよ。
とにかく、トラッキーのパフォーマンスを暴力的だなんて言いがかりで(この理由だって、ホントかどうかわかりませんよ。
よしんばほかに大人の理由があったとしても、どっちにしろ将来の日本の野球界を担う子供たちにいい影響は与えません)、
あの最高のマスコットを子供たちから取り上げるのだけは無しにしてもらいたい。
だいたい、トラッキーの暴力性以上に、プロ野球には排除しなきゃいかん悪性の腫瘍がたくさんあるじゃないですか。
自分とこの利益は球界の利益だと思ってる新聞屋のおじさんとか、口は出すが金は出さない金貸しのおじさんとか、
現場に無言の圧力をかけて、逆らうと即抹殺される鉄道屋さん・・・のことはあんまり悪く言えませんが、
とにかく解決しなきゃいけない問題がいっぱいある。それらに目をつぶってヘンな人のヘンな意見にとらわれてファンの信頼を失う。
これじゃ、本当にダメですよ、プロ野球は。まるで三国志、蜀の国の末期を見ているようです。
ファンの皆様あってのプロ野球ですが、寄せられる意見のなかにはヘンなものもあるんだから、それを見分ける目を持たんと。
阪神球団、そしてプロ野球機構は長い目で、意見の軽重をしっかりと判断して物事を行うようにせんと、本当にファンにソッポを向かれる日が来ますよ。
ただでさえ個性的な選手が少なくなってる中、これ以上個性と可能性の芽を摘み取るのはやめていただきたいものです。
長い目、で思い出しましたが、オリックスは勝てないねえ。だから言ったでしょう。石毛監督を解任して何が変わるというんですか。
事実、レオン監督になってからの勝率は石毛監督時代より下がってるんですから。
オレはレオンを責めてるんじゃない、目先の首すげ替えで何とかなったような気になっているオリックス球団、フロントに腹を立てているんです。
こんなことなら、石毛監督に腰を据えてやらせりゃよかったんです。
契約期間終了後に結果が出ていないのなら解任もわかりますが、途中で代えてどうするんですか。
選手も困る、旧監督も困る、新監督も困る、ファンも困る、フロントも結局結果が出ないで困る。
やはり、オレが睨んだとおりあの解任劇は誰も得をしない悪手だったでしょうが。
とにかく、偉い人たちはオレたちが安心して全力野球に取り組めるように、もうちょっと深く考えていただきたい。
オレたちがいくら頑張っても、片っ端からそれをつぶすようなことをされたら、正直たまらんですから。
猛省を促したいところです。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
西口さん、ついに大阪ドームで負けてしまったみたいですね。
大阪ドーム開設以来一度も負けていなかったのですが、10失点じゃねえ。
マックや後藤武がホームランを打っても、まあ焼け石に水ですよ。
オレよりはるかに実績のある西口さんにこんなことを言うのも釈迦に説法なんだけれども、
ちょっと下かどこかでミニキャンプでも張ったらどうかねえ。
ライオンズが優勝するために西口さんの力は絶対に必要なんだから、早いうちに戻ってきてくれんと。
オレなんかよりずっと頼りになるエースなんですから、無理に上で結果を求めなくてもいいんです。
万全の調整をして、いつでもベストなピッチングができるようにする。これがエースの役目ですよ。
悪いことは重なるもので、石井さんまで肩痛で抹消だそうです。
ライオンズは、ココが踏ん張りどころですよ。上位3チームがこれだけ競っとるんだから、
ここでズルズルと行ってしまったらもう立ち直れません。しかも、近鉄もダイエーも爆発力があるから、
自分より上で爆発されたら、手なんか届きません。
明日は今シーズン初先発の帆足ですが、帆足には余計なことを考えず全力で近鉄打線に立ち向かってほしい。
迫力あるフォームをしとるんだから、あとは気合ですよ。マウンド上で弱気になったら、絶対ダメです。
気合でまずは相手を圧倒せんと。ローズ、中村何するものぞ、ですよ。
オレも、投げるときには相手に絶対に気合で負けないようにしています。少なくとも、マウンドに登るまではそうです。
まあ、実際に登板するとそううまくはいかんのですけどね。おかしいよなあ。
前日のベッドの中でのシミュレーションではいつも完全試合なんですけどねえ。
話はそれましたが、とにかく競っているときには死んでも相手チームに喰らいついて、ズルズル順位が下がらないようにせんと。
ペナントは1試合1試合の積み重ねなんだから、今遅れると、そのぶん終盤のほんとの大詰めのときに苦労しますよ。
最終的に0.5ゲームでもいいから上にいればいいんだから、一戦一戦の大事さがわかるでしょうが。
ところが、またパリーグがとんでもないことを始めるそうですねえ。
来年からプレーオフ導入だそうです。もうね、オレは開いた口がふさがりませんよ。
一戦一戦の大事さなんて消し飛んでしまう。わざとやってんじゃないだろうかと疑いたくもなります。
人気回復の切り札だかなんだか知れませんが、どこが切り札なんですか。こりゃ完全に悪魔のカードですよ。
最後の最後まで優勝が決まらんから、最後まで客が入ると思っているんでしょうねえ、お偉いさんは。
あのね、儲かるとか儲からんとかの問題で決めちゃいかんのだよ、こういうことは。
リーグ優勝してもプレーオフで負けたら出られんのですよ。リーグ優勝の価値はどうなるんですか。
やり切れんでしょう、優勝したのにシリーズに出られんかったら。
また、見事首位チームをやぶってシリーズに出場したチームがシリーズで惨敗でもしてごらんなさいよ。
「1位チームが出ていれば・・・」なんて言われるんですよ。たまらんじゃないの。
大体、日本シリーズだって短期決戦だから、本当にそのチームの実力が出せるとは限らんのですよ。
だから、日本一よりリーグ優勝のほうが価値があるといわれるんです。でも、この方式だとリーグ優勝自体が短期決戦の勢いで決まっちゃう。
本当に強いチームがリーグ優勝するかどうかわからんのですよ。こんな馬鹿な話はないよ。
消化試合がなくなるとか言ってる人がいますが、何言ってんの。
1位と2位が競っていて、3位が頑張れば追いつけるけど3位は安泰、ぐらいの位置にいた場合、3位はじっくり調整に当てますよ、残りの試合を。
これじゃ、消化試合と何のかわりもない。結局、どうやったってそううまくはいかんのです。
昔のプレーオフも悪手でしたが、今回はもっと悪手ですよ。もう自ら滅びの道を突っ走っている。
お客さんにソッポを向かれるのを待つまでもなく自滅するまでになっちゃったんですかねえ、日本のプロ野球は。
本当に、もう嘆かわしくて嘆かわしくて涙が出るよ、オレは。
43 :
代打名無し:03/11/20 22:23 ID:qpdcSea2
嘆かわしいことはまだあります。どこの誰だか知らんが、オールスターで中日の川アさんに投票しまくってるらしいじゃないの。
今現在、川アさんは3位だそうです。こりゃね、あんまりにもひどいよ。川アさんはね、確かにFAで中日に移籍して、全然働けてないですよ。
本来の彼の実力を発揮してるとは到底言いがたい。だからって、こんな仕打ちをせんでもいいでしょうが。
ファンの人が、働いてないのに大金をもらってることについて文句を言うのは仕方ないですよ。そのへんは川アさんも覚悟してるでしょう。
川アさんは一刻も早く故障を直して、ナゴヤドームのマウンドに立ってほしい。それはオレも同じ気持ちです。
でもね、こりゃ別問題ですよ。だいたい、オールスターってこんなもんじゃないでしょうが。
何がかわいそうだって、セリーグで一生懸命投げてるほかの先発投手がかわいそうですよ。
こんな大問題になって、川崎さんは身の置き場もないでしょうねえ。オレはねえ、つくづく川崎さんに同情しますよ。
オールスターというものが何で存在するのか、それがどういう場で、選ばれるのがどれだけの栄光であることか。
オレに言わせりゃ、これだってメディアの取り上げ方のせいですよ。
メディアがオールスターにわけのわからんゲストを呼んだり、どうでもいい演出をしたりするから、ファンの一部がオールスターを軽視するんですよ。
いつもオレが言っているように、小手先の人気取りはファンの皆様にソッポを向かれるんですよ。その兆候がこうやって見えているわけです。
オールスターってのはもっと神聖な、厳粛な場であることを、メディアにも、わけのわからんことをしている一部のファンの皆さんにも、
もう一度考え直してもらいたいですねえ。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
ようやく、オレも一軍に上がって、先発できるようです。
正直、体中どこも痛くないのに2軍行きを宣告されるのは、やっぱり気分のいいもんじゃないからねえ。
先週も書きましたが、投手の華は先発ですよ。
なんだかんだで、オレも投手の端くれですから、あの栄光の先発マウンドでまた投げられるというのは嬉しいことです。
みなさん、どうぞ球場に来て応援してください。ひさしぶりに西武ドームに帰ってきたんですから。
連敗中の先発マウンドってのは、選手にとって反応がさまざまです。プレッシャーがかかるからイヤだという人もいるし、
気楽に投げられるからいいという人もいる。オレは気楽に投げられますよ。どっちかというとね。
連勝中のマウンドのほうがイヤですよ。勝って当然という目で見られますからね。そういう時はあまりいいピッチングが出来ないことがあります。
去年のライオンズ、一番最初に炎上した先発投手は何を隠そうこのオレですからね。
明日は気楽に放ってきますよ。まあ、調子は悪くないので何とかなるでしょう。
しかし、ライオンズの先発陣はどうしちゃったんですか。あれだけ豪華な先発陣を誇っていながら、誰も彼も不甲斐ない(オレも人のこと言えないんですが)。
西口さんは2軍に落ちるわ、後藤さんもピリッとしないわ、ちゃんと放ってるのは張と大輔だけじゃないですか(ここ、シャレですよ、笑ってくださいよ)。
オレが思うにね、キャンプを所沢でやったでしょう?原因はアレですよ。
寒いから暖かいところでやろうというのがキャンプだと思うんですが、あんな山の上でキャンプ張ったら体なんかほぐれるわけありません。
自主トレはどうせ走るのがメインなんですから所沢でも札幌でもどこでもいいんですが、キャンプを寒いとこでやっちゃイカンと思うんだけどねえ。
ここにも何だかチマチマとしたところで金をケチろうとする体質が見えます。
オレはね、郭さんと会うたびにこの話になるんですが、野球選手ってのはね、やっぱり体が資本なんですよ。
新しい選手をとってくるのもフロントの仕事としては大事ですが、今いる選手を使い捨てだと思っちゃいけません。
体・精神の両面のケアをきっちりせんと。そのほうが、長期的な目で見れば得なはずなんです。
選手の体調管理をものすごくしっかりやってくれるチームがあれば、選手はこぞって入団しますよ。
みんな、自分の体が大事なんだから。上の人の都合で勝手に動かされちゃたまりません。
ところが、その弊害が出てしまいましたねえ。
先日、青木勇人が中村紀洋さんにぶつけて、謝らなかったといってローズが後ろから体当たり。勇人は首を痛めてしまいました。
これねえ、謝らなかった勇人も良くないし、もちろんローズもよくないんですが、オレにいわせりゃ首脳陣がダメですよ。
もうね、最近のライオンズの首脳陣には言いたいことがたくさんあるんです。今まで我慢してましたが、ついに実害が発生してしまいましたからねえ。
選手を守るためにオレは戦いますよ。だから敢えて言うんですが、あれはベンチが悪いんです。
勇人は一年ケガと戦ってきて、アレが久々の実戦復帰だったんですよ。
へろへろになってたんだから、すぐ代えなきゃあ。いいイメージを残した状態で次につなげさせるのも大事なベンチの役目だと思うんですけどねえ。
なのに、続投。そして、手が滑って、ノリさんに当ててしまった。で、ローズのアレですよ。
たぶん、次からは勇人はローズ・ノリさんに投げるときは萎縮するでしょうし、ランナーがいるときに力が発揮できない投手になってしまうかもしれない。
ひょっとしたら、コレは勇人の選手生命を左右するぐらいの大事件になっちゃうかもしれないんですよ。
元はといえば、久々の実戦登板なのにへろへろの勇人を続投させたベンチの責任ですよ、これは。
しかも、さらに元をたどれば、勇人が怪我したのは去年明けても暮れても勇人、勇人で投げさせたせいですよ。
どうも、一人が通用するとなれば明けても暮れてもその投手を投げさせなきゃ気が済まないみたいですねえ、あのヒゲの人は。誰とは言わんけれど。
オレもねえ、自分が招いたピンチを勇人に救ってもらったことがあるんですよ。勇人は度胸もあるし、コントロールもいいし、実にいい投手です。
こんないい選手が、ベンチのせいでつぶされるのは、オレは黙って見ておれんのですよ。
本当に、どこのチームでもヒゲの投手コーチはダメですねえ。
話によると西武球団はローズを告訴するとかなんとか言ってたそうですが、やめやめ。そんなことやってもどうしようもないですよ。
乱闘だったら、誰がどこを殴ったのかわかりゃせんのだから。たまたま一人で来たからって、ローズを告訴したってしょうがないでしょう。
選手を守るために戦う姿勢を見せとるのかもしれんが、パフォーマンスならいらんのです。他にもっと、身になることがあるんだから、そっちをやってほしい。
それにね、グランド内のことをグランド外に持ち出すのは反則ですよ。
連盟が何らかの処分をすればいい話でしょう?わざわざライオンズが刑事告訴する必要なんかどこにもない。
警察が勝手に出てきたんならわかりますが、なんで西武球団がワザワザ訴えにゃいかんの。
西武だってね、いつ逆の立場になるかわからんのですから、「次から気をつけてね」で済ませりゃいい話じゃないですか。
「お互い様」という、実に美しい言葉が日本にはあるでしょうが。それを、もう一度噛みしめてほしいですよ。
さて、明日はシールバックとの投げあいですか。登板前日だから、オレもそろそろ休むことにしますよ。
明日こそは、いいピッチングで久々の勝ち星を挙げたいと思っています。
これから暑い季節ですからね。オレの得意な季節です。
頑張りますから、応援をよろしくお願いいたします。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
いやあ、先週のオレの登板試合は、実に劇的でしたねえ。
相手は好調の日本ハム。何とか頑張って、1失点に抑えていたんですが、
シールバックもいいピッチングでしたから、なかなか点が取れなかったんです。
そんなこんなで同点のままマウンドを降りたのですが、その直後、カブレラの満塁ホームランで決着がつきました。
結局勝ち星は三井さんについたんですが、こういうとき、よく聞かれるのが
「自分が降板した後にちょろっと抑えた投手が勝ち投手になって、悔しくないのか」ということです。
他のピッチャーの人はどうだか知りませんが、オレは悔しくないですよ。
というのもね、投手というのは自分の放った分に関しては自分で責任を取らなきゃいけないんです。
ランナーを残したまま投手交代した時、次の投手が打たれてそのランナーを返してしまったら、自責点は前の投手につくでしょう?
それと同じことなんですよ。自分の投げた分については責任を持つ。
そして、マウンドを降りてしまったらその試合については諦めなきゃいけないんです。
リリーフを仰いだ時点で、その試合はあとの投手のものなんだから。
結果、自分に勝ちがついたらラッキーですよ。後続を抑えてくれた投手に感謝しなきゃいけない。
逆に、後ろが打たれて勝ちが消されても、後ろを恨んではいけないんです。
だから、オレは完投できなかった場合は勝てたらラッキーぐらいにしか考えていません。
たしかに勝ち星がつかなかったのは残念ですが、チームの勝ちが消えてなくなったわけじゃなし、
三井さんの勝ち星が増えたんだから、喜ばなきゃあ。そういつもオレは思ってますよ。ホントですよ。
ええ、悲しくなんかないんですから。
なんて話をしてたら、昨日は日本ハムの武田が中継ぎで3回をピシャリ、プロ初勝利だそうじゃないですか。めでたいねえ。
オレはね、誰某が初ヒットを打った、誰某が初勝利を挙げたなんてニュースを聞くと、嬉しくて仕方ないんですよ。
誰よりも本人がね、「これで初めてプロの舞台に立てた」と思える、これが大きいんですねえ。
オレも台湾でプロ初登板のときはそう思いましたし、日本での初勝利のときもそう思いました。みんなそうですよ。
武田は今年ルーキーですが、これでこれから自信を持って、どんどんいい投手になっていくと思います。
もちろんライバルなわけですが、いい投手と対戦することはチームにとっても楽しみですから、どんどん成長してほしいと思っています。
ただね、これから武田も壁にぶち当たることもあるでしょう。そこからが、選手が一流になれるかなれないかの大きな分かれ目ですよ。
誰でもね、新しい環境で結果が残せるまでにはものすごく努力をするんです。
新人選手はもちろんのこと、移籍選手やメジャーに挑戦した選手だってそうですよ。元巨人の松井さんだってそうじゃないですか。
ヤンキースに移籍して華々しいデビューを飾ったけれども、どうもその後結果がなかなか残せない。
日本で最高の打者といわれても、新しい環境では苦労するんです。ただ、松井さんもこのまま終わるわけがない。
日本一の打者のプライドにかけても、必ずこの困難を乗り越えて、一流の成績を残すことでしょう。
だから武田も、ダイエーの新垣や和田だって、我らがライオンズの長田や後藤武だって、
壁にぶち当たったら何としてもそれを乗り越えなければイカン。それで、初めて一流への道が開けるのです。
河原さんや、バーンなんかが最近エライことになっているようですが、彼らもここが勝負時ですよ。
「ああ、ここでオレはもうダメだ」と思ってしまったら、選手としてそこで終わりですからねえ。
監督は信頼しているんだから、それには応えんと。
豊田さんだって抑えに転向して一年目のとき、あれだけの大失敗をしながら、東尾監督の信頼に応えて、
今や小林雅さんと並ぶパリーグトップの抑えですよ。やっぱり、最終的には「与えられた役割を意気に感じるかどうか」、ここなんですねえ。
我らがライオンズの首脳陣にも、大変革が起こりました。伊原監督が、17年のサードベースコーチ生活に終止符を打って、
ベンチでの采配に専念するそうです。代わりに三塁ベースコーチに立つのは清水(雅治守備走塁コーチ)さんで、
一塁ベースコーチには河田さん(打撃コーチ補佐)が立つそうです。
清水さんもね、臆しちゃいけないですよ。そりゃ、いままでは伊原さんがずっと立っていたんだから、緊張するのが当たり前ですし、
最初は失敗もするかもしれない。でも、そこで萎縮していたら、先輩に僭越ですが、一流にはなれんのですよ。
野手だけじゃない、オレたち投手だってみんな、いかに清水さんが走塁に命をかけていたかを知っています。
だから、野手のみんなは伊原さんと同じように、清水さんの判断を信頼しますよ。
日本一のベースコーチだった伊原さんのすべてを受け継げる、清水さんはそれだけの才能を持っていると思いますし、
それだけの努力を出来ると思っています。
伊原さんもそう思ったからこそ、守り通してきた3塁コーチャーズボックスを清水さんに明け渡す気になったのでしょう。
ともかく、清水雅治三塁ベースコーチの門出を、オレは祝福したいと思います。
そして、伊原春樹三塁ベースコーチ、長い間お疲れ様でした。
さあ、明日はロッテ戦に登板です。相手は小野さんですか。きょうは大輔が頑張りましたが、オレも舐められないように頑張りますよ。
明日こそ、明日こそ勝ち星が挙げられるように、期待していてください。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
ファンの方には、本当に申し訳ないと思っているのですが、オレはまたケガをしてしまいました。
今度は、左のわき腹です。今まで傷めたことがなかったところに、また一つ傷を作ってしまいました。
ケガってのはねえ、ホントに辛いものなのです。実力がないのはね、これはしかたがないことですよ。
年とともに力が衰えて、チームにいらないと言われる。超人なんていないんですから、これは仕方ないです。
でもね、ケガってのは力があるのに放れないんですよ。つくづく、自分を呪いたくなります。
周りを見ればね、若い投手がブルペンでビュンビュン放っている。それを横目で見ながら、黙々とリハビリ。これは本当にイヤですよ。
チームは先発が足りてないのに、投げられない。寂しいですが、しょうがないんだなあ。
なんとか、頑張らんとねえ。夏には絶対に戻ってきますよ。何たって、オレの大好きな季節なんだから。
西武ドームはちょっとばかり暑すぎますが、それでも台湾と比べたらたいして変わらん。
オレや張は、日本の暑い夏でこそ真価を発揮できるんです。そのころまでにマウンドに戻れるよう、頑張って治しますよ。
しかし、夏の球場ってのはいいもんです。汗だくになりながら、声をからして応援してくれるファンの方々を見ると、
選手は発奮するんですよ。ビールでも飲みながら、のんびりとオレたち選手の一挙手一投足に目を凝らしていてほしいものです。
しかし、そう考えると今の球場は風情がないよねえ。
オレも昔の話は伝聞でしか知りませんが、川崎球場とか最高だったらしいじゃないの。大阪球場も、さぞかし風流な球場だったことでしょう。
西武球場だってそうですよ。オレはテレビでしか見たことがないけれど、昔の日本シリーズはデーゲームだった。
日本一が決まるのは、狭山の森に夕闇が訪れようとするまさにその時です。
栄光の常勝西武ナインが、夕陽を浴びながら、誇らしげに広岡監督や森監督を胴上げする。
いいシーンだったねえ。まさに秋の風物詩という感じでしたよ。
ところが、あんな屋根をつけちゃったらダメですよ。どこぞの鉄道屋さんも、ひどいことをしてくれたもんですよ。
雨でもやれるというのは、コンディション管理は確かに楽です。でもね、やるならちゃんとやらんと。
あの片手落ちドームじゃ、いいことなんかありませんよ。バカみたいに暑いかバカみたいに寒いかどっちかだもの。
自然共生型というお題目は立派ですが、あれじゃただの小屋です。
オレなんかには、どうも鉄道屋さんの自己満足じゃないかという気がするんだよねえ。ま、元々彼の自己満足のチームなんですが。
あんまり言うと、ケガが治っても永遠に投げられなくなるかもしれないのでこれぐらいにしておきますが、
もう一人のワンマンオーナー、渡辺恒夫さんが今季で勇退されるそうですねえ。
いやあ、去り行く人のことを悪く言わないのがオレの主義ですがね、ナベツネさんて方はなんだかんだで偉かったと思うよ、オレは。
どこの球団もね、オーナーがあれぐらいやりゃあいいんですよ。ナベツネさんだけ突出して頑張っていたから、ああやって目立ってたんです。
あんなに巨人を愛していた人は、他にいないでしょうが?球界全体としては、彼のせいで暴走した感は否めませんが、
ナベツネさんが横暴なんじゃない、他所の経営者に個性がなさすぎるんですよ。
もっと、キャラクター性のある経営者が出てこなきゃあ。個性を生かし、ビジョンを持った球団経営、これが大事なんです。
そういった意味では、日本ハムなんかは頑張ってます。試合を見に行ってみればわかるけれども、演出なんかも素晴らしい。
それに対して、オリックスはダメですねえ。個性はあるけどビジョンがない。とにかく、一銭でも金を使いたくないらしいんだから。
石毛さんの解任にも憤りましたが、今度はヘッドの中尾さんもクビだそうです。もうね、全然ビジョンが見えないんですよ。
我らがライオンズのライバル、ダイエーなんかすごいでしょうが。福岡を10年であれだけホークスファンで溢れかえらせたんだもの。
本社が沈みそうでも、必死に球団を維持しようと頑張ってますよ。金もなんだかんだで使ってます。
オリックスなんか一番儲かっとるんだから、もうちょっと何とかしてほしいなあ。
オレはね、イチローさんたちがいたときのあのGS神戸の盛り上がりが忘れられんのですよ。
せっかく日本一のボールパークを持っとるんだから、ソフトをもっと充実させんと。
甲子園にお客を取られてばっかりじゃダメなんです。今岡がなんですか。やらかすだけならオーティズのほうがずっと上ですよ。
赤星がなんですか。ちょっとはブラウンの盗塁も見なさいよ。ウィリアムズがなんですか。マックのほうがずっと笑えますよ。
せっかく面白いんだから、もっとそれをアピールせんとイカン。パリーグに力がないんじゃない、見せてないだけですよ。
だいたいね、取り上げないメディアもどうかと思いますよ。ネタはいっぱいあるじゃないの。
井口さんの5戦連続猛打賞だとか、ウチの大輔の8連勝だとか、もっと取り上げてもいいと思うんだけどなあ。
ロッテは、期待の澤井が待って待ってようやく結果を残している。
東の澤井、西の福留なんて言われた選手なんだから、これぐらいやって当然ですよ。しかも地元選手ですからねえ。
それで、ロッテが6連勝じゃないですか。阪神が3連勝したら大々的にやるくせに、ロッテの6連勝なんて箸でつついたぐらいしかやらない。
これだからねえ、日本のメディアはダメなんですよ。こんなことやっとったら、パリーグも衰退するし、ひいては日本のプロ野球が衰退するんです。
メディアとプロ野球界が渾然一体となってね、長期的な目でプロ野球を育てていかにゃイカンのですよ。オレは大マジで言っとるんです。
メディアには影響力があるんだから、球団もこれをもうちょっとうまく使おうと思わなきゃダメですよ。
そして、いいものはいいと取り上げる、この基本姿勢をメディアには取り戻してもらいたい。
それでこそ、オレたちも気合が入ってさらにいいプレイが出来るというものですよ。
オレも、早く怪我を治して、マウンドに立ちます。そして、メディアが取り上げざるを得ないぐらいのド派手な投球を、きっとやってみせますよ。
それまで、しばらくお待たせしますが、新生・許銘傑をお見せできるまで、もうしばらく待っていてください。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
皮肉と言うか、悔しくて仕方がないんですがオレが離脱したらライオンズが勝ち始めましたねえ。
5連勝だそうですよ。ようやく、伊原さんの采配が当たり始めました。
今日は吉崎と帆足の変な左腕対決でしたが、オレは見てて笑っちゃいましたよ。
吉崎があっちむいてホイで投げたと思ったら、帆足も豪快だか何なんだかよくわからないフォームで投げる。
しかも、変な打ち方の高波さんがスタメンで出てましたからね。やっぱり個性のある選手はいいですねえ。
結局、吉崎も帆足も本来の力を発揮できたとは言いがたいですが、今日初めて野球を生で見た人は、
吉崎や帆足や高波さんの変なフォームを忘れないでしょう。コレが大事なんですよ。
あのね、パリーグってのはね、昔から個性的な選手が多いんです。
成績だけでははかりきれない魅力を持った選手がたくさんいます。ロッテなんか、初芝さんに、園川さんですよ。
オレはねえ、いつもこの二人を見てるだけでおなかいっぱいになるんです。
今日のカブレラもすごかった。膝の高さどころか、足首の高さぐらいのボールをすくい上げて、
あわやホームランのレフトフライですよ。その次の打席は、天井直撃のレフトフライでした。
やっぱりね、プロ野球ってのは「特殊技能」なんですよ。異能の者たちの集団なんです。非日常なんです。
お客さんたちは、その「非日常」を見に来るんですよ。だからこそ、もっともっと個性のある選手が出てこにゃイカンのです。
ファンの子供達にね、フォームやなんかをモノマネされてナンボなんですよ。それぐらいの個性があってしかるべきでしょう。
そんな変なフォームの選手がスーパープレイをしたら、これは人気が出ますよ。
だからオレはね、最近の高波さんなんてのは、もっと人気が出てもいいと思うんだよねえ。
ここ数日で、何度スーパープレイをやりましたか。他にも今日は、浩之さんがスーパープレイの連発でしたしね。
張も、この間はようやく自分のピッチングが出来て、1安打完封でした。
試合後のコメントも含めて、まあいかにも張らしい試合だったと言えます。
打つほうでは、ここのところ毎試合後藤武敏が爆発してます。あの後藤って男は、本当にすごいねえ。
器用だし、軸がしっかりしてますよ。だからバットが振れている。
常にこういうプレイができていればね、プロ野球人気の陰りなんて心配しなくていいんですよ。
必ずファンの方はわかってくれるんだから。見る人が見ればわかるんですよ。
こういうことを言うと、毎週オレのコラムを読んでくださっている読者の皆さんは、
「こういう展開だと許はメディアの扱いに話を持っていくぞ」とピンと来るでしょうが、ご明察です。
かつてロッテに在籍した竹清投手が社会人の障害者野球に出場しているという記事が神戸新聞に載りまして、
美談仕立ての記事だったんですが、この記事がおかしかった。
プロでの通算成績やなんかは皆さんご存知の竹清剛治投手なんですが、そのほかのプロフィールが全然違うんですね。
調べてみたら、実はこの人は皆さんご存知の竹清投手じゃなかったんです。
確かに竹清投手の遠縁には当たるらしいんですが、かつて近鉄・ロッテに練習生として在籍していた人なんですよ。
それを、神戸新聞が間違えた。
あのね、いろいろバカな話もありますがね、こんな話は有り得ないですよ。
神戸新聞と言えば、デイリースポーツの系列会社じゃないですか。
仮にもプロ野球をメインに扱っている新聞社の系列新聞社が、どうしてこういう間違いをやるの。
そもそもね、2002年に現役を引退した、と書いてありながら、2年前に交通事故に遭って重症のケガを負った、と書いてある。
この一文だけ見てもおかしいでしょうが。竹清さんは普通に投げてましたよ、2年前は。
一読して、野球に詳しくない人でも矛盾を指摘できるし、野球に詳しい人ならいくらでも突っ込めますよ。
こんな記事を書いて平然として出して、スポーツ新聞も出してますなんてそんなバカな話が許されるのかね。
阪神ばっかりにこだわるのもいいですが、パリーグは全然知りませんなんて事をやってるから、パリーグが軽視されるんでしょうが。
自分たちの蒔いた種なのに、後でもって「パリーグが危機だ、パリーグが危機だ」と騒ぐだけ騒ぐ。
騒いだからといって、それを変えようと何か特集を組んでくれるわけでもなし、本当に軽佻浮薄なんですよねえ。
今回の件でね、オレは一番病んでいるのはメディアだとつくづく思いましたよ。
オレたちがいくら頑張ってもね、メディアのさじ加減一つでプレーに対する評価が丸々変わっちゃうんですから。
やっぱりね、興行である以上、プロ野球はメディアに頼らざるを得ない部分もあるんですから、
そこはうまいこと連盟がやらなきゃイカンですよ。
野球界とメディアの付き合い方を、ちょっと考え直す時期に来てるんじゃあないかと思います。
お互いに育てあえる、共存共益のような存在になれたら、いいんですけどねえ。
さあ、いよいよ上位のチームをとらえましたよ、我らがライオンズ。
これからのパリーグ、ますます面白くなっていきます。
みなさんの応援で、選手を発奮させてください。
オレはまだ投げられませんが、他の選手一同が、球場でお待ちしています。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
イヤ、すごいすごいとは思っていたけれども、大輔って男は本当にすごいですねえ。
正直言って、モノが違いますよ、やっぱり。オレなんかはね、台湾で自信を持って放っていたわけですよ。
たしかに後輩の張もいい投手ですが、決してオレだって負けているとは思っていなかった。
内野ゴロを打たせる投球なんかは、なかなかのものだと思っていたんですよ。
ところが、日本に来て、大輔を見てビックリしましたよ。こんなにいい投手がいるもんなんですねえ。
スピード、キレ、変化球、考え方、全てにおいてオレなんか到底敵わんもの。
世間は本当に広いですよ。後世畏るべし―――。年下だと思ってナメてちゃイカンですよ。
だいたいがね、野球の世界なんてのは常に進歩するもんなんです。
本当に野球を愛しているファンの皆様には、そこらへんも念頭に入れた上で、応援していただきたいものです。
ところが、そんなことをちっともわかっていないお方が、メディアの中にはいらっしゃるんですねえ。
タブロイド版の夕刊紙ってのは、何と言うかまあ、無責任なことばかり書いてればいい気楽な商売だと思いますが、
それでもある程度は客観的な視点を持たなきゃイカンと思いますよ。
いくら利益を追求しなきゃいけない企業だからって、かりにも新聞だったら
その辺の公平性を保たなきゃいけないと思うんですけどねえ。いやしくも社会の木鐸でしょうが。
タモリフジとかなんとかいう、タブロイド紙があるでしょう?オレは日本語がわからんから、新聞の名前が読めないんですが。
あの新聞にね、しょっちゅう記事を載せてる編集委員ってのがいるんですよ。誰とは言わんけれどもね。
この人はねえ、もう怒りを通り越して面白いですよ。一昨年まではとにかく巨人を持ち上げていたんですが、
去年になったら急に貶し始めた。要するにね、この人はただの長嶋さんのファンなんですね。
長嶋さんだったら何でもいいんです。長嶋さん以外だったら全部ダメなんです。
原監督の事なんか、ボロクソに言ってますからねえ。相対的に、今年は阪神を持ち上げてるんですよ。
要するにね、報道に関わる人間としての責任感ってものがないんですよ。まず長嶋さんありきだもの。
何を書くにしても、王・長嶋に対する感情が先にたつから、読んでる人間がアレレ?となるんです。
それもね、正当に評価しているならいいよ。でもこの人のは、単なるゴマすりにしか見えないんだなあ。
書いてる人が軽薄なのか、それともただの・・・なんだか知りませんが、
傍から見ておれば毎度毎度歯が浮くような文で、読んでるうちにこっちが忸怩たる思いに駆られてくるんですねえ。本当に、勘弁して欲しいよ。
野球に詳しい人はね、まだこの欺瞞を見抜けるからいいんですよ。笑い話ですみます。でもね、軽いファンの方もいるんですよ。
軽いファンはね、これを見て信じちゃうんです。これはねえ、いい加減罪ですよ。
たしかに、長嶋さんや王さんは偉大な方ですよ。長嶋さんは太陽のような天真爛漫さと、常に全力なプレーで
「天皇陛下より偉い男」とまで言われた人ですし、王さんはなんせ868本です。世界の王です。その勇名は同胞の英雄として台湾にまで轟いていますよ。
でもね、それとこれとは話は別でしょうが。ONはすばらしい。そこまでは野球ファンなら誰でもわかっていることです。
だからといってね、例えば誰かONを抜く存在が出てきたときに、自分たちの「聖域」を汚されまいと、
その選手を矮小化するようになっちゃったら、それは違うでしょう。
むしろ、メディアは「アノ」王・長嶋を超えるほどの新星が現れた!ぐらいのことを言ってみなさいよ。
そうすればね、ファンの方も「ONを超えるぐらいすごい選手なのか!これは一度球場に行って生でプレーを見てみなきゃあ」となるんですよ。
そうしたら野球人気も上がる、人気が上がれば新聞も売れる、とメディアにとってもいいことづくめだと思うんですけどねえ。
今からでも遅くない、メディアはONの神聖視をやめるべきです。評価すべきところは評価すべきで、無闇に否定する必要はもちろんないんですが、
現在は過去よりもレベルがあがっとることは間違いないんだから、そこらへんは幻想を捨て去らなきゃあ。
今週もメディアに対する愚痴になってしまって、読者の皆さんには本当に申し訳ないのですが、オレはね、本当に危機感を抱いているんですよ。
愛する日本のプロ野球が、自ら滅びの道を突っ走るのを黙って見ちゃおれんのです。
本当にね、このままじゃ日本のプロ野球はファンの方々に見捨てられますよ。なんたって情報化社会だもの。
メディアのプロパガンダに国民が乗せられる時代はいい加減終わったんです。これからは、良質の情報を提供できたメディアが残るとオレは思っています。
タモリフジやその他のメディアが、一刻も早くそうなってくれるといいんだけどねえ。
そういえば、めでたいニュースがありましたね。細川が、奥さんを娶ったそうじゃないですか。
やっぱりね、いい女房役になるには女房が必要なんです。恋愛の駆け引きはリードの駆け引きに通ずるものがあるんです。
失敗しても、それを生かせばいいんです。大先輩を御覧なさいよ。女で苦労したからこそ、稀代の名捕手になったわけじゃないですか。誰とは言わんけど。
細川の嫁さんはきっといい奥さんになるのでしょうから、その奥さんから亭主の操縦法を学ぶのも、名捕手への一歩でしょう。
ともかく、二人の門出を祝したいと思います。
めでたいニュースといえばもう一つ、元ライオンズ戦士の奈良原さんが、通算200犠打を達成したそうです。
オレはねえ、こういう地味にいい働きをする選手がもっと評価されなきゃイカンと思うんですよ。
奈良原さんの存在はね、本当に大きいですよ。すっかり日本ハムに馴染んでるじゃないですか。もう元西武だなんて誰も覚えてないんじゃないですかねえ。
こういう選手がいてこそね、野球ってのは生きるんですよ。ホームランだけが野球じゃないんです。
キッチリと自分の仕事を果たすこういう人が試合を支えている、それだけは忘れてはいけません。
さあ、ようやく痛みも取れて、ボールが持てるようになってきました。近いうちに必ず華麗な復活をお見せすることを誓いますよ。
オレもみんなに負けちゃあいられないですからねえ。調整に、万全をつくしますので、もう少し待っていてください。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
毎週毎週壊れたラジオのようにメディアの話を書いてて本当に心苦しいんですが、
フジテレビがついにやってくれましたねえ。もう、名前を伏せる気も起きません。
27時間テレビという長いばっかりでどうしようもない番組があるんですが、
そんな日でも我々は野球をやってるんです。野球をやっとるということはスポーツニュースがあるということで、
いちおう「すぽると!」のコーナーはあったんですが、ココでパリーグは完全になかったことにされました。
テロップすらナシですよ。セリーグをやって、メジャーをやって、競馬をやって、
中居だか中絶だか忘れましたがそんな名前のタレントが出てきて「巨人は勝つんです」とクダラナイ講釈を垂れて、
いつまでたってもパをやってくれない。
オレはね、いつパをやってくれるのかなあと思って待っとったんですよ。
27時間テレビといえば、腐っても夏の看板番組でしょうが。
ここで日頃やらん好プレー特集でもやれば、プロ野球ファンが増えるんですよ。
仮にも「スポーツ」という言葉をそのまま番組タイトルに使っとるんだから、
せめてこういうときにはセパ平等に扱って、日頃の不平等の罪滅ぼしでもやればいいじゃないですか。
ところがねえ、この局は何の罪悪感も感じてなかったんですねえ、日頃の放送に。
ついぞ、パリーグのパの字も出てきませんでした。
大輔が素晴らしい投球の最中にピッチャー返しで退場したのに。斉藤和巳がライオンズ打線を完璧にシャットアウトしたのに。
日本ハム打線の猛烈な追い上げを、高村がピシャリ抑えて初セーブをあげたのに。
ロッテは今季最多得点を挙げたのに。オリックスは若い後藤がホームランを打って意地を見せたのに。
この素晴らしいプレーの数々は、あの愚にもつかない、野球なんか知りもしないタレントのせいでお流れだったんですよ。
だからね、オレが何度も言うように、本末転倒なんです。
野球人気がないから、野球好き(と思われている)タレントを起用してその人気をかすめとろうなんて、浅ましすぎますよ。
野球人気がないのなら、野球の素晴らしさを伝えなきゃイカンでしょうが。それが王道というものです。
曲がりなりにも国民的スポーツなんですから、王道を歩みましょう。奇策は身を滅ぼすだけですよ。
力があるのに、イランことばっかりするから力が発揮できないんです。ねえ監督サン。
そういえば、ロッテの小林雅さんが最速100セーブを挙げたそうですね。おめでとうございます。
この人はねえ、本当にすごいよ。素直に脱帽するしかない。抑え投手といえば普通落ちる球を決め球としているんですから、
この人はスライダーですからねえ。そのスライダーも、オノで叩き斬る様なものすごい球が来る。
我らが豊田さんもすごいけど、この人も負けず劣らずですよ。どっちがすごいとか決める意味はない。それぐらいどっちも超一流です。
豊田さんの防御率が恐ろしいことになってますが、小林雅さんだってアノ炎上がなければ、たいして変わらん成績だったんです。
パはレベルが低いだの何だの言われますが、少なくとも抑え投手に関してはパは群を抜いてますよ。
超一流といえば、カブレラとローズ、この二人も超一流だねえ。ローズの24本ってのもすごいですが、
10数試合欠場してて、それに追いついてしまうカブレラも恐ろしいですよ。
オレが投手なら、絶対に相手したくないですねえ。あ、投手なんですけど。
千葉マリンの場外に飛ばすなんてのは、化け物ですよ。つくづく、味方で良かったと思います。
その割に、今年は投手が不甲斐ないですねえ。大輔、清水直行さん、岩隈クン、この辺は素晴らしい。
吉崎クンもあのヘンな投げ方でよくやってます。和田クンも前評判どおり、斉藤和巳もいいです。
でも、その他が不甲斐ないんですよ。ダイエーの去年のローテーション投手は何をやってるんですか。
前川はなにをやっているんですか。金村さんのアノ防御率なんか、金村さんとは思えませんよ。
力がない選手が出てこれないのは仕方がないですよ。でも、力があるはずのに出てこられないのは悔しいじゃないですか。
我々ライオンズだって主戦の西口さん、石井さんが故障でどうにもならない。
彼らなんかね、押しも押されぬ主力なんだから、早く出てこないといつまでたってもチームの士気が上がらんのです。
華麗に復活して、ピシャリ抑えてみなさいよ。
「やっぱり○○サンがいると、チームが、試合が締まる。気合入れて、優勝狙うぞ!」となるんですよ。
まだまだパリーグは混戦なんですから、脱落した主力が戻ってきたチームが今後怖い、とオレは思っています。
特に投手。やっぱり野球は投手に始まり、投手に終わるんです。
上にあげたような投手が戻ってきてくれて、素晴らしいピッチングを見せてくれる。
それでチームが一丸となって、優勝に向かって一直線!とならなきゃあ。
なんかフ抜けたシーズンになっちゃうんですよ。これから、まだ山場はいくつも来るんですから、ここらへんで一つ
全員の気持ちが一つになるようなことが起こったほうがいいんです。それが、どこのチームに来るかがポイントです。
なんだか前半戦の総括みたいになってしまいましたが、オレの前半戦はまだ終わっていません。
故障したままでオールスター休みなんて、イヤですよ。
なんとかボールを放れるようにはなってきましたから、もうすぐ2軍戦でお目にかかれると思います。
後半、暑い時期にさしかかりますから、前半頑張ったピッチャーに疲れが出ます。
そのときに、彗星のように復活してみせましょう。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
いつもパリーグの話ばっかりしておるオレですが、たまにはセも見てみましょう。
いやあ、すごいじゃないの今年の阪神は。強い原因なんてモノは今までにありとあらゆるところで
分析されてますから、今更オレふぜいが何も言うことはない。
でもね、コレだけは言えますよ。選手が勝つ気になれば勝つんです。
いままで負けてばかりいたチームでも、「オレたちは去年とは違う」と思わせたら勝ちなんです。
結局ね、プロ野球選手なんて単純な人間の集団なんですから、暗示にかかればシメタ!ってなものです。
自分たちを「強い」と思い込ませることが出来るか、これが勝負の分かれ目ですよ。
どうやってそう思い込ませるか、そこが監督のウデの見せ所になるわけです。
いつまでたってもBクラスから抜け出せないようなチームに対する特効薬は、こうやって意識改革をすることですよ。
それができた阪神は勝っている、ということなんですね。
阪神は補強もたしかに成功しましたが、それを金で買った勝利だとか言うのは的外れですよ。
巨人だってあれだけ補強しても勝てんじゃないの。補強のための補強ではなく、目的意識を持った上での補強はドンドンやるべきなんです。
目的意識が無いとどうなるか。巨人のようにケガケガケガになってしまうんですね。
しかし、巨人も来年以降は面白いと思いますよ。焼け野原になった一軍に、ここぞとばかり若手が食い込んで来てますからね。
オレはね、そういう選手を応援したいんだなあ。アマの時代はお山の大将だった選手が、プロで壁にぶち当たり、必死の練習で壁を乗り越える。
やっぱりねえ、野球のおもしろさは泥臭さですよ。肝脳地に塗れるぐらいの努力が、一面カクテルライトに迎えられて報われるんです。
最初からスターの選手ってのもすごいですが、オレはこういう選手にこそプロ野球の面白さを見ます。
巨人なんてそういう選手の宝庫なんだから、もっともっと出てきてほしい。プロの選手となったからには、あの一軍の舞台を踏んでほしいのです。
この一週は記録ラッシュでした。まず立浪さんの2000本安打。いやあすごいねえ。
高卒でドラフト入りして、2000試合かからずに2000本ですか。なかなかできることじゃない。素直におめでとうございますと言うしかないですよ。
デビューしたときの立浪さんはバッティングもそうですが華麗な守備に定評がありました。攻守そろった選手ってのは素晴らしいものです。
立浪さんにはぜひ中日最多安打の谷沢さんの記録を抜いてほしい。谷沢さんは大卒ですからねえ。
さらに稲葉さん、村松さん、檜山さんのサイクルヒット。なかなか出るもんじゃないサイクルヒットが、2日で3人ですか。
しかし今年はサイクルヒットラッシュですね。今年だけでも 、福留、稲葉、村松、檜山の5選手ですからねえ。なんか、4人しかいないように見えますが。
原因はいろいろあるんでしょうが、サイクルヒットというのはスピード感のある「観てて面白い記録」ですから、達成されるのはいいことでしょう。
息詰まる投手戦、ホームラン連発の打撃戦も面白いけど、オレはやっぱり、スピード感のある野球が好きです。
長嶋茂雄さんは若いとき、三塁打こそ野球の醍醐味と考え、ホームランより三塁打のほうが嬉しかったそうですが、気持ちはわかるなあ。
現代野球では、ランナー二塁でもランナー三塁でもワンヒットで得点なんだからリスクを負ってまで三塁打を狙う必要は無いという考え方のようですが、
オレは三塁打のあのスピード感にこそ野球の真髄を見ます。打者の皆さんには、もっと三塁を積極的に狙うようになってほしいですねえ。
さて皆さん、今週の週刊ベースボールをご覧になったでしょうか?豊田泰光さんがまたぞろ面白いことを書いていますよ。
要約すると、6月29日のダイエー西武戦を見たんだが、「いやまったく参りました」だと。「勝った西武も負けたダイエーもうれしさとか悔しさとか、
勝負につきものの感情がわいてこなかったんじゃないですか。これが野球と言えるんでしょうかねえ。3強がしのぎをけずる熱パ、ということなのでしょうが、
そんな緊張感、緊迫感はない。セ・リーグも阪神独走でペナントレースへの興味は薄れてしまった。6月で両リーグともファンにあきられるような展開に
なってしまうのはまずいですよ。」だそうです。
この人は気でも違っちゃったんですかねえ。たしかにあの試合はね、エラーで点が入ったりしたところもありまして、
最高のレベルのプレー続出、といった好試合ではなかったかもしれない。先発の三井さんと杉内クンも早々に崩れてしまったから、投手戦でもなかった。
でも、あの試合は8回からが素晴らしかったんです。終わりよければ全てよしというじゃないですか。岡本さんと森さん、豊田さんが締めた試合にした。
最後は佐藤さんがカブレラにホームランを打たれて決着がついたのですが、これだって決まり方としては最高の決まり方じゃないですか。
ベストな試合だったとは言わないけれど、「これが野球と言えるんでしょうかねえ」なんて言い方をされる筋合いはどこにもない。
野球と言えるのかと言われれば、「野球ですよ」と答えるしかないです。だいたい、両チームの選手にシツレイじゃないんですかねえ、これは。
本当にねえ、この人の固陋な考え方には辟易とさせられますよ。自分の望んだ展開にならなければすべてダメなんですかねえ。
これじゃあタモリフジの何とかさんと同じじゃないですか。
セリーグについてどう捉えるかは別に勝手ですが、パリーグに緊張感がないだなんて余計なお世話もいいところ。根拠も挙げられてないですしね。
しかも、仮にあの試合に緊張感がなかったとして、それでどうしてパリーグの試合全部が断じられなければいけないのか。オレには全然わかりません。
いやしくも週刊ベースボールは野球専門誌でしょう。それがどうしてこんな記事を平気で載せていられるんですかねえ。
オレは豊田さん自体は嫌いじゃないし、あのコラムも毎週読んでいますよ。でもねえ、こんなことを書かれたら選手はたまったものじゃないよ。
その後の野球界一本化論には見るべきところも説得力もあるのに、前提としてあんなことを書かれちゃうと、読む気をなくしちゃうんですねえ。
豊田さんが野球界をすごく大事にしているのはわかるんですが、その前にまず現場を離れちゃイカンでしょう。
アオダモ大いに結構、でもその前に実際の試合を見てくれなきゃあ。見た上で、それを専門家としての視点できちんと分析して初めて評論家でしょう。
今の状態じゃ、ただの野球好きな居酒屋のおじさんと変わりません。ヘタに影響力があるぶん余計に始末が悪い。
いつも言っているように、コアなファンの方々はいいんです。実際に試合を観ていたらその欺瞞がわかるでしょう。
でもね、ライトなファンは信じちゃいますよ。これは罪です。面白い野球をしろっての選手達本人に言えばいいことでしょう。それができる立場におるんだから。
ファンに対して、野球雑誌に連載されているコラムが「野球はつまらん、野球はつまらん」と連呼するなんて、こんなバカな話がありますか。
せっかく評論家を代表してあの場所に書いとるんだから、「さすがは」と言わせるような意見を書いてほしいものですよ。
このままじゃね、豊田さん自体がファンから、選手から見放されますよ。オオカミ少年扱いになっちゃいます。
野球を愛していると言うことは痛切にわかるだけに、惜しいなあと思うんですよねえ。
さあ、ついに実戦復帰です。いまのところ2回ファームで放っていますが、まあまあというところですかね。
ようやく、試合勘が戻ってきました。もうすぐオールスター休みですが、それが終わったら華麗に復活といきましょう。
今年のオールスター、まさかもうひどい演出はしないと思いますが、まあ楽しみに待っていることにします。
オールスター、なかなか盛り上がっていますねえ。
始まる前には色々けちのついたオールスターですが、やっぱりいいもんですよ。
みんな、すごく楽しそうな顔をしているでしょう?それだけの栄誉なんですよ、オールスターってのは。
カブレラ、やっぱり彼はすごいじゃないですか。打つ技術もすごいけど、
やっぱりカブレラの打席には「夢」があると思うんですよねえ。
次は何をやってくれるんだろう?というドキドキです。野球と言えばやっぱりこれですよ。
今日千葉マリンに初めて行ったお客さんも多いと思うんですが、
あすこの場外に飛ばすという事がいかにすごい事かわかると思いますよ。
それをやってのけたんだから、カブレラは。
「もう一回やってくれんかなあ」とお客さんは思う事でしょう。それに応えてホームランを打つ。素晴らしいじゃないの。
あとは、阪神勢もさすがに勢いが違うねえ。金本さんやアリアスのホームラン。
今岡さんのツーベースも、良く打ちましたよ。どこが出るか知らんけど、
今年の日本シリーズは大変ですよ。ナメてちゃ、絶対に勝てません。もちろんオレは出る気でいますけどね。
その他に、私が個人的にうれしかったのは、鈴木健さんが出てきたことです。
環境とは人を変えるんですねえ。戦力外同然でトレードされた男が見事にオールスターに出るんだもの。
伊原監督との確執なんてことも噂されていましたが、「見たか!」の気分でしょう。
まあ、最後の打席は例によってセカンドゴロ併殺で、思わずオレまでニヤニヤしてしまったんですが、
とにかくこの人には今年もっと上を狙って欲しい。今岡さんに負けてる場合じゃないですよ。
今年、いきなり首位打者を取ったらカッコいいじゃないの。疲れも出ると思いますが、是非食らいついて欲しいものです。
あとは、やっぱり豊田さんですねえ。もうね、この人は神がかってますよ。
こんな時でも三者三振で終わらせるんだもの。
個人的には最後で見たかったかなという感じもありますが、コバマサさんだって
凄いんだからどっちだっていいじゃないの。
そんな細かい事を気にするより、豊田―コバマサのリレーを見られる事の方を素直に喜ばなきゃあ。
昨日の最後が吉田さんで追いつかれたからっていろいろ言う人もおったみたいですが、
吉田さんで打たれるならしょうがないじゃない。
吉田さんだってこれから何年もオールスターに出られるわけじゃない、年が年なんですから。
たまにはオールスターの最後を締めるぐらいのご褒美があってもいいと思いますよ。
そのおかげで豊田コバマサリレーが見られたんだからいいじゃないですか。
この二人の順番だって、どっちかが前に回らなきゃいけないんだから、ご当地のコバマサさんが後でいいんです。
いくら豊田さんがプライド高いからってそんなとこにまで文句は付けませんよ。
しかし、このオールスターも満点とは行かなかった。伊原監督は近鉄の阿部クンをなんで出さなかったの。
去年梨田監督が何をして、その結果後半ロッテ―近鉄戦がどうなったか、伊原サンは知らなかったんですかねえ。
我らがライオンズはね、まだ優勝の目があるんですよ。阿部クンだっていい選手なんだから、是非出して欲しかった。
今後ずっとライオンズが呪われっぱなしになったらどうしてくれるんですか。
これは冗談で済みますけど、冗談で済まないのが大輔です。
松沼コーチね、悪い人ではないと思うんですけど、オレはもうこの人のことを信用できんよ。
大輔は今の投手陣の屋台骨を支えてたんですよ。大輔がダメになったら即終戦と言ってもいいぐらい頑張っていた。
しかも、大輔はプライドが高い上に責任感が強い。去年離脱した悔しさもある。
自分から肘が痛いなんて言い出せるわけがないじゃないんです。なんで兄ヤンは気付いてあげられなかったの。
伊原監督も「痛いなら早めに言うようにと言っていたのだが・・・」なんて言ってますが、
大輔の性格を考えれば、痛くても隠すであろう事はわかっていたはずですよ。
そもそも、それに気付くのはコーチかトレーナーの役目じゃないんですか?彼らは何をやっとったの。
今年、何人怪我で離脱してるかを考えれば、誰かが悪いんですよ、誰かが。
大輔が降板した時、記者から「松坂抹消ですか?」と聞かれた。兄ヤン曰く、
「(松坂を)下げる?代わりに誰を上げるの?怪物の回復力に期待するだけですよ」
オレはね、この発言を聞いた時にガックリきちゃいましたよ。これじゃ何にも解決しない。
大輔は「オレが痛いなんて言ってられない!」と焦るわ、2軍で好投してる大沼あたりは
「ああ、自分にチャンスはないんだな」と腐るわ、いいことなんかありゃせんのですよ。
しかも、結局大輔は登録抹消。じゃ、兄ヤンのコメントは何だったんですか?
もう、軽率としか言いようがないでしょう。
張の時もそうだったんですが、公的に発表するという事の重さをもっと考えてくれなきゃ困っちゃいますよ。
後半の開幕投手はオレか西口さんらしいですねえ。でもね、病み上がりのオレが開幕投手でいいんですか?
そりゃ、言われれば放りますし絶対に勝つつもりでマウンドに上がりますよ、オレだって勝ちたいし、優勝したいもの。
でもね、なんでそうなっちゃったかの原因を深く考えつめていくと、どうにもガックリきちゃうんだなあ。
勝ちたいのは全員一緒です。でも、その気持ちを盛り上げて、実力を最大限発揮させるのも首脳陣の仕事ですよ。
後半戦、オレは必死にこの気持ちに鞭打って頑張ります。他の選手もそうでしょう。
だから、皆さんも、精一杯応援してください。今の我々に一番勝てる力をくれるのは、皆さんの声援なのですから。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
いよいよ後半戦が始まりました。
熱戦のパリーグ、我らがライオンズも逆転優勝へ向けて、ちょうどいいくらいの
ハンデを背負ってのスタートです(これぐらいの気合で行かなきゃ、勝負には勝てんのです)。
しかし、いきなりコケちゃいましたねえ。オールスター挿んで6連敗ですもんねえ。
オレは長い雌伏期間からようやく抜け出し、後半戦開幕投手の栄誉に浴したんですが、
結果は敢え無く敗戦投手でした。5回1失点自責ゼロと言えば聞こえはいいですが、
負けちゃ何にもならんのです。打線が一点も取れないなら、何とか粘らなきゃあ。
投手は孤独な戦士ですよ。エラーでの失点だからって野手に責任を押し付けても意味はないのです。
投手の世界にはね、「エラーを野手のせいにするな、そこに打たせた投手が悪い」という言葉があるんです。
コレはねえ、確かに厳しい言葉ですよ。でもね、この言葉の真の意図は、
ただムヤミと投手を縛り付けるところにあるワケじゃない、とオレは思うんです。
「苦しい時こそ、余計な事に惑わされずに自分のできる事をしっかりやらねばイカン」、コレですよ。
結果は後からついて来るんだから、いらん事は考えんでもいいんです。
小関もね(この男、オレと同い年ですから何かと気になるんです)、
二軍でちょっとガムシャラにやってみりゃいいんですよ。3割打ったからって天狗になってちゃイカン。
送りバントなんて、プロなんだからきちっと決めなきゃあ。そりゃあ伊原さんも怒りますよ。
去年を見てればわかるでしょうが、守備も上手いし、足もそれなりに速いし、
バッティングもいいんですよ、本来の小関は。
だからこそ、今年の不甲斐なさがオレには歯痒くてならんのです。
本来は上でバリバリやらなイカン戦力なんですから。
同じ事はね、カズオさんにも言えるんです。先輩にたいして恐縮なんですが、
何億も貰って、球界最高のショートと言われて、慢心がなかったと言えばウソになるんじゃないですかねえ。
カズオさんはね、確かに日本球界の宝だし、パの宝だし、ライオンズの宝ですよ。
だからこそ、停滞は許されないんですよ。厳しいけど、それだけの才能を持ってる人間の宿命です。
小笠原さんなんて、成長しつづけてるじゃないですか。カズオさんにできないわけがない。
FAがどうしたとか、そんな声に耳を貸してちゃダメです。
レギュラーシーズンで100%の力が発揮できなくて、何のFAぞ、でしょうが。後半で挽回、これしかない。
オレはね、まだまだあきらめてないですよ。あきらめるわけがないじゃないの。
今シーズン、オレはまだ何も出来てないんです。何の役にも立っとらん。こんなシーズンはイヤですよ。
これから、パリーグはますます混戦になるのは必至でしょう。
オリックスなんか、今めちゃめちゃ強い。
やっぱり、オリックスはこれでなくちゃあ。あの怖かったオリックスが戻ってくれば、
必ずやヤフーBBのライトスタンドに満員のお客さんが戻ってきます。
ロッテもしぶとい、イヤらしい野球をやってますねえ。キッチリ逃げ切ったり、逆転したり、
サヨナラ犠飛で勝ってみたりと「強いチームの勝ち方」をしている。マグレじゃないんです。
今日は浅間クンの先発だったようで、どうやらプロの洗礼を浴びてしまったようですが、
そもそも山本監督が浅間クンを先発させる事自体が「変わろうとしているロッテ」に見えて非常に無気味です。
前半あんまり試合に出ていなかった井上純さんやなんかが好調だというのも怖いねえ。
日替わりヒーローの現れるチームは強いというのが定説ですが、その下地が出来ているということなんだから。
ハムですか?ハムは言うまでもない。何が怖いって、「指揮官がマジであきらめていない」これが一番怖いよ。
投手陣がだんだん復活の体を見せていますし、相変わらず坪井さんはボコボコに打ってます。
小笠原さんはケガの影響が心配ですが、今日もドッカーン、の満塁弾でしょう。
完全にキャスティングボードはこの3球団が握っていますよ。
ダイエーも近鉄も確かに強い。和田クンなんて、末恐ろしいですよ。素晴らしい投手です。
斉藤和巳もいいねえ。ひ弱さが完全に抜けました。岩隈クンも言う事なし。ローズもノー文句ですよ。
考えれば考えるほど、敵は強大です。正直、弱気になる事もありますよ。
でもね、オレはオレにできることを一途にやるしかない。オレだけじゃない、みんながそうなんです。
それにね、オレはもうドキドキが止まらないんですよ。これだけ敵がみんな強く見えるのは、
オレが野球を始めてから初めてのことです。でも、ドキドキして仕方ない。早く投げたいんです。
この空気の中でペナントを争える事を、オレは本当に誇りに思いますよ。
昨年のあの栄光の美酒、他所に飲ませるわけにはいきません。
最高のペナントレースを戦う、これこそがプロ野球選手の本当の幸せなんですねえ。
みなさん、この大激戦を是非穴の開くほど観てください。最高のショー、後半戦のスタートです。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
ライオンズと近鉄がモタモタやっとる間に、ダイエーが頭一つ抜け出してしまいました。
ファンの皆さんの早くも終戦か、なんて声がオレの耳にもチラホラと聞こえますが、バカを言っちゃいけない。
たしかにダイエーは走っとるよ。雰囲気もいいし、チームも若い。本当に魅力的なチームです。
しかしね、我らがライオンズだって負けておらんよ。
ついに、ついに西口さんの復帰。いやあ、オレはこれが本当に嬉しいんですよ。
(松坂)大輔は確かにすごい投手ですが、やはり西口さんの存在ってのはとてつもなくデカイんです。
一部のファンの皆さんの中ではね、「西口・松坂どっちがエースか論争」が永遠のテーマみたいに
なっとるようですが、どっちでもいいじゃないの。
豊田さんとコバマサさんの話の時にも言いましたがね、この二人のレベルでどっちが上とか
決めるのは無意味ですよ。どっちも問答無用ですごいんです。
オレはね、郭さんとお会いするたびにこの話になるんですが、ライオンズ黄金期の投手陣ってのはどう考えてもすごいよ。
渡辺久信―石井丈弘―工藤―郭なんていうローテーションが普通だったんですからねえ。
みんな、調子が悪くても名前で抑えられる選手だもの。そりゃ強いに決まってます。
この数週、ローテからは西口さんの名前も大輔の名前も(チャッカリ加えておきますが、ついでにオレの名前も)消えていた。
それが、みんな戻ってきたんです。そりゃあ、強くなるよ。
その間ローテを守っていた後藤さんやら帆足やらが力不足と言うわけではないですよ。
でも、顔で抑えられる選手がいるかいないかが、板子一枚下は地獄のペナントレースにおいてどれだけ大事なことか
(文字通り「顔」だけで威圧して抑えるあの人はまだ右肩が痛いみたいですけどねえ、誰とは言わんけど)。
それに、選手が戻ってきたら競争ができるから、純粋に一軍のレベルが上がるんです。
中がまだ薄いですが、それでも(青木)勇人が戻ってきたし、着々と反撃体制は整っていますよ。
今日も大輔が見事な完投勝利。ようやく、ライオンズの野球ができるようになってきました。
こう言う時には、監督がチーム内の雰囲気を盛り上げなきゃいけません。
希望に満ち溢れた、いいペナントレースを戦うぞ!という意識付けも監督の役割ですよ。
間違っても、わざわざ他所のチームを焚きつけて反感を買って、潰しにかかられるような事を言っちゃいけないんです。
なのに、昨日の伊原監督の発言は何ですか。薮田さんが(佐藤)トモアキに当てたら、
「こっちはウエルカムですけれど、あれはないでしょう。もっとも、そこまでのコントロールもないでしょうけどね」なんて言っちゃった。
オレはね、これを聞いてガックリ来ちゃいましたよ。たしかに、マックのホーム突撃は里崎がベースを完全にふさいでいたからで、
そう言う意味では報復の死球は(アレが本当に報復死球だったらですよ)、スジ違いかもしれない。
でもね、明らかに報復かどうかもわからんのに、こんな事を言って何になるの。
どうもこの人は頭に血が登ると言わずもがなの事を言ってしまうようですが、一文の得にもならん事がどうしてわからんのですかねえ。
「あれはないでしょう」まではまだいいよ。でも「そこまでのコントロールはないでしょうけどね」は言わずもがなですよ。
これを言われたら投手はカチンと来ますよ。オレだって投手の端くれですからわかります。
煽るとね、相手は燃えるんですよ。それも、言葉で返すんじゃない。野球で返されるんです。
言った方はすぐ忘れちゃいますがね、言われた方ってのはずっと覚えてるもんなんですよ、こう言うのは。
他の投手にもそれが伝播して、それが野手にも伝播して、いつしかチーム全体が牙を向いて向かってくるようになる。
去年の日本シリーズで、にっくきジャイアンツに我々がどうされたのか、考えればわかると思うんだけどねえ。
ペナントってのはありとあらゆる要因が複雑に絡んで、一概に「こうだったからこうなった」とは言い切れないものですが、
時には小さな小石がバタフライ効果のように大きな波紋を呼んだりするんです。
ペナント終了後に「あの時、あんな事を言っていなければ」なんて事にならなければいいんですけどねえ。
何より、こんな事をやってるようではね、伊原監督自体がファンの皆様にそっぽを向かれちゃいますよ。
20数年に及ぶ地道なコーチ業で、日本一の三塁コーチとまで言われた男が、
監督になっての些細の言動で株を下げたら勿体無いなんてものじゃないですよ。
オレはね、伊原さんが好きなんですよ。去年は優勝した日にきちんと球場で胴上げして上げられなかったから、
今年こそは西武ドームで歓喜の輪の中伊原さんを胴上げしたいんです。
ビデオで97年の鈴木健さんのサヨナラホームランを見るたびに、オレは泣きそうになる。
東尾さんもあの最高の場面に監督としていることができたんですから、伊原さんにもそれを味わってもらいたいんです。
伊原さんだって、満面の笑みを浮かべて飛び跳ねながら三塁ベースを回る鈴木健さんを一番近くで見ていたんですよ。
去年の優勝は嬉しかったけど、あまり劇的ではなかった(大道さんのホームランでコケましたしね)。
今年こそは劇的な逆転優勝をして、伊原さんを西武ドームで胴上げしたい。オレはそう思ってるんです。
だから、あんまり自分を貶めるようなことを言わんでほしいのです。自分も損するけど、オレ達も悔しいですからねえ。
それはそうと、日本ハムがやりましたねえ。9点差の大逆転ですか。
去年の我らがライオンズマジック点灯試合の(そして斉藤一美、涙の実況の)あの8月16日以来ですよ。
だから言ったでしょうが。ハムも全然あきらめてないですよ。
この時期からペナントをあきらめてるファンの皆さん、損をしますよ。ライオンズファンだけじゃない、全パリーグファンの皆さんです。
これから、まだ一山ふた山あります。自分の応援するチームの戦いっぷりを見に、どんどん球場へ来てください。
必ず、熱い試合をお見せする事を、お約束します。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
オレはね、いい加減自分が情けなくなってきましたよ。
どうしてオレはいつもこうなんでしょうねえ。肝心なところで結果が残せない。
熾烈な優勝争いの真っ只中、勢い込んで得意の日本ハム戦に先発したのはいいのですが、
まさかの4回8失点、試合終了後には2軍行きの通告でした。
さすがにショックでしたよ。チームがいい雰囲気になってる時に、
一人で何もかもぶちまけてしまったわけですからねえ。
ライオンズ、7月27日から2敗しかしていないんですが、
この期間に先発した中でマトモに先発投手としての責任を果たせなかったのはオレだけです。
西口さんの突然の先発回避はたしかにありましたが、緊急代役の長田が粘りましたからねえ。
オレだけが取り残されているようで、正直不安になってきちゃいますよ。
まして後輩の張、彼も頑張ってるじゃないですか。今年の春先はどうなることかと思っとったんだけどねえ。
自主トレはバスケを遊びでやっただけだというし、新婚だから、下半身は下半身でも鍛える場所が違う、なんて
オレは春先に書きましたし、これだけ日本の野球をナメてれば、今年はどうあってもダメだろうと思っとったんですが、
いやはやどうしてこの男はやっぱりすごい才能を持っとるねえ。
あれだけサボってながらこれだけ勝てたら、そりゃ車も運転しますよ、陳さんも。(陳「別説我的話!」許「別介意」)
オレなんかから見るとね、大輔や張の才能はやっぱりうらやましいですよ。同じ人間として産まれて、
同じ野球を生業として、何でこうも違うのか。つくづく、イイナァ・・・とため息が出ます。
でもまあ、嘆いていても仕方ないんですよねえ。オレはオレのやることをやるしかないのかな、と思います。
ダイエーとの差は一向に縮まらんけれど、まだ直接対決だってありますから。
オレは確かに不調ですが、オレ以外の選手は今調子がいいですからね。
カズオさんも最近ようやく上がってきましたし(「盗塁イップス」だったんだそうです。一流プレイヤーでもなるんですねえ)、
カブレラは相変わらずボコスコに打ってるでしょう。後藤武は下にいますが、
大島・中島の期待の二人は上でようやく大器の片鱗を見せ始めてますよ。
中島・大島・後藤武の3人でクリーンナップとか、考えただけでドキドキするじゃないの。
赤田クンとか高山クンとか出て来なきゃいけない若手は他にもいっぱいいますが、
とにかくこの3人についてはめでたいことです。このまま一気にレギュラーに定着するぐらいに爆発しなきゃイカン。
この時期はね、もちろん優勝争いこそが一番のメインなのですが(自力優勝消滅?自力でも他力でも優勝すればいいんです)、
結果を残してる若手を見るのも面白いですよ。まだ消化試合にもなっていないこの時期に上にいるというのは
これはモノホンの実力なんです。勢いでもない、勝負度外視でもない、純粋に戦力になっとるんです。
ロッテなんか見てごらんなさいよ。澤井と里崎の一軍定着なんか実力以外の何者でもない。
山本監督の方針転換ってわけじゃないですよ。ホラ、ちゃんと原井さんが一軍にいるじゃないの。
一軍観光ツアーじゃない、自らの手でつかんだ一軍の座は居心地がいいなんてもんじゃないはずです。
澤井なんか、とくにずっと期待されていただけにねえ。絶対にこのチャンスを手放しちゃいけませんよ。
近鉄の下山さんもいい感じですねえ。ルーキーなのにさん付けってのも変な気分ですが。
ダイエーなんかも若手だらけですが、敢えて瑞季を推しますよ。足が速くてスイッチ、という化ければ
面白い存在ですからねえ。いまのダイエーのチームカラーにぴったりです。荒金なんかもおもしろい。
ハムの高橋信と木元もいいねえ。二人とも完全に定着した感があります。
この中から、何人が「本当の」飛躍のきっかけをつかめるか。プロでは二年連続で結果が残せなきゃダメです。
オレだって、2001年は良かったけれど(返す返すも、最後にミソをつけていなければなあ)、他は10勝できてないですからねえ。
本当のホンモノになるためには、やっぱり単発じゃダメなんです。
彼らの中で、これからグングン伸びて毎日カクテル光線の中でプレイするスターになっていく選手は誰か。
才能に恵まれながら、伸び悩み、挫折し、真夏のデーゲームの中泥を噛みながら必死に白球を追いかけ、
いつかまたスポットライトを浴びる日を夢見ることになるのは誰なのか。
何度も言ってますが、野球は人間ドラマですよ。これがあるから面白いんです。
なお激戦の続くペナントレース(ついに、感覚的にはダイエーに完全に抜け出されてしまいましたねえ。
ここであきらめたらダメです。必死で喰らいつかにゃあ)と同時に、選手たちの「野球人生のペナントレース」にも注目してください。
さて、
>>139で先週のオレの意見に対してお便りを頂きました。いやあ、こういう意見を頂けるなんてオレは本当に幸せ者ですよ。
昨年の伊原監督の「にっくき巨人」発言について、
「あれはパフォーマンスで、あれによってパリーグファンが一つにまとまって盛り上がったからいいのだ!」とおっしゃってるんですが、
いやあ、これぞ大人の野球の見方ですよ。こういったファンに支えられているということが、オレには本当に嬉しいんです。
先週のオレの発言はね、あれはプレイヤーとしてのオレからボスへの提言ですよ。
オレたち選手ができる最高のパフォーマンスは何かと言えば、勝つこと、そしていい試合をお見せすることです。
そのためには、負けるリスクは減らさなければいけない。だからリスクになり得る余計な事は言わないでくれ、ということです。
この考えはね、傲慢ですがプレイヤーとしての心情としては間違っちゃおらんと思うんですよ。
でもね、ファンの皆さんが暖かくて、結果としてあの発言でファンの皆さんが盛り上がってくれた。
あの発言を聞いて、パリーグファンとしてひとつになってくれたと言うなら、これにオレは文句をいうつもりは毛頭ない。
ただただ、そういうファンの方に支えられている事を、ありがたいと思います。
伊原監督も、恐らくこれを聞いたら喜んでくれるでしょう。
そこまで応援してくれるファンの皆様に無様な姿を見せるわけにはいきません。
オレも二軍落ちでへこんでいる場合じゃない、一刻も早く皆さんに最高のパフォーマンスをお見せできるように、頑張ります。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
妙な話ですがね、自力優勝がなくなって、オレたちライオンズの選手は不思議と落ち着いてきたんですよ。
それまでは、何だかんだで妙なプライドがジャマしていたんでしょうねえ。
二十何年連続勝ち越しだとか、余計な「お得意様」意識が抜けていなかったのでしょう。
いくら苦戦してもね、何だかんだで最後になりゃあ勝ってたんですから。
でもね、今度と言う今度はさすがにみんなピシャッと目が覚めましたよ。
本気でやらなきゃ勝てない。ダイエーでもそれは例外ではないと言うことです。
今年のダイエーは確かに強い。それも、何が強いの?って一言で言えないのが強みなんですよねえ。
投手陣も安定しているような、していないような。野手陣も層が厚いような、薄いような。
去年のライオンズもそうだったでしょうが。言っちゃ悪いが宮地さんが3番とか打ってたんですから。
どう考えても、強いチームじゃないですよ。それでも、あれだけの大差をつけて勝った。
オレが思うにね、野球は兵法に通じるんですよ。オレも曲がりなりにも中国語を喋りますから、
中国の古典なんかも好んで読みますがね、勝敗を左右するのはやっぱり天の時なんですよ。
今年、天の時を味方につけとるのは阪神だろうなあ。あの快進撃は、天の時としか言えんでしょう。
天の時は地の利に如かず、ですが地の利を得とるのはこれも阪神、そしてダイエーでしょう。
ホームゲームであれだけの声援をもらえたら、そりゃあ強くもなりますよ。
しかし、地の利は人の和に如かず。我々ライオンズが(そして、他のチームも)ダイエーをまくるためには、人の和です。これしかない。
個人的な好悪とかねえ、そんなもんは優勝と言う雄大な目標の前にはちいせえ、ちいせえですよ。
縁あって同じチームに籍を置いたもの同士、優勝を目指して一丸となってやる。
やらなきゃイカンなんて言うも愚か、当たり前のことですよ。伊原さんも、しっかりチームを鼓舞してます。
優勝はね、プロ野球選手の究極の目標です。これに対する思いはね、みんなものすごく純粋なんです。
プロ野球選手として生まれたからにはね、みんな優勝を目標にやるんです。当たり前です。
その目標に向かって邁進しとる時にね、クダラナイ雑音で邪魔をされる。選手はコレを一番嫌がります。
今年、松井さんはFAですが、これなんか雑音以外の何者でもない。
シリーズ途中でFA取得、FA取得と騒いで本人の精神をかき乱しておいて、
移籍しなかったら非国民みたいな扱いでしょう。去年の松井秀喜さんもそうだし、ノリさんだってそうだった(ノリさん、
左膝は大丈夫なんでしょうか。優勝争いのさなかにアナタがいなくてどうするの)。
ノリさんの去年の一連の騒動ね、確かにノリさんが全面的に正しかったとは言わないですよ。
でもね、近鉄に残留したらヘタレみたいな言い方をしちゃイカンよ。関西のメディアなんか、阪神移籍が既定路線で、
残留したら裏切り者みたいに言ってたんだから。そんなバカな話がありますか。近鉄は唯一大阪府にある球団ですよ。
週モリポストとかいう雑誌があるでしょう。オレは日本語が読めないんで、本当はなんと言う雑誌なのか知らんけど。
コンビニで見かけたんですが、これはひどいよ。「もう黙ってはいられない!江夏豊『阪神スパイ野球』」ってタイトルなんですね。
これをみたら、誰でも江夏さんが阪神のスパイ野球を暴いてるんだと思うでしょうが。でも違うんです。
中身を見たら、東京スポーツの「阪神がスパイ野球をやってる」という記事に
江夏豊さんが独自の取材から「そんな事実は一切ないはず」って反論してる記事なんです。
あのね、こりゃ江夏さんが読んだら怒るよ。この見出しと記事の中身は全然違うじゃないの。
週モリポストだってね、雑誌を売らなきゃいかんからセンセーショナルな見出しをつけるのはわからんじゃないけれども、
いくらなんでもこれはひどくないですかねえ。一歩間違えば詐欺じゃないですか。
「消防署のほうから来たんですが、消火器買ってください」ってセールスに来るのと同じですよ。
消防署の方角から来ただけで、消防署とは関係ないってヤツです。
何度も言うようにね、メディアは小手先の技だけで野球と言う資源を食いつぶすのをやめなきゃイカンよ。
こんなみみっちい手で、いくらか部数を伸ばしてどうするの。しょせん週刊誌と言えばそれまでですが、
もうちょっと方法はあると思うんですけどねえ。これじゃオオカミ少年です。
プロ野球は作り物の世界じゃないんだから、プロレスみたいな変な舞台裏はイランのですよ。
でもね、一般の週刊誌もひどいですが、これはまだ許せますよ。
ところが、一番まずいのは専門誌がひどいことなんです。これについては、来週触れます。
さて、豊田さんがついに失点しちゃいましたねえ。おかげで、人外魔境のレベルに達していた防御率が、
ようやく現人神ぐらいには戻ってきた感じです。でもね、一番最初にも書いてるんですが、失って得るものってのはあるんです。
豊田さんね、アレで落ち着いたと思いますよ。今までは、できるだけ失点しないようにって力が入ってたところはあるでしょうからね。
力は入るわ、体は疲れてくるわでこうなるのは時間の問題だったと言えるでしょう。
これから大事な時期なんですから、また仕切りなおしです(どこかの監督みたいですねえ、誰とは言わんけれど)。
今日だって、4点差で出てきて、礒部さんにツーベースを打たれたけど2三振でしょう。
必ず豊田さんのプライドにかけても、やってくれるはずです。
オレの近況ですが、2軍で調整を続けています。来週のロッテ戦あたり、ひょっとしたら登板できるかもしれません(ローテでは
後藤さんのとこに入ることになりそうです)。
今度こそ、同じ轍を踏まないようにしっかりとやってくるつもりですので、期待していてください。
セイプ ライオンズ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんによる訳)
いやぁ、長かった、というしかない。
2勝めを挙げたのが4月の末だそうです。もうそんなになるのかねえ。おかげさまで、ようやく、ようやく勝ち星を挙げる事が出来ました。
球自体は良くはなかったけども、いまは結果が何より欲しい時期ですから、ひとまず良かった。
捕手が田原さんってのも気楽でよかったですよ。
田原さんとオレはね、仲がいいんですよ。ベンチで一緒になったりすると、よく話をしてます。
日本語も片言ぐらいはしゃべれますからね。意思疎通ぐらいのことはできます。
その田原さん、昨日がプロ初ヒットですよ。11年目にして初ヒット。いやあ、こういう話はいいねえ。
捕手というポジションはね、どうしても田原さんみたいな人を生むポジションなんです。
一軍の捕手には、レギュラーがドーンと座っているから、そうそう出場機会はありません。
二軍の正捕手として、若手を育てたり、ベテランの調整の相手をしたりしている間に、月日はあっという間に過ぎていっちゃいます。
田原さんも、そんなプロ生活を送っていた。しかし、折りしも世代の過渡期ですよ。
伊東さんはもう年だし、細川野田はまだまだです。この隙間をぬって、ついに田原さんにチャンスが巡ってきた。
若くはない田原さん、チャンスはもうそんなに多くない。焦りもあったでしょう。
しかし田原さんには11年の経験がある、意地がある。
打ったボールはきれいに二遊間を破っていきました。いやあ、ドラマがあります。
松坂・松井・カブレラは確かにスターです。でも、ほんの一握りのスター以外の我々にも、
喜びの光を輝かすチャンスはある。田原さんの初ヒットは新聞にも載らなかったけども、
オレは田原さんがベンチに帰ってきたときのあの顔を忘れませんよ。少年野球で初めてヒットを打ったときのような、キラキラした顔をしてました。
その顔が杜の都の霧雨に濡れてねえ。これこそが、野球の美しさだなあ、といい気持ちになりましたよ。
ところが、その野球を取り巻く環境ってのは、どうしてこうも美しくないんでしょうねえ。
フジ〒レビとかいうテレビ局があるでしょう、オレは日本語が読めないんで、正確にどう読むかは知らんのですが。
通信販売コントで、王さんの顔を便器にしちゃったというんで、王さんがめちゃくちゃ怒った。
あのねえ、もう野球がどうしたとかいう問題ではないですよ、これは。
なにが「王シュレット」ですか。うまくもなんともないよ。
オレはこのコントを作った人をつくづく軽蔑しますねえ。王さんがいくら温厚な人だからって、
こんなことをやって平気でいる神経がわからん。
868本とか、世界の王とか、国民栄誉賞とか、ダイエー監督とか、ピッチャー鹿取とか、そんなのはどうでもいいんですよ。
「人の顔を便器にする」この発想があまりにも下劣だと言っとるんです。
フジ〒レビといえば、確かタモリフジと同じ系列でしょうが。この会社には、メディアとしての矜持はないんでしょうかねえ。
ダイエー球団はフジ〒レビに厳重に抗議して、フジ〒レビ系の局の取材を拒否、
日本シリーズの中継権も引き上げるつもりでいるらしい。当たり前ですよ。
あまりにもナメられとるでしょう。プロ野球関係者は公人だから何やってもいいぐらいのことを思ってる。
いかにメディアの人間がプロ野球というものをいい加減にしか見ていないかがわかるでしょうが。
つくづく、この事件には腹が立ちますよ。
今週は、野球専門誌(隠すことはない、週モリベースボールです)のひどさについて
書かなきゃあと思っとったんですが、そんなことよりずっとひどいことが起こっちゃったので、スペースがだいぶなくなってしまいました。
阪神のことばかり書いても、情報が遅い割に薄くても、たいして内容は増えていないのに値段がどんどん上がっても、
編集長のコラムが毎回巻頭カラーでも、「王シュレット」なんてことを言わないだけマシなのかもしれないですねえ。
それぐらいで妥協しないといけなくなったんでしょうか?日本のメディアに対しては。
メディアの人にはね、オレにここまでバカにされてくやしいと思わないの?と聞きたいですよ。
週モリベースボールなんか、ほぼ唯一の週刊野球雑誌じゃないの。
その自負があれば、もうちょっとやるべきことがあると思うんだけどなあ。
今年の阪神は確かに歴史的な強さを見せているし、阪神が優勝するということ自体が祭りみたいなものですから、阪神の記事を書くなとは言わない。
だからといって、他のチームをすっとばかして毎週毎週阪神情報ばっかりやらんでもいいじゃないの。
今週の表紙なんか笑っちゃいましたよ。「猛虎V前夜祭」「新守護神インタビュー・安藤優也」「史上最強!2003闘いの軌跡」「COUNT DOWN TIGERS」
「勝ち方で分かる虎の強さ」「V貢献度チェック」「Xデーを占う」「スペシャルトーク・坪井智哉」「新世紀ベースボール人国記・兵庫」
坪井も阪神OBであることを考えれば、阪神関連以外の文字は一文字もないんですよ、表紙に。これじゃあ、オレも愚痴りたくなりますよ。
今週の「ボールパーク共和国」の「きっといる」のコーナーにね、「●最近、阪神の特集をしている週刊誌が増え、週ベと勘違いしてしまったヤツ」という
ネタがありましたが、これを痛烈な皮肉と読み取って自己批判をすることもなく、
アハハと笑ってるだけの週モリベースボール編集部には、本当にうすら寒い思いがしますよ。
世間の目が阪神に向いてるからこそ、それの相手をするパリーグのチームを特集してセしか見てないファンに教えて日本シリーズを盛り上げる、
それぐらいのことができないで何が「ベースボール」ですか。今年のダイエーが今までのダイエーとどう違うのか?
西武は去年のあの醜態からいかに立ち直ったか?見るべきものはいくらでもある。阪神特集なんて、それこそどこでもやっとるじゃないの。
メディアの目には、目の前のところしか見えておらんのだなあというのが、よくわかります。
このままじゃね、本当にこの雑誌はファンの皆さんからソッポを向かれちゃいますよ。
長期的な戦略を持たないチームが勝てないように、長期的戦略のない野球報道はかならず悪い結果をもたらします。
その辺を痛切に自己批判する、メディアの人たちの最後の良識に、期待したい。
さあみなさん、5連勝ですよ。言ったでしょうが、パはまだまだ終わっちゃいません。自力優勝も復活しました。
西口さんもオレも戻ってきた(後藤さんと入れ替えでしたが)。誰も優勝をあきらめてない、今は本当にいい雰囲気です。
時代はパです。阪神への挑戦権を得るための死闘、まだまだ楽しんでください。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
3連勝しなければならなかった、本拠地西武ドームでの最後の首位決戦。
最初の試合は佐藤クンのビックリ満塁弾のおかげで勝利を収めましたが、
昨日は張の不甲斐ないピッチングで負けてしまいました。
張にはね、本人も分かってるだろうけど、それでも敢えて苦言を呈したい。
昨日の勝負の分かれ目はね、4回の鳥越さんのバントの処理ミス、コレにつきますよ。
張よ、チームの浮沈をかけたこの一戦で、こんなミスをやらかしたらイカンよ。
今年のダイエーはめちゃくちゃ強い。ガップリ四つに組んで五分以上に戦えた去年とは勝手が違うんです。
油断なんてする隙がどこにあるというんですか。
張なんて、仮にも元野手ですよ。フィールディングはめちゃめちゃうまいのです。
同じミスでもね、三井さんがこれをやったら、ヘタなんだから仕方ないで済むんです。
あの冗談みたいな色のグローブは、見た目からしてあんまりフィールディングがうまそうには見えませんしね。
でもね、それを張がやったらいかんのだよ。明らかに気が抜けてるのがわかるもの。
まして張の場合ね、前科が山ほどあるでしょうが。今まで何度相手をナメてかかってKOされとるの。
オレなんかマウンドに立った瞬間、怖くて怖くてどうしようもなくなってしまうのに、
張は相手がどこでもチンタラチンタラ、ガムクチャクチャですからねえ。
オレのほうがいいとは言わんけど、張はなんぼなんでも相手をナメ過ぎです。
本気でやれば大輔に匹敵する才能を持っているのに、本当にもったいないとしか言いようがないよ。
オレがあれぐらいの才能を持っていたら、もうちょっと自信を持ってマウンドに立てるんですがねえ。
そして、必死にトレーニングして自分をいじめ抜いて、天下取ろうとすると思うんですよね。
そういう意味では張は欲がないといえるのかも知れんけど、なんだかなあ。
今日も、結局大輔がふんばれなかったんですよねえ。
今年は、大輔と豊田さんが完璧にやられちゃった時点で何も精神的支柱はなくなっちゃいました。
豊田さんねえ、オレはあの人の心中を察するとやり切れんよ。
自分が打たれたときが終戦のときだとわかっていたからこそ、気力だけでマウンドに立っていたのでしょうしねえ。
もっとも、まだ可能性は残っていますし、最後の最後まで全力を尽くすのは当然のことですが、
その精神的支柱が崩れたダメージは計り知れません。
こんなわけでわれらがライオンズはかなり厳しくなってきてしまいましたが、
ダイエーはダイエーでとんでもないことになっちまいましたねえ。
村松さんが堀さんの打球を追って肩から地面に突っ込んで、鎖骨骨折だそうです。
万が一ダイエーが日本シリーズに出場するとしたら、村松さんの欠場は痛いでしょうねえ。
3割3分の、30盗塁しているトップバッターがいなくなったら、こりゃ大ダメージですよ。
村松さんには出来るだけ早く戻ってきてもらいたいものです。パリーグの底力を見せなきゃいけないんだから。
ダイエーが出たときに、村松さんがいなかったからなんていう思いはしたくないんです。
まあ、あのチームはそういうときにしっかりとまとまれるチームですから、心配はしていないですが。
オレはね、郭さんと話すたびにこの話になるんですが、やっぱり人工芝のグラウンドじゃダメですよ。
確かに水はけはいいし、ドームなら雨天中止自体がありませんが、そんなこととは比較にならんデメリットがあるもの。
村松さんのケガもね、これが福岡ドームじゃなくて、Yahoo!BBだったら、甲子園だったら、
広島市民だったら、と思っちゃいます。おそらく、こんなひどいことにはならんかったと思いますよ。
オレの故郷、台湾の球場はたいていが天然芝の球場ですが、その天然芝こそが最高なんです。
もともと野球というのは陽の光を浴びてやるスポーツですし、だいたい身体にかかる負担がまるで違います。
人工芝なんてね、ありゃ芝の下はコンクリなんだから。走るだけでもヒザに負担がかかるし、
村松さんのようにあらぬところから地面に突っ込んだりしようもんなら交通事故で壁に激突するのと同じことですよ。
あれがもし天然芝の、土の上の球場だったらケガしなかったかもしれない、ケガしても軽傷で済んだかもしれない。
そう考えるにつけ、つくづく村松さんが哀れで仕方ない。何が悲しくて、せんでもいいケガをしなきゃイカンのですかねえ。
福岡というのは天気が変わりやすいところで、さっきまで晴れていたと思ったら急に雨が降るようなところですから、
確かにドーム球場が威力を発揮する土地柄ではあるんですが、オレとしては、それで選手が傷つくのは許せんのですよ。
千葉マリンなんかは屋外にあるんですから、いますぐ天然芝に張り替えてもらいたいぐらいです。
フィールドターフなんて小手先の手でごまかしたってダメですよ。
フィールドターフはボールの動きが天然芝に近くなるだけで、下がコンクリであることに変わりはないんだから。
ロッテには初芝さんという名選手がいるのに、その初芝さんが立ってるグラウンドが人工芝なんて面白くもないシャレですよ。
選手が安心して全力のプレイが出来る、そういう球場ばかりだと、野球がもっと面白くなると思うんですけどねえ。
カズオさんなんか、西武ドームで絶対に横っ飛びのファインプレーをしません。怠慢だと言うかもしれないけど、
責められないですよ。だって、それで怪我しても誰も責任とってくれんのだもの。
球団は、選手に対して全力でやれ、全力でやれというばかりではなくて、そのためのハード面を整えてくれんと。
オレは決してメジャーを盲目的に賛美するつもりはないけどね、このへんはメジャーがしっかりしとるんです。
選手の体調管理にしてもそうですが、最高のプレーをするためにどうしたらいいか、ということは常に考えている。
なんでそんなことをするかといえば、最高のプレーを見せることが最高のファンサービスだからですよ。
どうも日本の球団には、そういう考えが抜け落ちてるような気がします。
選手を使い捨てでなく、大事に大事に使う。そんな球団がもっと出てくれば、日本の野球はもっとレベルアップするでしょう。
日本の野球の発展のために、積極的にわずかな出資をしてくれるチームが出てくることを、期待しています。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
早いもんですねえ。もう九月です。今年は暑くなるのが遅くて、
なかなかオレも調子が出なかったんですが、ようやっと暑くなりましたねえ。
先日のオリックス戦、オレもなんとか結果を出すことができました。
ああいう試合はねえ、投げててもドキドキするんですよ。
ランナーを出すたびに、肝っ玉が縮み上がりそうになるんですが、
そもそもオレはランナーを出してからが勝負ですからねえ。
ああいう試合はね、打たれたヒット数が少ないほうがプレッシャーがかかるんですよ。
打たれてるほうはね、ヒヤヒヤはしても、「これだけ打たれてるんだから点取られて当たり前」という感じで
気楽に放れるんですね。逆に、抑えてるほうは「ああ、抑えてるのにツイてないなあ」となるんです。
しかも、「一人ランナーを出したら確実に点を取られるな」という予感がするんですよね、こういうときは。
またその予感が当たっちゃうんですよ。川越さんも、本当にツイてないねえ。ついに15連敗ですか。
こういうときは、もう何を言ってもしょうがないんですよねえ。
本人もあきらめてるというかわかってるんだから、周りがヘタに慰めちゃいけません。余計腹が立ちますからね。
もう、淡々と投げるしかないんです。「そのうち勝つさ」という精神状態で投げないと、ボロボロになっちゃいますよ。
負ける人もいれば、勝つ人もいます。この時期になると、各球団で期待の若手が続々出てきます。
われらがライオンズの、鳥谷部クンが素晴らしいピッチングをしましたねえ。
背番号41で、あの上背で、あのフォームで、といえばもう皆さんピンと来られるでしょうかねえ、
鳥谷部は渡辺久信さんの大ファンなんですよ。才能は高く評価されていながら、高卒6年目、ようやく初勝利ですか。
あの角度から投げ下ろすストレートは、磨けばなかなか打てるものじゃない。課題は変化球ですが、楽しみですよ。
バファローズの高卒ルーキー、阿部健太クンも将来が楽しみじゃないの。
岩隈クンみたいな手の振りで、赤堀さんみたいな投げ方で、なんか近鉄近鉄した投手じゃないですか。
まだ若いんですから、これからが非常に楽しみです。いやあ、近鉄は楽しみな若手投手が多くていいですねえ。
そして、この時期はそろそろオフシーズンの風が吹いてくる時期です。
オリックスはシェルドンが退団したと思ったら、続いて岡添社長も辞任だそうです。
なんなんでしょうねえ、これは。結局最後にはあなたが辞めるのなら、
石毛さんや中尾さんはどうして辞めなきゃならなかったの、という感じです。
誰が悪いとか悪くないとかそういうのはどうでもいいんですよ。結局、責任がハッキリしていないからこうなるんです。
球団運営にビジョンがない。ビジョンがあっても、そのビジョンが現実に即していない。
しかも、責任が誰にあるのかわからない。だから、これだけスッタモンダが起こって、チームの状況は一つも改善しないんですよ。
かつてオフシーズンのフロントのごたごたといえば阪神タイガースのお家芸でしたが、
あそこはOBがごちゃごちゃとイラン口を出すからイカンかったのです。それを、野村・星野という二人の外様がブチ破って強くした。
オリックスは別に山田さんや福本さんや足立さんがごちゃごちゃ言うわけでもないのに、
どうしてこんなにゴタゴタしなきゃイカンのか、オレにはちっともわかりません。
結局、オーナーの力の入れどころが間違っている、ということでしょうねえ。
オリックスが弱くなったのは明らかに人災なんですから、そういう意味では一番責任を取るべき人が取っていないということなんでしょう。
さて、責任といえばロッテの山本監督、ついに退任ですか。
5年連続Bクラスということで、さすがに長く見てもらったのに一度も結果が出ないのでは、退任もやむなしかもしれません。
オレはね、この人がすこぶる人間的な、気のいい人だということを知っているのですが、
やはり気のよさ過ぎる人ってのは監督やコーチには向かないのかもしれんねえ。
どこかの球団のヒゲのお兄ちゃんもそうなんですが、人がよすぎると、選手に情が移っちゃう。
だから勝負に徹しきれないんです。ファンの方から見れば結果を残せない首脳陣ってのは腹立たしい限りでしょうが、
自分のチームの選手がかわいくない首脳陣なんておらんのです。
山本監督の場合も然りですよ。やっぱりね、自分が育てた選手はかわいいんです。
結果を残してほしいから、結果を出すまで使う。それでも裏切られ続けたら、もう一生出さない、みたいな
いびつな選手起用になってしまう原因は、そういうところにあるんではないかとオレは思いますよ。
ファンの方も、結果が出せなかった山本監督をただのダメ監督として記憶するのではなくて、
ロッテを愛していたが、それゆえに結果が出せなかった監督として見れば、またちょっと違って見えるのではないかと思います。
ともかく、山本さんにはお疲れ様でしたと言いたいです。
さあ、阪神のマジックはいよいよ一桁になり、ダイエーのマジックも15と、まさに優勝へ向けて一直線というところですが、
そのダイエーに必死で食らいつこうとしている近鉄と西武の試合で、不可解なジャッジがありましたねえ。
私も見ましたが、アレはセーフですよ。塁審は見てないように見えたんですけどねえ。
前から言ってますが、審判は絶対なんだから間違っちゃイカンのです。「人間だから間違いはある」というのなら、絶対なんて言わないことです。
おとなしくビデオでの再判定にゆだねればいいんです。
オレは、審判だって人間なんだからジャッジを間違ったこと自体は仕方がないと思いますが、
問題はその誤審を訂正する手段がないことなんですよ。審判個人を責めるより、もっと大きな問題なんです。
これだけアチコチから声が上がってるんだから、連盟もイイカゲンに対処せんと。
やれば簡単なことをやらないのは、ただの怠慢というんです。
わけのわからんプレーオフなんか導入せんで、そういうところを改革していってほしいものですねえ。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
オレは、全ライオンズファンの方々に、全パリーグファンの方々に、全プロ野球ファンの方々に土下座して謝らなければいけません。
昨日の試合、オレはライオンズ奇跡の大逆転優勝に望みをつなぐためのロッテ戦に先発しました。
当然、気合は入りすぎるぐらいに入っていたんです。しかし、結果は2回途中での4失点KOでした。
なぜ抑えられなかったのか、どうして打たれたのかについて、オレは一片の言い訳もするつもりはありません。
ただ結果的に、パリーグを盛り上げるためにライオンズが絶対に落としてはいけないゲームは、
オレのせいでめちゃめちゃになってしまいました。
9回裏2死まで来て、(高木)浩之さんから和田さんまでの4連打でコバマサさんを1点差まで追い詰めましたが、あと一歩及ばず。
ダイエーも勝っていたため結局マジックは2つ減ってしまったわけです。
たしかにね、今年のダイエーは優勝にふさわしいチームですよ。文句のつけようがないほど強い。
もしオレが今日ピシャリと抑えて勝っていたとしても、結果的には、ダイエーがこのまま優勝するかもしれなかった。
ダイエーは優勝するべきでないとか、ライオンズが優勝しなきゃいけないとか、もちろんオレはそんなことを言うつもりはないんです。
ただ、オレはファンの皆さんに最後まで死闘をお見せしたかった。ライオンズの意地をお見せしたかった。
どっちが優勝するかではない、2003年のパリーグのペナントレースを最後の最後まで盛り上げたかった。
そして、ライオンズが勝ったら胸を張って日本シリーズに出場したかった。
ダイエーが勝ったら、今年オレたちをさんざん苦しめてくれたあの強力先発陣、打撃陣が
タイガースと最高の勝負を繰り広げるのをじっくりと見て、そして応援したかった。
そのために、最後の最後まで食い下がりたかったんです。パリーグに注目してもらうには、オレたち選手が最高の試合をしなければいけない。
その威信をかけたマウンドだったんですが、力及びませんでした。
あと1点少なく抑えていたら・・・と思いますよ。野球にタラレバは禁物ですが、それでも悔しいものねえ。
オレはね、ライオンズのみんなにも申し訳なくて仕方がないんですよ。
降板した投手というのは基本的にその場で上がりですが、オレはどうしてもだまって風呂に入って帰るなんてできなかった。
最後の最後までベンチに残って、申し訳ない、申し訳ないとみんなに心の中で謝り続けていました。
ダイエーが勝つことが悪いわけはありません。打てる球を打ったロッテの選手が悪いわけもない。
ただもう、抑えられなかったオレが悪いのです。よそのチームがどうこうではなく、ライオンズが勝つまでオレが抑えなければいけなかったのです。
こういうことを書いていると、「許は何て傲慢なヤツだ」とおっしゃる向きもあるかもしれない。
「ダイエーが勝って西武が負けたことを純粋に喜んでいる人間もいるんだ、オマエに謝られる義理はない」と言われるかもしれない。
でもね、毎週毎週ここで偉そうなコトを書いているオレだもの、無様なピッチングをしてしまったら土下座して謝るしかないんですよ。
さっきも言いましたが、オレはどこのチームが優勝するとかはどうでもいいんです。ただ、最後まで最高の勝負をしたかったのです。
ところが、この土壇場で結果を残せなかった自分が不甲斐なくて仕方ないのです。誰に許してもらうとかではない、オレの気がすまないのです。
結果として、試合を潰してしまったことに対して、オレは本当に申し訳ないと思っています。この借りは、来年必ず返しますよ。
オレ個人の話ばかりでだいぶ紙面を使ってしまいましたが、ここからはいつもどおりに筆を進めます。
いやあ、ロッテは強いねえ。打たれたから言うわけじゃないが、本当にいいチームですよ。投打がガッチリとサポートしあっているでしょう。
これをシーズン開始時からやれれば、このチームはいつでも優勝できると思うんですけどねえ。
昨日なんか、井上純さんが2本もホームランを打ったでしょう。しかも、一本は左の三井さんからです。この野球を来年やられたら、これは手ごわいよ。
さらに、ついに若手が伸び始めてきたでしょう。今江クンや喜多クンも、将来が楽しみだ。
オレと投げあった田中良平クンね、彼もいいものを持っていますよ。こういう選手は、チマチマ育てずに、大きく育ててほしいなあ。
ライオンズも、赤田がついに爆発しました。今日は8打点ですか。オレはね、赤田には本当に期待しているんですよ。
身体能力はものすごいんです。それが野球に生きれば、大選手になる可能性を秘めている選手ですよ。
センスがない」言われますが、この手の選手は一度覚醒すると一気に行きますよ。
来年、中島や大島なんかも含め、非常に期待できます。
去年の今頃から考えると、これだけ若手が育ってると言うのは信じられません。喜ばしいことです。
さて、またイヤな話になりますが、山田久志監督が退任されるらしいじゃない。
また現場に責任を押し付けてどうにかしようとするんですか?オリックスを見てオレは散々言ってたじゃないの。
「解任」なんて軽々しく言うけどね、まず自分たちは万全の仕事をしたの?とオレは問いたいよ。
いつでも詰め腹を切らされるのは現場の人間でしょうが。オレはセリーグのことはよくわからんけど、山田監督はよくやっていたと思います。
むしろ責任を取らされるのは補強でヘタ打ったフロントのほうだと思うんですけどねえ。山田監督云々より、そっちのほうが問題だと思いますよ。
評論家の人たちのコメントも読みましたが、みな山田監督に同情的なコメントでした。当たり前ですよ。
こんな時期に石もて追うようなことをせんでもいいじゃない。意図的にやってるとしか思えません。
あのねえ、監督ってのは全権のように思われてますが、所詮は中間管理職なんです。
結果を求めるなら、上司たるフロントが全面的にサポートしてやらんと、結果が出るわけがないですよ。
山田監督、本当にお疲れ様。次は、もっとみんなが助けてくれる職場で仕事をしてほしい。
ファンの皆さんにわかっていてほしいのはね、現場はいつでも本気でやっているということです。
選手や首脳陣にとってね、野球をやると言うことは信念なんですよ。
しかし、いつでも結果は「解任」「解雇」という形で永久に残ります。皆さんは、是非その言葉に踊らされずに、その本質を見極めてください。
さて、オレ自身は昨日のでもう穴があったら入りたいですが、みんなはまだあきらめていません。
オレが言えた義理ではないが、もっと投手がしっかりせんと。最後の最後まで、立派に戦ってみせます。
最後まで、プロ野球から、目を離さないでください。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
昨日の登板ですが、オレはまたKOされてしまいました。開き直りますけどね、もう今年はどうしようもないんです。
スライダーがうまいこと決まらんのだもの。何やったってダメですよ。
渡辺久信さんも言ってましたがね、オレは元々スライダーピッチャーなんです。シュートは日本に来て覚えたんですから。
つまり、スライダーの出来が生命線になるんですが、これが去年からどうも調子が悪い。だから打たれてもしかたないんです。
だけどね、オレは別に年俸が欲しいわけじゃない、チームが勝てばいいんです。
オレの投球がダメでも、結局そのあと三井さんが投げれば三井さんに勝ち星がつくんだから、
予定調和ということで何の問題もない。二人揃って一人の先発と考えればいいんです。
三井さんもあんな色のグラブで投げてるんですから、別にオレの尻拭いぐらい文句ないでしょう。
もうね、KOされたからってオレはいちいち謝りませんよ。そんなことで毎回額を地面にこすり付けて謝ってたら、
オレも和田さんやマックの仲間入りです。メガネだって割れますよ。的山さんじゃないんだから。
オレが毎週謝ると思ってる人には、猛省を促したいですねえ。たまにはオレだって開き直りますよ。
来年きっちり抑えます。オフに釣りもやめます。それでいいでしょう。
さて、セリーグでは阪神が…ついに18年ぶりの優勝を決めました。ここはどうにもしようがないですね。
これは素直におめでとうと言っておきましょう。星野監督も、ご母堂を亡くされて大変なときにねえ。
あの場面でサヨナラ勝ちできる、このへんが阪神の強さなんでしょう。
優勝したあとは、18年の鬱憤を晴らすバカ騒ぎで、道頓堀へ飛び込んだりパリで六甲おろしを歌ったりいろいろやったみたいですが、
道頓堀に飛び込んだのは真の阪神ファンじゃない、なんてオレは言うつもりはないですよ。
そういうことを期待してる人もいるかもしれませんけどねえ。オレも毎回読者の皆さんの考えてるようなことを書くわけじゃないんです。
野球自体が一種のカーニバルなんです。ハレとケという概念が日本にはありますが、
阪神の18年ぶりの優勝なんてどう考えてもハレです。好きなだけ騒げばいいんです。祭りなんだから止めようがない。
どうにもヤバイことをやりはじめたら警察が出てくるんですから、そこは警察に任せればいいわけです。
道頓堀だってあれだけ飛び込むと毒ですよと言われているのに、それでも飛び込むんだからもう仕方ないでしょう。
あれはね、関西の笑いの世界で言うところの「おいしい」という感覚になっちゃうから、誰だって飛び込むんですよ。
本気で飛び込ませないつもりなら警察だってネット張ったりいろいろ対策をするでしょう。
みんな「おいしい」と思って、わかってて騒いで、わかってて止めないんですからどうしようもないんです。
たしかにね、オレの好みとしては18年間の耐え忍んだ歴史をまぶたに浮かべつつ、静かに涙を流して感激する人のほうが好きですよ。
でもね、もう「阪神優勝」がひとつの概念として、ただの1チームの優勝という範囲を超えた現象になっちまってる。
これに乗じてバカ騒ぎする人が出ても仕方ないでしょう。もう、阪神というのはそういう理屈を超えたチームなんだと思うしかないですよ。
考えてみれば、優勝したときに当然のような顔して出てくる人がこれだけいるってのは、
野球がどれだけ日本人の心に深く根ざしているかということを如実にあらわしとるじゃないの。
どこかの社会人のセパタクローチームが18年ぶりに優勝したからって、誰も道頓堀に飛び込んだりしませんよ。
横浜の優勝のときもそうだったけれど、野球と言うのは宣伝媒体になり得るものなんですよ。それだけ影響力があるんです。
なんとかいう、最近見ないアイドルが横浜ファンだと言ってあの時出てきたでしょう、耳をぴこぴこしながら。
球団と選手はね、野球がこれだけ強力な宣伝媒体になり得るということをしっかりと認識して、それをうまく使わなきゃいけないんです。
だからね、オレはメディアに毎回苦言を呈していますがね、今回ばかりは煽るマスコミも悪いなんて言うつもりないですよ。
そういうことをオレが言うだろうと予想してる人も多かったと思いますが、オレは言いませんよ。存分に騒げばいいじゃないの。
週モリベースボールなんかの専門誌が阪神優勝、阪神優勝と馬鹿の一つ覚えのように騒ぐのは愚の骨頂というか反吐が出ますが、
一般のメディアはどんどん騒げばいいんです。野球に興味がない人にああ、野球って楽しそうだなあと思ってもらえればそれでじゅうぶんです。
実際、甲子園という球場は世界一の球場ですからね。ああいうわかりやすいところから新しいファンを獲得していく、そうしてプロ野球は大きくなっていくんです。
そもそも、プロ野球自体の人気が元々はミーハーからスタートしとるんだもの、多少はじまりはミーハーでもいい。
そういう人の中から、大阪ドームやヤフーBBの試合を見に行く人が増えて、阿部健太クンやなんかに注目してくれれば万歳です。
せっかくの機会、メディアには大いに騒いで、プロ野球という肥沃な土壌を思う存分掘り返して欲しい。こういうときこそ、野球人気回復のチャンスなんです。
セリーグの優勝は決まりましたが、パリーグのペナントは・・・終わってません。終わってないから仕方ないんです。
昨日の近鉄−ダイエーはすごかったねえ。城島さんと礒部さんのあの一瞬の攻防、シビレますねえ。あれこそプロ野球の醍醐味ですよ。
とっさにダブルプレーを狙って故意落球という賭けに出た城島さん。故意落球を見越して二塁に進むという賭けに出た礒部さん。
このプレーを見られただけでもう入場料のモトは取れますよ。さらに、そのあとの的山さんの犠飛。柴原さんが取るか、取らないかの一瞬の攻防。
いやあ、プロですよ。ああいうプレーがあるからね、オレはプロ野球をやめられないんです。
ああいうのはね、その場しのぎのトリックプレーじゃないんです。長いことの経験とカンに裏打ちされた、きわめて高度なプレーですよ。
城島さんの悪送球のどこが高度だと言う人もいるかもしれないが、あれは体が一塁方向を向いたまま二塁に投げたからですよ。
たしかに野球は基本が大事ですが、とっさのときに基本を超越したプレーがでるからプロなんです。
あの場面、オレにはとても興味深かった。さすが一流プレイヤーとうならされますねえ。
ライオンズも、まだまだ負けちゃいない。今日勝ってダイエーが負ければ、本当にわからなくなってきますよ。
オレはどうしようもないですが、他の人が頑張ります。今日は後藤さんがやってくれるはずです。
パリーグ首位攻防、いよいよ大詰めです。皆さん、球場へ足を運んで、プロのプレーを堪能してください。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
いやあ、鳥谷部は頑張ったねえ。大輔以外ほとんど全滅に近かった今年のライオンズ投手陣ですが、
ようやく来年に向けて楽しみな材料ができたじゃない。
鳥谷部と帆足はね、大事に育てなきゃいかんよ。特に帆足、オレは彼を先発として育てて欲しいなあ。
あの実に豪快なフォーム、いいじゃない。気合で投げるタイプの投手ってのは見てて気持ちいいからねえ。
同じ左の三井さんはあんな色のグラブで投げてるんですから、先発より中継ぎのほうが向いているんです。
だいたい三井さんはねえ、台湾じゃ通用しませんよ。
オレにしたら寒いぐらいのところで、暑い暑いって言ってるぐらいですからねえ。
野球ってのはね、暑いところでやるもんですよ。じゃなきゃ夏にやる意味がないじゃないの。
オレは夏の西武ドームが大好きなんです。日本で一番暑い球場ですからねえ。
まあ、春と秋の西武ドームは日本で一番寒い球場ですから、三井さんも春と秋に頑張ればいいでしょう。
さて、この間の近鉄戦で、カブレラが敬遠されたと言って抗議の意を込めて左打席に立った。
まあ、カブレラの気持ちもわかりますが子供だわねえ。今に始まったことではないけれど。
あの場面での敬遠はセオリーですよ。別段悪いことでもない。怒っちゃダメですよ。
しかし、別に左打席に立つことが禁じられているわけではないから、カブレラを責めるのは筋違いです。
左打席に立ってるのは自分の意志でやってるんだもの。
打ち取られればカブレラ自身の成績が下がるわけですから、まあ自己責任というやつですねえ。
逆に、オレが首をひねったのは投手の愛敬のコメントですよ。「なめられてる。腹は立ったがしょうがない」。
こんなコメントがありますか。マウンドに立ってるのは自分でしょうが。
コーチが何を言おうが、ストライクを投げたければ投げればいいんですよ。
そうすりゃカブレラだって引っ込みがつかなくなったんです。左でも打てるって言ってるんだから、打たせればいいじゃない。
「ストライクを投げない」ことに怒ってるんだから、「ストライクを投げる」ことで納得させればいいんですよ。
それでもボールを投げておいて、侮辱されたと言われてもねえ。
戦略的に敬遠は正しいんだから、胸を張って「正しいと思ったから敬遠した、相手が左打席に立とうが関係ない」と
言えばいいじゃない。久保コーチの「止めない西武ベンチが悪い」というコメントも的外れですよ。
敬遠することは悪くない。それに対して左打席に立つことも悪くないんです。
自信を持って敬遠して平然としてればいいし、許せないのならストライクを放らせればいいんです。
スポーツ新聞なんかもカブレラを責めていたみたいですが、これも浅墓なハナシですよ。
グラウンドを聖域だの何だのって、プロ野球を勘違いしとりゃせんかねえ。
選手がそう思うのは勝手ですよ。そこでプレイして飯を食わせてもらってるんだもの、聖域だと思って大事にするのは正しい。
しかし、あくまで傍観者であるメディアが冒涜したのどうのって、勝手に決めてどうするの。
昔はね、プロ野球ってのは「職業野球」って蔑まれていたものですよ。「野球をやって銭を取るなんて卑しい」という考え方ですね。
それが、長嶋サンの登場でもって、人気が大学野球からプロ野球に移った。メディアなんてね、それにふわふわとついてきただけじゃないの。
地に足の着いた選手はね、誰も自分たちをそんなにエライもんだなんて思ってないですよ。
美しいのはね、あくまで選手のプレイであり、それに盛り上がるお客さんなんです。
確かに、野球は素晴らしいものだし、これだけ長い間支持されているのもありがたいことですよ。
だからってね、必要以上にいろんなものを神聖視したり、自分まで偉くなったような気になってたら日本のプロ野球はオシマイですよ。
まして、あくまで傍観者であるメディアが勝手にプロ野球を祭り上げたりしてどうするの。そんなことだから視聴率が伸び悩むんですよ。
野球の魅力ってのは、投げて、打って、走る。捕って、また投げる。そのために選手が懸命に努力する。そこにあるってことを、忘れちゃいけません。
そんな、地道な努力を22年間も続けてきた我らがライオンズの伊東さんが、ついにグラウンドを去ります。
彼がプロ野球の世界に身を投じたのは、オレがまだよちよち歩きのころですよ。
それだけの長い間、西武球場の、西武ドームのホームベースを守り続けた。これは、本当にすごいことです。
彼は、スターとして脚光を浴び続けた選手ではない。でも、誰もが伊東さんの凄さを知っている。こういう選手が、プロ野球を支えてきたんです。
みなさんも、西武ドームにいらっしゃる機会があったら、レフトスタンドからスコアボードを見上げてみてください。
電気がついていなくても、8番打者のところには「2 伊 東」の文字が焼きついているんです。
これが「凄み」なんですよ。100の言葉を費やすよりも、スコアボードの電球が、何よりも伊東さんの凄さを饒舌に語るんです。
伊東さんの実際のプレーがどうだったか、これもオレなんかが語るより、皆さんの記憶が何よりもそれを説明するでしょう。
皆さんの記憶にあるライオンズのあのプレー、このプレー、すべて伊東さんはその目で見てきたのです。
あの場面、この場面、ほぼすべての場面でホームベースには伊東さんがいたんです。彼こそ、西武ライオンズの生き証人ですよ。
来年からは、後進の指導に専念されるようですが、その言葉は重たいでしょうねえ。
名選手必ずしも名監督ならず、の言葉が彼には当てはまらないように祈りたいものです。
ともかく、伊東さん、月並みな言葉ですがお疲れ様でした。
そして、伊原さんもどうやら退任が濃厚のようですねえ。来年の首脳陣、いったいどうなっているんでしょうか。
オレも来年は復活しなければなりませんから、大いに気になりますが、それは正式な報道を待ちましょう。
さて、いよいよダイエーのマジックが3ですか。今年のホークスはとにかく強かった。
完敗です。あの強さは本物ですよ。どういう優勝の決め方をするか、楽しみに見ていましょう。
ロッテの強さと黒木さんについても書きたかったけど、今週はスペースがありませんでしたので来週に回しましょう。
とにかく、書ききれないぐらい今のパリーグは熱い。消化試合だなんて言わないで、是非球場に足を運んでください。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
先週の続きになりますが、伊東さんの引退試合、感動的でしたねえ。
東尾前監督の退任セレモニーも、去年の優勝凱旋セレモニーもよかったけど、
伊東さんのセレモニーはそれにも負けることなく、本当に素晴らしかった。
オレはね、泣いちゃいましたよ。伊東さんはね、普段は非常に厳しい人で、あんまり冗談も言わんのです。
朴訥でマジメな人柄ですからね。気の利いたことを言うイメージはないんです。
その伊東さんの挨拶も、実に誠実さが見える実直な挨拶だった。でも、「伊東勤に、感謝します!」はね、
ありゃ反則ですよ。泣いちゃいます。和田さんも号泣してましたねえ。一番の愛弟子ですからね、万感の思いでしょう。
さらに、レフトスタンドの近鉄応援団からの、伊東さんの応援歌。アレもジーンと来たなあ。
やはり近鉄のファンってのは男気にあふれてるねえ。カッコいいとはどういうことかを知っています。
大阪で流れとる「レッドdeハッスル」にも共通するものがあるけれど、センスがありますよねえ。
こういうファンのいる球団というのは、つくづくうらやましいですよ。
日本ハムの東京最終戦も、感動的なセレモニーだったらしいですね。いやあ、見たかったものです。
福岡ダイエーホークス、ついに優勝を決めました。本当におめでとうございます。今年のダイエーは強かった。本当に強かったです。
小久保さんがいなくてもあれだけ打ちまくったというのは、本当にすごい。100打点カルテットなんて、めちゃくちゃですよ。
先発陣も何だかんだで安定してましたし、素晴らしい戦いぶりでした。
日本シリーズでは阪神と、最高の日本シリーズを戦ってもらいたい。オレは、全力でダイエーを応援しますよ。
しかし今年の日本シリーズは球場が盛り上がるだろうなあ。甲子園も、福岡ドームも。
収容人数も多いし、試合が盛り上がって史上最高動員なんてことになりませんかねえ。
本当の「超満員」の中でプレーできるダイエー、阪神の選手は本当にうらやましいよ。
さて、ロッテは結局相手がM1の間は負けなかったんですねえ。
ついに目の前で優勝を決められてしまったわけですが、これはライオンズが負けちゃったんだからしょうがない。
まあね、優勝直前にロッテと当たるってのは、パリーグの優勝チームの胸突き八丁ですよ。
去年のオレたちもそうでしたが、最後の最後に一番キツい相手が待ち受けているものなんです。
優勝決定試合の相手として不足はなかったでしょう、ダイエーも。
しかし、ロッテってのは本当に面白いチームですよ。この連戦、結果がどう出ても「ああ、ロッテだなあ」と思えた気がするんですよねえ。
もちろん、ここで西武も勝って、ロッテも2連勝すれば胴上げストッパーの面目躍如というところでしょうが、
ここで敢えてあっさり負けるのもロッテらしい。ロッテというチームは本当にわからんよ。大いなる流れと混沌の中にたゆたっているチームです。
園川さんや初芝さんなんて大爆笑な人たちは、こういう土壌があるから生まれるんでしょうねえ。
黒木さんも、ついに戻ってきそうです。この間は2軍でサヨナラ負けしたものの完投、メディアもちゃんと取り上げてくれました。
やはり、スターであり、エースであり、存在感は抜群ですよ。オレは、黒木さんが千葉マリンのマウンドに戻ってきたら、泣いちゃうでしょうねえ。
本当に何か大きなエネルギーを感じるチームです。いい意味で実にパリーグ的なチームだと思いますよ。
ところで、優勝争いから脱落したチームには、オフの冷たい風が吹き始めています。
昨年日本一の原監督が、辞任という名の解任だそうですよ。オレはテレビで会見を見ながら、「そんなバカな!」と叫んじゃいましたよ。
例の新聞屋さんが、そのまえから原監督をおどしたりすかしたりしていたのは知っていましたが、
まさか本当に辞められるなんて話があるとは思わなかった。よほど腹に据えかねたことがあったのでしょうねえ。
あのねえ、原サンといえばエリート中のエリートですよ。監督がつとまる人材なんて、そんなにたくさんおるわけじゃないんです。
育てなきゃ話にならんじゃない。原監督が稀代の名監督になるように、フロントやなんかがサポートしてやらんでどうするんですか。
まして、去年の日本一監督でしょうが。去年のセパの優勝監督がそろっていなくなるなんてのはどう考えても異常事態ですよ。
例えばね、圧倒的な活躍で新人王を取った選手がいるとしましょう。その選手が翌年全然活躍できなかったら、
いきなりクビにするようなもんですよ、今回の「人事」は。そんなバカな話はないでしょうが。
ベテランなら別ですよ。たとえば森さんや、野村さんのような即結果を求められた人が結果を残せなかったというなら、
それはある意味仕方ないことです。でも、森さん、野村さんも2年、3年はやった。結果は出なくてもそれだけ見たんです。
まして、若手のホープで、今後の末永くジャイアンツ監督として活躍しなければいけない原さんを、初年度は日本一になりながら
2年目で解任する、または辞任せざるを得ない状況に追い込むというのは正気の沙汰とは思えませんよ。
王さんの失敗から何も学んでいないじゃないの。例の新聞屋さんはよそで生卵にも耐えながら監督として成長した王さんを
「復帰、監督もありうる」なんて虫のよすぎる話を言っていたけれども、
原さんの場合は閑職に追いやってよそのチームで修行もできないようにしてるんだから、それよりもヒドイ話ですよ。
堀内新監督には確かに期待したいけれども、やはりバタバタしてるうちに決めたから、首脳陣も何も決まってなくてゴタゴタしてる。
山田監督を最低なやり方で解任した中日も、後任がいまだに決まらない状況です。
もうね、イイカゲンにフロントの独善的、近視眼的な判断でわけのわからんことをやるのはやめましょうよ。
中国に「敢ニ勇ナレバ則チ殺シ、不敢ニ勇ナレバ則チ活カス」という言葉がありますがね、
時には「不敢」、つまり「敢えてやらない勇気」というのも必要なんですよ。
何でもかんでも迅速に動けばいいというもんではない。それは迅速ではなくて拙速というんです。肝要なのはガマン、これですよ。
オリックスは伊原監督を招聘しようとしてるようですが、またクビのすげ替えでごまかそうとしとるでしょう。
ここは根本的にフロントを改革しなければどうにもならないんですよ。監督がどんな名将になったってそこを変えなきゃダメなんです。
伊原さんも満更でもなさそうですが、目の前で石毛さんへの仕打ちを見ておりながらそのチームの監督になりたいと思うもんですかねえ。
中村さんがGMとして、そこらへんをうまいこと改革してくれる事を望むしかないけれども、まあオレはちょっと冷静に見させてもらいますよ。
話はかわりますが、韓国で三星の李選手がシーズン55本の本塁打記録を作ったそうです。アジアの野球も熱いですねえ。
シーズンが終われば、アジア選手権があります。オレも台湾代表に選んでいただきました。
本当はね、今年のあまりにもふがいない成績だったから出たくなかったんです。オレは台湾人ですがライオンズの選手ですからね。
来シーズンに向けて疲れを休めて、調整しなければいけないと思っていたんですがねえ。
是非にと言われまして、やっぱり台湾人として、チャイニーズタイペイの誇りを背負って投げたかったので、お引き受けすることになりました。
やる以上は勝ちますよ。日本、韓国何するものぞ、です。台湾生まれ野球育ち、悪そうな台湾人はだいたいチームメイトですから。
張と一緒に、台湾の底力を見せてきますよ。日本には絶対負けませんから、覚悟しておいてください。
セイプ ライオンツノ シュー ミンチェ テス。 ハァー
(以下陳さんの訳)
ライオンズは全日程を終了しまして、オレも久々に台湾に帰っています。
いやあ、台湾はあったかいからいいですよ。最近の日本は寒すぎました。
しかも所沢でしょう。山の上ですよ。あんなとこに球場作ったってしょうがないんですが、
まあ鉄道屋さんが作っちゃったんだから仕方がない。しかし、あの屋根は外したほうがいいですよねえ。
あんまりボロクソに言うわけにもいかんのですが、西武って球団は考えれば考えるほど
背中を他人に掻いてもらってるようなもどかしさがありますよ。なんで伊原さんを流出させちゃうんですか。
オレはね、正式に決まるまでは黙ってようと思ってたんですよ。メディアだって仕事ですからいろんなことを書く。
踊らされてあたふたするのは損ですから、正式な報道まで黙ってようと思ったんですが、もう本人が言っちゃいましたからねえ。
これね、報道を冷静に読んでいくとわかるんですが、やっぱりフロントとの確執があったようです。
オーナーあたりとはわかりませんが、少なくとも球団社長レベルとは全面的にツーカーというわけではなかったんじゃないですかねえ。
巨人みたいに露骨ではないけども、どうも万全のバックアップを受けられなかったんではないでしょうか。
退任会見の時の涙、「私には今でもライオンズブルーの血が流れていると・・・」で声が詰まったのを見て、
オレは涙があふれ出てきて止まらなかった。ああ、無念だったんだろうなあと申し訳なくて仕方なかった。
オレも何度となく登板させてもらったにもかかわらず、結果が残せなかったわけですからねえ。
少なくとも、全てやるべきことをやった、という万感の思いの涙というふうには、オレにはとても見えませんでした。
本当に、20何年もライオンズに尽くしてきた伊原さんに、西武球団はただこうやって追い出すことしか出来なかったんですかねえ。
たしかに「監督が不在であってはいけない」とか「毎年優勝しなければならない」とか
そういうワケのわからんプライドは一刻も早く捨て去るべきですが、盟主なら堂々としていなきゃイカンのですよ。
不透明を避け、全てを公平に、明快にやって、ファンの皆さんに常に納得してもらえる結論を出す、それが盟主としてあるべき姿です。
ここのところの巨人の一連の「人事異動」とやらは、不透明でドロドロでファンの人だって納得が行ってない。
ただでさえ視聴率が落ちとるときにね、こんなクソ面白くない話を聞かされたら、そりゃあファンは減りますよ。
オレはいつもメディアのところにケツを持ち込むけれども、メディアのせいばかりにできない部分もあります。
まずは球界の人間がベストを尽くさなきゃあ。スポーツってのは本来さわやかな世界なんですよ。
実際グラウンドで野球をやっている選手たちは実にさわやかです。ナーンも考えとらんのですよ。
今日は野球がやれてよかった、明日もやりたいな、そういう世界です。また、それ以上のことを選手に考えさせちゃイカンのです。
実際はどうであれ、裏のゴタゴタを見せちゃいけない。そう努めるべきなんです。
ところが、今回の巨人は露骨にゴタゴタしとるでしょう。盟主がこんなことをやってたら、日本のプロ野球はファンにソッポを向かれちゃいますよ。
泰然自若として、最高のプレイをお客様に見ていただけるように努力する。
そのために、余計な権力争いや派閥力学やツマラナイ私情を捨て去る。簡単なことなのに、なぜ出来んかなあ。
来年は他球団の監督をやられるようですが、オレは伊原さんの行かれた球団に対して全力で戦いますよ。
それが伊原さんに対する恩返しじゃないかと思っていますからね。
大きな目で見れば、伊原さんがパリーグ他球団に行ってリーグを盛り上げてくれるのはいいことなんですから、
伊原さんも「全力」でやってほしい。オレ達ライオンズの選手も、伊東さんの下で一致団結して戦います。
一緒に、いい戦いをしたいものです。伊原春樹西武ライオンズ監督、お疲れ様でした。
しかし、川相さんはどうなっちゃうんでしょうかねえ。引退、コーチ就任が既定路線かと思っていたら、
一転自由契約で現役続行の道を模索ということですが、いやあ、オレはこの人を見直しましたよ(大選手にシツレイな言い草ですが)。
そのままおとなしく巨人のコーチになるか、解説者になっておけば花の人生だったのでしょうが、敢えて巨人を飛び出した。
わずかな期間巨人に在籍しただけで巨人OBを名乗る解説者たちがあまりに多い中で、もう巨人に戻れなくなる危険をおかしてまでも
現役にこだわる川相さん、カッコいいなあ。男は去り際が大事だというけれども、今回の川相さんの去り際はある意味非常に潔いです。
そもそも、何でこんなことになったかといえば球団が川相さんをほっぽらかしてたからですよ。
今回の監督交代は一種の「政変」です。ある種の戦ですよ。戦があったら「本領安堵」をしてやらなきゃイカンのです。
「戦争でいろいろあったけれども、これからのアナタの領土、持ち場はココですよ」としっかり道を指し示してやらなきゃあ、
武士は路頭に迷っちゃうんですよ。それを、昔ながらの傲慢さで「追って沙汰を待て」なんてやってたんじゃ、そりゃ怒りますよ。
ここのところの巨人の急速な崩壊具合は目に余ります。プロ野球がね、巨人を中心として回ってきたことは疑いのない事実なんですよ。
巨人は紳士球団だとか球界の盟主であるとか自称してますが、紳士かどうかは別として球界の盟主であることは間違いないんです。
さて、優勝を決めた福岡ダイエーホークスですが、斉藤和巳がついに20勝ですか。いやあ、もう純粋にすごいとしか言えません。
パリーグの前の20勝投手は1985年の佐藤義則さん以来だというんですからいかにすごいかがわかります。
山沖さんも、阿波野さんも、野茂さんも、あと一歩のところで達成できなかった20勝をやっちゃうんですからねえ。
その佐藤さんはその85年に日本一になった阪神に今コーチとして在籍していて、
そしてその斉藤と日本シリーズで戦うというんだから、これはちょっと面白い因縁ですねえ。
日本シリーズはまだ先のことですが、オレは今からワクワクしてますよ。
伊良部さんや下柳さん、野口さん、片岡さん、中村豊さん、早川さん。元パの選手たちがまさに「故郷に錦を飾る」わけです。
オレはね、今年はダイエーに意地を見せて欲しいよ。パはレベルが低いなんていう論調をイイカゲンに吹き飛ばして欲しい。
冷静に考えれば、今年はパリーグでダメになりかけていた選手がセリーグで復活を遂げた例が多かったから、
パはレベルが低いなんていうことが言えるわけがないんですが、
まだ不勉強なメディアの中には、そういう珍説を金とって撒き散らしてるのがいます。
そういう人たちに自分の不勉強を恥じてもらうためにも、日本シリーズがいいシリーズになることを期待したいものです。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
ファンの皆様の暖かいご声援のおかげで、今年もパリーグ公式戦がつつがなく終了しました。
これから秋季キャンプを経て、つかの間のオフになるわけですが、この時期の過ごし方が肝心です。
オレは昨年のオフ、台湾でのんびり太公望と洒落込みました。
心身共に癒されましたが、まさか今年ここまで期待に応えられないとはねえ。
昨年9勝だったので今年は悪くても10勝は行くだろうと思ってましたが、
首筋が薄ら寒くなるぐらいの大不調、ファンの皆様にもだいぶご心配をおかけして、申し訳ありませんでした。
このオフはね、オレはやりますよ。走り込みを中心に、みっちり体を作ろうと思っています。
当面の目標としてアジア予選がありますが、これも頑張らんとねえ。
オレという人間を産み落とし、育んでくれた台湾の大地、国家に恩返しをしなきゃいけません。
まあ、見ていてくださいよ。台湾の野球のレベルが着実に上がってるということを、みなさんにお見せしましょう。
そのオレの母国、台湾ですが、いま台湾では統冠軍賽(台湾シリーズ)をやっています。
ご存知の方もいらっしゃると思いますが、台湾の職棒(プロ野球)は前後期の二期制をとっています。
前期は興農が、後期は兄弟が優勝しましたが、その2チームでシリーズを行い、台湾一を決めるわけです。
兄弟ではみなさんおなじみの横田さん、中込さんが大車輪の働きをしました。
横田さんは西武から阪神に移った時に手術をしたんですが、おかげで今はスイスイ投げられているそうです。
おかげで、今年は16勝3敗の圧倒的な成績。中込さんもいかにも中込さんらしい、豪快な体と繊細なコントロールで
防御率は2点台の前半です。特に後期は、兄弟象が本当に圧倒的な強さを見せ付けました。
いまの日本球界と台湾球界の関係は、その昔のメジャーと日本の関係に
そのまま置換することが出来ます(韓国はパワー路線ですから、ちょっと毛色が違います)。
かつて、アメリカから日本に来たのは、アメリカで通用しなかった選手やもう力が衰えた選手ばっかりでした。
それが、ウォーリー与那嶺さんやらスペンサーやらの技術を日本人が学び、そのたびごとに一歩進んだ野球を覚えた。
首脳陣も、牧野茂さんやなんかがわざわざベロビーチにドジャースのキャンプを見に行ったりなんかして、
一流の戦術を身につけるようになったわけです。そうして、日本は着々と力をつけ、
野茂さんやイチローさんや松井さんがいまああやって活躍できるようになったわけです。
オレはねえ、日本と台湾球界の関係も、これをなぞってほしいと思うんですよ。
言っちゃ悪いが、今はまだまだ台湾は日本の足元にも及んでない。日本の二軍か、ヘタをすれば二軍のちょっと下のレベルぐらいです。
でも、かつては郭泰源さん、郭源治さんやなんかもいましたし、張もいます。不肖ながらオレもいる。
クビになっちゃいましたがダイエーの陳文賓さんだっています。
基本的な能力においては決して全面的に劣っているわけではないんです。
いまの台湾球界に足りないのは「ポテンシャルを最大限生かす技術」ですよ(細かいプレーが必ず要求される野手より、
より原始的でポテンシャルだけで勝負できる投手のほうが通用しているのは、その証拠です)。
日本だって、科学的なトレーニングや高度なピックオフプレーやなんかを覚えて、ようやく一流の野球国になったんです。
だから日本の選手にはね、機会があったらどんどんアジアの国々に野球をやりに行って欲しいんですよ。
そこの国々に、日本の進んだ野球を体で見せてやって欲しい。高いレベルを求めてメジャーばっかり行くけど、
レベルが低い他の国には絶対行かないって言うんじゃ、片手落ちもいいところですよ。
かつて日本は大東亜共栄圏を作ろうとしましたが、オレは野球の大東亜共栄圏を作りたいんです。
頭を使うことが好きなアジア人に野球は向いているんだから、アジアの国々で切磋琢磨しあって、
最終的にはアジアンシリーズやアジアンリーグなんかを定期的に開催できるようになったら、面白いでしょうねえ。
いつまでも呉下の阿蒙にあらず、男子別れて三日、刮目して待つべしです。台湾が日本野球を脅かす日が、もうすぐ来ますよ。
さて、ここのところ毎週ユニフォームを脱ぐ人の話をしてますが、山本功児監督の最後の試合の話を聞いて、オレはジ〜ンと来ちゃいました。
この人はね、いつも言いますが本当にいい人なんですよ。熱血漢で、人情家で、親分肌です。古き良き野球人という感じですよ。
時々妙な采配もしてましたが、マリーンズを、マリーンズの選手たちを、マリーンズのファンの人たちを、本当に愛していたんです。
自分の最後の試合の日、なぜかこの人は5年も指揮をとりましたから、さぞかし感慨深かったでしょう。
5年間の思い出を噛みしめながら試合して、おとなしく胴上げされてれば絵になったんです。
しかし、この日の朝3人のコーチが突如解雇を通告されたと聞いて、この人が怒った怒った。
普通ね、自分の最後の日に怒ったりなんかしませんよ。それでも、最後に言わずにいられない。いいですねえ。だからオレはこの人が好きなんです。
挙句に、最後にチームメイトに言った一言が「胴上げは次の監督で優勝した時にやってあげてくれ」。カッコいいじゃないの。
巨人の2軍ヘッドをやられるようですが、この人には是非パリーグ魂でやってほしいなあ。いつかはまたロッテに戻ってきて、
采配以外のなにか別のことをやってほしいと思います。
同じロッテの橋本武広さんも、ついに引退ですか。寂しいなあ。オレはね、この人には昔励ましてもらったことがあるんです。
日本に来て自信をなくしていたオレに、橋本さんは声をかけてくれました。
オレは橋本さんの度胸満点のピッチングを見てましたから、「あなたにはわからない悩みでしょう」と言ったら、
なんと橋本さん「オレも昔はマウンドに立つのが怖くて仕方がなかった」と言うんです。
後年あの小さい体で度胸満点のピッチング、毎年毎年並み居る左の強打者をバッタバッタとなぎ倒した橋本さんも、
昔は気弱だったそうなんです。話の内容は詳しくは忘れましたが、とにかく、あの橋本さんが気弱だったというだけでオレには衝撃だった。
小心を乗り越えた橋本さん、526試合連続救援登板という日本記録を打ち立てましたが、この人が引退するというのに、
ロッテ球団は何もしてあげないというんです。そりゃね、ロッテではあんまり役に立てませんでしたよ。
でも、この人はロッテの、というよりパリーグの、球界の功労者じゃないの。引退試合とか、何かしてあげられなかったんですかねえ。
せめて最後に古巣の西武やダイエー相手に投げさせるとか、そういったシーンが見たかった。
橋本さんはね、昔「最後の最後、一試合だけ先発させてもらおうかなあ、でもやっぱり、リリーフで終わったほうがオレらしいかなあ」なんて
言ってましたよ。その唐突な選手生活の最後も、橋本さんらしいといえば橋本さんらしかったのかもしれないけれども、
突然に選手生活を終えて、「ハイ、サヨナラ」というにはあまりにも大きな存在でした。これからは、是非後進を育てて欲しい。
そう、オレがさっき書いたように、プロで得た貴重な経験を、同じプロの若手や、地元青森の子供たちに、どんどん伝えていってもらいたい。
それこそ、「つなぎ役」に徹した彼の投手人生の、新たな役目「世代のつなぎ役」ではないかと、オレは思います。
まさに「小さな大投手」、橋本武広さん、本当にお疲れ様でした。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
日本シリーズが、ちょっと妙な感じになっていますねえ。
1戦目は僅差でのサヨナラゲームでしたが、2戦目はダイエーの圧勝。
あそこまでのワンサイドゲームになるとは、オレは思わなかったなあ。
オレはパリーグの選手として、どうしても追いつけなかったダイエーを応援してますから、
一昨日は家でカミさんと維娟と一緒にメガホンダンスを踊っていました。
カミさんが「ダイエーはよく打つわね」というので、「オレは今年はこのダイエーから1点も取られてないぜ」と言ったら、
尊敬のマナザシでオレを見てましたが、まあウソではないのでいいでしょう。
家族の絶対の信頼がなければ、男ってのは外で戦うことなんかできんのです。
維娟ももう1歳になりましたが、ようやくしゃべるようになった。
自分の娘だから言うわけではないですがね、めちゃくちゃかわいいんですよ、維娟は。
将来は香港で国際派女優にしようと思っていますよ。とにかく、娘とカミさんの笑顔を見るために、オレは頑張ってるんです。
話がそれてしまいましたが、日本シリーズは、ともかくいい試合をしてもらいたい。
でも正直ね、日本全国のライトなファンや阪神のことしかやらないメディアにはね、これぐらいでいい薬ですよ。
「星野星野、阪神阪神、あとは一切知りません」なんてやってたのが、「ダイエー強いぞ」、という空気になって来ましたからね。
川崎クンだってすごいすごいとオレは言っていたでしょう。城島さんだって、あれだけ打つのはパリーグファンならみんな知っていたことですよ。
一番痛快なのは、2戦終わって解説者たちのコメントが一変したことですよ。ここ最近、二言目には「レベルの低いパ」と
壊れた蓄音機のように連呼していた人が、みんな黙っちゃった。
オレはね、本当にこういう人たちを軽蔑しますよ。本当にレベルが低いと言うんなら、ダイエーが勝とうが負けようが言い続ければいいじゃない。
しかも、まだシリーズの結果は出ていないんですよ。たかが2戦で、今まで2年3年それだけを論拠に
オレたちパリーグを誹謗し続けてきた彼らが、2戦で黙っちゃった。もちろんそれだけの力を見せ付けたダイエーホークスには
感謝と賞賛の声を送りたいとは思いますが、それ以前にたった2戦で自説を引っ込める彼らに、オレはもううんざりしちゃいましたよ。
しかも彼らは、「レベルが低い」だけじゃない、「レベルが低いから面白くない」と言っていたんですよ。
今のダイエーの野球は面白くないですか?投手陣もいい、足もある、パワーもある。ズレータや城島さんが一振りすれば、
ボールはピンポン球のようにスタンドインなんです。しかも、パリーグにはその手の選手はゴロゴロいるんですよ。
カブレラ、小笠原さん、ノリさん、ローズ、ホセ。当たれば飛んでく系の選手はたくさんいます。
みんな今までの人生で「打つ」ことにおいて鍛錬を欠かさなかったからそれだけ打てるようになったんです。
それを、「投手のレベルが低いから」なんて片付けてた不勉強な解説者たちは、どう説明してくれるんですかねえ。
彼らの手にかかれば、ズレータなんてのは全打席三振してもおかしくないぐらいの実力しかなかったはずなんですけどねえ。
鳥越さんに触れるメディアが少ないのも、オレにはわからんなあ。オレに言わせりゃね、ここまでで一番のキーマンですよ。
鳥越さんが打てばダイエーは負けないというのは、今年のダイエーの中ではかなりメジャーな「法則」だと思いますが、
誰も取り上げないんだものなあ。オレは、初戦鳥越さんが犠牲フライを打った瞬間にダイエーが勝ったな、と確信しましたよ。
この手の「流れ」とか「法則」ってのは見た目が面白いし、結構本当に流れを左右することがあるから、オレは結構好きなんですけどねえ。
鳥越さんは普段打たないから、面白いんですけどねえ。もっと取り上げて欲しいなあ。
さて、もういまさらの感がありますが、星野監督までお辞めになるんですか。
1年で7人も監督が代わるというのはね、これはやはり異常事態だと思いますよ。
しかもそのまえに大島さんがやめたり、森さんがやめたり、星野さんがやめたり、
東尾さんがやめたり、仰木さんがやめたり、長嶋さんがやめたりしてるでしょう。
この3年で、監督がほとんど代わってる。代わってないのはダイエーと近鉄とヤクルトと広島だけです。
残りの8球団が、とっかえひっかえしてるわけでしょう。この前は長く我慢したロッテは、まだ後任が決まってませんが。
首脳陣戦略がね、どこも場当たりになってるんですよ。結果を性急に求めすぎるし、育てることを考えない。
昔はね、青年監督がもっといたんですよ。今は一番若いのがヒルマンで、次が伊東さんでしょう。若いと言ったって知れてますよ。
しかも、ただ若ければいいわけじゃない、若い監督を育てなきゃいけないんです。育てるためにコーチに経験豊富な人をつけて、
試行錯誤しながら長期政権を築く。そういう風にやっていかなきゃ、名監督なんて出来るもんじゃないんです。
王さんを見てごらんなさい。ピッチャー鹿取から幾年月、ダイエーに移籍して、
生卵まで投げつけられながら、9年の修行ののちに、ようやくチームを花開かせた。
やや妙な選手にこだわるところはありますが、それでもスラッガーを育てる才能は素晴らしい。
たとえば西武の黄金時代は、根本さんがチームをまっさらにして、そこに「チームをつくる才能がある」ことがわかっている
広岡さんを投入したことから始まったわけです。もちろん、そこにフロントも全面的に協力をした。
そして、森さんがそれを引き継いで、「勝ち続けられるチーム」を作り上げた。だから勝ち続けられたわけです。
ダイエーの今の隆盛は、根本さんがダイエーに行って、フロントを整備して、いい選手を補強して、王監督をガマンして使ったことから生まれたわけです。
やっぱりね、本当に強いチームと言うのは、いい選手をいっぱい取ってきて、その選手にきちんと働いてもらえる環境をつくって、
いい監督になれる人材を育てて、そうやって作っていくものなんですよ。
だから、フロントは野球を知っていなきゃいけない。ゼニも出さない、口だけは出す、結果を出さなきゃすぐ代える、とそういうフロントばっかりの現状じゃ、
一時的には勝っても長期的に強いチームを作り上げることは出来ないんです。
お客さんは阪神以外のチームでは勝たなきゃやってきません。観客が入らないからお金が入らない、
お金が入らないから補強もしない、っていうんじゃいつまで経ってもチームは親会社のお荷物ですよ。
抜本的な改革をして、いい選手をどんどん獲る。そして、選手には最高の環境で野球をやってもらう。
そして、監督については、育てるのか即戦力なのかしっかり考えてから選んで、まだ若いのならじっくり腰をすえて育てる。
各球団が目先の利益にこだわらずに、長期的なチーム作りをしてこそ、初めて素晴らしいチームが出来るんです。
最初の投資分なんて、人気チームが出来ればすぐ回収できますよ。
おのおのの球団が、自分たちこそプロ野球を変えて、新世紀の球界の盟主になるんだ、と切磋琢磨していくことを、オレは期待してるんですけどねえ。
さあ、きょうは中止で水が入りましたが、明日からは甲子園でシリーズの続きです。 阪神もこのまま終わりはしないでしょう。
ダイエーもパの面白い野球を、もっともっと全国に知らしめてほしいと思います。2003年日本シリーズ、期待して見ていましょう。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
今週はまず、ダイエーホークスの見事な戦いぶりに賛辞を送らなければいけないでしょう。
やっぱりね、オレたちパリーグ5球団を叩きのめしてくれたオレたちのダイエーは強かったですよ。
少なくとも本拠地では全勝。胴上げ投手はルーキーの和田クン、MVPは2勝を挙げた杉内クン。
若い力で小久保さんの抜けた穴をしっかり埋めて余りある活躍をしたダイエーナインは、ホントに素晴らしかった。
オレはね、今回の一連の王さんのコメントを見てね、涙が出そうになりましたよ。
「パリーグの力を」「パリーグの面目を」何度この言葉が王さんの口から出たことか。
みなさんね、考えなきゃいけませんよ。王さんといえばONですよ。世界の王です。
868本です。ピッチャー鹿取です。早稲田実業→巨人軍、というエリートコースを歩いた王さんが、
いまやパリーグのメンツを守るために本気で戦ってくれた。オレはね、このことが嬉しくて仕方ない。
たしかにね、王さんはもう長いことダイエーの監督をやっていますから、そういう視点でモノをみるのは、
当たり前といえば当たり前なのかもしれない。でも、何年もいたチームの歴史を捨てて、最後の最後にちょろっと
在籍していた巨人のOBとして物事を語る人も多いじゃないですか。誰とは言わんけれど。
そういう人たちに普段ガッカリしつづけているオレとしては、今回我らがパシフィック・リーグのために戦ってくれた
王さんには、本当に感謝したい。福岡ダイエーホークス、あなたたちはオレたちの誇りです。
しかし、阪神も強かったねえ。甲子園での3連戦、ダイエーもよく粘ったけれども、阪神のホームアドバンテージはやはりすごかった。
オレもテレビで聞いてて耳が痛くなるほどでした。日本語は半分ぐらいしかわかりませんが、
歓声のすごさは言葉がわからなくても伝わります。あの雰囲気で普段からやっとるセリーグはやはりすごいねえ。
パリーグファンの皆さん、負けちゃいられませんよ。浅ましい観客水増し発表やちっちゃい人気取りに走っている
球団、明らかな偏向報道のメディアはもうほっといて(今回の一連の報道で、オレは本当にメディアに呆れました。
都合のいいときだけ王さんをちょこっとひっぱりだしてきて、あとは例によって星野星野。
どっちが勝ったんだかわかりゃしません。逆に東尾さんや大島さんの解説は痛快そのものでした)、皆さんの力でスタジアムを満員にしましょうよ。
スタンドにいるだけで対戦チームにプレッシャーを与えられるような、そういう応援をしなきゃいけません。
単にミーハーな人気でファンを増やそうっていうんじゃありませんよ。
それじゃ、和田・新垣人気でパリーグの人気を立て直せなんて言ってたテリー伊藤さんと変わらない(テリーさんね、シリーズを見てたか
どうか知りませんが、ダイエーは和田・新垣人気に頼らなくたって球場は常に満員なんですよ)。
ロッテを見なさいよ。ドラフト選手の入団拒否の本家本元だった千葉ロッテマリーンズは、
「ロッテ以外なら社会人に行く」なんて選手が出てくるぐらいの球団になったんです。
あすこのフロントはそんなにすごくいいわけでもない(前よりはだいぶマシになりましたが)。それでも、そういう選手が出てくるようになった。
これはひとえに、ファンの地道ながら熱烈な応援のおかげといっても過言ではないでしょう。
ファンの人たちの地道な努力が、最終的には球団を変えることが出来るんです。
小手先の人気取りじゃない、勝とうが負けようが応援し続ける本当のファンだということを応援に行くことで示しましょうよ。
オレたち選手もね、お客さんがたくさん入ってるときには燃えるんですよ。そりゃプロだもの、誰も見てないところで
野球をやるより、みんなに注目されながらやるほうが力を出すに決まっています。
これだけパのレベルが低い、低いと言われ続けながらもパリーグの6球団を応援し続けてくれた皆さんには、本当に感謝しています。
おかげさまで、我らの代表福岡ダイエーホークスは、素晴らしい戦いぶりで日本一のチームになりました。
今年のシーズンは終わりましたが、来年以降、みなさんがもっともっと球場で、オレたちの全力プレイを見てくださるように、お願いします。
さあ、日本シリーズも終わり、いよいよ本格的にオフシーズンです。オレや張もつかの間の休みを楽しんで、
また日本に帰ってきました(桃園中正空港での、オレが維娟を抱いてる写真をごらんになりましたか?維娟はめちゃくちゃかわいいでしょう)。
これからは、アジア予選の季節ですよ。長嶋ジャパンもなんだかすごい陣営ですねえ。
1日とのプロ選抜との壮行試合がお披露目となるわけですが、プロ選抜もなかなかのメンツがそろってます。
なんたって、あんな色のグラブで投げる三井さんまでいますからね。こういうときはドカーンと景気よく打たれて、
代表チームに勢いをつけてあげればいいんです。三井さんはけだし適役でしょう、あんな色のグラブなんですから。
オレたちはそれを見てじっくり研究させてもらいますよ。台湾代表は打倒日韓で燃えてますからねえ。
張もめずらしく気合が入ってます。「必ず勝つぜ、イッツマイウォー」なんてしょうもないことを言ってましたが、目は本気でした。
やっぱりね、野球ってのはアジア人のスポーツですよ。W杯もそうですけど、こういうイベントをもっと盛り上げて、アジア全体のお祭りにしなきゃあ。
そのためには、やっぱり日本シリーズのような、いい試合をしなきゃいけない。頑張りますよ。
ポストシーズンに何もない選手は既に秋季キャンプに入っています。この時期にやらなきゃいかんのはまずオーバーホール。
そして、来季に向けての秘密特訓みたいな、そういうのをやるのもこの時期の仕事です。
日本ハムの実松クンが、なんだか両打ちの練習をしてるみたいじゃないですか。いいことです。どんどんやったらいい。
キャッチャーとしての素質は素晴らしいんだから、あとは打てれば完璧ですよ。わざと空振りしてる場合じゃないんです。
実松クンが打てるようになれば、ハムは怖いですよ。選手個人個人で、目標をキッチリ持って、自らの技能に磨きをかけなければいけません。
さて、カズオさんがついにFA宣言ですか。 大輔も言っていたけれど、カズオさんってのはナンバーワンでなくオンリーワンなんです。
代わる存在なんかいるわけがない。中島がいくら期待株だったって、いきなりカズオさんの穴なんか埋められませんよ。
チャンスでいまいちぱっとしなくても、どこで打ったのか知らないうちに3割30本打っていても、落ちる変化球にフォームが崩れて空振り三振でも、
それでもカズオさんはカズオさんですよ。ライオンズの宝、パリーグの宝、日本球界の宝です。オレたちとしては、やはりライオンズに残って欲しい。
でもね、カズオさんには妙な惑わされ方をしないでほしいんですよ。最終的にはカズオさんと、美緒さんで決めてほしい。
去年の松井秀喜さんもそうでしたが、メジャーに行かなきゃいけないみたいな空気を作っちゃイカンよ。ノリさんはもっとひどかった。
関西のメディアが揃いも揃って、阪神に来なきゃヘタレって言ってたでしょう。「こうあってほしい」と「こうあるべきだ」は全然違うものなんですから、
自分たちの勝手な願望を既成事実のようにするのを、メディアはイイカゲンやめなきゃイカンよ。
カズオさんが本当にメジャーに行きたいと思って行くのなら、オレは心から応援します。カズオさんには、「自分がどうしたいか」ということを
よく考えて、その心のままに従ってほしいですねえ。誰の人生でもない、カズオさんと、美緒さんと、遥南ちゃんの人生なんですから。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
オレが毎週ここに書かせていただくようになってからはや8ヶ月ですが、
最悪の事件が起こってしまいましたねえ。オレはもうガックリとして声も出ない。
ニュースを聞いた瞬間、オレは呆然と立ちすくんでしまいましたよ。ナゼだ!と叫んでしまいました。
それ以降気がふさいでしまって、もう何する気力もないですよ。もう、ドッと疲れてしまって、茫然自失といった態です。
毎週オレのコラムを読んでくださっている読者の方々にも、きっと同じ気持ちの人がおられることでしょう。
もちろん、小久保さんの巨人への無償トレードの件です。
オレにはね、もちろんこのトレードの真相がどういうものなのかわかりませんよ。
でも、そんなことはどうでもいいんです。とにかく、小久保さんがいなくなった、そのことがオレにとってはショックなんです。
だってそうでしょう。背後にどんな事情があるか知りませんが、
1チームの四番打者が無償で別のチームに譲渡されるなんて、これがオオゴトでなければなんですか。
ましてね、小久保さんといえばダイエーの精神的支柱ですよ。
今年ダイエーがあれだけ強かったのだって、他のみんなが小久保さんに心配かけたくないからって必死にやった結果じゃないですか。
いなけりゃ勝てないチームリーダーなんて、真のチームリーダーじゃないんです。
いないときこそ、みんながしゃかりきになってその穴を埋める、そういうのを本当のチームリーダーというんです。
小久保さんは、そういう意味ではとびっきりの、最高のチームリーダーだった。
どう考えても、絶対にホークスから出しちゃいけない人材だったんです。
今年一年、小久保さんはリハビリに励みながらも、日本で快進撃を続けているチームのことをずっと気にかけていたでしょう。
もちろん、チームのみんなは小久保さんのことを思って、小久保さんに笑われないように、小久保さんに喜んでもらえるように必死でやったでしょう。
その結果が、日の出の勢いの阪神タイガースを打ち破っての日本一だったわけです。
みんな、それがわかっていたから感動した。オレも、それに大いに感動しました。
その感動から、わずか1週間しか経ってないんですよ。なんでこんな悲しいニュースを聞かなきゃいかんの。
このトレードが、球団主導であっても、小久保さん主導であっても、巨人主導であっても、いずれにせよこんな悲しい話はない。
頼むから,ウソだといってくれ、ウソだといってくれという気持ちでいっぱいです。
それにしても「ステップアップしたいから巨人」という小久保さんの理屈にはオレは頭をひねりましたよ。
ステップアップしたいから最下位のオリックス、横浜を優勝させたい、ステップアップしたいからずっと優勝してないロッテを優勝させたい、
ステップアップしたいから金の無い広島に無償トレードで行って優勝させたい、というならわかりますよ。
なんで巨人なのかが、少なくとも小久保さん主導のトレードだとするならば明確に見えてこないんです。
足を痛めている小久保さんのこと、DHのあるパリーグならまだしも、守らなきゃいかんセリーグの、
しかも戦力が有り余ってる巨人に行くなんてのは、やっぱり不審の念は免れんでしょう。
あちこちで、裏取引の可能性が取りざたされていますがね、これはそう疑われてもしかたがないですよ。
古今東西トレードは球界の常ですが、こんなトレードはオレは見たことがない。
松中さんだって、城島だって和田クンだって、まさに晴天の霹靂といった感じだったでしょう。
普通に考えれば、到底ありえるトレードじゃないんですよ。
ウラに本当に何かがあるのかないのか、オレにはわかりません。タモリフジじゃないんだから、知りもせんことを憶測では書けない。
でもね、これだけは言えますよ。小久保さんはダイエーを出て行かなくてもよかったんです。
誰が悪いんだか知りませんし、探すつもりもないですが、小久保さんはダイエーにいてよかったはずの人間なんです。
逆指名までしてダイエーに入った小久保さんが、FAを1年後に控えて、それでも巨人に出て行った。
小久保さんの意志であったにせよ、そうでなかったにせよ、「小久保さんを出て行かなくてはいけない状況にした」原因を、
オレは本当に呪いますよ。1年や2年で取り返しのつく損失じゃないんです。
オレとしては今確定して出ている情報かしか言えないのですが、とりあえず高塚球団社長のドサクサ紛れのコメントはちょっとひどくないかねえ。
「井口と小久保は違う。絶対に出すわけに行かない」こりゃないでしょう。井口と小久保は違う、ってそんなバカな話がありますか。
仮にも自分の球団の選手、軽重をつけるなんてことをやっていいわけがない。
こんなことを言われたら、井口さんはどんどん居づらくなっちゃうじゃないの。
この発言は見方を変えればね、球団が小久保さんと井口さんをテンビンにかけて井口さんを取ったともとれますよ。
ダイエーの選手のコメントを見る限り、選手は真相を知らないんでしょう。
疑心暗鬼に陥った選手たちが、井口さんを責めるなんてことも、ないとはいえない。
こんなことをやっとったらね、チームはボロボロになってしまいますよ。仮にも日本一チームの4番だった、あの責任感の強い松中さんに、
「ファンの皆さんには悪いが、連覇をする気持ちが薄れた」ここまで言わせる球団ってのは、いったい何なんですか。
オレはね、いかなる事情があってもこのトレードには納得できません。パリーグの選手として、プロ野球の選手として、
そして何よりも一プロ野球ファンとして、こんなことがあっちゃいかんのです。
オレは感情だけでモノを言うのは好きではないですが、理屈で納得できない上に、感情も怏々として愉しまず、といったこのトレードは
近年プロ野球界一番の大波紋じゃないですかねえ(個人的には、黒い霧にも匹敵する球界の大事件だと思いますよ)。
この件に関してはね、誰に責任があろうと、二度とこういうことを起こしてほしくない。
小久保さんだって、それは重々わかってるはずですよ。ファンにあれだけ愛されていた小久保さんだもの。
あの美しい軌道のソロホームランを、もう福岡ドームで見ることができないのかと思うと、オレは泣けて泣けて仕方ない。
また、パリーグが一人貴重な人材を失ってしまったんですねえ。
パリーグはレベルが低いというのは、オレの一番嫌いな言葉ですが、こんなことをやっとってはね、そりゃレベルも低くなりますよ。
オレたち選手が一生懸命パリーグを盛り上げようと頑張っているのに、その稼ぎ頭のダイエーがこれだものねえ。
本当に、本当に、オレは二度とこんなトレードを見たくはない。小久保さん、巨人でパリーグ魂を見せつけてください。
そして、いつかはダイエーに、パリーグに戻ってきてください。あなたは、いつまでもパリーグの星です。
さて、もう今週書こうとしていたアジア予選のことなんか消し飛んでしまいましたが、台湾のエース蔡仲南がケガをしてしまい、
オレと張は日本戦に登板することが濃厚になりました。プロ野球選抜とジャパンの試合、見てましたが
どうもバラバラですねえ。勝つんだ、という気迫が見えない。小笠原さんなんかどうしちゃったんですか。
カズオさんも、二人もポジションからどけてるんですから、エラーなんかしちゃイカンよ。
オレたちチャイニーズタイペイもね、万全の日本と戦うから楽しみなんじゃないですか。
もうすぐ決戦ですが、それまでには長嶋サンはじめコーチの皆さんが、王者日本に戻してくれることを期待しています。
それでこそ、倒し甲斐があるというもの。巨人と日本は王者であるべし、です。
王者は王者らしい、疑念が残らない威風堂々とした野球を見せてくれるように、日本と来年の巨人には期待しましょう。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
アジア予選、オレの力投を見てくださったでしょうか?対日本戦、結果は大差で敗れてしまいましたが、オレは久々に調子がよかった。
打たれたとはいえ、全国中継でなかなかいいボールを放れましたし、
何よりもチャイニーズタイペイはオリンピック本選出場が出来そうな気配になりましたから、まあよしとしましょう。
それにしても、久々に146キロなんて快速球が投げられましたから、オレが速球も投げられるということを思い出してくれたでしょう。
文化放送で渡辺久信さんがビックリしてましたが、冗談じゃないぜ、2軍投手コーチ。
オレだってやるときゃやるんですよ。来年はね、シーズン中はあなたにあんまり会わないですむように、
今オフはバッチリ調整してきますよ。石井浩郎さんともゆっくり話をしてみたいけれども、
昼間毎日話す時間があるなんてことのないように、頑張りたいと思います。
戦ってわかりましたが、やはり日本の野球ってのはレベルが高いんですねえ。
ドリームチームを組めなかったなんて言ってる人がいましたが、バカ言っちゃいけない。
あれだってどこかの国の監督じゃないけども、まさに夢のドリームにあふれたメンバーでしたよ。
セカンドとサードが本職だったら、もっとよかったけれども、それにしたって強かった。
やはり日本とのレベルの差はまだまだあるなあという感じでしたよ。それに比べて、韓国とはだいぶ差を詰められたかなあと思います。
日本とメジャー、台湾と韓国。これから好敵手となって、どんどん切磋琢磨していってほしいものです。
アメリカもね、メジャーの選手はオリンピックに出さないなんて言ってる場合じゃないですよ。
アメリカ人のドリームチームを作って、名実ともに世界一に君臨すればいいじゃない。その圧倒的な破壊力でもって、
野球大国としての存在感を見せ付ければいいじゃないの。そういうの、アメリカは一番好きじゃないですか。
近いうちに、本当の意味での各国のドリームチームが激突する、そういう野球大会を見てみたいものです。
それが注目を集めれば、われらが台湾の選手ももっと知られていくでしょうからねえ。
陳金峰とか粗いけどいい選手ですよ。彼のように(オレや張もそうですが)、敢えて高いレベルに挑戦しようという情熱が
あって頑張ってる選手ってのは、見てて気持ちがいいものです。また、もっと上のレベルに上がろう、変わろうとする努力も美しい。
最近のロッテなんか、見ていてそれを感じますよ。あれだけ予定調和の権化みたいだったチームが、
バレンタインは呼ぶわ、新庄さんや村松さんは取ろうとするわ、タラバガニは呼んでくるわ、
強くなろうと必死じゃないですか。いきなり変わらなくてもいいんです。変わろうとし続ければ、いつかほんとに変われるんですよ。
夢はあきらめない限り実現するんです。阪神を見なさいよ。荒療治もやったけれども、勝てばやっぱり気持ちがいいんですよ。
日本ハムもそうでしょう。はじめは三沢さんの一発ギャグだと思って笑ってましたが、どうも本気ですよありゃ。
前、優勝争いをしているときにヒルマンがマジで諦めていないから怖いと言いましたが、どうやらその病気がフロントにも伝染したらしい。
来年のペナント、パリーグは底が上がって面白くなりそうじゃないですか。
でもね、上のチームが下がってきちゃイカンのですよ。先週はまるまる小久保さんの話に費やしましたが、
ダイエーの選手たちは怒り狂っとるじゃないの。優勝旅行にも行かないと言い出すなんて、むちゃくちゃですよ。
去年の西武が人心崩壊だのなんだの言われてましたが、あんなのメディアが勝手に書いてただけでしょう。
今年のはそんなのとは比較にならんぐらい深刻な問題ですよ。どうなっちゃうんですか、日本一のダイエーホークスは。
何事もそうですが、現場の意思と裏方に乖離があると、ロクなことにならんのですよ。
ローズなんかもっとそうでしょう。ナンボ何でもおかしいと思ってたんですよ、ローズが巨人に行きたがるなんて。
球団が複数年を意地でも認めない、ということに関しては、おいおい仮にもローズ相手に何をこだわっとるのという感じでしたが、
何で巨人がもう取ることになってるのか、ちっともわからん。見てみると、年俸が払えるのは巨人だけだという。
ローズがそんなに金にこだわるわけがないと思ってたら、やっぱり代理人の存在でした。
あのねえ、確かに代理人は法的に認められてますよ。もちろん、それは大いに使えばいいんです。
選ばれた代理人は、選ばれたからには選手のために全力を尽くすのが仕事です。そこまではいい。
でもね、何も本人が求めてないことまでやらんでもいいんです。交渉をうまくやって代理人としての実績を上げたいのはわかりますが、
本人の知らんところで勝手に退団しちゃってどうするんですか。バカバカしいにもほどがある。
ナベツネさんにも一言言わせてくださいよ。代理人が毎日より朝日より嫌いなアナタでしょう。
なんで「ローズは代理人抜きで交渉しろ」と言わんの。「代理人を使わないと交渉できないような選手はイラン」と言えばいいじゃない。
相手がローズだから、外国人だから言わないってのはナシですよ。なにが「欲しいね」ですか。
「ローズが代理人抜きで近鉄と交渉して、それで近鉄と決裂したら獲得を目指す」、これなら筋が通ってますよ。
認められている代理人という制度が嫌いだというのは、ナベツネさんの勝手だから好きにすればいいですが、
ローズが巨人に来そうだから、近鉄が嫌いだからという理由で代理人の弊害が出てもほっかむりして、
私ゃ何にも見てません、ってなことをやってるからアナタは利益ばっかりで動いてるように見られるんですよ。
アナタの行動力、影響力には敬意を表したい。巨人が大好きだというのもわかります。
一記者からそこまでの地位になるには並々ならぬ努力があったことでしょう。それは素直にすばらしいと思いますよ。
でもね、頼むから言動に一貫性を持たせてくださいよ。長い目で野球を後世まで愛されるスポーツにしようとしてくださいよ。
悪いことには自分の利益になることでも悪いと言ってくれたら、オレはこの人を見直すんだけどなあ。
とりあえずね、オレが今望むことは、ローズが今の代理人をクビにして、別の代理人を雇うか、自分で交渉してくれることです。
去年のカブレラだって、そうやって契約したんですから。日本語だってしゃべれるんだし、通訳だっているんだから何も代理人なんかいらんのです。
少なくとも、代理人が「代理」以上の権限を持つなんて、害悪以外の何物でもない。
近鉄ファンも、パリーグファンも、みんな近鉄のタフィ・ローズを愛していたじゃないですか。
誰に一番必要とされているのか、ローズにはもう一度考えて欲しい。日本人よりも日本人の心を持った「狼主」の、大阪魂を見たいものです。
話は戻りますが、代表でのカズオさんは生き生きとプレーしてましたねえ。
あんまり生き生きしすぎて、いつも以上にキッチリ帳尻合わせのバッティングをしてました。
でもね、やっぱり日本を代表するショートストップであることは間違いない。華もあります。
オリンピック本選でも、オレはカズオさんのショートが見たいですよ。
あくまでオレ個人の希望ではありますが、やっぱりライオンズに残って欲しいなあ。
激動の今オフ、果たして各球団の思惑がどうなるのか。
東西対抗も終わった今(鳥越さんのサヨナラホームランでの敵味方、お客さんも含めて満座の大爆笑、あれがパのいいところですよ)、
来年のシーズンがどう展開されるのかが、今から非常に楽しみです。
36さん、ありがとう…ただそれに尽きます。
。・゚・(ノД`)・゚・。
セイプ ライオンツ ノ シュー ミンチェ テス ハァー
(以下陳さんの訳)
9ヶ月にわたって、毎週オレが勝手なことをしゃべりつづけてきたこのコーナーも、
とりあえず今回をもって最許回とさせていただきます。
読者のみなさんには本当にたくさんの応援の声をいただきました。
そもそも、このコーナーは現在の球界にウンザリしているファンの皆さんを少しでも勇気付けたい、
そしてパリーグのよさを、野球のよさをもっともっと知ってもらいたい、そういう意図で書き始めたものですが、
いつしかオレこそが皆さんに勇気付けられていました。
このコーナーで私の毎週の勝手な意見に対して賛同の意見を下さった方、厳しい批判を頂いた方、
また、直接意見は頂かなかったけれども、読んでくださっていた全ての方々に、
篤く御礼を申し上げたいと思います。
オレがこのコーナーをやっていて一番嬉しかったのはね、現在の球界に対して、
「このままじゃプロ野球はつぶれるぞ!」という危機感を持っている人が非常に多いと分かったことです。
今の球界は、ほっておったらそのうち潰されてしまうんですよ。今年だけでも、いくつその兆候があったことか。
ファンの皆さんがその危機を感じ取って、ファンの立場から警鐘を鳴らしてくれているのは、オレにはとても嬉しかった。
同時にね、真剣に心配してくださるみなさんの意見を見てね、オレのいるプロ野球、パリーグは
こんなにたくさんの人に愛されていたんだなあと、目頭が熱くなったことも一度や二度ではありません。
オレもね、プロ野球を、パリーグを愛する気持ちでは誰にも負けませんよ。
最近ね、オレや皆さんが思い描いている、理想のプロ野球がいつの日か日本で繰り広げられたらいいなあと空想するんです。
――天然芝の緑が映えるグラウンド。太陽に選手の汗がキラキラと光る。
選手は子供のように、グラウンドの上を思いっきり飛び跳ねてプレーする。
サインの交換。投手が構え、そして力いっぱいボールを投げ込む。打者のバットが空を切る。力強いガッツポーズ。
塁上の駆け引き。三塁コーチのサインに、走者がうなずき、投手が振りかぶった瞬間に風のように駆け出す。
3秒間の攻防。打者は空振りして走者を助け、捕手は矢のようなボールを二塁へ送球する。滑り込む。遊撃手がタッチ。
アウトかセーフか。塁審の手が、ゆっくりと横に広がる。
外野をまっぷたつに割って、誰の目にも抜ける、やられた・・・と思われた打球を、
外野手が豹のように躍動、地面もフェンスも恐れぬスライディングキャッチ。
スタンドからは好守をたたえる大コール。選手からこぼれる白い歯。
力と力の勝負。投手が何を投げても、打者は空振りしない。真っ向勝負に、なかなか決着がつかずにいる。
固唾を飲んで見守る観客。たびたび斜め後ろにはじけ飛ぶファウルチップやファウルフライ。それをあわあわと追う初芝さん。
回は大詰め、ランナーがたまってピンチというところ。スタンドの悲鳴と歓声に送られながら、リリーフエースがマウンドに向かう。
バッターボックスは長い間不振に苦しんだかつてのスター選手。二軍暮らしが長くなり、顔は真っ黒に日焼けしている。
リリーフエースが満を持して投げ込んだボールを、かつてのスターが打ち返す。
ボールは夕闇のカクテルライトに照らされながら、大歓声のライトスタンドへ。
バッターは一塁ベース上で大きく飛び跳ねてガッツポーズ。一塁ベンチからチームメイトが飛び出す。
その奥では、監督がゆっくりと立ち上がり、コーチとゆっくりと握手をする。
顔をくしゃくしゃにしながらベースを回ってきたバッターに、手荒な祝福。皆の目には涙。
ややあって、ゆっくりとダグアウトを出てきた監督の姿が選手達の輪に埋もれ、そしてゆっくりとその体が宙を舞う。
スタンドは、誰の顔もはちきれんばかりの笑顔、涙。この瞬間を待ちつづけたファンの、それぞれの時間が止まる。
その瞬間、ダイヤモンドは確かに本物の「ダイヤモンド」となって、キラキラと光った――。
オレは、数十年の歴史を刻んできたこのプロ野球という競技が、どれだけの人を感動させてきたか、
どれだけの人に涙を流させてきたか、よく知っています。そのすべての野球ファンの思いを背負って、オレはマウンドに立っています。
しかし、オレだけが主役なわけではない。打席の打者、構える捕手、その向こうの審判、
前後左右を埋める観客の皆さん、そして実況席のアナウンサー、解説者、カメラの向こうの全国のファンの皆さん。
すべての野球に携わる人々に、それぞれのドラマがあり、それぞれの想いがあります。
プロ野球は、皆さん一人一人の中にあるんです。
日本のプロ野球にいる、そしてかつていた全ての選手は、皆さんの声援を日々の力として
マウンドに上がり、打席に立ち、守備位置についています。
メディアには、そのオレたちの一つ一つのプレイを、偏らず漏らさず、すべてファンの皆さんに伝えて欲しい。
選手たちの流した汗は、涙は、余計な装飾をつけないでもね、かならず何よりも饒舌に何かを伝えるんです。
その証拠にね、みんなが覚えているんですよ。大下さんの青バットを。長島さんの空振り三振を、
王さんのピッチャー鹿取を、宇野さんのヘディングキャッチを。秋山さんのバック転を、星野さんのスローカーブを、
金田さんのタコ踊りを、大沢さんの土下座を、野茂さんのトルネードを。
それら全てがプロ野球であり、それにまつわる皆さんの思い出そのものが、プロ野球をかたちづくっているのです。
今日はドラフト会議の日です。カズオさんはメジャーに行きます。
また新しい血がプロ野球に入り、古い人たちはグラウンドを去るわけです。
しかし、人は変わっても、選手みんなの心の中には、数十年の歴史と、その想いが脈々と受け継がれとるんですよ。
オレは、来年も、皆さんの想いを感じつつ、マウンドに上がります。
ダイエーさん、来年こそはオレたちは負けません。王者としてふさわしい姿でいてください。
近鉄さん、若手投手と野手のフルメンバーがガッチリ揃ったあなたたちと戦うのが、楽しみです。
ロッテさん、ボビーの就任で意識改革、課題だったメンタル面が克服されれば来年は本当に怖い存在になりそうです。
日本ハムさん、移転、そしてオフの大補強。札幌の街にハムが根付くか、来年熱い目で見守りたいと思います。
そしてオリックス。中村・伊原就任で変われるか。緻密な野球を覚えて古豪の復活に期待したい。
みなさんの、そしてオレの愛しつづけてきたパリーグは、来年も絶対に面白くなります。
プロ野球全体もそうです。みなさんのその心の中の熱い想いがある限り、絶対にプロ野球は滅びないんです。
そのプロ野球で、皆さんの思いを背負ってプレーできる選手であることを、オレは誇りに思います。
また、球場で会いましょう。
2チャンネル オレガトヨダサンスレ ノ 36テス ハァー
(以下本人の訳)
というわけで、全36回にわたって書かせてもらいました「オレが豊田さん」ですが、
いったんここで最許回とさせていただきます。
皆さんの応援の書き込み、本当に毎週ありがたく読ませていただきました。
元々西武ファンではあったものの、別に許さんファンでも何でもなかった私ですが、
これを書き始めてからというもの、だんだん毎週許さんのことが気になり始めて、
日台戦の日は仕事を休んで試合を見てしまいました。
いちおうオフということでネタも少ないですし(シーズン中でもけっこうキツいときがありました)、
私が個人的に来春からものすごく忙しくなりますので、
週1回というペースで書けそうもないということで、いったんご挨拶をさせていただきました。
皆さんのお許しがいただけるのであれば、来春からもヒマがあったら書くかもしれませんので、
もしそうなったときはまたよろしくお願いします.。
元々字を書くこと自体は好きでしたが、ここまで毎週毎週ひとつの作品を書きつづけたことというのは
私の今までにもなかったことで、大変いい経験になりました。ある意味一生モノの思い出だと思います。
最後の方は1回4レスも使ってしまってましたが、字数をカウントしてみると3000字ぐらいあり、
原稿用紙に換算すると7枚ぐらいのネタを毎週書きつづけていた事になります。
仕事が忙しかったり、遊んでベロベロに酔ってから書いた事もあったりで、正直めちゃくちゃ辛かったです。一度泣きました。
それでも、毎週毎週書きつづけられたというのは、これはもう完全に応援していただいた皆さんのおかげです。
本当に、いままで応援ありがとうございました。
私の駄文を読んで、パリーグの事を、野球の事をちょっとでも好きになっていただけたら、
これに勝る幸せはありません。
その感謝の意を込めて、最許回を書かせていただきました。
私自身、自分で書いていくうちにパリーグがますます大好きになりました。
来年も再来年もこれからもずっと、パリーグを見つづけていこうと思います。
最後になりましたが、ネタにさせていただきました
三井投手や王監督などの関係者の皆さん、週刊ベースボール編集部の皆さん、
そして許銘傑投手と豊田泰光氏には、深い感謝を捧げたいと思います。
長い間のご愛読、本当にありがとうございました。
※最後になりましたが、ご愛読感謝企画としまして、
来週からはちょっとした企画をやろうと思っています。
皆さんへの私からの感謝の気持ちですので、また笑っていただけたら幸いです。
ひとまず終了とのことを今知り、前スレでお礼書きそびれました。
許さんこと36氏、本当にお疲れ様でした。
毎週あれだけの文章量は本人仰るように苦になったこともありましょう。
恐らく仕事中もネタの考案に明け暮れたのではないでしょうか。
よくぞオフまで続いたものと思います。
万感の思いです。
本当にありがとう。
このコラムを出版したいくらいの気持ちです。住人でカンパ募って。(w
まとめた人乙
何か爆発的にスレが伸びたなと思ったら(w
まとめ乙でした!
過去のモノは長々と貼るより
専用のページ作った方がいいんじゃないかと思ったり。
実際あるんだけどねw
まま、そんなこと言うなよ>146
コピペしてくれた人、乙!
一気に読むと、やっぱり感慨もひとしおだねぇ。
それに、コピペしてる間、リアルタイムで見てたんだけど、
途中で変なチャチャ入れるヤツもほとんどいなくて、とてもうれしかった。
ここが良スレであることの証明だよ。
36さん、改めてホントにありがとう!
>149
荒らしじゃないのに、ゴミはヒドイよ。勘違いしないでね。
>>131はゴミではないけど、空気読めない香具師だなーとは思う。
最許回だったんですね。
36さん、今までありがとう。
お陰でプロ野球の素晴らしさを改めて知りました。
来週の企画楽しみにしています。
そして大量に貼ってくれた人乙です。
>>149 タイミング間違えてしまい、本当に申し訳ない…_| ̄|●
(´-`).。oO(
>>7の保管庫があるのにわざわざコピペしてるのなんでだろう……)
>156
いや、新職人さんも出てきて欲しいけど、
36さんが来週から別の企画を考えていると「あとがき」に書いてあったし、
みんな自由にすればいいんじゃない?
スレタイとはズレても、ここの住人は
プロ野球を愛しているという共通の気持ちがあることはわかってるからさ。
おう、書きたい奴はどんどん書いてくれ
159 :
代打名無し:03/11/22 11:36 ID:aSuqwHgg
来年西武テントで「三井、グラブの色が変だぞ」と野次った際、ある種の連帯感が生まれると思う。
>160
山盛りあるマメ写真をひとつづつクリックして、
許さんを探す自分に驚き(w
このスレができるまでは、許さんの顔もよくわからんかったのに。
台湾職棒サイトって写真多いよね〜。
ほSHU
次スレ立てた意味全く無し
もたもたせんとさっさと出て来いや>36
お前がこんとネタ無いんじゃ
>>166 本人に声かけとくよ・・・。
まぁ、のんびり待つが吉でしょ。
|∀・)
hoshu
あげ
(・∀・)ワクワク
176 :
36:03/11/26 02:46 ID:/qo7A/mU
>>176 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
>>176 うほ♥ฺ
キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。..。.:*・゜゚・* !!!!!
すげぇなぁ。こんな感じでまとめたの発売されたら買いそうだな
すごすぎw
週モリベースボール・・・(w
違和感ないw
>>176 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
マジで、差し替えちゃえw
>>176 (;´Д`)ハァハァ (;´ Д`)ハァハァ (;´ Д `)ハァハァハァハァ :.` ;:.・∵ ゚ д:.`
>>186 Acrobat Readerはインストールしてますよね。
バージョンが古くないですか?
キタ━━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━━ッ !!!!
>36さん
(・∀・)ニヤニヤ…
こ、これはすごい…
か…かっこいいです…。
191 :
代打名無し:03/11/26 07:54 ID:5Ikmillj
後半は4スレぐらいお使いになられていたから、36回全てやると100ページ近くになるか?
>>191 1回4スレだと100ページじゃ足りないよ
>176
スゲーーー!
感動した。写真まで入ってるとは・・・
今俺は電車の中や好きなときに読めるように、文庫サイズにQEで
組み直してるんだけど、全36回で200ページオーバーです。
こんな事しるのは俺だけだヒヒヒと密かに思ってたら、上がいたよ・・・
>>176 許さんの すごい 新企画
かっこいいです感動しました
写真の下のコメントとか・・・
相変わらず芸が細かいですね!感動した!!
197 :
代打名無し:03/11/26 17:07 ID:dnrUOOYM
>>195 カレイドな人に和田しく同意。
てゆーか、なんかもうヤバイよね、この出来。いい意味で。
おい、36!てめえふざけんな!何勝手な真似してんだ!
お前のせいでパが大好きになっちまったじゃねえか!
来年はもっとちゃんと見るからな、パ!覚悟しとけ!
漏れも見られない・・・Acrobat Reader更新したのに_| ̄|○
>>200 こっちも同じ症状が出たけど、回線切ったらすぐに表示した。
保存すれば見れるのでは?
ちなみにAcrobat readerバージョンは4だ。
あら、ケコーン…
204 :
200:03/11/26 18:24 ID:EyCKUgpR
カッコよすぎる〜!もう最高です!!
俺もこれから第1回〜36回+あとがきまで全部保存してお宝にするぞー!!
ハムの佐々木選手、もしここを見てたら是非許さんの本を作ってください
買いますから
>>176 禿ワラ
許さん、あんたすげーよ(w
ありがたく頂戴します
お疲れさまです。いよいよ本格的になってきましたね。
途中からはやっぱ「パリーグは愚劣なプレーオフをやめろー!」が左端に登場ですか?
210 :
代打名無し:03/11/26 21:33 ID:QFyHwAIG
>>209見て、主たる話題が全然関係ないときにもひたすら
「パリーグは愚劣なプレーオフをやめろー!」が書き添えてあるなんてのは
どう見ても煽ラーだな、と36氏にも許さんにも全然関係ないことを思った。
思いながら保存。
乙彼&ありがとうです、36氏とご友人さま。
見た。
よし、誰か来週の本誌原稿と差し替えとけ。
>>210 というか、泰光のアレはもはやコピペ厨と変わらんと思う
ともあれ、ありがたく保存させていただきますた
36さん。
あんた大馬鹿だよ。
何の得にもならないことにこんだけエネルギー使ってさ。
大好きだぜ。
改めて36神に乾杯
すごいね・・・
それだけしか言葉が浮かばない
>>176 乙です
この紙面構成は(・∀・)ニヤニヤしてしまうな
36さん&お友達さんに感謝!
早速保存させてもらいました。
コソーリ原稿差し替えてしまえ!
>>176 ここまで完璧なものを見ると、人間って笑っちまうんだな。
すごいとしか言いようがない(・∀・)!!!
セイプライオンツノ…まで入ってるのにはワラタ
36氏&お友達乙華麗!
>>176 すげぇな・・・いやマジで。
でそろそろ他の書き手の人が出てこないかな、と思ったり。
田村亮子の谷を逃がさん!
N,ミンチーのオレがネイサン!
山田くーん!
>220と>221に座布団やっとくれ〜。
224 :
代打名無し:03/11/28 07:00 ID:owbnpFz5
ほhsu
園川一美のオレがネイサン
島崎和歌子のオレがネ(ry
漏れまくり!「フュージャネイザン」
今週も言うぞ!
豊田泰光は愚劣なコラムをやめろ〜!
今年のドラフトはそれほど大きな波風もたたずに終わったね。まあ自由枠
になって昔ほど運任せってことはなくなって波乱は減ったけど、選手にとっ
てはプロ生活の第一歩、一生に関わる重大な日であることにはかわりはない
んだな。
しかしウチのチームを希望する高校生がでてくるなんてロッテ球団も立派
になったもんだな。まあ今年はボビーのおかげもあるんだろうけど、TVに
映る機会が増えたりするのもうれしいことだよ。オレが入団の時は全日本で
もやってたのに、高校生の石田の次の2位指名だったもんで、思わずスカウ
トに「どうしてボクが2位なんですか?」なんて聞いたことを思い出したよ。
あの時は8チームから指名されたんだよなオレ・・・まあ月日のたつのは早
いもんだな。
さて、ここ数年「投手力はいいが・・・」といわれてる我がロッテ投手陣
ですが、シコースキーが抜け、宏之が先発に回り、実はリリーフ陣が結構危
ういんだよ。あと若手投手が良平と浅間くらいしかいない事情もあって高校
生投手を5人も指名したね。ホントは現場の本音として即戦力もほしかった
んだけどね。でもまあ特に1位の内竜也君。いいねぇ、彼は。公立の無名校、
かつてのホームグランドに近い川崎工業高校出身、12球団OK、「強いチ
ームでやるより強いチームを倒したい」ってロッテのために出てきたような
選手じゃないの!彼を採らないでどうすんのよ?広野さんや川北さんはぎり
ぎりまで巨人志望の広陵西村君にこだわってたみたいなんだけど、担当の飯
塚さんがもう熱心に押しててねー、ボビーにビデオ見せたりして、やっと前々
日に決まったんだよ。ウチのスカウトさんたち、人数は多くないのに本当に
よくやってくれてる。あんまりあわないけどいつも本当にありがたいなあと
思ってるよ。なんていうかホントに技術だけじゃなくてハートのいい選手を
採ってくれてる。だからオレもがんばってもっとちゃんと育てないといけな
いんだけどね、良平いいかげんノーコン直してくれや。
それで、指名後の内君のうれしそうな顔・・・どっかのチームに指名され
ないってむくれてる子とはえらい違いだよ。あのね、プロのグラウンドに立
つってことはそれ自体限られたやつしかできないことなんだよ。立ちたくて
もたてないやつがいっぱいいるんだよ。そして野球がおわっても人生は続く
んだよ。オレははっきりいってやりたいよ、野球はチームの格でやるもんじ
ゃないんだよって。若いモンが開拓精神持たないでどうすんだよ?1試合1
試合、1球1球、たとえお客が少なかろうが、テレビに映らなかろうが、そ
の一瞬に於いては一人の人間として全力を尽くす。それがきっと誰かの心に
何かを残すことに繋がると思うんだなあ。まあ、そんなことが結局優勝も知
らなかったけど、14年間やってきたオレのプロとしてのささやかな気概だ
ったからね。
話があんまりまとまってないけど、来シーズンはカツオといっしょに内君
を未来のエースにするべくがんばるとするかね。
三山秀昭の「オレが許さん!」
須永クンがスンナリ行きませんねえ。横ヤリ指名ってマジで困るんですよ。オレがオーナーに怒られ
ちゃうんだからねえ。高野連はもっと危機感を持って、高校生にも逆指名権を与えにゃあいかんのです。
このままじゃあ巨人軍は手遅れになっちゃいますよ。そうなればプロ野球は終わりです。それがなぜ分か
らんのですかねえ。
今週オレは機嫌が悪いんです。理由?毎回オレのコラムを読んで下さってる読者の方ならお分かり
でしょう。上原クンの代理人交渉の問題ですよ。規則を守らなかったのは向こうなのに、なんでオレが
名誉毀損などと言われにゃあならんのでしょうねえ。書類を提出しなかった以上は、アレはアドバイザー
であって代理人じゃあないんですよ。オレの発言をトレースして、ファクトとファクトを付き合わせれば
子供にも分かる話なんです。弁護士の人が日本語が不自由じゃあ困るのですよ。だからオレは代理人
には反対なんです。オーナーの言うことは絶対に正しいんですからねえ。
今週も言うぞ!選手会は愚劣な代理人制度を廃止しろー!
おお!!活気が出てきた!!
イイヨ(・∀・)イイヨー
1つ温めてた企画…乱筆スマソ
阿部慎之助の「オレが森さん!」
どうも、はじめまして。ジャイアンツの阿部です。
今年は、チームにとってもオレにとっても不本意なシーズンでした。
オレ自身、怪我で後半戦は棒に振ってしまって、小吉(村田善則)さんや、俊介がスタメンマスクを被っていたのを、オレは寮のテレビで、複雑な思いをして見つめていたもんですよ。
大事な試合に出られなくて悔しい、あるいは、俊介に頑張ってほしいと。
そしてなにより、原監督が辞めてしまった。
10月8日の甲子園での試合、もちろんオレはテレビで見ていたけれども、最後の花束贈呈のシーンは感動的だったことか。できればマスクを被っていたかった。
この前、久しぶりに納会やらコンペで監督さんに会ったんですが、ヒサノリさんとグータッチしたり、楽しそうだったなぁ。オレが頑張って、もっとあの笑顔を見られるように、しなきゃあいけなかったんだろうけども。
そう思うと、文字通り無力だったオレは、本当に無念、残念です。
今は、キャンプ中に痛めた捻挫のリハビリがあるんで、それが終わってから自主トレってことになると思いますが、来期は打率よりも、本塁打にこだわりたいと思っています。
今年の阪神の、藤本さんがそうだったけれども、8番打者っていう役割を突き詰めていくと、相手にとってはヒット、その上になるホームランとなると、こりゃあ嫌でしょう。
なにより、オレが守っていても、下位打線であっても息つく暇も無いっていうのは、究極とまでは言わないけれども、嫌なもんでしたよ。
細かい話だけれども、グリップを細いものに変えたり、グリップエンドを小さくしたりとニューバットも発注したし、短く持ったりって考えもあるんですよ。
とりあえず、捻挫を治すことが先決だけれども、来年は悔しい思いをする事が無いようファンの皆さんと一緒に、頑張っていきたいと思います。
1つ訂正。
「俊介さん」でした。関係者のみなさん失礼しました
ここステキング!!
36さん最高!!
36と比べちゃだめだろ。誰も書けなくなるぞ
ID:YG51mjij はただの荒らし
555 代打名無し sage 03/11/30 12:57 ID:YG51mjij
おいこっちはあんな奴もういらないんだよ
交換要員もいらん、ゴミが増える
とっとと金銭でいいから引き取れや
242 :
代打名無し:03/11/30 15:07 ID:Rpk53ZRK
まぁ実際、あんまり面白くないけど・・・
意見じゃなくて単なる文句つけイクナイ
文句は自分で書いてからにしようや
せっかく盛り上がりの兆しがあったのに
松井秀喜のAVは国産!
つか、36氏に匹敵する文章書ける人なんて、プロにもそんなに居ないと思うぞ。
そそ。どんどん書いてくださいよ、皆。
許さんだけじゃなくて色んなヒトの読めてうれしいよ
初期にいた職人さんたちの復活きぼん
何ていうの
まさに今この時が、長く続いた名スレがネタスレ・駄スレに変わる瞬間だよね
だから自分が書けないんだから文句付けるなよ
36さんが皆さんの好きなように…って言ってるんだから
好きなこと書けばいいんじゃないの。
もう36さんの降臨を待つだけのスレではない訳だし。
過去の栄光を妄信するあまりに
新しい力を揶揄しちゃいかんでしょう。
江藤かわいいよ江藤ハァハァ
(一夜明ける)
数々の名勝負を生んだ2002年のシーズンも、ダイエーの日本一奪還という形で幕を閉じ
プロ野球界はオフシーズンを迎えました。オフといっても、この時期というのは
シーズン中とは違った賑やかさがあるもんで、ファンの野球談義の種が枯れることはないんです。
今年もカズオ君や新庄君が移籍の話題を振りまいて、なんとも活気があっていいじゃないですか。
さて、オレはというと皆さんご存知の通り、5年にわたるロッテの監督業を満了して
来季から読売ジャイアンツの2軍ヘッドコーチに就任することになりました。
ジャイアンツのユニホームを着ているからには、四六時中このチームの事だけを
考えていなけりゃイカンのでしょうが、これがなかなか難しい。
どうしてもね、気になるんですよ。ロッテの事が。
なんてったって、川崎球場の一塁ベースを守っていた時から合わせて数えてみれば
実に20年近くもロッテに在籍していたことになるんです。
巨人にドラフト指名されたときは、そりゃあもう嬉しさで天にも昇る気持ちだったもんですが
慣れというのは恐ろしいもんで、長いパ・リーグ暮らしでオレの血はすっかりマリーンズピンクに染まってしまいました。
長田のノックをしていても、三浦の打撃改造をしていても、仁志の尻をまさぐっていても、
ロッテの、パ・リーグの事が頭から離れない。
スポーツ新聞を開いても、真っ先にロッテ関連の小さな記事を探してしまうんです。
ウチのチームの記事はデカデカとカラーで掲載されているのにねえ。
しかし、このオフのロッテはどうも少し事情が違うようです。
新監督にボビー・バレンタイン氏の就任が決定してからというもの、
なんと言えばいいんでしょうかね、チームそのものがなにやら精力的になっているんですよ。
その象徴となっているのが、積極的な戦力補強です。
新庄君、村松君の獲得には失敗しましたが、アメリカからベニヤ板をテスト経由で引っ張ってきた。
ドラフトでは高校生を大量に指名して、早々と全員の入団を取り付けちゃった。
そして最近はナントあの56本男、李承■(※■は火へんに華)の獲得に乗り出しているそうじゃないですか。
いやはや、いったいどうしちゃったんでしょうね、あの球団が。まるで憑き物でも落ちたみたいですよ。
この時期の報道だけに信憑性は薄いとはいえ、2年6億なんていう数字まで出てきちゃった。
聞けばバレンタイン新監督までもが乗り気になってるみたいじゃないですか。
オレはねえ、これにはひとこと言っておきたいんですよ。いったい何を焦っているのかと。
いいですか、バレンタインさん。まだ日本のストーブリーグは始まったばかりなんです。
あなたにはメジャーで培った人脈がある。世界的な知名度もある。
そして何より、目で相手をオトせるほどの圧倒的なカリスマがある。いや、会ったことはないですけれど。
確かに李承■(※■は火へんに華)は素晴らしいバッターなのでしょう。
オレが血尿が出るほどバットを振っても、全くかなわなかった雲上人・・・あの王貞治さんのアジア記録を塗り替えたんですから。
それくらい偉大なバッターだったら、なにか特別な事情でもない限り30本は打つに決まってます。
しかし、もう一度ウチの、もといロッテの選手たちのビデオを見返してみてください。
マリンスタジアムのダイヤモンドのあちこちに穴が空いているのが分かるはずです。
バレンタインさん、あなたが今するべき事は、DHの強化じゃあないはずですよ。
だいたい、外国人に限らず選手ってのはこの眼で確かめないと見えてこないものってのがあるんです。
153打点を稼ぎ出した最強外国人だって、オープン戦を待たずにノイローゼで帰国しちゃうんですから。
あなたなら1月の末からでも優良助っ人を連れてくることはできるでしょう。
時間はまだまだあるんです。あなたが来年のロッテを「イチバン」にする夢を実現するために、
最良の選択をしてくれることを、よみうりランドのグラウンドから祈っていますよ。
そして、オレがここで育てたジャイアンツの選手たちが、日本シリーズでマリーンズと戦う。
それが今のオレの夢です。
>>254 つまり4番サード初芝ということでつね?
なんかただ長いだけでイマイチな感じ・・・
>252-254さん
エカのトンチンカンなたわごとなのか、マジなメッセージなのかが、
イマイチわからんです。
「マリンスタジアムのあちこちの穴」って、エラーのこと??
バレンタイン監督が今すべきことって、結局何なのか、
鴎ファソ以外にもわかるような解説も欲しかったでつ。
エラそうにスマソ。
でも、着眼点とタイトルはオモロイ!
えー、俺はおもしろかったですよー。
乙でつ。
やはりマリーンズのベテラン、若手を取り上げてくれるともっと盛り上がるし、
応援もしやすいと思うんです。ファンタジスタ初芝、堀、サブロー、諸積等
>>257 鴎ファンですが解説します
3割30本のフェルナンデスの退団を受けてロッテは現在サードとセカンドのレギュラーが不在
(フルシーズンは無理そうなベテランか高卒2、3年目の極端な若手しか居ない)
そんな状況で残り一つの外国人枠をDHに使うべきではないというエカのマジなメッセージだと思います
私から見ると正鵠を射た意見ですが、12球団のファンが集う場所では
通じ難いネタだったかもしれませんな
俺は面白かったな。
エカはマジメッセージのつもりで発信してるんだけど
内容が全部「お前が仕事してないからそうなったんじゃい!」なところが。
この中途半端さがいかにもエカっぽいw これはこれで味がある。
今ならロッテネタだと小宮山あたりに語らせたらもっと熱いメッセージになるんかな?
265 :
257:03/12/02 11:07 ID:SWixBb1J
>>252 2003年だろ
もう頭ヴォケてんのか?
267 :
代打名無し:03/12/02 15:50 ID:tK2aq6Xa
小宮山悟の俺のグラサン!
小宮山悟の俺はプーさん!
いつも通りにしゃべるだけですよ、しゃべるだけ。
(以下、榎広報の録音)
今年のプロ野球も全て終わって、世間はストーブリーグ一色です。選手達も久々の完全オフで、
すっかりリラックスしてることでしょう。
オレはというと、ボビーや大谷さんと居酒屋行ったり、家で友子や玲菜と一緒にまったり過ごさせてもらってます。
今年は久々に現場でつきっきりで疲れたからね。
オフっていうのは、通年頑張った選手が身体を休める期間です。
特に登板後のオフが移動日ぐらいしかない中継ぎ・抑え陣なんかは格好のリラックスになるでしょう。
今年はね、宏之や川井にはホント迷惑かけましたよ。先発させたり、中継ぎ任せたり。
でもね、オレはホント嬉しかったんですよ。二人ともそれなりの成績出してくれて。特に宏之は、
中継失敗の分を先発で取り返してくれた。川井もワンポイントで抑えてくれもした。
これはねぇ、起用した側としたらドキドキものなんですよ。配置転換に失敗したら首脳陣の責任って言われるし、
成功したら選手が偉いわけで。だから、こうやって期待に応えて成績を残してくれたことは本当に嬉しいねぇ。
他球団だと、シーズン当初に先発から中継に転向した阪神の安藤くんや、リリーフから転向した中日の平井くん、
思い切って先発に起用して20勝を残した斉藤和巳も、起用に成功した首脳陣は嬉しかったと思いますよ。
特に山田監督が辞めた直後に平井くんが見せた「恩師への恩返し」ピッチングは見事の一言に尽きるんじゃないですかねぇ。
とにかく、今年蓄積した疲れをとるために、このオフはじっくり身体を休めてほしいもんです。
投手陣の皆さん、今年一年お疲れさん!
さて、フルシーズン働いた面々の次は、二軍で切磋琢磨してる選手達のことを話したいけど、
アレだねぇ。炎上するピッチャーが多すぎるねぇ。この間のプロアマ交流戦じゃ、
神田も酒井も康介もちょっと打たれすぎですよ。
オレはね、つくづく思うんですよ。若手選手は、この時期の行動が来年を左右するってね。
オレは現役時代、オフじゃ今みたいにのんびりしすぎてて、その結果シーズン中にあんまり良い成績を残せなかった。
2桁負けの年が4回もあったし、シーズン防御率5点なんかもザラだった。オレの時代は良かったけど、
今の時代はねぇ、それじゃあ格が無いですよ。
秋季キャンプやオフはレギュラー選手にとってクールダウンの時期でも、若手は次の春に向けて
身体づくりをしていかないといけないんです。秋季練習中にリラックスしすぎて、浦和競馬で散財して
呆然と帰ってくるのはやめて欲しいねぇ。誰とは言わんけど。
2月になったら今年のレギュラーから来期のレギュラーを奪い取るぐらいの意気を見せて欲しいけど、
秋のうちからその意気を見せないと。オレみたいに打たれてても普段どおりやってたらダメなんですよ。
まあカントク不在っていうのがあったとしてもね。
とにかく、来年は内や杉原、成瀬っていう有力ピッチャーが入ってくるんだから、
そいつらと一緒に先発ローテやリリーフ陣の一角をしっかり争ってほしいもんです。
それにしても、ドラフト会議を見てね、オレはため息をつきましたよ。なんで将来性のある野手を
とってくれないのってね。
ウチのチームは、確かにいい投手が多いですよ。直行、ミンチー、俊介、藤田、宏之、雅英、
薮田(驚く人がいそうですけど)、そして将来性のある若手……でもね、これだけいい投手だけがいても、
試合には勝てないんですよ。打者にも頑張ってもらわにゃ。
初芝や堀なんかはベテランでも頑張ってるけど、その下が育っていない。
福浦・サブローあたりはもう中堅と言っていい年代だし、正人・里崎・喜多ぐらいまでですかね、
バッティングが育ってるのは。良輔は大器大器って言われてもまだまだ活躍しきってないし、
西岡や早坂、天野あたりにはまだまだ確実性がない。今江はバッティングがあってもスルーパスが多いし、
これじゃあねぇ、おちおち炎上もしてられませんよ。浦和じゃ元気があっても、
マリンに来た途端にゴロマシンやPOP量産機になられてもね。
オレはねぇ、一つガッカリしたことがあるんですよ。浦和で試合が終わったあと、エラーした塀内が
大谷さんにノックしてもらってたのをたまたま見たけど、なんだか笑ってて緊張感が無いんですよ。
これじゃねぇ、いかんですよ。たとえ練習でも、緊張感を持ってプレイしないとつかめるものも掴めないし、
また怪我するかもしれない。いつまでも成長するのは難しいですよ、ホント。
だからこそ、いい若手バッターを獲って、いい練習をして、いいプレイを見せて、下から危機感を煽る。
そうじゃないと、若手も育ちませんよ。上がいなくなればチャンスができると思って。
それに比べて、中日さんなんか凄いじゃないの。一軍二軍の垣根取り払って横一線でスタートさせて
野球漬けにさせたら、若手が追いつけ追い越せブンブンバットを振り込んで、マシンが焼けるほど
打ち込んで意識改革を始めてる。そりゃあ落合さんの頭のテカりが増すわけですよ。
全部見習えってわけじゃないけど、特に喜多や西岡、今江には後に繋げるバッティングができる
技術があるんだろうから、ガムシャラに練習してもらって、上を脅かしてほしいもんです。
韓国の56本打者とかの長距離砲が欲しいのもわかるけど、ホセのように結果的に3割残せるような
バッターこそが今のロッテには必要じゃないかねぇ。ランナーを溜めて、長嶋さんじゃないけど、
二塁打三塁打で点を入れつつチャンスを広げていく。ホームランもそうだけど、
これだってファンがワクワクするような野球の醍醐味じゃないですか。
上の人の考えはわからんでもないけど、ちゃんとチームの編成のことを考えてもらわないとねぇ。
もうちょっと投手陣を楽にしてほしいもんです。
さて、世間では小宮山ロッテ復帰のことが騒がれてるけど、これはねぇ。元同僚としてホントに嬉しいですよ。
ベテラン浪人生と言われても、しっかり身体を作ることは怠らない。この間の早慶OB戦でも
しっかりピッチャーの体格でしたからねぇ。
でも、この間大学生に打たれていたように、実戦感覚を取り戻さないことにはシャレになりませんよ。
この年齢で浦和の主になられても、本人が言うように働けるのはあと3・4年以内なんだろうから。
せっかく復帰するんだったら、あの幕張のマウンドでまた針の穴を通すようなコントロールを全力で見せてほしいものです。
他にもパでは寺原くんが結婚したり、浦和学院の須永くんが日ハムへ心を傾かせたり、
ドタバタがあった柴田くんも無事獲得できそうだし、西武じゃ中村や中嶋といった選手が台頭しそうだし、
藤崎くんちにはしおりちゃんという女の子が生まれたし、谷くんは何事もなく捕獲されたし、
明るいニュースもいっぱい出てきてるじゃないですか。
評論家の方の中には、パのドラフトや戦力補強は、話題が弱いと言った人がいたけど、そんな言葉が
通用しないのは今年のパリーグが証明しているんですから。ファンの皆さんの応援を受けて、
パ・リーグの選手たち一同、グラウンドで精いっぱい頑張ることと思います。
来年も一年、応援よろしくお願いいたします。
良作!
って言うか、なんでみんなロッテなんだよw
確かにロッテばっかりだな
流れを変えるためにも次は「ボビーバレンタインの俺は怯まん!」でよろ
276 :
代打名無し:03/12/02 19:07 ID:52WGbw/o
イイ!
でもメリハリがあるともっといい。
ってどうしても36さんと比べちゃうんだよな。
イイヨ(・∀・)イイヨー!
書き込んでくれる職人さん達乙!
漏れもいいネタがあれば書きたいところだが、文才無いからなあ・・・。
桑田真澄のオレの不動産
良作乙!
どっかに、36氏お得意の褒めてるようで褒めてない感じのコメントを
盛り込んでくれると嬉しいなw
280 :
232:03/12/02 22:21 ID:ZVf2hLeH
>>269 ええ、はじめに「園川一美の〜」を書いたものです。
続けてくれてありがとう!!
榎広報というのが泣かす。
格w
283 :
36:03/12/03 02:13 ID:x80Ll/0A
>>283 爆笑
週モリベースボール読みてぇぇぇぇ!
わーい、早速ゲトー
許さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
やはり許さんのコラムはいいなぁ。
書いてみてもなかなかコツつかめんし_| ̄|●
しかし、まさかズミちゃんの写真があるとは……流石です。
>>283 お疲れさまです。
“週モリ”の英訳ワラタw芸が細かいなあ…
>>283 広告禿ワラタ
ほんっと、芸が細かい・・・
ファンタジスタ対談見てぇぇぇぇぇぇぇぇ!
すぽりと!
36氏とそのお友達乙〜
ううっ、会社で開かなきゃよかった・・・
笑いをこらえるのに必死でつよ>36氏
>>283 広告ワラタけど、牛の光る男って阿部真というより前田のような気がw
張誌家の「オレがカズオさん」
オラッ、セカイノエースチャンズージャダゴルァ!
(以下、陳さんの訳)
拝啓、晩秋の候、ファン並びにプロ野球関係者の方々におかれましては
ますます御健勝にお過ごしのこととお喜び申し上げます。
さて、今シーズンも諸兄方には大変お世話になりましたが、
私個人としては今シーズンの成績にはとても満足できたものではありませんでした。
これもすべて私自身の不徳の致すところにございます。
家庭を持って望む来シーズンは、許先輩ともども母国の名を穢すようなことなく励みたいと思っております。
敬具
36以外はつまらないから書かなくていいよ
36氏と愉快なお仲間さん乙でつ。
職場なので心の中で禿ワロタです。
意訳と言うよりむしろ作文と推測
>>295 張誌家のホンネとタテマエスレですか?w
推測と言うより完全な創作
>>283 今週も乙です
爆笑しました。
まじで他のコーナーも読みたいw
最後の敬具にワロタ
>295は、およそセリーグしか見ない人には、つまらんだろう。
パリーグ見る人は、分かる人も多いかな。
西武ファンなら、チト泣ける。
308 :
代打名無し:03/12/03 21:11 ID:qbmtQUNw
>>294 遅レスだが前田忠節はこと光に冠してはもはやベテランの風格なので次世代の光る男特集にはお呼びでないかと。
>>295 陳さんの中の人も大変ですな。
芝崎和広のオレが源さん!
ってタイトルだけは思いついたがネタが続かない
310 :
代打名無し:03/12/03 21:19 ID:bp4e+IQ/
>>309 それ、大道典嘉の俺が源さんとか
久保田智之の俺がミリオンゴッドとかでも行けるんじゃねェか?
いやあ、驚きましたねえ。みなさんももう御存知でしょうが寺原の小僧が
結婚ですよ。しかもお相手は十八歳、高校時代からの付き合いだというじゃ
ありませんか(^-^; なんでも彼女は寺原のことを「はーちゅん」と呼んでい
るというからやってられませんよ(-.-;)
オレもねえ、杉内や新垣よりは先に結婚してあいつらをうらやましがらせ
てやりたいものだ、なんて考えていたのですがいやはや、意外なやつに先を
越されてしまいました。チームメイトもみなびっくりしてましたが特にバー
ドオーバーな背の高い内野手のあの方のギョロッとした眼がうるんでいたよ
うに見えたのは俺の気のせいなんでしょうかねえ(T_T)
その寺原ですがすでに報道されているように来年の自主トレはオレとフィ
ジーで行います。僭越な言いぐさですがそこでオレは小僧を徹底的に鍛え抜
きますよ。とにかくあいつに必要なのは頑丈な下半身なんです(ここで下半
身にひっかけたオヤジギャグのひとつも言いたいところですがオレも若者な
ので自粛しましょう)。自慢じゃありませんがオレは大学時代に地球半周分
のランニングをやりました。寺原の小僧にもいやというほど走らせますよ。
とにかく走り込みは大事なんです。投げたらアカンのですよ(#`草´)
失礼、オレとしたことが暴走してしまいました。新婚ホヤホヤの小僧には
辛いかもしれませんがこれもあいつのためを思えばこそなんです。フィジー
ならキャバ(ryもないし連れていく悪い先輩もいない。それにさすがにそん
なところにまで写真週モリ誌も来たりはしないでしょう。賢明な読者諸兄は
既に御明察でしょうがもちろんこれも寺原のためを思えばこそですよ(^-^;
とにかくオレたちはもう来シーズンに向けて動き始めています。来年は一
回り大きくなったオレと寺原をお見せすることをホークスファンのみなさま
に約束します、楽しみにしててください(^O^)
>312
君の解説がなければ「なんじゃこりゃ?」って思ったよ(^_^;
>311
和田しくワロタw
乙です
>>311 >投げたらアカンのですよ(#`草´)
牛ファソ的にはこれがツボったw(・∀・)イイ!
新庄剛志のオレがムービースター!の連載希望です
>>311 是非またお願いします!
あと、一人称は「僕」だともっと良いです。
まいど!岩本勉です。
標準語は慣れんのですけど…、全国の皆が読むんで、頑張って書いてみます。
今年、ファイターズは残念ながら、5位という不本意な結果に終わってしまいました。
打線が打てなかった、或いは投手陣の整備が急務など、意見は色々みなさんからも出ているようですが、やはり、オレが満足に働けなかったことも
多々あると思いますし、オレ自身としても不本意でした。
オレは、札幌で行われた28日のユニフォーム発表の後、昨日は大阪の池田小学校を訪問してきました。
児童のみんなは、元気そうでなによりでした。
その時行われていたのが、新庄君の入団発表でした。
オレは後でテレビなんかで見たのですが、寒い中なんと2000人ものファン
の方々が足を運んでくださったとのこと。本当にありがたいことです。それ
だけ、新庄君への、或いはファイターズへの期待、注目が高いということなのでしょう。
でもね。一言言わせてほしいんですけど、あの芸能人みたいな質問の
数々。なんとかならんのですかねえ。
彼のキャラクターがそうさせた部分はあるのかもしれんですけど、ワイドショーなんかで取り上げられていたのを見た限り、オレは失望しましたよ。
オレたちは、来年から札幌や北海道で試合を行うわけですから、昨日の入団会見に来ていたような、北海道のマスコミで取り上げられる機会も増えるでしょう。
ですが、あんなオレたちをまるで知らないような雰囲気じゃあ。冗談じゃないですよ。
新庄君は、ファッションについては、ちゃんと契約している野球用具のメーカーさんの名前を挙げて応戦?してましたし、著書にも
「オレは野球選手だということを忘れないでほしい」
と、書いてるそうじゃないですか。
まあ、北海道のマスコミの人たちが、まったく何も野球のことを知らない
わけがない、とは思いますし、選手に親しみを持ってくれるのはいいんだけれども、もう少し、プロ野球、選手というものの見方を変えて欲しいね。
しかし、新庄君は戦力としての期待はもちろんのこと、人を引き付ける魅力が備わってるのも事実ですし、それによって札幌ドームへ行こうという、
或いは、ファイターズを応援しようという人々も増えれば、と思います。
さて、ドラフトでは糸井君、須永君と実力を備えた投手も補強しましたし、来年、ファイターズは、新しい土地で、新しい出発を迎えます。
新庄君が、会見の際言っていましたが、
「野球はメジャーでも、セリーグでもない。これからはパリーグです!」
オレも、誇張抜きで、本気でそう思います。
ダイエー、西武、近鉄、バレンタインさんの来たロッテ、そしてオリックスと、どのチームも魅力ある選手がたくさんいますし、オレもその中で、埋もれてしまわないように、決意を新たにしています。
熱い、面白い試合を出来るように、ファンのみなさんが喜んでくださるように、 来年は気合いを入れて頑張りたいと思います。
では、また来年お会いしましょう。まいど〜〜!!
岩本 勉
面白いかも。
岩本の特長とかしらないからアレなんだけど…。
ヒルマンだったんだねぇ。
不思議な改行が気になる
和田一浩のカモン嫁さん!
>323
なかなか面白かったけど、
欲を言えば1400万downを保留にも何か一言欲しかった
>327
むしろカミさんをきぼん
>>327,328-329
そうか!それでだったのか!
『吉岡雄二の俺が6−4−3!』は、作者急病のため休載とさせていただきます。
334 :
代打名無し:03/12/06 13:57 ID:r7yNkp9O
保守あげついでに。
週ベ読者で、2ch嫌いな会社の先輩に
>>176 >>283をプリントアウトしたのをあげたら
「凄いな、笑っちゃったよ。2chって悪口とか噂ばっかりだと
思ってたけど、こういう面白いのもあるんだな」
と言ってた。
2chのイメージアップさえもはかってしまう許さん=36さん。
あんたすげぇコトやったと思うよ。ホント
その先輩に氏ねと伝えておいてくれ
>>332 年中募集してますので、お近くの女性に宣伝してください。
いきなり内田恭子にプロポーズするぐらい切羽詰ってます。
「性格がいいから捕手は向かない」と言われるぐらい良い人です。
別に捕手が性格悪いと言ってる訳ではな(ry
野村サンはいい人です
338 :
代打名無し:03/12/08 10:37 ID:i3jXpP2c
hosyu
渡辺恒の4番は清原さん!
341 :
園川一美のオレがネイサン!2 ◆cj23Vc.0u. :03/12/09 00:10 ID:N7rVdTtH
いつも通りにしゃべるだけですよ、しゃべるだけ。
(以下、榎広報の録音)
ヤクルトの石川くんが一発サイン確実と思われていた契約更改を保留したり、
カズオくんの移籍先がメッツに内定と報道されたり、谷君がフランスへと
強制連行されたりとドタバタした一週間でしたが、オレはというと久しぶりに
浦和へ行って、勝雄さんとメシを食いながら来期ピッチングスタッフのことを
相談してきました。
この時期は秋季キャンプのことを元に話したりするもんですが、今年の
秋季キャンプじゃあやる気が無いときのオレみたいなのが、交流戦で何人も
いましたからねぇ。オレは格の無さまでは教えてませんよ、ホント。
結局勝雄さんとは「春季キャンプまで様子見だな」ということで結論が出ましたが、
開幕の頃にはビュンビュン投げてることを祈りたいもんです。
その後、頑張ってるのはいないかとロッテ球場で自主トレしてる奴らを見てきたん
ですけど、あれだねぇ。今の選手って、本当に恵まれた環境で練習してると思いますよ。
ファームっていうのは育成機関であり、またリハビリ機関でもありますが、
今の各チームのファーム本拠地というのは、実に巧く考えて作られていることが
多いもんです。
鎌ヶ谷のファイターズタウンや横須賀スタジアムのように、独立採算を想定して
地域と密着してチームを盛り上げている所もあれば、よみうりランド・北神戸あじさい・
雁の巣のように設備をしっかりさせて普通にお客さんに楽しんでもらえるようにしたり、
藤井寺球場やナゴヤ球場のように、以前の一軍本拠地を現有本拠地仕様に改良して
同規格で試合させたり、戸田や浦和のように、ファンの人たちにグラウンドレベルで
見てもらうことで選手に緊張感を持たせたり、また西武第二や鳴尾浜、由宇のように、
ファンはあまり入れずとも選手が集中して練習できるようにしたりと、それぞれに
面白い特色を持っていて、一軍の球場とはまた違った独自の文化が広がっています。
オレがまだ若い時なんかはそんなに球場が整備されてなかったから、怪我をして
リハビリで来たのにまた怪我して一年間棒に振ったなんて奴もいたし、雨でグラウンド不良に
なって数日間試合ができなかったことなんてザラでした。それが今じゃ、スタンド付きの
ファーム専用球場なんてのが出来ちゃうんだから、ホントにすごいねえ。
1軍から2軍投手コーチに配転されたとき、鎌ヶ谷や横須賀スタジアムに行ったことが
あるんですけど、オレはビックリしましたよ。ファームの試合だっていうのに応援団がいる。
まさかファームでマリーンズファンのあの応援が聴けるなんて思いませんでしたよ。
鎌ヶ谷は太鼓のみだけど、横須賀なんかはラッパ隊までいる。しかもホームチームが
勝てばヒーローインタビューまである。これで選手がやる気を出さなかったらウソでしょう。
現実に、今年はここをホームにしている2チームがイースタンの1位・2位になっていますしね。
オレはねえ、つくづく思うんですよ。1軍だけじゃなく、2軍もそれなりの緊張感を
もって試合をしないといけないってね。先ほど書いたように、ロッテもファンに
見られる緊張感はあるけど、この2つの球場には勝てません。ファンの応援、歓声を
バックに一つ一つのプレイの感覚を自分の感覚に染みこませる。ファインプレーをすれば
スタンドは沸き上がり、ボーンヘッドでもしようものならゲキが飛ばされる。実松くんが
打席に立てばファンタジーを期待される。この感動をファームだけじゃなく、
1軍の球場で味わいたいと思うようになる――その結果出てきたのが、建山くんや
吉崎くんや高橋信二くん、加藤くんや堤内くんに内川くんといった、1軍でしっかり
足跡を残した若い選手たちです。ファームの首脳陣もこういう風にいい選手を輩出できる
っていうのは、そりゃ嬉しいもんでしょう。そんな2軍のコーチ陣の思いも知らずに、
1軍のカントクさんの中には飼い殺しにしたり、レフトやライトを入れ替えたりして
ぶち壊しにしたりする人もいますけどねえ。誰と誰とは言わんけど。
それでも、選手たちは1軍で活躍することを夢見て、一心不乱にバットを振り続け、
ボールを投げ続けます。2軍だからといってバカにしちゃあいけない。プロらしく
素晴らしいプレイだって見れることもあるし、選手達の必死な姿が見れるんだから。
我がロッテならば、早坂の信じられない速さの走塁、長崎劇場、初芝と今江の
新旧ファンタジスタ合戦を皆様お見せすることを約束します。こういう試合を無料や
千円以下で見れるなんて、そう贅沢なことはありませんよ。好きなチームの2軍本拠地が
近くにあったら、是非とも足を運んでみてください。きっと選手たちは喜び、心の底で
闘志を燃やすはずです。
ファームといえば「ZONE」(TBS系列 日曜日18:30〜)をご覧になった方々も
いると思うのですが、これはねえ、見ていて切なくなりましたよ。チームから戦力外通告を受けた
元西武の宮地くん、そして元ダイエーの大越くんが、再起を賭けてテストを受けている姿が
放送されていましたけど、映像や言葉から、その必死さが切々と伝わってくるじゃないですか。
方や膝の故障を不安視されながらも、去年の日本シリーズで気を吐いた選手。方や今年の
日本シリーズにも出場し、足で相手をかきまわした選手。甲子園という舞台で延長10回を
投げ合った選手同士が、今度は野球関係者だけのトライアウトで出会う――こんな皮肉な運命、本当にあるんですねえ。
この放送を見ていた現役選手がいるならば「明日は我が身」ということを肝に銘じて
おかないといけません。今活躍している選手だって一歩間違えれば、彼らと同じくテストを
受けたり、トライアウトを受けなければいけない。そして最悪の場合、引退しなければ
いけないのですから。
オレはのらりくらりやっていて引退までこういうことはなかったけど、中には元中日の
近藤くんのように飛ばしすぎた結果、無茶して故障して棒に振ったり、ギャオスのように
完全に自分のリズムを崩してそのまま自由契約というのもいました。今年引退した
伊藤智仁くんなんて、最後の登板は見ていて本当に辛くなりましたよ。えぐるような
高速スライダーで巨人選手を三振に切って取っていたのが、100キロ前後しか投げられないほどに
肩を壊してしまった……これはね、選手の責任が大きいけれど、オレたちのようなコーチにも
責任は少なからずあるんですよ。
ウチにいて今年引退した高橋薫という投手も、疲労骨折の累積でプロ生活を棒に振りました。
1年目に肘を壊し、去年上腕を骨折し、今年そこを再度骨折……最後になった復活登板では、
投球した途端に腕が壊れ、ボールはバックネットの上部へとぶつかったと勝雄さんが言ってました。
これはねぇ、本人も相当落ち込んでいたと思うけど、オレたちコーチスタッフも落ち込みましたよ。
薫の1回目の骨折が判明したのは1年目の終盤だったんですけど、薫自身が感じていた肘の痛みは、
開幕直後からあったっていうじゃないの。もっと早くから薫、もしくは当時の2軍コーチだった
オレが気づいて、しっかりリハビリしていれば、こういうことは回避できたかもしれないんです。
1軍で落ち込んだ、もしくは怪我でリハビリしている選手を支えるのは、間違いなく
2軍という存在です。本人に資質があっても、それを活かすか殺すかは1軍、そして
2軍のコーチや先輩選手という存在なのです。2軍を笑う者は、野球生活で泣く。
しっかりとした下積み、練習、そして体調管理がプロ生活を支えるのですから。
再びはい上がろうとする選手たちには、最後の最後まであがいて、是非とも
プロの舞台に踏みとどまってもらおうじゃないですか。ヤクルトに移籍した鈴木健のように、
まだまだ活躍できる場はあるかもしれないんだから。そして、伊藤智仁くん、薫を
はじめとして故障で球界を去っていく選手たちには、是非とも第2の人生を頑張って
欲しいものです。本当に、本当にお疲れさん!
オフという季節は気温も低く、怪我しやすい季節です。オレたちコーチの目が無くても、
選手たちには体調の自己管理を徹底しつつ、しっかりと練習してほしいものです。
347 :
代打名無し:03/12/09 00:44 ID:9P/I2iVH
>谷君がフランスへと強制連行されたりと
激藁
乙!
大作だな。
月刊誌ベースか?
来月もガンガレヨ、とプレッシャーをかけておこう。
(・∀・)イイヨイイヨー
(・∀・)イイヨイイヨー
園川らしくない格調高い文章乙!(w
園様らしくない格のある文章(・∀・)イイ!
次回も楽しみにしとります。
>本当に、本当にお疲れさん!
で職場だっつーのにチョト涙出た俺
乙でした
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
/ \
/ ヽ
l .:::::::::|
| ::::::::::|
| :::::::::::::::::|
>>342・・・・誰のことなんだろ。
ヽ :::::::::::::::::::.ノ
園川様、思わず涙ぐんでしまいました…
園様乙です。
鴎の2軍はファンタジスタぞろいw
2軍コーチに配転じゃなくて格下げだろ!
…格下げするにも格というものが必要なのか…。じゃあ配転でいいか。
358 :
36:03/12/10 02:00 ID:qr1vIJ7z
36氏の職業って本物のライターさんのような気がしてきた。
それか元野球雑誌の編集者とか・・・
だって上手すぎる!
邪推してすみません、週間モリベースボールうpお疲れ様です
>>362 毎週書きつづけた、ってことも大事だな。
豊田清の俺が豊田さん!
いやねぇ、今週は怒ってますよ。わざわざこんなこと書きたくないけど、起
こってしまったんだから仕方がない。懸命な読者諸兄はもうお察しのことと思
いますが、ローズ退団の件です。ローズといえば、近鉄、いや、パリーグの宝。
またもやスター選手がいなくなってしまいました。オレはね、こういうプロ野
球になってしまったのは、一部の金持ち球団だけでなく、簡単に大事な選手を
手放すチームの側にもあると思うんですよ。近鉄はなんですか、ローズに続い
て、ちょっと給料が高いだけの前川と三澤を放出。三澤はともかく、前川はド
ラフト1位から育てた生え抜き選手じゃないですか。まっとうな給料も払えな
いフロントに、チームを運営してもらいたくないですよ。ローズが10億欲しい
なら、10億払うのが当たり前なんです。近鉄だけじゃない。2年連続38セーブ
のストッパーをたった2億でこき使おうという球団がある。どことは言わんけ
ど。
http://www.sponichi.co.jp/baseball/kiji/2003/12/09/01.html 徹底抗戦!豊田2億4000万譲れん
吉田豊彦のオレが田豊さん!
田豊かよw
>>365 ワラタ
結局そこに持っていきたいわけか
ホHSU
まいど!岩本勉です。
最初に、文章とはまったく関係無くて申し訳ないですけど、言わせてください。36さん本当に乙!!
前回はいくつか反響をいただいて、大変ありがたく思ってます。
これからも、オフの間に何か動きがあれば、オレの時間の許す限り、ファイターズのことを中心に、野球のことを書いていきたいです。
さて、契約更改の件ですけど、オレは10日に再交渉を行って、最初に提示されたのと同じ額、1400万円ダウンの5400万円でサインしてきました。
ご存知のように、ウチの選手会長は来年からガッツ小笠原になることが決まっていますが、オレは今年、選手会長としての最後の仕事ということで、選手の立場から球団への質問・要望書を提出させてもらいましたよ。
正直、オレ自身今年はもっとやれる、という自負がありましたし、新聞に載ったような事情もあったんですが、それだけに、本当に悔しいシーズンだったのは事実ですし、成績を挙げた者はそれ相応の評価もされている。
糸井君や須永君も、入団した。
一旦保留して、その間にいろいろあったし、いろいろ考えましたけど、やっぱり、期待を裏切った、正念場、ってことなんでしょうかねえ。
みなさんは、どう思われたでしょうか。
オレが今回、メインで取り上げたかったのは、園川さんも書かれてましたけど、鎌ヶ谷についてなんです。
本当に、鎌ヶ谷はいい場所ですよ。
みなさんはご存知かもしれませんけども、ほとんどの選手は契約更改を鎌ヶ谷の選手食堂で行っていますし、あそこの設備は、1軍に上がったときのために、東京ドームのそれと同じフェンスの高さなど、綿密に計算された上で作られてるんです。
なんとも涙ぐましいじゃありませんか。
それに、球場に足を運んでくださる地元の人たちの応援やヤジも、若い選手はもちろんオレにとっても、いい財産になると思います。
そんな事情があったからかどうか知らんけど、来年、札幌に移ったときに使用する練習場が出来ましたが、ファイターズタウン鎌ヶ谷は残されることになりました。
札幌の練習場は、確かに防寒設備など、冬のことまで考えられていますし素晴らしいですよ。
でも、鎌ヶ谷の人たちだって、札幌の人たちよりも、いや現状ではそれ以上かもしれないですが、ファイターズを愛してくれてるんです。
お客さんは、神様ですよ。
話は変わりますが、昨日12日に、井出と巨人入来君のトレードが成立しました。
ウチは今年は特に、先発投手が手薄でしたから(オレが居なかったのもありますねぇ。耳が痛い話です)
この補強自体は納得できます。でも、なんでも入来君のほうから、抗議文が出たそうじゃあないですか。
これはねえ、異常なことですよ。
ついこの前、上原君の件で、選手会でも議題に上がったばかりだっていうのに、冗談じゃない。
あのね、代理人っていうのは、オレたち選手会でも認められている権利なのに、どうしてある1つの球団だけが使ったらダメなんですか。
そんなことを言ってたら、オレなんか即トレードに出されてますよ。
オレはね、自慢じゃないですが、選手会の副会長職でもあるんです。
選手会としても、代理人という正当な権利を作ってきた選手の側から言わせてもらっても、おかしいことなんです。
選手側、球団側、お互いが納得できる制度にするには、この代理人制度というものが出来てまだ3年目ですし、まだまだ改善や理解が必要でしょうし、そのためにも、オレは努力を惜しまないつもりです。
もちろん、本業もね。
契約更改も終わりましたが、この後、オフの番組にいくつか出させてもらってます。
年末年始、みなさんは仕事や学校も追い込みで大変だと思いますが、時間があればそっちのほうで楽しんでくれれば、ありがたいことです。
前回の締めでも言いましたけど、では、また来年。まいど〜!
岩本 勉
岩本がんがれ。超がんがれ
>>372 でもそれ言ったら許さんだって(r
>374
>受け取った三沢今朝治球団取締役(62)も「数字もしっかりしていて、
岩本がつくったとは思えない」というほど
ワロタw
フロントにまで言われるとは岩本イイキャラしてるんだなーw
ホシュー
ちょっと捕手しますね…
HSU
379 :
代打名無し:03/12/14 23:09 ID:9uU6331E
ほHSU
ほしゅ〜
ああネタと文才と根気があれば俺も書くのに…
リアル許さんの背番号が17→23に変更だそうな。
いつも通りにしゃべるだけですよ、しゃべるだけ。
(以下、榎広報の録音)
2003年の終わりが、少しずつ近づいてきました。十二月は「師走」と古くから
言われているとおり、オレたちコーチも仕事が詰まっています。今年の総括や来年への
展望をまとめたり、他球団の動向をチェックしたり、他のコーチやスタッフと呑んだりと
いろいろありますが、家族サービスというのもやはり大事です。なにせ、約十ヶ月は家庭を
離れるんだから。こういうときぐらいは友子や玲菜と遊んだりしてやりたいですしね。
そういう予定が一切無かった日に、伊集院光くんの「伊集院光 日曜日の秘密基地」
というラジオをたまたま聴いていたんですけど、最後のあたりでビックリしましたよ。
その日にあったマスターズリーグの速報を流してくれてるじゃないの。しかも、次の日の
月曜日にある試合の見どころを伊集院くんが解説したり、その日の試合の展開もちゃんと
話題にしてくれる(先週は翌日にあった東京対福岡の、兆治さん対大野さんの投手戦を
見どころとして、そして今週は名古屋にいる与田くんのリリーフシャットアウトを挙げていました)。
これはねえ、大変嬉しいことですよ。マスターズリーグというのは、スカパーと日曜朝の
TBSぐらいでしか映像が見れないですが、小さいながらもラジオで毎週ちゃんと取り上げて
くれるというのは、野球好きのリスナーにとっては喜ばしいじゃないですか。しかも、
野球に「詳しい」だけじゃなくて「大好き」な伊集院くんの楽しそうな解説なんですから。
伊集院くんの解説はねえ、本当にいいですよ。野球へのリスペクトを、競技・選手・首脳陣
それぞれに対して持ち合わせているという点がやはりいい。去年の6月には3時間にもわたる
「世界の野球」スペシャルを放送したぐらいで、その時には台湾・韓国・中国はもちろん、
イタリアやオランダといったヨーロッパの野球まで紹介してくれた。中でも驚いたのは本人が
ちゃんと取材をしていて、台湾にいた石井(丈裕・元西武−日ハム)くんやオランダにいた門奈
(哲寛=元巨人)くんと電話でそれぞれの野球お国事情を話していたのを聴いたときには、
思わず唸ってしまいましたよ。しかも、普段読リスナーから募集していた、過去の忘れた
思い出を募集する「穴」のコーナーじゃ、日拓フライヤーズの七色ユニフォームやら、
高橋直樹さんの「1勝1セーブ」事件(先発しつつも途中野手交代−投手復帰で両方挙げた)
やらといった懐かしいネタが出てくるじゃないですか。その上たまにブラックネタも
仕込んでくる。流石は元三遊亭楽大。伊達に青学出身の腹黒さんの下で修行してません。
野球がただ好きなだけじゃない。ある意味伊集院くんも「野球バカ」なんでしょう。
日ハムファンと自称しつつも、他球団の選手をしっかり把握してリスペクトしている。
この間の小久保くんの件なんかは、数分にわたってその背景を推察したり、憂いたコメントを
残した。「無償で小久保くんをトレードしたということは2億円を丸々利益も生まずに損失した」
というあたりはもう頷くしかありません。他にも野球漫画の本を出したりと、野球に関しての
愛は並じゃない。壊れたラジオのように自球団のことを繰り返し褒めちぎっては他球団を
貶す軍団系タレントや、「飛行機が落ちればいいのに」とか言う元アナウンサーとは
全然格が違いますよ。誰とは言わんけど。それと、フジや日テレは何で野球を知ったタレントを
呼ばずに、番宣絡みで野球を知りもしないタレントか偏狭な(自称)ファンを呼びたがるんでしょうかねえ。
それこそ野球ファンを減らす原因になってるというのに。
許くんも言ってましたけど、野球はバラエティーなんかじゃありません。そりゃあオフになれば
珍プレー好プレーやら運動会みたいのがあるけど、シーズン中の選手たちは真剣そのものです。
それを局のオモチャにされるなんてたまったもんじゃない。日本シリーズの甲子園戦なんか
解説陣が多くて五月蠅すぎたせいで、集中して試合を見ることなんかできませんでしたよ。
それに比べて、最終戦のテレビ東京系の実況・解説はオーソドックスそのもの。
冒頭は仰々しい煽りもなく、荘厳な作りで過去の試合を振り返っていたし、江夏さん・
若菜さんの解説は中立そのもので、過剰な反応もなかった。これこそ野球中継のらしい姿
じゃないですか。事件が起ころうが災害があろうが取りやめなかったアニメを中止してまで
取り組んだということから、テレビ東京系――中でもTXN九州の力の入れ具合の凄さが見えるでしょう。
懸賞金で視聴率を稼ごうとする日テレ、意味もなくキャンペーンガールを登用するTBS。
野球を知らんタレントや元巨人の大看板を背負った(気になって天狗になっている)解説者を呼ぶ
フジテレビに、野球を知らない実況アナと二流解説で噛み合わない放送をしているテレビ朝日……
これはねえ、力の入れ所が全然違うんじゃないですか? そんなことにお金をかけるよりも、
普通に放送していればいい。TXN九州はそのスタイルで放送して視聴者・球団の信頼を得た結果、
今回の日本シリーズに推薦されたわけです。フジが王シュレットで割を食って放送できなくなった
ことばかりクローズアップされてましたけど、それ以上に堅実な放送を続けてきたTXN九州こそ
表立ってクローズアップしなければいけないんじゃないですかねえ。
現在、日本テレビが主体になって放送している110度CS放送「G+」では、過去の巨人戦を
「ジャイアンツベストセレクション」「ジャイアンツビンテージ」として流れていますけど、
最近の五月蠅いだけの実況に比べると、これが実にすっきりしているんです。
下手な与太話などなく、選手のワンプレイワンプレイをしっかりと伝え、解説していく。
それこそが野球放送のあるべき姿ではないのでしょうか。SKY SPORTS(現・J-SPORTS)や
パ・リーグ戦のGAORA、そしてスポーツESPNといった衛星局はそのスタイルで
放送していることが多いですし、テレビ埼玉なんかは一人実況兼解説で独特の世界を作り出したり、
千葉テレビは倉持明さんという毒舌ながらも実に愛嬌のある解説をする人(この人にはよく
言われてますが)を起用したりしている。こういった局はちゃんと野球を放送することに
力を入れているのに、地上波はスポーツをバラエティにして締まりの無い放送をしている。
これじゃあ人気も落ちるわけですよ。どうすれば視聴率を取れるのかということ以前に
「どういうことを視聴者、ファンが求めているか」というのをわからなければ、見て貰えるはずが
ないじゃないですか。自業自得だっていうのに気づいていない局の責任は、本当に重大ですよ。
なのに、ことスポーツドキュメントとなるといい番組をたまに作るんだから、不思議だねえ。
でもね、こういった選手や裏方さんたちの等身大を撮ってくれるドキュメントというものは、
プレイしている側としては嬉しいし、頑張らなければと思うものなんです。
今でもオレがよく覚えてるドキュメントの中に、3年前のクリスマスイブにテレビ朝日系で
放送された「スポーツ壮絶物語2」があります。これは様々なスポーツ選手の苦難や復活への
道のりをドキュメントとして放送したものなんですけど、その中である投手の2軍戦での試合が
流されました。場所はドームではなく、雁の巣。投球動作を終えて、見えた選手の背番号は15……
福岡ダイエーホークス・藤井将雄くんの復活登板の映像です。藤井くんは皆さんご存じかと
思いますが、99年にホールド王に輝き、翌年10月、生涯現役で彼岸へと旅立ちました。
しかしその4ヶ月前、彼は病に克とうとするかのように復活のマウンドに立ち、元気いっぱいに投げ込み、
見事な姿を見せてくれたのです。この番組では、その復活登板の姿が放送されていました。
オレはねえ……この藤井くんの姿を見て、息を呑みましたよ。藤井くんは最後まであきらめず、
ここまで来たんだってね。画面の中の藤井くんは、オレたちロッテをはじめとした他球団を
ことごとく抑えていったあの時の姿とほとんど変わらなかった。そこに彼の執念と気力を感じました。
そして「藤井将雄のあきらめなかった姿を、是非見て欲しい」という制作者の願いが、映像から力強く
伝わってきました。ウエスタンやイースタンといった試合でこういう映像が残ることは希で、
入手するにも相当苦労したことでしょう(この日の映像ソースは家庭用ビデオカメラでしたし)。
その「絶対復活してやるんだ」「藤井将雄の溌剌とした姿を見せるんだ」という想いの強さは
オレだけでなく、きっと当日の出演者や視聴者の方々、そして、その時見ていたダイエー選手
だけではない、全ての野球選手へと届いていたと思います。
388 :
園川一美のオレがネイサン!3 ◆cj23Vc.0u. :03/12/15 23:56 ID:hfQGLi27
日曜に放送された「ZONE」も、先週に続いて宮地くん・大越くんの姿をしっかり追い、
その結末を見届けさせてくれました。宮地くんはダイエーに合格し、大越くんは現役引退して大学入学、
教職を目指す(元ヤクルトで、ウチにもいた阿井くんと同じ道じゃないの。生徒達に愛される指導者を
目指して頑張れ!)という結末でしたが、その姿を決して飾ることなく、ありのまま放送してくれたという
スタンスに感謝を禁じ得ません。こういった真剣な姿こそプロ野球選手が見て欲しい姿であり、
特に試合で見て欲しい姿なんです。
百聞は一見に如かず。百の伝聞より、一つの映像ほど雄弁に語ってくれるものはありません。
野球というのは一振り一投げ、一試合一シーズンそれぞれがドラマです。視聴率のために飾りつけを
するあまり、それを忘れてしまったんじゃあ本末転倒じゃないですか。やろうと思えば素晴らしいものが
できるんですし、人気低下と叫んでいる暇があるのなら、局やスタッフの人々には真摯にプロ野球放送に
取り組んでほしいものです。
追記:年齢上の関係で許さんを「くん」付けしていることをご了承ください。
リアルタイム園様ワールドキタ━━(゚∀゚)━━!!
格調高いコラム乙華麗です!
やべ、藤井のくだりでマジ泣きそうになった
オフシーズンらしいネタで(・∀・)イイ!
36氏以外にも、こんな面白いコラムを書ける人がいるとは、
やはり、2ちゃんには優れた人材が埋もれてますねぇ。
ただ、
なんで「オレがネイサン」なのか、わからんのですが…(つД`)
いやぁ、今週も楽しませてもらいましたよ、このスレッドには。
いやね、36=許さんの時からもうさんざん言われていたことですが、
ここまで野球好きを唸らせる質の高い文章を無償で書く人がいるんです。
しかも便所の落書きだの何だのってボーボーの白髪頭のあの人に言われた
2ちゃんねるでですよ。
その一方で、商業誌は思わず床に叩きつけようかと思うような文章ばかり。
こりゃあ、本末転倒じゃないですか。
その上、そんな駄文で原稿料を貰っている人(特に連載が500回を
超えたとか最近ずっと言い続けているあの人とかね、誰とはいいませんが)
のことまで考えると、スポーツメディアの未来は暗澹たるものにしか
思えなくなってくるのは必然でしょう。
でもね、オレが繰り返しこんなこと言っても、誰も耳を貸してくれない。
「名無しさん、そんなこと言ったって上の方の耳には届きませんよ」
「名無しさん、商業誌は商業誌なりのしがらみや制約があるんですよ」
って、まるで判を押したように同じ答えが返ってくる。
園川さん乙です。さすが格が違いますね。
まあ若菜さん、ESPNでは与太話全開なんですけどねw
>>391さん、既に豊田さん風ですね。コラム書けそう
大体俺の不安とか不満は何年か後に的中するんですがね、その時じゃ遅いんです。
既にもう、スポーツメディアはファンの皆様にソッポを向かれつつあるじゃないですか。
でも、今ならまだ間に合いますよ。
いや、いきなり許さんや園川さん並のレベルのものを書けって言ってるんじゃないよ。
今、スポーツコラムに何が求めているか、偉いライターの方々は真摯に耳を傾けることから
始めよう、と言いたいんです。
週モリベースボールは言わずもがなですが、他のスポーツ誌、タブロイド誌も、
特定球団の太鼓持ちや部数アップにばかり目を向けず、初心に返って読み手の方を
見ましょうよ。
それが、コラムとしての、人様に見せる文章としての第一歩なんですから。
>>391 チームメイトのミンチーのファーストネームが
ネイサンだからだと思われ。
本家の連載は、日ハムのことを「万年下位のチームなら…」とか言ってるな。
しかし自分の後継がダンカンしか居ないとか、さすがに自分と言う物を解ってらっしゃるw
>>383-388 大作乙です。
でも、
>青学出身の腹黒さん
これ笑点観てる人じゃなきゃ解らないんじゃ(汗
>>391 シュウ・ミンチェ
ネイサン・ミンチー
これかなと。
GAORAはかなり鬱陶しい…パリーグ限定ならそうでもないか
「北の国から」見てるんだけど、宮沢りえが演じてるシュウって、
ひょっとして許って名前の留学生だったりするの?
>>400 コヌマ シュウだかられっきとした日本人だと思われ
>>383-388 36氏に勝るとも劣らない野球愛あふれる文章、今週も読み応えありました。
乙!
ホHSU
404 :
岩本勉のオレは怯まん!第3回 ◆gAN18Vm6g2 :03/12/19 23:09 ID:1+TybaL0
岩本勉のオレは怯まん!第3回
まいど!岩本勉です。
12月も半ばということで、東京に居ても肌寒くなってきましたが、三沢さん(取締役)が入団発表のために向かった、来年からの本拠地札幌では、雪が積もってるとのこと。
新庄君じゃないですが、車なんかはどうなんでしょうねぇ。冬用タイヤやワイパー換えたり、ってそれはもうとっくに終わってるでしょうか。
入来君の問題は、年内いっぱいか、来年にまでかかり、あるいは最悪、白紙になるという様相になってきました。
入来君自身は、オレたちといっしょに札幌で頑張るというコメントを出してましたが、交渉の席では再び、ポスティングの問題が出たとか出なかったとか。
オレたち現場の人間としてもね、実はみなさんと同じ様に、新聞とかテレビで見る限りの情報しか伝わってこないので、なんとも言えんのですよ。
かわいそうなのは、井出のほうですよ。
あまりにもトレードの成立が長引いたり、または白紙撤回になると、巨人に行ってくれ、と言われてからこっち、気持ちや荷物の整理なんかもあったでしょうし、はっきりするまで気が気じゃないと思うのです。
特に、井出の場合はチームメイトとして同じチームでやってきただけに、なおさらですよ。ホントに気が気じゃなくて、スポーツ新聞や毎日のニュースを穴があくほど見てるかもしれないじゃないですか。
メジャーに行くかどうかというのは、本人の問題なんで、オレからどうのこうの言えるものじゃないと思いますが、できれば本人も交渉に同席したほうが好ましいんじゃないかな、とは思います。
それよりもね、問題なのは、不透明に行われた入来君の交渉の経緯や、代理人をなぜ認めないのか、ってことなんです。
そういうこともあって、16日に選手会として、22日の実行委員会でこの問題を取り上げてもらうよう、要望書を提出しました。
オレたち選手の今後の契約などにも大きく関わってくる問題なので、追って経過報告を書こうと思います。
さて、入来君の場合もそうですが、今週はトレード他についてです。
某週刊誌で、以前ファイターズで共に戦ったこともある、金石さんがトレードについて書いていました。
(オレなんかは、むしろ一度外に出るべき、とも書いてありました。確かにそうかもしれないですねぇ。耳が痛いです)
オレも同感ですよ。1つの球団では出番が限られてしまったとしても、他のチームに移ることによって、チャンスを得られる場合も少なくないでしょう。
逆に言えば、オレにとっても明日はわが身、といえるのかもしれないですが。
オレはね、今年は2軍暮らしが長かったんですが、その分ウチのチームや他のチームの、活きのいい若手選手を多く見ることができました。
最多勝を取った大沼君(西武)や東君(湘南)、ウチだと江尻や隼人といったところでしょう。
特に隼人は、去年は活躍していて
「(来年は)オープンカーをどうしましょうか」
なんて、インタビューで言ってたこともありましたよ。他人の心配をしている場合じゃあないのかもしれませんが、2桁は目指してほしいね。
今日(19日)のTBS系の特番、ご覧になったでしょうか。
特に後半の、新庄君のドキュメントは興味深く見させてもらいました。メジャーでの様子やマイナーリーグでの苦労した様子、さらに普段みなさんの目に触れることのほとんどない、正式な契約書も出てきました。
その中で、北海道のファンが、新庄君に来てもらいたい、という署名をしていた映像がありました。
他にも北海道の各地からの、温かいみなさんのメッセージが寄せられてました。
オレはね、ホントに感動しましたよ。
小笠原が言っていたそうですが、「北海道」というのは1つの地域ではなく、212市町村、みんなが1つなんです。
札幌以外の方には、移動距離なんかの問題があって、試合を見に来るのは大変かもしれませんが、オレたちがチケットを手配すれば、せっかくだし見に行こうということになるかもしれないですし、北海道の道民みんなに、オレたちの野球を楽しんでもらいたいですね。
ありゃ…、トレード他、と書いて、若干話題が逸れたでしょうか?申し訳ない。
最後に、締めの言葉に「また来年」と書いているっていうのに、今年既に3回目ですねぇ。
誰かみたいに、どうしても訴えたいという訳じゃあないし、これは外しましょうかね。誰とは言わんけど。
年末年始には、先週も書きましたがいくつか、番組に出させてもらってますので
(余談ですが、紅白で和田アキ子さんが歌うのが『古い日記』になったようですね。そうです、オレの十八番です)
みなさんからのご意見にもあった通り「本業」で結果を残せなかっただけに、歯がゆい気持ちが無いわけではないんですが、まぁ、1つの余興というんでしょうか、大目に見てやってください。
そちらのほうでも、声援よろしくお願いします!では、まいど〜〜!!
岩本 勉
岩本さん乙ッス
何だか本当に岩本本人が豊田口調でコラム書いてるようですね
来年こそ「まいど!」を一軍で…
谷 佳知 の アレがヨメさん!
三ミ ___ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
ミ彡三○||||||||||||||||||||||| | |
ミ彡||||||||||||||||||||||||||||||| | |
||||||||||||||〆|||||||||||||||| /  ̄ ̄ ̄ ̄ /__
Σ ||||||||||| 井 _、, ,,._ ) / /ヽ__//
|||||||||| ,,>=・=、 (=・=l / 捜さないで下さい / / /
( (6;:::. _ ⌒( 、 ,)⌒ ヽ / / / /
;:::.. i' 〈_,,,,,,,, !,,,,,,,,_i 〉 / ____佳知 / / /
|;:::. ! /王王王ヽ j !!! / // / /
____\::::. ニ ,,ノ_ / / / / /
/:::::::::::::::::::::::::::::::::  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /__/__/
>>408 オレはね、このオフに結婚したんですが、やっぱ結婚ってのはいいですよ。
なんだかプロ野球選手の結婚というと、必ず美人アナウンサーという言葉がついて回りますが、
プロ野球選手たるもの、顔で嫁サン選んじゃイカンのですよ。
つい先日、来季の日本でのプレーが決まった半島の選手は、えらく美人な嫁サンもらってます。
本塁打を56本も打ったこともあり、強力なバットを持ってる彼ですが、
確かに「どうせなら綺麗な嫁サンがいいな」って気持ちもよく分かります。痛いほど。
だけどね、やっぱり顔がすべてじゃないんですよ。だから若い選手諸君はオレを見習って欲しい。
オレと同じ道をたどれとは言わんから、幸せな道はいろいろあるんだということを分かってもらいたいねえ。
中野渡の飲み屋いってみたいな
エッ!?中野渡辞めちゃうのか・・・知らんかった。やっぱ投げすぎだよな、異常な当番数だったからな。
もっといいチームに行っていれば・・・。遠藤コーチとの掛け合いは面白かったが。
乙。
田中 聡 (26) 内 一軍出場なし→家事手伝い
無職ですか・・・
>>413 聡の実家は琵琶湖のほとりにあるマリンスポーツの店だったかと。
文字通り実家の手伝いの予感。
スレ違いですがレス。
416 :
代打名無し:03/12/23 19:51 ID:5E1gnYoT
ほHSU
( ’ ⊇’)つ旦
岩本勉のオレは怯まん!第4回
まいど!そして、メリークリスマス!岩本勉です。
年内はおそらく、今週が最後になると思います。
さて、入来君の問題は、24日に3度目の話し合いが行われて、
(オレが言ったように、やっぱり直接入来君本人と話し合ったんですねぇ。三澤さんはそのあたり、見越していたんでしょうか?)
色々な情報を見る限り、入来君の話と、代理人の方の発言のニュアンスが微妙に異なっていたので、オレとしては、入来君本人の口から話を聞くのがベターでは、と思っていたのです。
それで、結局当初の合意どおり、入来君がウチに、井出が巨人にという1対1のトレードで決着しました。
まずは、気を揉んでいた井出も一安心、といったところでしょう。
新聞では、入来君が交渉を拒否した場合、最悪、資格停止選手となり引退に追い込まれる、だとか、井出も最悪、トレードが白紙になったり、入来君の代わりに岡島君といった名前が挙がったりもしていました。
また、みなさんの意見もいろいろ出たので、オレもいろいろ考えたりもしました。
しかし、オレたち現場の人間としては、ついこの前まで仲間であった井出を快く送り出してあげたいのです。
入来君は逆に、来年から北海道で共に戦うことが決まったわけですから、ちょっとゴタゴタしてしまいましたが、仲間として、温かく迎えたいと思います。
ただ、ローズが来年から巨人に行くようなので、井出にとって巨人は険しい山になるかもしれません。
でも、オレたちと一緒に戦ってきた井出だもの。きっと働き場所を見つけて、活躍してくれると信じています。
前回お伝えした、代理人制度に関する問題について、22日の実行委員会で、議題として話し合いがもたれました。
しかし、よく見てみると細かな部分が不明瞭だったり、オレたち選手会と球団側との間で申し合わせがきちんと行われていなかったこともあって、来年の委員会で改めて選手会と球団側とで協議することとし、結論はそれまで持ち越しということになりました。
まぁ、本当のところ、2001年には、協議機関を設置して正式に制度として確立するという段取りではあったんですが、ちょうど運悪く労使関係でゴタゴタが起きたりして、正式な話し合いにはならんかったのです。
選手側も、球団側も、お互いが納得し、グラウンドでのびのびプレーが出来るよう、気持ちのいい制度が出来ればとベストだと思っていますし、そのためならオレは努力を惜しまないつもりです。
もっとも、オレはポスティングがどうのこうの言う前に、1軍のマウンドで、成績というかたちできっちり頑張らなければ。来年はホント、正念場という気概で野球に取り組みたいです。
この代理人問題については、また追って、推移を書いていこうと思ってます。
来年から、ファイティーに変わって
(というか、ファイティーと共に、っていうほうがしっくり来るかもしれんですねぇ。
無くなるわけじゃないんだから)
新しいマスコットとなる熊の名前が、
「ブリスキー・ザ・ベア−(通称:B.B)」に決まったそうです。
なんでもブリスクという単語には、
「元気の良い」「空気が気持ちいい、すがすがしい」といった意味があるそうです。
これから北海道で、活発に動き回っていくというチームには、ふさわしいじゃあないでしょうか。
1万3800通も集まったという募集(ありがたいことです)の際には、ビッグベア、とか、ブラックベアというのがあって、B.Bはその頭文字でもありますねぇ。
背番号は212番で、これは、前回もちらっと書きましたが北海道の市町村数ですね。
ブリスキーはさっそく、名前を披露した後に、例のファイターズ列車を見送りに行ったそうです。
(話が脱線してしまいますが、映像では24日のスポーツ紙の、入来君の最後通告という大きな見出しを見て頭を抱えてましたねぇ。
25日なら、元気良く新聞を手にしていたかもしれんですけど)
余談ついでに、あの列車のカラーリングは、オレ的になかなかかっこいいと思いますね。
車体に入っている「YES!Hokkaido」というロゴもなかなかかっこいいでしょう。でもだからってさすがに、路面電車には塗っても、山手線には塗らんでしょうけど。
札幌といえば、先月出来た練習場で、今日(25日)清水、渡邉、池田君の3選手が1番乗りで練習を開始したとのこと。
池田君、渡邉は地元選手ですが、特に清水は、最初に家族一緒に引越しすることを表明していて、明日26日から札幌に住むことになるそうです。
札幌はこのところ、雪が降ったり天気が荒れているそうですが、清水のコメントを聞く限りあの練習場は、そういった悪天候でも、快適に利用することが出来そうですね。
彼らは向こうで、正月返上で自主トレに取り組むとのことですから、オレも負けていられないね。
さて、最初にも書きましたが、年内の連載は今週で最後になります。
この後も仕事納めや、年末年始も勤めておられる方、あるいは大掃除といろいろ忙しい時期とは思いますが、風邪なんか引かないよう、帰省される際には事故なんかにもお気をつけて。良いお年をお迎えください。
では、締めにはやっぱり…
まいど〜〜〜〜〜〜!!!
岩本 勉
>418-420
乙!
>>420 猫オタだが北海道出身だけにハムの動向が気になってたから一安心だね。
コンサドーレは岡ちゃんが辞めてから斜陽の一途を辿っているけど、ハムは
戦力的にAクラスになっても不思議ではない。
その為の最大の課題は投手陣の整備だけど。毎度も先発枠に入るのは
厳しいだろうなあ。
423 :
代打名無し:03/12/26 00:54 ID:yrRtrEok
ファイターズ列車ってどこで走ってたの??
保HSU
426 :
36:03/12/27 23:19 ID:JxzjJSPy
すみません、PDF化が遅れていますです。
近々年末の合併号を作って遅れを取り戻すので、少々お待ちください。
>>426 義務感みたいなもんは持つ必要ないから、気楽にやってちょーだいな。
428 :
424:03/12/28 00:03 ID:iVS4k9KG
>426
あわわ……急かしたつもりじゃないすよ!
ホント、手が空いたときに、レイアウトも校正もゆっくりやってください。
御友人にもその旨、よろしくお伝えくださいまし。
>>426 気長に待ってますんで、どうかお気になさらないように…
よいお年を
ほHSU
ほっしゅ
432 :
代打名無し:03/12/30 12:36 ID:lSOgERLp
許さんサボっちゃだめですよ
ほ
通訳の陳さんのプロフィール、逸話、顔写真とかない?
ほっ
440 :
435:04/01/02 19:55 ID:w6c5bgfw
441 :
435:04/01/02 19:56 ID:w6c5bgfw
442 :
代打名無し:04/01/03 13:09 ID:JtXNCNl5
補HSU
陳さんがふたり…
ってことは、ちんち(ry
_, ,_ パーン
( ‘д‘)
⊂彡☆))Д´)
>>444
446 :
36:04/01/04 23:26 ID:HfdvNhSA
>>446 正直、チンポ起った。
冗談はさておき、乙。
(・∀・)イイお年玉頂きました。
>>446 キタ━━━(・◇・)━(◇・)━(・)━( )━( ・)━( ・◇)━(・◇・)━━━!!!!
あけおめ!そんで乙!
乙〜
でもって36氏あめころ〜(略しすぎ)
うひゃ〜〜〜〜
大増刊号だ〜〜! やった=!
正直、見出し・小見出しを後から考えることは、
すごく面倒でやっかいですよね?
和田福浦マエチュウ松中ひちょりしく乙!
あらためて読んで、「あ〜〜こんなことあったな〜〜」とか、
去年のシーズンを回顧できで得した気分。
すごく昔のことみたいに思えるのは、漏れの記憶力のせいか(w
今年もよろしく〜>36氏
>>446 キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
乙彼!それとあけおめことよろ〜
許さんは今オフを利用して張と一緒に富士山に登ったらしい
保守
455 :
代打名無し:04/01/07 21:19 ID:vCZc3Vqa
HSU
ほす
久しぶりにこのスレ来たけど岩本勉氏も執筆してるんだ・・・
というか、36氏が充電期に入ったことも知らなかったよ
ほHSU
岩本勉のオレは怯まん!第5回
みなさん、まいど〜〜〜!
そして、新年あけましておめでとうございます。岩本勉です。
今年も引き続き、野球のこと、ファイターズのことを書いていきたいと思いますので、よかったらおつきあいください。
みなさんは、どんな年越しだったでしょうか。おかげさまで、オレは家族と水入らずでした。
しかし、曙とボブサップの戦いは、ホンマにあっという間でしたねぇ。3分でしたか。
オレは清原さんなどのように格闘技には詳しくないんですが、それにしてもあっけなかった。
でもね、肝心の本チャンの試合が始まるまでの前座試合が結構沢山あったのは少し意外でした。
まあ、野球でも9回2死から逆転、なんてこともありますし(余談ですが、それこそ清原さんが、9回2死から、佐々岡さ
んから逆転2ランを打った、なんて試合もありました)いきなり最初にメインの試合を流してしまっても、面白くないでしょう。
適度なバランス、というヤツかもしれませんねえ。
年末年始の番組といえば、4日に放送されたナゴヤドームでの「オールスタースーパーバトル」はご覧になったでしょうか。ウチの森本や紺田といった、若手が活躍しましたねえ。
オレも出場したかったんですが、今年は断念しました。
でもね、言い訳するわけじゃあないですが、世代交代っていうのは、どの世界でも、どのチームでもあることだもの。シーズンでも森本や紺田、木
元と若い選手が活躍し、それがトータルでチーム力のアップにつながれば、これはうれしいことですよ。
さて、新年が明けてまず、井出の巨人への入団発表がありました。
前回も少し触れましたが、巨人はローズ、ペタジーニ、由伸君と外野手(それも左打ちばかりですねぇ)
は強敵ぞろいなだけに、井出が簡単にレギュラーに割って入れるかはわかりませんが、本人は1試合でも多く出場したいと語っていましたし、オレたちと一緒に活躍し、ゴールデングラブも獲得したほどの守備力があるんだもの、きっと活躍してくれることでしょう。
背番号は、38番だそうです。空いている番号が大きなものしか無かったとか、仕方ない面もあるようですが、オレとしてはもう少し若い番号をあげてほしかったですねぇ。さすがに5番は無理でしょうけど。
一方の入来君のほうは、ハワイへ自主トレに行ったということで、正式な契約やユニフォーム姿は、彼が帰国してからになるんでしょう。
騒動が長引いたりして、残念ながら悪いイメージも残ってしまいましたが、少なくとも向こう2年間は一緒に戦う仲間になるわけですし、高い目標を持って取り組んでくれると思います。
ファイターズ・ファンのみなさん,入来君ファンのみなさんはぜひ、暖かい声援を送ってあげてください。
きのう(8日)オレを始め、古田さんや工藤さん、小笠原といったメンバーで、高校生対象のシンポジウムに参加してきました。
工藤さんはさすがですねえ。球児に教える際は懇切丁寧に指導されていましたし、『子供を教えるのが楽しい』と、コメントも素晴らしい。
ランディー・ジョンソンや、去年引退したロジャー・クレメンスのように、長く現役で居てほしいと同時に、将来は指導者にぜひなって、若い選手たちの手本となってほしい。
そう強く思いましたよ。
そして、オレが一番会場で感じたのは、球児たちの姿勢、目の輝きでした。どの話にも真剣に耳を傾け、1つでも多くのことを吸収しようとする姿勢は、まさに熱視線というヤツでしたよ。
やっぱりね、これからも長く日本のプロ野球を隆盛させていくためには、底上げをしていかにゃあならんと思うのですよ。
約70年に及ぶ日本のプロ野球の歴史の中で、過去、たくさんの素晴らしい選手がいたのは確かですが、いつまでも古いことにこだわっていたのでは、いつまでたっても前進が無い。誰とは言わんけど。
現状では、ドラフトなどで乗り越えなければならない壁は少なくないと思います。
ですが、いずれこの壁が取り払われて、今回のような特別な場所を設けなくても、気軽に自由に、
高校生に声をかけたり、かけられるような環境が出来ればいいですね。
話は変わりますが、北海道のほうでは、新年の仕事始めから、球団の事務所も札幌ドームの脇にある建物へ移りました。
去年の仕事納めは鎌ヶ谷と札幌で行ったのですが、文字通り始まりという意味では、
今回のほうが北海道のみなさんにはインパクトが大きいと思います。
今村さん(球団社長)は、その際に『ファンサービス・ファースト』という、スローガンを掲げましたねぇ。
さらに、3月の4日には、オレたち選手の激励会を開くんですが、北海道の全212市町村の首長さんみんなに、招待状を出したそうです。
これはねえ、凄いことだと思いますよ。
ファンサービス、ということでオレたちに出来ることといえば、みなさんにサインを書くとか、多くの選手が行っているように、招待席を設けたり、といったことになってくるでしょう。
また最初のほうで取り上げましたが高校生や、小中学生対象の野球教室なんかも積極的に開くといいでしょうし、開いてほしいね。
その際には、オレも出来る限り協力させてもらいます。
特に北海道の場合は、本州と違って雪に覆われる時期が長いですから、冬場練習できる環境や施設が限られてくるようです。
それならば、札幌ドームや、練習場を開放して行うのもいいと思います。
小笠原や、新人たちも自主トレを始めたというニュースも、聞かれるようになってきました。
オレも彼らに負けていられないね。
まずは、2月1日のキャンプインまでに万全の身体を作って、臨めるよう取り組んでいきたいと思っています。
ではまた次回。まいど〜〜!!
岩本 勉
464 :
代打名無し:04/01/11 08:53 ID:PqjKilqx
hohsuage
毎回乙です。これ読んでると日ハムに期待しちゃうな。
ぜひ地域密着型のチームになってほしい。
ワロタ
あの年頃の女の子って、あれが慰めになる…かな?
男の子ならまだしも・・・ねぇ。
470 :
代打名無し:04/01/13 15:39 ID:T56d7kec
345 :中日ファンは知障 :04/01/11 15:29 ID:92h4ut/f
私は西武ファンで阪神ファンで巨人ファンですが、
中日ファンが知障であることには変わりませんよ??
あ、ついてでに千葉にすんでるからロッテファン
↑↑↑↑
久しぶりにこの名スレを見た。・゚・(ノД`)・゚・。。
何度見てもええのう
>>469 ♪顔面セーフ! 泥だらけで
♪顔面セーフ! すごい迫力
♪顔面セーフ! はわかったけど
♪その前に鼻血を拭けよ
岩本さん反響すくねー
普通のレスのおまけで乙って言われてる感じだし
岩本ガンバレ、蝶ガンバレ。
執筆も野球もガンバレ。
でも俺ロッテファンだからロッテ戦ではガンバルナ。
でもガンバレ。
漏れ猫ファソだから、猫戦でもガンバルナ
でもガンバレ
オレ牛ファソだから、牛戦でもガンバルナ
でもガンバレ
俺は檻ファソということになったから、檻戦でもガンバルナ
でもガンバレ
んじゃ俺は鴎ファンということにしとくから、鴎戦でもガンバルナ
でもガンバレ
・・・どこで頑張るんだよヽ(`Д´)ノ
ごめん。オチで噛んだ・・・
鷹ファンって言いたかったの。。。
じゃ公戦でガンバレ
湘南戦で・・・
いや待って公ファンの方々落ち着いてください
そいでは漏れは鷹ファンかもしれないから、猫戦でガンバレ
試合はともかく、すぽるととかグランドの外でカンバレ
漏れは公ファソだが・・・契約ごねずにガンガレ
俺は虎ファンだが…結婚ガンガレ
俺はメッツファンだが、コンサドーレ戦でガンガレ
俺はカープファンだが、お立ち台ガンガレ
アイン、ツヴァイ、ドライ、まいど〜!
ドライかよ
岩本勉のオレは怯まん!第6回
まいど!岩本勉です。
奇しくも、先週の記事からまもなく、10日にオレ・井出・中村豊と、3人で行っている自主トレの様子をみなさんに見てもらいました。
そういえば、去年までは皆同じチームメイトだったのが、今年は3人とも別のチームでプレーすることになるんですねぇ。ちょっと感慨深いものを覚えましたよ。
オレは文字通り「復活」しなければならないと、強く思っています。それだけにこの自主トレは、自分で言うのも変ですが、これまで以上に懸命に取り組んでいます。
去年、おととしと、満足な結果を残せていないですから、みなさんの中にもこいつはもうだめだ、終わったと思われている人もいるでしょう。ですが敢えて言わせてもらいます。
まだまだ、腐るつもりは毛頭ありません。
以前、金石さんのことを書きましたが、金石さんのように最後まで、燃え尽きて野球を辞められたら。これほど満足なものはないと思いますし、今のままではまだまだ、やり残したことが多い。
チームは札幌に移りますし、プレーオフというチャンスもあります。
優勝のその瞬間にベンチにいられるように、精一杯、これが岩本だというものを出せるよう取り組んでいきます。
自主トレと同じ日に、近くにある春日居小学校で行われた鏡開きに参加させてもらいました。
まぁ、その際に子供たちと一緒に遊んだドッジボールではあんなこともあったんですが…。悪いことしちゃいましたねぇ。
あのときも言いましたが、きっとオフシーズンの珍プレー好プレーあたりで映像が出ると思います。ですが、かわいそうなことをしてしまいました。
紙面をお借りして、再度ごめんなさいといわせてください。
最初にリクエストがあったので、少々古くなってしまいますが年越しライブについても書きましょう。
CHAGE&ASKAの2人は、ホントに力強い演奏をするんですねぇ。
オレはねぇ、まさに感動しましたよ。
それも、デビュー以来ずっと、アジアツアーを行うなど、パワフルな活動をしているじゃあないですか。
そう考えているとね、やはり去年のオレは何だったのか、来年(今年)こそはどうにかしないと、という念に駆られました。
また、一緒にライブに参加した札幌のファンも、元気があってかなり盛り上がりましたよ。
確かマイナス何度だったかまで気温が下がっていたんですが、そんな寒さなどものともしないんですねぇ。
寒さを感じさせない札幌ドームの空調もすごいですが、この人々の元気のよさがあれば、きっと来年は大丈夫だと、安心しましたよ。
冒頭の自主トレの翌日、新聞なんかにも出ていましたが、今年から、オレが登場する際のテーマ曲を「YAH YAH YAH」にすることにしました。
確か、巨人の江藤さんが使ってましたねぇ。
使う場面は、マウンドに上がる際の他に、好投したイニングの終わりにも流してもらう予定です。
曲自体がまさにパワフルだもの。きっとみなさんも盛り上がれると思います。
今年は札幌ドームで、或いは東京ドームでこの曲がたくさん流れるよう、がんばりたいと思います。
さて、オレは12日、成人の日に、北海道の東区にある大型屋内施設の「つどーむ」で行われた、東区の成人式に、この東区に実家があるという池田君と一緒に出席してきました。
実はオレは、二十歳の時はファイターズに入団して2年目で、1日でも早く1軍で投げるのを目標に、当時は練習に励んでいたために成人式に出たことがなく、生まれて初めて参加することになったのです。
オレは驚きましたねぇ。
何故かっていうと、今年もいくつかの成人式会場で残念な話があったじゃないですか。もしかしたら最悪…と思っていましたが、そんな心配は杞憂な上に、みんな真剣な表情で話を聞いていましたよ。
式典の後、即席のような感じでサイン会もありましたが、晴れ着の女の子があまり来てくれなくて寂しかったですねぇ(笑)。
それはともかく、普段は若い人たちと接する機会も少ないですし、オレにとっても、彼らにとっても貴重な経験になりました。
この連載では何度か触れていますが、こういった北海道の人々と、じかにふれあえるような機会を、できるだけ多く持ち、北海道のみなさんに野球に、ファイターズに親しんでもらいたいですね。
みなさんからのメッセージを読みましたが、オレはどこでがんばれば…、
と、冗談はともかく、どのチームに対しても、或いは紅白戦なんかでも、全力でがんばるつもりです。
まずは2月のキャンプインに、最高の状態に持っていけるよう、取り組んでいきます。
ではまた次回。まいど〜〜〜〜!!
岩本 勉
495 :
463:04/01/17 16:03 ID:mRkyX9Xj
>>491-493 乙です。私のせいでよけいな手間をかけさせてしまいました。
気を使っていただいて申し訳ない。
しかし、岩本選手はねたが絶えませんな。
捕 許
捕
今年はセはハマ、パは日ハムを応援します。
>>498 しなっちですかw
(なんかいい電子の4巻の最後のほうに同じようなことが描いてあった)
500 :
代打名無し:04/01/22 00:00 ID:dsDISLIS
まいど〜
501 :
36:04/01/22 03:11 ID:tJ9v1Cw2
502 :
36:04/01/22 03:12 ID:tJ9v1Cw2
あげましたです。
許さんキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
許さん乙です
さすが、本物以上のできばえ
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!
_| ̄|○ タフィ・・・・・
許さん乙!
>505
コラエロ……
岩本勉のオレは怯まん!第7回
まいど!岩本勉です。
今週一番の話題は、なんといっても佐々木さんの日本復帰宣言でした。
お昼の人気番組に登場したり、ちょっとした話題になってますねぇ。
オレはパリーグですから、オープン戦、シリーズ以外で直接対戦することは無いですが、新庄君と同様、大歓迎ですよ。
横浜時代は、同じ東京ドームで、巨人を相手に三振を取る場面が印象的だったものでした。
その巨人は、河原君の再生を第一に掲げているようなので、おそらく横浜に復帰ということになるんでしょう。
セリーグを、日本のプロ野球を盛り上げる意味でも、佐々木さんががんばってくれることは、大きな力になると思います。
来る者があれば、去る者があるわけで、先日巨人への移籍が決まった井出が、鎌ヶ谷に来て荷物を整理し、ナインにあいさつをして旅立っていきました。
この連載で何度か取り上げてきましたが、オレ達と一緒に汗を流し、活躍したことを胸に、ぜひ巨人に行っても頑張ってほしい、いえ、きっと頑張ってくれると思います。
北海道のほうでは、入来君が札幌の事務所で、入団会見を行いました。
契約うんぬんは置いて、その際に、コミュニケーションを積極的に図りたいということを言っていましたねぇ。
新聞に書いてありましたが、年賀状にはわざわざ手書きで「ご迷惑をおかけしました」というふうに書いていたそうです。
オレも、この場で何度も訴えていますが、野球ファンや野球少年たちとの交流をもっと増やすべきだと思っていますし、入来君のようにどんどん、やりたいというのは、オレも大歓迎ですよ。
ドームにどうしても来られない方もたくさん居るでしょうし、そうした施設への慰問なんかも、どんどんやっていきたいですね。
なんでも「日本ハムファイターズ応援作戦会議」さんで、月ごとの優秀選手を表彰するという、月間賞を作ることを検討しているらしいですねぇ。
去年までは、ご存知のように「東京ドームMVP賞」というのがあって、東京ドームで活躍した選手に対して表彰するというものでした。
東京ドームでは最後にこの賞に選ばれた小笠原が、ぜひ札幌でも続けてほしいと願っていましたし、こりゃあ嬉しい話ですよ。
おまけに、副賞として毛ガニやウニなどの、北海道の特産物が予定されているそうじゃあないですか。
それはともかく、この月間賞の選出方法には、ファンのみなさんからの、葉書やネットでの投票が予定されているそうです。
従来、この手の賞というのは、協賛スポンサーさんや記者投票によって選ばれるのが多かったのですが、ファン投票というのはね、
ファンのみなさんがたた漠然と、試合を見るのではなく、たとえば勝利に貢献したり、活躍した選手は誰だったか、ということにまで注意して見るようになるんじゃあないか
と、オレは思います。なにより、オレたちにとっても大きな励みになりますからねぇ。
今週のメインは、かねてから書こうと思っていた、五輪野球についての話です。
みなさんはもちろん、昨年11月に札幌ドームで行われた、五輪野球のアジア最終予選をご覧になったと思います。
オレもテレビの前で、小笠原や松坂君、上原君の活躍に声援を送っていましたよ。
あの興奮・感動は、今にして見ても凄かった。オレも札幌ドームのベンチに居たかったですが、昨年の成績では絶対に無理でしょう。
そんな予選でしたが、結果は3試合全勝という快挙で、日本はトップで五輪出場枠を獲得しました。
長嶋監督や宮本君以下のメンバーは、有言実行してしまったんですから、こりゃあ凄いことですよ。
問題になっていたのは、出場権を得たはいいが、今年のアテネ五輪に出場する選手をどうするのか、ということで、
長嶋監督は、オーナー会議で取り決められていた「2人枠」の撤廃を訴えていましたが、各監督などでさまざまな意見が出て、先日のスタッフ会議の際に、結局は2人枠を遵守して、万が一の場合は、ということで一応の決着を見ました。
ただね、今回は、どのチームから何人派遣するのかという、その枠についての話だけが一人歩きしたように思えてならないのです。
全員プロ選手になる、ならないというメンバー構成についての是非や、日本のプロ野球日程中に選手を派遣するといった件については、何も触れられなかった。
確かに、現場の監督さんにしてみれば、大事な時期に主力選手が抜かれるわけですから、黙っておれないでしょう。それはわかります。
オレは、元々五輪の野球というのは、アマチュアの最高峰だと思っていましたから、オールプロチームには多少違和感が無いといえば嘘になります。
ですが、サッカーのように「ジャパン」を盛り上げるという意味では、1つの方法ではないかとも思うんです。
プロの選手を派遣するのであれば、一昨年のW杯時のように日程を調整し、どのチームからも公平にメンバーを選んだ上で臨むべきだと思います。
日程の調整が出来れば、もうちょっと違う結論になったようにも、思えるんですけどねぇ。
オレも、立派な結果を残せば、もしかしたらチャンスが残されているかもしれません。それ相応の努力が必要でしょうが。
さて、名護でのキャンプインまで約1週間ほどとなりました。冒頭で取り上げた入来君や新庄君の加入などもあって、今年はファンのみなさんが多く訪れてくださるのではないかと思います。
もしかしたら、遠路はるばる北海道のファンのみなさんも、来てくださるかもしれません。
テレビや新聞で取り上げられる機会も多くなると思いますので、恥ずかしいところの無いよう、取り組みたいと思っています。
では、また次回です。まいど〜!!
岩本 勉
岩チャソキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ 乙!!!!!
> オレはパリーグですから、オープン戦、シリーズ以外で直接対戦することは無いですが
オールスターもあるべさ
出られるようにガンガレ
ガンちゃん乙!
>オレはパリーグですから、オープン戦、シリーズ以外で直接対戦することは無いですが
自分の脳裏に「イースタン」という文字が投影されてもた。
吊ってきます...
ほしゅ
保守
西武の許銘傑投手(27)が8月に行われるアテネ五輪台湾代表の辞退を検討していることが27日、分かった。台湾人主力投手の代表辞退は日本一奪回をもくろむ西武、悲願の金メダルを狙う長嶋ジャパンにとっては、“朗報”となる。
ガンちゃんスレ汚しになるからイラネ
やるなら保守代わりでいいから1行でやって
がんちゃんを楽しみにしてるやついるから
俺は楽しみにしてる。
ただ、もうちょっと改行を入れて欲しいとは思う。
全角30-40文字ぐらいで改行するのがちょうど見やすいかと。
ガンちゃんのセリーグ関係ネタは矢田なぁ
がんちゃん全然豊田っぽくないしパロッてるように見えない。
ただの長文。
>>522 文句言うなら自分で書こう。
正直、あれだけの長文を毎週時事ネタで書くのは
有り得ないぐらい大変。
>>523 そういうのは詭弁だよ。
この酒はいまいち → じゃあ自分で仕込め
この車使い勝手悪い → じゃあ自分で作れ
この漫才師はつまらない → じゃあお前がネタ考えろ
自分でやらなきゃ批判も出来ないのいうのは全くもって変な話。
>>524 酒も車も金を払ってるから文句を言う資格がある。
テレビの漫才師もそのギャラは視聴者のスポンサーに払った金から出てるんだから
文句を言う資格がある。
しかるに、ここで文句を言ってる人間は何一つ職人に金を払ってない。
無償で読んでるものに文句を言うなら、はなから見なければいい話。
人のレスがつまらないと思うなら、ごちゃごちゃ言わずに
自分が面白いネタを投下したほうがいくらか建設的だと思うがどうだろう?
このスレにはあの書き込みを好意的に捉えてる人間が居るということ。
そういう人の存在さえ否定したいなら、それこそスレを読まなきゃいいと思うんだけどなあ。
>>524 求めれば必ず与えられると思ってるんだね。
甘ちゃんな人生だね。
>>525 それも詭弁だね。
仮に自分が製作側に立つ人間だとして、批判意見は全く受け付けないなどという人がいるだろうか。
モノは他人に批判・批評されるから改良できるわけで、無ければ自分が気付かない限り同じ出来。
ただ書いただけで満足してる人なら、マンセー意見だけの方がいいだろね。
あと経済的に負担していれば批判していいというなら
2chもスポンサーや●で成り立っているわけだから、ここも当てはまると思うが。
その例は酒と車は直接だから当てはまるとしても、テレビはこじつけだね。
>>528 詭弁の意味をわかって使ってるか?
たしかに批判意見は将来に繋がるものだが、
手間をかけずに安全な立場に立って批判するのは
若干卑怯な立場じゃないか?
あんたが言ってる事は理屈としてはわかるが、
だったら批評をしつつネタを出すという立場が一番建設的だと思う。
対案を出さずに不満を言うだけなら、それこそ小学生でも出来るぞ。
>>529 何をわけのわからんことを。
スポンサーや●の収入は運営資金や鯖の資金に使われているのであって、
職人に支払われているものではない。
職人と読者の間にはいっさいの利害関係は存在しないぞ。
テレビの場合は視聴者が買った商品の利益がテレビ局に宣伝費として
支払われ、その制作費の中からギャラが出るわけだろ。
視聴者→スポンサー↓
↑漫才師←テレビ局 という循環構図と2chはまるで違うわけだが。
>>531 2chが無ければ、職人もネタを披露する場が無いと言うこと。
漫才師だって金だけが目的ではなく、自分の作品を披露する場をテレビに求めている。
ギャラ0でもテレビに出たいという人間はいくらでもといる。
それは金を得るということだけを前提にした話だ。
>>531>>532 がんちゃんよりお前らのふたりのほうがつまらんことは間違いないから。
もう書くなよ。
ウザいとか面白くないとかいってる奴等は
そういう発言が新たなネタの誕生を阻む原因になるってことにいいかげん気づけよ。
批判を書くのは有りだろう。
ただ、批判をするにはそれ相応の対案が無ければ誰も納得するはずが無い。
その点で
>>522の批判の仕方は配慮がなく、無粋。
無粋な批判は荒しと同じでスレに何の利益ももたらさない。
建設的→批判
非建設的→ケチを付ける
せめて「ここをこう直したら?」ぐらい言えば批判としても良いんだろうけど、
>>522だとただの おすぎ
このスレでは批判を一切認めません
北朝鮮よろしくマンセー・乙と言い続けましょう
>>537 まあ、それでもいいんじゃないの?
ここは、かの国と違って移動は自由なんだしw
いやなら来なければ良いだけの話
w
520や522は批評として成り立つが516は単なる中傷。
ただ、連載タイトルからすると豊田さんに似る必要はないような。
それと、内容が平凡で、パロディでやる意義が感じられないし、
主体がガンちゃんである必要性も感じられないように思う。
が、職人さんにはこれにめげずに頑張って欲しい。
キャンプやシーズンが始まるとおのずとネタも増えていくと思うし。
というわけで乙です。
こういうネタスレの傾向って、どの板でもどのスレでも同じなんだな。
最初は「おっ」と思って盛り上がる、中盤で職人応援ムード一色になる。
2代目スレが立つ頃になると煽りに対する耐性が弱まって、
ある時ふと紛れ込んだ反対意見に対して過剰に反応する。
その結果、スレが微妙に荒れてくる。
紛糾したあとのスレは、職人が消えてやがて住人もいなくなって静かにdat逝きか、
熱心な信者が満載の異様な雰囲気のまま存続するか、どっちか。
それはさておき。
とりあえず俺は、飽きたら見に来なければいいだけだと思うんだけどな。
新しいネタに文句を言うのは、(その人にとって)一番面白かった頃のことが忘れられず、
もう一度あの頃の雰囲気に戻って欲しいっていう思いの裏返しなのかも知れないけど、
決まった形をもつネタって、普通はどうしたってマンネリ気味になるもんでしょ。
過剰に職人さんを擁護するのも考え物だけど、とりあえず批判するくらいなら
ちゃんとした意味でスレを盛り上げられるような斬新なネタを提供した方が数倍マシだな。
がんちゃんがつまんないからいけないんだよ
つまんないの延々とやられてもね
許さんなら誰も文句言わない出来だったのに
まぁつまんないとか面白くないとかはっきり言わなくても、
乙とかキターっていうレスの数がその出来のバロメータみたいなもんだよね。
がんちゃんは反響薄いのによくやってるよ。
普通ならある程度自覚してとっくに辞めてるもん。
岩本スキーな俺としてがんちゃんの中の人の存在は貴重。
無理のない程度に継続して欲しい。
それより気になるのは、ここで岩ちゃん叩きしてるやつらは一体何を求めてるの?
36氏の復帰?で、それ以外ネタの排除?
てかここは本来36氏専用スレだったの?
36氏がもし見てたらこの流れに対する見解を直接聞いてみたいものだ。
まぁどういう回答が来るかは判りきったことだけどね。
ふと思い出したのが以前36氏に向かって
「ハヨ書けやタコ」の類のカキコがあったが、それと同じ人物ではないよね?
それ36氏の休養の一因になっていなければいいのだけどね。
PC画面の向こう側にいるヤツのことを考えられないやつは
まともなネタを求める資格は無いと思う。もっと軽妙なネタスレへGO!
ネタスレは大概こういうのでもめるな
取り合えず俺が思うのは内容や行為に問題ある訳でもない相手にイラネとか書き込むな
なんて言う資格なんて誰にも無いってこと
書き込んでて知らない奴なんていないだろうがここは日本でも相当大規模な掲示板
多くの人が見ている中で自分と同じ意見の人しかいないなんて有り得ない状態なのに
自分の納得出来ないような内容だから相手をどうこうしようってのはただの我侭でしかない
オレハガンチャンニカキツヅケテホシイヨ…
ソシテ、ミンナキラクニカキコンデホシイヨ…
パリーグ好きな俺は許さんもガンちゃんも好きだぞ
>>548 その「我侭」って奴がないと掲示板は成り立たないけどね。
諸悪の根源がんちゃん
ここはひとつ、静かにdat落ちさせることも考えてもいいかもしれない。
36氏なり岩本氏なり、需要があればまた新しくスレが建つだろう。
自分としては、岩本のコラムは36氏ほどではないが、割と面白いと思う。
そんなに目くじらを立てて叩くほどの内容でもないと思うが。
>>555 場があるから書くって人もいるだろ。
許さんのだって、そもそも初代スレが立たなかったら書かれてないだろうし。
俺はがんちゃん読みたい。だからやめないでほしい。
あと、他の人の作品も読みたい。
岩本次回に期待しつつ新規職人待ちってことで
マターリいきましょう
>hsu2.lzhの中の人
許銘傑的我豊田ってたぶん許銘傑的我是豊田
のほうが正解なんじゃないかと思う。間違ってたらすまん
>>558 それを言い出したら我是許銘傑的豊田。にナラネカ?
まぁ日本語の感覚が生かせなくなるが。。。
560 :
代打名無し:
ほHSU