( ´昌`) ( ・w・) ъ( ゚ー´ ) 応援スレ8

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321妄想ドラ小説1/3 青年の望み
2006年10月
中村は引退し一年ほどの休養ののち横浜の二軍バッテリーコーチに就任することになった。
11月
とりあえず残った休養期間を悠々自適にすごいしていた中村に悲報が飛び込んできたのはある、晴れた朝だった・・・
「引退試合は三月の十日ナゴドでか・・・この日は・・・」
すまんなぁ・・・昌さん、おれはこのひ・・・
中村はこの日福岡横浜のオープン戦があった・・・
「行きたかったのに・・・・いけないかぁ・・・」

それから一週間後の夜
中村の元に一人の青年が現れた・・・・
三月十日
ナゴヤドーム
昌さんがくつろいでいると今中が部屋に来た。
「昌さんおつかれ、二三年の現役生活か・・・ほんま信じられへんなぁ」
「ああ、最終的に203勝185敗か、自分でもよくやったもんだ・・・」
「ところで今日は誰がキャッチャーなんや?中村さんやないやろなぁ・・・?」
「ははは、まさか、あいつは今日は福岡でダイエー戦だ、むりむり・・・・」
昌さんは今中に背を向けながら、
「なあ、今中、何投げよう?やっぱりスクリューかな」
「そやなぁ、しかも外角いっぱいにってどうやろ」
と、今中が笑いながら言っていると高橋聡がはいってきた。
「昌さん本当にお疲れ様です、今日の先発は私です。昌さんの後に投げさせてもらいますね」
「お、高橋、おまえも怪我を治しながらよくここまでこれたなぁ、ところで今日の先発捕手って誰だ?」
高橋聡はちょっと考えながら、
「うーん、知ってますけど・・・秘密です。」
と、高橋は笑いながら足早に部屋を出て行った・・・
323妄想ドラ小説3/3 いつものように:03/04/19 22:37 ID:DpqEmvQL
そして昌さんがマウンドにたった。
「最後のマウンドか・・・」
ファーストは立浪、セカンドは森岡、サードは中澤、ショートは井端・・・
そしてキャッチャーは・・・空欄・・・?
キャッチャーはもうマスクをかぶっているので一目では誰かわからない・・・
んっ?
ユニホームが古い?
六年ぐらい前のユニホーム?・・・背番号は・・・39!?
「バカな・・・たけしがなぜここに・・・」
確かに背番号の上にはNAKAMURAとかかれている、
「何故ここに・・・」
中村の名前を呼ぼうとした瞬間ドーム中から拍手が起こった。
そして場内アナウンス・・・
「ただいまより山本昌広投手の引退セレモニーを・・・」
キャッチャーは外角に構えた、要求球種は・・・スクリュー、
いつも通りだった、いつもの昌の球がキャッチャーのミットに収まった・・・
324妄想ドラ小説 エンディング:03/04/19 22:38 ID:DpqEmvQL
昌は花束を受け取るとすぐにキャッチャーの元に向かった。
「たけしっ!!」
昌はその名を叫んだ・・・
キャッチャーはクスッと笑いながら・・・マスクをはずした。
「昌さん」
マスクの中から現れた顔は、前田章だった。
「ふふふ、昌さん、みんなで決めたんです、やっぱり昌さんの最後の球はこのミットで受けないとだめですね。」
前田は中村のミットとユニホームをみせながら、言った。
「それはどうしたんだ・・・」
「かりてきました。」
「なっ」
驚きながらも昌はまんざらでもないような顔をしていた
「それに昌さん・・・僕は今年から、やっと背番号39ですよ」
前田も五年越しの夢だった背番号39を今年から付けることになった。
「じゃぁぼくは急いで着替えてこないいけないんでスピーチがんばってくださいね」
充実と満足感と中村のミットを握った昌さんはスピーチ台に向っていった。