サッカーで「ヘディング」は子供に危険!
米医学研究所が報告
【ワシントン30日共同】
米医療行政に影響力がある米医学研究所はサッカーのヘディングが脳に与える影響などサッカーの危険性について初の報告書をまとめ、4月30日発表した。
報告書は「長期的な研究が必要」としながらも「10歳以下の子供はヘディングすべきでない」との「米青少年サッカー協会」の意見や
「高校のサッカー選手に脳振とうの高い確率がみられるなど、懸念を呼ぶ発見もある」との指摘を盛り込み、危険性を軽視しないよう強調している。
また「ヘルメット使用を支持、あるいは否定する明確な研究結果はない」としているが、将来は防具を着用するスポーツになりかねないとも示唆している。
報告書は「多くの研究がヘディングは脳損傷の原因ではないと示唆」としながらも「データがなく結論はない」「ボールはかなりの力の打撃を頭に与え、
ヘディングが損傷を助長するのではとの多くの論議がある」と危険性を併記。
「サッカー選手は視覚、言語的記憶や心理的柔軟性のテストで水泳や陸上選手に比べ、かなり低い得点」との研究結果もあった。
また、選手同士の衝突などで脳振とうを起こした際、脳に損傷があるかどうか分からないため「プレーに復帰できるかどうか、
明確な根拠に基づく指針が必要」とし、過去の死亡例も挙げ選手や監督・コーチら関係者に注意を呼び掛けている。
http://www.zakzak.co.jp/top/t-2002_05/3t2002050117.html