【名古屋タイムス】9/25一面。
「ペタ 中日主砲だ」「西川球団社長が獲得宣言」
「5〜7億円 準備OK」「ペタ提示のを年俸用意」
ペタジーニの中日入り濃厚−。
ドラゴンズは来季の新大砲にヤクルトのロベルト・ペタジーニ内野手(三一)
の獲得を一番手に挙げていることが二十四日、明らかになった。
西川球団社長は「すぐに動けるように準備は整っている」と話、既に水面下
での交渉は進んでいることを示唆した。
ただ、ペタ獲りには阪神も名乗りを上げているため、中日はペタが提示する
年俸を用意して獲得交渉にあたる。
来季の中日の「4番」が決まりそうだ。ヤクルトの主砲として活躍したペタジーニが
今季退団が確実になったため新外国人探しをしていた中日に獲得のチャンスが巡ってきた。
ペタジーニが退団に追こまれるいきさつは高額な年俸問題。
昨年、ヤクルトの優勝に大きく貢献。さらに打点、本塁打の2冠とセ・リーグMVPも獲得
したペタジーニに限度いっぱいの年俸を支払った。今季チームは連続優勝を逃がしたものの、
ペタジーニの活躍は巨人松井に匹敵する成績を残した。そのため、今オフの契約更改は更に
高額な年俸を要求する可能性がでてきた。
「これ以上の条件を提示されても無理」(球団関係者)との判断が球団内部にありペタジーニ
を退団へ追いやることとなった。
"ペタ問題に前向きに取り組んだのが中日。優勝した巨人とチーム状態を比較してみると、
打線の差がはっきり。大砲不在が優勝を逃がしたといっても過言ではない。中日球団は8月末、
石井渉外担当ら2人を渡米させマイナーリーグなどを視察した。
しかし候補者リストを絞り込むことができず、結論は持ち越しになっているのが現状。
西川社長は「既に準備はできている。資金面も問題ない。」とペタ獲りに必要な高額年俸も
障害にならないことを示唆。
グランド外でもライバル阪神に横取りされないことことに自信をみせた。
「”再就職先”とケンカせず?昨夜の死球」
一方、ペタジーニ自身は今季限りの退団を既に承知。
「来年はどこのユニホームを着ているか判らない。神だけが知ってる」と親しい関係者に話し、
今季ペナント中、死球を受けた際、若松監督に「なぜ、報復しないのか」と職場放棄するなど
チームへの愛着は薄れた行動も。
しかし中日の岩瀬が死球を与えたときは乱闘直前まで発展しそうになったが昨夜(24日)は山北
から死球を右ひじに受けてもニラミつけることもなく退場して患部を冷やしたにとどまった。
「そりぁ、そうだろう。次の就職先とケンカすることはしない。たかく売れるものも売れなく
なってしまう。その上ダーティなイメージを与えることは本人にとっても損」と中日関係者。
ペタジーニの今季の年俸は4億5000万といわれ、獲得に要する出費は年俸、
インセンティブ合わせ7億円が必要。来季、中日が優勝するためなら安いものか。