【妄想？】プロ野球選手の日記　２冊目【本音？】

【7:12】落合の「起きろ」というテレパシーで起床。
【7:15】顔を洗って鏡を見る。連日の登板疲れでげっそりしている。いっそ顔にアンコでもつめようか。
【13:00】ナゴヤドーム到着。駐車場に犬と馬がつながれている。
　　　　 馬のほうが「助けてー」と叫んでいる。俺にどうしろっていうんだよ。
【13:10】よく見たら荒木だったので救出。
　　　　 井端につながれたまま忘れさられたらしい。うだつの上がらない奴だ。
【14:30】正面から昌と野口が話しながらやってくる。
週に一度しか登板しないせいか二人ともまるまると血色のいい顔してやがる。
　　　　 「よう岩瀬、元気か？」わざと言ってるだろ、勝ち星消すぞこら。
【14:40】落合がげっそりしている。
　　　　 いつもはアンパンマンみたいな顔が今日は心なしかしぼんで見える。
　　　　 チーム一の登板数をこなしている奴だ、無理もない。
　　　　 「ＦＡでどこ行こうか考えてたら結局眠れなくてさ」どこへでも行きやがれ。
　　　　 「夜中にずっとテレパシーで話しかけてたのにお前答えてくれないんだもん。」
　　　　 うるさい、俺は超能力者じゃない、ただの野球選手なんだよ。
【15:35】1001登場。今日は阪神戦か。
　　　　 「おう岩瀬、どうだ調子は。たまには打たせてくれよ」さりげなく肩を抱いてくる。
　　　　 肩への攻撃を警戒してさりげなくそれをかわす。
　　　　 「監督こそ、体調大丈夫ですか？」本当はどうでもいいが、
　　　　 俺が引退してNHKの解説に推薦してもらうまでくたばってもらっちゃ困る。
【15:40】クルーズがいた。「ハ〜イ、イワセ！」相変わらず元気な奴だ。
　　　　 「ゲンキデスカ？」お前と違って毎日のように試合に出てるんだ、元気なわけないだろ。
　　　　 「今日ハ俺ガ打ッテ、大量点差デ勝ツカラ、イワセハユックリ休ンデテクレ」
　　　　 そういうことは俺よりバッティングが上手くなってから言え。
【17:30】ＴＶの取材で加藤晴彦がやって来た。どうせこいつの目当ては立浪かチアドラだ。
　　　　 「今日僕すぽるとの日なんですけど、
　　　　　まだ一回も負けがないんで今日も大丈夫だと思います。頑張ってください。」
　　　　 誰のおかげで勝ってると思ってるんだ？

【18:00】試合開始
【19:04】味方のチャンスだが、点が入る気がしない。たまには登板しないで帰りたい。
【19:08】二死満塁でまた凡退、この展開には飽き飽きしている。
【19:09】山Ｑがイライラしている。
【19:10】1001もイライラしている。
【20:20】先発の昌がランナーを背負って降板。さようなら先発完投試合、こんにちは中継ぎ酷使試合。
【20:48】「岩瀬、準備はいいか？」「はい、いつでも行けます」
　　　　 先発が完投出来ないことも、打線がこれ以上点を取れないことも十分わかっていた。
【20:52】簡単に打ち取ってピンチ脱出。今日は昌の勝ちを消さないでおいてやる。
【20:54】「助かったよ。今日の勝因は岩瀬だな」当然だ。たまには完投しやがれ。
【21:27】ヒーローインタビュー。
　　　　「今日のヒーローは山本昌投手です。」
　　　　「谷繁に引っ張ってもらって何とか勝てました」
　　　　 さっきと言ってることが違う。
　　　　「あと一息で完投というところでしたが」
　　　　「まあ、うちは後ろがしっかりしているんで、最初からとばしていったら、ばてました。」

　　　　 いやがらせか？　殺すか？