チュウニチドラゴンズ ノ ギャラードデース、キョウモジサクジエンデシタ!!
(以下通訳による訳)
わがドラゴンズはまだ18試合を消化したにすぎませんが、
オレは早くも1勝6セーブという好成績を上げさせてもらってます。
ストッパーというのは、試合をそこまで持っていった野手や投手たちのおかげで登板できるわけですから、
オレの成績なんかひとえにチームのみんなのおかげです。そこは感謝してますよ。
でもね、オレの成績を見て、もう抑えとしては峠を過ぎたとか言う連中がいる。
オレに言わせれば、逆に抑えとはこうでなくちゃいかんのですよ。
確かにね、オレの防御率っていうのは悪いかもしれない。
でも、負けていないでしょ?
そもそも、九回の攻防っていうのは刺激的でなくちゃいかん。
でも、打たれすぎて負けるっていうのも、当然チームのみんなに申し訳ない。
だから、程よくランナーを出して、時には負けない程度に点を取らせて、試合を盛り上げる義務がある。
そういうジレンマをうまく処理し、昇華してこそ、初めて立派な抑えと言えるわけです。
その点、今日登板したチームメイトの絶叫系気合系縦スラ系リリーフ投手なんかはあれ、
とても抑えとは言えませんね。かわいそうだから誰とは誰とは言いませんが。
ホームランとかヒットなんてね、いくらでも打たせてやればいいんです。
ただし、チームの勝ちは消しちゃいかん。
今日の試合で言えば、岩瀬の好投、立浪のタイムリーなんかが無駄になってしまうわけです。
こんなことをしているようじゃね、九回の攻防を盛り上げるどころか、試合がぐちゃぐちゃになってしまう。
毎回毎回こんな締まらない試合を見せられちゃ、ファンは興味を失ってしまいますよ。
今は日本以外の野球も見られる時代なのに、自分から魅力を減らすようなことをしているんじゃ、
いくら寛容なファンといえど、いずれはソッポをむいてしまいますよ。
最近数試合では、オレはジェノサイダーとか言われてます。
圧倒的な力で相手打者を抑えつけ、スキのない投球をしているからです。
確かにね、こういう抑え方はオレの本意ではないんですよ。
チームメイトの某リリーフ投手が余りにいい投球するもんだから、少しのあせりがあったんでしょうねぇ。
でも、今日の試合ではっきりしました。
オレと彼でははっきり言って抑え投手としての格が違う。
ストッパーなんてね、球威とかコントロールなんてどうでもいいんです。
ようは、ピンチを抑えられるかどうかです。
その大前提がなければ、いくら言いボールを彫っていても意味がないわけですよ。
その点、オレは完全無欠のストッパーです。
だって、失敗なんてほとんどないですもん。
これからは、そういう誇りをもって、よりファンが興奮してもらえるような投球がしたいですね。
そのために、今から台本を執筆中です。
でかい自作自演、ぶちかましますよ。楽しみにしていてください。