読売巨人軍バトルロワイアル・Part5

････おのれヤクルト
････おのれ若松監督
････おのれ不甲斐ない我が選手どもよ

このナベツネは忘れぬぞ････どれほどの怒りが、憎しみが、この身を苛み続けようとも。
繰り返し、繰り返し････　巨人が再びV9を達成するその日まで････
この屈辱にまみれた日の事を････　忘れぬぞ選手どもめ････

渡邊の呪いと長嶋の狂気が、第六回読売巨人軍プログラムを発動させた。
ある者は斃し、ある者は斃され、
自ら命を絶とうとした者すら再び殺し合いへと駆り出された。

殺戮に走る選手たち、選手たちの動向に一喜一憂するハイエナたち、
闇に蠢くかつての名選手たち、自軍の選手を狂気から守ろうとする球界随一の頭脳。
各人各様の想いが廻り、時間は静かに、そして確実に過ぎてゆく･･･

【過去スレ】
読売巨人軍バトルロワイヤル
http://kaba.2ch.net/base/kako/998/998913966.html
読売巨人軍バトルロワイアル・Part2
http://kaba.2ch.net/base/kako/1001/10016/1001689521.html
読売巨人軍バトルロワイアル・Part3
http://sports.2ch.net/base/kako/1005/10053/1005370693.html
読売巨人軍バトルロワイアル・Part4
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/base/1019782024/

【関連サイト】
過去ログ保存サイト「YGBR THE NOVEL」
ttp://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/5499/


進行状況は>>2-10あたり。

【第六回読売巨人軍プログラム進行状況　前スレ現在】
＊死者（死因は保存サイトにあります）

槙原寛己(17)、大場豊千(63)、江藤智(33)、柏田貴史(49)、村田真一(9)
村田善則(12)、元木大介(2)、條辺剛(57)、アルモンテ(61)、西山一宇(26)
阿部慎之助(10)、岡島秀樹(28)、三浦貴(39)、河本育之(27)、メイ(42)、マルティネス(48)
木村龍治(41)、福井敬治(53)、吉永幸一郎(23)、川中基嗣(0)、小田幸平(46)
小野仁(13)、進藤実(64)、高橋尚成(36)、永池恭男(32)、内薗直樹(45)、後藤孝志(00)
仁志敏久(8)、田畑一也(22)、南真一郎(50)、鄭ミン台(51)、鄭ミン哲(30)
工藤公康(47)、高野忍(66)、野村空生(95)、玉峰伸典(旧60)、佐々木明義(54)
宮崎一彰(88)、安原政俊(94)、谷浩弥(38)、斉藤宜之(37)、趙成ミン(21)
上原浩治(19)、真木将樹(31)、河原純一(15)、佐藤宏志(40)、李景一(69)
山下浩宜(65)、上野裕平(29)、小野剛(59)、川本大輔(92)、加藤健(56)
酒井純也(97)、根市寛貴(43)、十川孝富(52)、三沢興一(旧31)、 水野雄仁(71)
山田真介(58)、吉村将生(93)、鈴木尚広(68)、原俊介(62)、平松一宏(25)
桑田真澄(18)、堀田一郎(44)、清水隆行(35)、田中健太郎(91)、高橋由伸(24)
清原和博(5)、入来祐作(20)？

＊生存者（「＆」は協力関係です）

川相昌弘(6)＆二岡智宏(7)＆松井秀喜(55)


残り３人

※斎藤雅樹(11)はコーチ昇格テスト合格につき退場。

ぶりりん　ぶりりりりん　びり　ばり　　ぼりぼりぼりぼりぃいい
あたし・・うんち・・うんちが　もっもうだめだ！！！！離れて離れて！！
出ちゃう出ちゃう　ぶひゃあ　うっひょーーー　ああｱｱｱｱaaaaaｷﾞｽﾞﾓa ageageageaaaaaえおあだｵﾋｬｸｼｮｳ.comﾎﾞｻﾉﾊﾞ　ﾌﾞﾙﾘﾗ ﾌﾞﾙﾘﾗ ｳﾋｮﾎｲ 0だべさｱｱｱ
ﾗｲﾌﾞﾗｲﾌﾞﾗｲﾌﾞｼﾞｭﾊﾞﾝｼﾞｭﾊﾞﾝﾎﾞﾎﾞﾝﾎﾞﾝﾎﾞﾝbﾝ
ｼﾞｭﾀﾞﾝﾂﾞｼﾞｭﾀﾞらるくあんしぇるﾝﾊｱｱはあｂがあああああああ
おさえられない!!!　はっはっは・・・　はｈさん発射してしまうおぐあｇｙばっかさんはっははっははは　じゅぱあ　うっしゃあぁぁぁああ
お願い　あっちいってて!!!!!!もう　ぶひょしゃっは熱っ!!熱っ!!熱っ!!
ﾃﾞミぐらｽｿｰｽばっはぁぁ−ウだあああ　ｓｆｄｓage kaaaぼっひゃん　ｓひ　ｼﾞｭﾝﾊﾞﾗﾎﾞﾍﾐｱﾝbさｄｋﾌﾞﾋﾌﾞﾋｊばあｯひゃひゃひゃﾗﾗﾎﾞﾝ!!bakaかｼﾞｭﾋﾞﾛ
ﾌﾞﾘﾌﾞﾘ!!!　ﾊhｼﾞﾒﾏｼﾃ!!!ﾌﾞﾘﾌﾞﾘ!!ﾃﾞｭｰﾀﾞﾃﾞｭｰﾀﾞﾝｻﾊﾞﾃﾞﾝ　ﾍﾞﾝﾂbｲﾁﾊﾞﾝﾎﾞｼｓひゃはははは
まじ！まじうんち・・うん子迫ってくる!!!　ｼﾞｬﾉﾒﾐｼﾝふ(笑)うはああああ
わああｱｱｱ　ヒｺーキｸﾞﾓがばっはやああああ
すげええええええ　すげえええええええええええ
肛門が…ﾎﾞｯｶﾝ　ﾎﾞｯｶﾝ!!!　ｲｲﾜｱｱｱ　おｋおｋ！！ひょしゃっ　じょ　ミウだああ
だっふぁｺｲｹええああっはははひゃひゃｈｙたｓ
こーモン…ブルブルしてるわ…　おまえあっちいけ!!　うぎきゃあﾁｭｯﾊﾟｯﾁｬｯﾌﾟｽ　ああげうげｋｊ　ﾌﾞﾘﾌﾞﾘﾌﾞﾘｨｨｨ　ﾑﾆｬﾑﾆｬﾓﾆｮﾓﾆｮﾊﾞﾘﾊﾞﾘ・・・本当にもうだｍてえ。。
げぎゃああぎゅりわーーあお　oh oｓだｆだh だｆだoh yeah・だふぁシャﾗﾝQがｊかｊがはっはぶりぶりぶらいああらﾀｲｿﾝｓがっはがっふぁん
ﾌﾞﾘﾊﾞﾘﾎﾞﾘﾎﾞﾘﾎﾞﾘあああ　かぐｙあひめぁぁだっはあ　ﾅﾏﾁｬ!!　ﾅﾏﾁｬ!!!!ｶﾞｯｼｬｱｱﾝ
ﾌﾞﾛﾝﾎﾞﾝ　ぼばん　ぼばんｎだが　そｇんごはんﾌﾞｱﾊﾞhｼｬｱｱ　ｶﾞﾀﾞﾙｶﾅﾙﾀｶあおｇｊどあえああ
じょぼじょぼじょぼﾊｼﾓﾄじゅばじゅばモグﾞﾓｸﾞﾓｸﾞ16+　ｼﾞｭｼｬｱｱｱｱ
ﾔﾍﾞｴｴｴｴｴｰｰ出まくってるぅぅ　ミルミルﾐﾙ!!!　ﾑﾘﾑﾘﾑﾘｨ・・・・・・・!!!!!!!!!
うぎゃああああああああ　いてえええ　バレるぅゥｳｳｳｳ
ｋｓｄじゃんあケツ見んなーｱｧｯｯｧｱ　　あっちぃぃぃぃぃ
あぼん　ぶぼん　ぶばんあﾌﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞﾊﾞｱﾊﾞ　ﾕﾜｱｯｼｬｱｱｱｱｧｧｧｧ
ﾓﾘﾓﾘﾓﾘ・・・・!!!!!!　くせえええｴｪｪｪｪ　くせえぞこりゃあぁぁぁ
ばおぶあじょｊだｼｬﾊﾞﾀﾞﾊﾃﾞｨﾊﾞﾞｼﾞゅ　　おぱﾟｱｱｱｱｱｱｱｱあああああ

クライマックス直前でのdat落ち。あまりに悲しいので立ててみました。
職人さんが再び降臨されることを祈ります。

>>1
乙カレー。

>>1
グッジョブ！

あげ

>>3
清原、入来はまだ生きてるんじゃないか？
で、清原対その他４人の決戦を前に終わってるような。

http://www2.tiara.cc/~moriya/yg_br/

どうも最近復活したらしい・・・

>>9
清原との対決は終わってるよ。
入来は首輪の反応が消えたとこ。生死不明・・・

>>11
その他のサイドストーリーもいろいろあったよな。
阿波野と鹿取とか、原が命狙われたりとか、ヤクルト連中とか・・・。
あれもちゃんと終わらせられるかな。ギャラリーが言うのも何だが。

>>11
その部分、保存サイトではアップされてない・・・涙

最後まで読みたいです・・・！

完結期待あげ

吹き降ろす人工の風と轟音に、川相は頭上を仰いだ。
あのときと同じように、優勝者に迎えが差し向けられたのだ。
川相の眼前、安全面の配慮はなんらなされていないであろう近距離に、ヘリコプターがゆっくりと降りてくる。
立っているのがやっとの強風に目を細めつつも、川相はその横腹にくっきりと印された
『ＹＯＭＩＵＲＩ』のロゴを読み取っていた。
二歩、三歩と下がる川相の前に、報道のものとしか見えないヘリが着陸する。
ローターが完全に止まるのも待たずにハッチが開き、長嶋茂雄が単身降り立った

ｷﾀｰ！

続きが気になる・・・・
松井と二岡はどうなったんだ？

いったんあげ。

そうか

期待あげ

職人様が戻られるまで目立たせよう！

職人さんのカムバックを期待して、祈りage

期待age

http://www.ne.jp/asahi/piano/natsui/free/free127.htm

巨人ファンは戦争好きの！右翼！

だめか？age

age

アンチ巨人ですが、このスレの結末をとても楽しみにしています。
決着を願ってage。

長嶋に続き、ヘリに乗り込んできた川相を見て、原は

「川相…」

とだけしか言えなかった。どんな言葉をかければ良いというのだ。何故殺した、か？
良く生き延びた、か？いずれにしろ、こっち側にいる俺には何も言う資格がない。

川相はそんな原の顔をちら、と見るとその胸中を読みとったのか、にやりと不敵な笑みを浮かべて見せた。

「お前は…」

その表情をどう解釈して良いか分からず、思わず漏れたその呟きに被さるように轟音がいっそう激しくなり、
ヘリはそこから飛び去っていった。

まずは復活おめでたうと言ってみる。しかし久々に書いたなぁ。
さすがにこのスレで完結…でしょうかね。ただ、完結する頃にはシーズン終わってる可能性が(w

いつの間にか復活してて嬉しい。
けど二岡と松井は？？

とりあえず前スレの最後のあたりを貼ってもらえませんか？
前スレが見られないので状況がよくわからんです。

>>32
前スレのストーリーが保存サイトに全くアップされてないみたいなので
ここに全部載せた方がいいのかな？　一応、貼ることは出来ます

大まかに分けて
１．セゲヲ、原、藤田、広岡etcのジャイアンツ愛・リライト
２．落合vsキヨ（ここで落合死亡）
３．キヨvs松井、入来、二岡（ここでキヨ死亡）
４．爺vs入来（ここで入来の死亡を示唆）
　＊生存者は爺、松井、二岡。入来は生存不明（恐らく死亡）

１で原が藤田に会う為に出発したことになっているが、会う前に終わって
いる。３あたりから原はセゲヲと共にモニターの前にいる模様
２〜４は職人さんが同じかは分かりませんが、話は繋がっている

>>30
そんなこと言わずに、早く書いて！（って外野がとやかく言えた義理では
ありませんが）
すんごく楽しみにしてますんで、よろしく

age

あげときまつ

職人様のご帰還まで保全。

急いで消すことなかったか・・・
もしアレなら再うｐしますが。

もののついでに保存屋助手さんが戻られるまでの暫定保管所など
こさえてみるというオプションもありますがどうでしょう。

・・・不愉快な奴だと思われそうだな・・・打つ出し脳

きたいあげ

>>37様
Part4がdat落ちしちゃって読めないのもあるので
暫定保管所とかあれば助かりますが・・。

一読者のくせに図々しくスマソ・・逝ってきます。

職人さん光臨期待しつつage

あげてみましょうか

http://ygbrrinji.hoops.ne.jp/

置き場。

>>33
原作通りならば＜メール欄＞なのだろうが…。
この展開をどうひっくり返すのか、そして原はどう動くのか。
職人さんに激しく期待。

あげえぇぇぇ

勝者にはVIP待遇が与えられる。
日本へ帰る船、その中に設えられたそこらのホテルのスイートルームより余程上等な部屋は、
読売巨人軍のプログラムの勝者、川相昌弘に与えられた。
川相にとっては二度目の利用となる。
選手の命を縛った鉄の軛は、もうその首には無い。
用意された安楽椅子に体を沈め、川相は目を閉じていた。
優勝した川相に長嶋は興奮してあれやこれやと話し掛けたが、
「自分が生きるためとはいえ、大切な仲間を手に掛けたんです。
　しばらく放っておいてはもらえませんか。
　少なくとも、日本に着くまでは」
この言葉で、さすがにおとなしく引き上げた。
この部屋は最下部にあるが、長嶋は今、最上部のもう一つのVIPルームに居るのだろう。
「……やれやれ、長かったな」
川相がそう漏らしたのと、厳重に（外から！）ロックされた鋼鉄製の扉がノックされたのはほぼ同時だった。
「……長嶋さん、放っておいてくださいと言った筈ですがね」
返ってきた答えは川相が想定していたものとは違っていた。
「いや、原だ。お前と話がしたい。入るぞ？」
川相が返事をする前に、原は扉を開いていた。
「……良いんですか？　勝手にこんなことをして？」
「……もうプログラムは終わったんだ。ましてや参加者ではないんだから、拘束を受ける理由は無いな
　そんな人間が優勝者にインタヴューをして何が悪いって言うんだ？」
そうですか、と川相は気のない返事をして、
「それで、俺と何の話をするって言うんです？　今更？」
と、顔を背け、原を目の隅に留めたまま尋ねた。

「なあ、なあ川相、道は、道は無かったのか。皆が助かるための道は！」
口を開いた瞬間こそ穏やかな声だったが、語尾には激昂とも哀願ともつかない激しさが満ちていた。
――興奮しているな。そう思った。
仕方の無い話だ。原は自分とは違っていわゆる「いい人」だ。
多くの知らぬ仲ではない人間の死に動揺しないで居ることなど出来まい。
しかしこれは厄介だった。興奮した人間は何をしでかすか解ったものではない。
何とか原を落ち着かせたかったが、この部屋に盗聴器は無いのか？
原はいわゆる「いい人」だが、これからどういうスタンスを取る？
自分の生死が掛かってまで「いい人」で居続けられるのか？
俺だって元々は「いい人」だったんだぞ――
「ありはしないですよ」
思考していると気取られずに返事をしなければならなかった。
その限りで出た返事はこうだった。
「原さんが2番目によく解っているんじゃないですか？
　あなた主催者じゃないですか。そんな夢のような道があったのなら貴方が俺より先に気付くはずだ。
　あったんですか？　穴が？」
原は顔を伏せると「そんなものは無かった」と搾り出すように言った。
「じゃあ無かったんですよ。傍目八目と言うじゃないですか。傍目で見ていれば物事は良く解るんですよ。
　何で主催側の原さんに解らない隙を参加者の俺が衝けるって言うんです？」
「しかし！」
原は大声で食い下がる。
「お前は今回の参加者の中で唯一前回も参加した男だ！　
　そこから何かヒントを引き出して何とか、　何とかできなかったのか！」
川相は小さく舌打ちした。盗聴器の心配が拭い切れない以上、その話題にはあまり触れて欲しくない。
いや、そもそもこの状態でのんびり原とは会話していられないのだ。
過ぎた事をいつまでもいつまでも……女々しい男だ、と川相は少し苛つきを憶えた。
その苛ついた頭は、この部屋から川相を追い出せと警告する。
人のいい原のことだ、死んだ仲間を侮辱するような発言をすれば怒って勝手に出て行くことだろう。
川相は口を開いた。

「ええ、ヒントは引き出しましたよ。ヒントを引き出したと言うか、前回参加のメリットは生かしましたよ。
　前回参加したことを話したら松井も、二岡も、入来も、
　俺が持っている、ありもしない脱出法に縋って俺の優勝を手伝ってくれましたよ」
原の顔色が変わった。怒ると青くなるタイプのようだ。もう少しだ。もう少しで原は椅子を蹴ってこの場から居なくなるだろう。
それが原のためにもいい。
「結局はこの俺に殺されるとも知らずにね！　人を疑うことを知らないおめでたい奴らですよ！」
川相はやや原に向けていた顔と視線を正面に戻し、呵々大笑した。
「お前……それは本気で言っているのか？」
原の返事は先程までとは打って変わって静かなものだった。
「さっきまで生きるか死ぬかの戦いをやっていたんだ。その後すぐに冗談を言えるほど俺も器用じゃないですよ、原さん」
そろそろ原は憤然と部屋を出て行くはずだ。しかし。
「そうか……」
返ってきた言葉はまたもや静かなものだった。
何かがおかしい、川相はそう思った。
「それなら、仕方が無い」
仕方が無い、その言葉が更なる違和感となり川相を襲った。
カチリ。
何だ、その音は。
川相が視線を原に戻すと、コルトガバメントを両手で構える原が居た。

「散々仲間を殺して！　騙して利用して生き延びた上に侮辱までするって言うのか！
　俺は貴様を許さん！　お前を殺さないとお前のために死んでいった仲間が成仏できやしない！」
川相は顔の筋肉を引き攣らせて硬直した。その表情は笑っているように見えるかもしれない。
待てよ、原、冗談か。その声は音にならなかった。
いや、こんなところで、そんな理由で参加者以外に殺されたのでは冗談ではない。
洗いざらい全て話せばあるいは原は納得するかも知れないが、盗聴器があれば、と考えるとあまりに危険だ。
ならば。こうなっては仕方が無い。最悪の中の最善をとるしかなかった。その話は、できない。
川相は両手を上に上げた。
「待ちましょうよ原さん、私を殺したら原さんも消されかねませんよ？
　このプログラムで沢山の人間が消された。
　そのついでにと協力者の原さんが消されては勘定が合わないはずですよ」
「構わん！」
原は動じない。
「あなたには奥さんも子供も……」
「黙れ！」
コルトガバメントが火を噴いた。
川相は右肩を強く叩かれたように回転すると、床に倒れ伏せた。

×倒れ伏せた
○倒れ伏した

「お前が殺した奴らにも妻は、子供は居たんだ……」
原は倒れ付した川相にそう言った。
川相のユニフォームは赤く染まり始めていたが、急所は外れていたのか、まだ生きているようだった。
「原……さんに、撃たれるとは、ね。参ったなあ……」
川相は何とか自分の体を反転させ、仰向けになった。
原は怒りか、哀れみか、蔑みか。複雑な表情で川相を見下ろしていた。
コルトガバメントはその銃口を真下に向けている。
追い討ちをかけたりやとどめを刺すつもりは無いらしい。
こうなってしまったからには、盗聴器が仕掛けてあったとすれば、奴らは既に警戒体制に入っている筈だ。
もう何を話しても同じ、か。最初からこうすれば良かったな。
「原さん……俺は構いませんがね、これから来る若い奴らを撃たないでやってくださいよ？」
原は目を見開いた。
「そ、それはどういう意味だ！？」
川相は苦痛に顔を歪めながら尋ねる。
「この部屋に、盗聴器は、あるんですか？」
「いや、無い筈だ。必要が無いからな」
「そうなんですか、それはしくじったな」
川相は皮肉な笑みを浮かべる。
「それより」
「なに、すぐにわかりますよ」
その声の方が早かったか。外から銃声が聞こえてきた。
原は外に向けてコルトガバメントを構えたが、川相が「大丈夫ですよ」とそれを止めた。
銃声が鳴り止むと、原が面白いぐらいに驚いているのが見て取れた。
「お、お前ら……無事だったのか！」
原が顔を向けると、川相は傷口に手を当てたまま、口を歪ませて笑みを作った。

外の人間は原の姿を見て躊躇していたようだったが、
川相が力を振り絞って「大丈夫だ！」と叫ぶと、まず入来が姿を見せた。
入来は周囲を見回して、川相が見当たらないことに不審をおぼえたか、
銃口を上げかけたまま、すぐに川相の姿を床に見付けた。
「原さん！　あなた！」
入来は即座に銃口を原へと向けたが、松井がそれを制した。
「原さんがそんな事をする筈が無い、事情がある筈だ」
二岡は蒼白になって駆け寄ると、川相を抱き起こした。
川相は「そうだ松井の言う通りだ､原さんは敵じゃない」と掠れた声で言った。
「これは一体……」
茫然自失の一歩手前のような顔で、原は尋ねた。
「なに､この連中には死んだふりをしてもらったんですよ。
　俺は首輪の仕組みを事前に、独自に調べていてね。
　銃声と共にあの首輪を爆発しないように、うまく外せば死んだように見せかけられるんですよ」
「だったら！」
川相は先を読んで答える。
「全員助けるのは無理です。3人程度だったからこの船に隠れて乗ることが出来たんだ。
　それに『やる気』になっている人間と話し合うことなんて出来ない。
　この3人は『やる気』にならなかったんですよ。そして俺を信じてくれた。
　だから助けると言っちゃおこがましいですが、ここまで連れてくることができたんです」
それを聞いて、入来は少し俯いた。

「それじゃあ、それじゃ逆じゃないか！　俺は！　俺は！」
原はコルトガバメントを取り落とし、跪いて川相の顔を覗き込んだ。
川相は口を歪めた。笑おうとしたのだろう。
「俺は、撃つ必要なんて無かったのに！　俺は！」
「俺が悪いんですよ、原さん。ありもしない盗聴器に怯えすぎたんです。
　怯えるあまり、話を奴らに聞かれる、原さんが鬱陶しいと思って挑発的なことを言ったのが悪いんです。
　原さんは悪くない。原さんを信じきれなかった俺が悪いんです。
　原さんを信じるなら最初から全てを話すべきだった。これは、その罰です」
「しかし！」
川相の眼光が急に鋭さを帯びた。
「……あいつにはもう巨人は任せておけません。これからは貴方が指揮をとるんだ。
　そのために俺なんかのことは忘れ、巨人に全てを尽くす義務がある」
「だが！」
川相はゆっくりと瞬きした。
「ごめんなさい原さん、こいつら3人にも言っておくべきことがあるんです」
見れば、川相の口の端に赤い泡が溜まっていた。時間が、もう、無いのだ。
原は頷くと体を少し引いた。
川相が松井へ視線を移そうとしているのに気付き、二岡は川相の顔を松井へと向けた。
「ありがとう。いいかお前ら、原さんを、恨むんじゃないぞ。原さんは、俺が、お前らを、騙し討ちに、したと思ったからこそ、
　憎い、俺を、撃ったんだ。俺を撃てば、あいつに、撃たれると、解っていたのに、だ。お前らの、ために、撃ったんだ。
　これから、お前らが、ついて行くべき人物だ、原さんは。解ったな」
川相は、もう相当呼吸が苦しくなっているようだった。少し、間を置く。
「これは、遺言だ。守ってくれ」

二岡は、また察して川相の顔を原へ向けた。
「原さん、もう一度、言っておく、俺の、ことは、清原か、何かに、殺された、と、思って、気にしない、ことだ。
　貴方は、これから、巨人を、背負って、立つんだ、そんな、細かい、ことを、気にして、いては、いけないんだ」
原の顔は涙でもうグシャグシャだった。川相はそれを見て笑おう……としたのだろうか。
「しかし、しかし俺は、俺はお前の家族にどんな顔で会えばいいんだ！」
「だから、俺は、清原に、殺され、たんだ。いや、対、外、的に、は、テロ、か、何かの、被、害者か、な？
　とにかくだ、人の遺言くらい素直に聞いてくれよ、原」
原は息を飲んだ。遺言。その言葉のなんと重いことか。
「……解った」
原は深く頷いた。
「あああああああ、あ、ありが、とう」
川相の身体は痙攣を始めていた。
「いいいいいいいいいか、いい、一番、う上のの階に、ああああいつ、はいる。そそそそそう、ですよね？　原さささん？」
原は無言で頷いた。
「だだだだ大、部分はしし、始末しただろうとは、思うが、さささ最後、まで、ゆ油断するなよ？
　お前らが、こここここここで、やられちゃ俺も、うううう、浮かばれない」
「はい！」
松井は正面から目を合わせて、入来は悔しげに目を閉じたまま、二岡は目に涙を浮かべ、同時に返事をした。
川相の顎が下がったように見えた。頷いたつもりだったのだろうか。
「いいいいいいいいい返事だ。じゃじゃじゃじゃ、これからの、じゃジャイアンツを……たたた頼む、ぞ」
言うべきことを言ったという安心感からだろうか、不思議に川相の痙攣は止まった。
もう一度、川相は口を開いた。
「ゆうた、たくや、なるみ、せいじ、お父さん、やったよ……」
そう言うと、川相の体から力が抜けた。
二岡は、それで川相が川相でなくなってしまったと知った。

こんな時間に新作が！職人様、いつも乙カレ様です。
川相の最後のセリフに号泣｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡

ありがとうAGE!

＞「ゆうた、たくや、なるみ、せいじ、お父さん、やったよ……」

･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･

大作アップお疲れ様です。
川相・・・・かっこええ・・

この役柄は川相にしかできねえ･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･

うわわわ〜感動あげ！

こういう死に様に持っていくとは…
職人さん、神です。これはもう原作以上。
感動しますた･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･

川相…勇ましい最後だった…。
感動age
　　　　　職人さん乙！

ID:iTpZFzctさん
結婚してください

川相ｶｺｲｲ･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･
原のキャラもｲｲ！
職人さん最高！

川相さん･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･
犠打の記録とタイミングよくできたもんだ。
職人さんありがとう。

新作うpされないようなら続き書こうかななんて思ってたんだが・・・
書かなくてよかった。職人さんマンセー！

ついでにお願い。
セゲオとの対決シーンには是非（メール欄）の台詞をおながいします。

sageボックスチェックしたまんまだった（鬱
改めておながいします。

職人さんオありがとー(つД`)
泣いたよ・・・

>>52
本気で泣きますた…

セゲヲに天誅を！

オチさんは死んだのか？
撃たれた後の描写がまだハッキリされていないような・・・
生きてるにしても死んだにしても誰かオチさんの完結キボンヌ。

あげとこう。

全編読みますた。
うー良かった。 感動です!!

>>71
全編とは…乙彼。

>>72
めちゃくちゃ長かった。 ハイ。
読みたい人いたら

http://www.geocities.co.jp/Athlete-Crete/5499/ygbr-speech.html

と、どこか。

十川、おまえ打撃センスないから早く引退しろ！

>>52
･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･
大部分を始末したとありましたが、セイロクさんには生きてて欲しいです

このスレ１と２が見られないんだが漏れだけか？

うちも

ホシュアゲ

>>76,>>77
１と２はkaba鯖だから全部消えてます。

age

age

>>75
俺も斎藤雅には生きててほしいよ。今、何やってるんだろ…

>>76、>>77、>>79
2はだめだけど1はkabaをsaladに変えれば見られるよ。

age

152 ：とんま ◆TONMAI0U ：02/08/01 17:57 ID:XZOpmSkQ
ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。

常時接続のPHSっていいな。
バッテリーも新しいしい２本合わせて約３時間パスレに粘着できるぜ。

ひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。　　

age

　

このスレは死守だ！

ageとくよ

おっぼ

qge

完結待ち

ａｇｅ

kesitehanaranu

完結期待age

age

このスレはまもらにゃage

ほっしゅほっしゅ

konosurehasisyuda-!

　　　 ∧＿_∧　　　／
　　　（￣粗￣）　＜　横浜死ね！！
　　　(ぃ９　 ） 　　　＼　ビシ！！！　 100
　　/　25 ∧つ　　　　.＼＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　 /　　　 ＼
　/　/⌒>　 ）
（＿)　　＼_つ

araisan 100get ome

もう完結なんですか・・・？

>>100
どーゆーことやねん､説明しろ｡

age

age

ふと思いついて、松井は川相のポケットを探った。
指に何かが触った。それを引っぱり出してみると、財布だった。……これだ。

「……松井…？」

怪訝そうな声で問いかける入来をよそに、松井は財布の中を探った。現金…カード…そして、それは入っていた。

「写真…か」

入来が呟いた通り、２枚の写真が入っていた。１枚は家族の写真。
そして、もう一枚は巨人のユニフォームを着た川相と他の選手達の集合写真だった。
もっとも、松井には見覚えのある選手は殆どいなかったが−。
ともかくも。どちらも写真の中の川相は幸せそうに笑っていた。

「そうか、前回の時の……　栄村と四條か…」

原の震える声を聞きながら、その写真を川相の手に握らせてその上から自分の手で包み、そして−　松井は泣いた。

いいぞう…
職人さん乙です！

職人さん降臨！　続きもたのんます！

死守

age

あげましょう。完結を期待しています。

あげないと

完結期待! 降臨されよ職人さん!! 死守あげ

あーえーっと、
どなたかこの話に出て来た人物で、まだ生きている人物を、
今現在の状況と一緒に纏めてもらえませんか？

自分でもリストアップしたつもりなんですけど、漏れがあるかもしれないので。
張ってある伏線は全部解った上で終わりに持っていかないと宙ぶらりんになってしまうかもしれないんで、
うかと書けないんです。

あげ！！

あげ

誰かお願いしますよ〜
続きが書けないんですよ〜＜リストアップ


自分が確認した限りでは

ナベツネ
江川
鹿取
阿波野
松井
二岡
入来
斎藤セイロク
吉村
長嶋
藤田
古田をはじめとするヤクルト勢
森マサアキ

他に生きている人ましたっけ？
外国人選手を把握できていない気がするので。

>>117
あと原を加えといてくらはい
他はいなかったかと。

新作期待しつつsage

あと原でいいんですね？
じゃ、何とかやってみます。

保守

>>26
片岡は取って来たのも悪かった。

誤爆ｽﾏｿ

>>117
クロウは逝きましたか?

>>123
いやわからないから訊いてるんですが……

>>124
いや、多分死んでないんじゃないかなと。
解りにくくてスイマセン

川相を凝視したまま動かない原の腕を、松井が引く。
感傷にひたっている場合ではないのだ。一刻も早くこの船全体を制圧しなければならない。
入来が先行した。松井、原、二岡と続く。
入来は前を向いたまま言う。
「けりを付けますよ。上にトラップなどは？」
入来の問いに、原は「無い」と短く答えた。
入来はカンカンと、階段から甲高い音を立てる足を休めない。
VIPルームのそれに比べると、このあたりの作りはかなり安っぽい。
「必要ないでしょうからね」
入来はまた振り返らずに返事をした。
「だが、まだ」
「ええ、そのようですね」
入来は階段を上りきると、すぐに身体を通路から階段へ戻し、半身になって右手のベレッタM92Fを構えた。
松井はそれに気付くと、入来を追い越し通路へと飛び出した。
そのまま素早く同じ方向に銃を構えたが、それを半ば下ろしながら
「斎藤さん……」
と、声を絞り出した。

それを聞いて、原も即座に駆け上がった。
松井には、斎藤の足元に転がっている、紅白のまだら模様の何か（いや、大体何かは判断がついたけれど）も気に掛かったが、
それよりも気になることがあった。
「何故、ここに斎藤さんが？」
松井の問いに、原が小声で答える。
「あの人に気に入られたんだ。
　一回は瀕死の重傷を負ったが、特別な治療を受け、今はコーチとして遇されている」
二岡が後方に注意を配りながらもゆっくりと階段を上ってくる。
「……これか？」
俯いたまま、こちらを見ようともせずに、斎藤雅樹は彼の足元に転がった血染めのユニフォームを爪先で軽く蹴った。
「……誰なんだ？」
顔も背番号も原の立ち位置からでは確認できなかったので、訊いた｡
「鹿取義隆ピッチングコーチ」
二岡が叫んだ。
「何で！　何故なんです斎藤さん！」
斎藤はそこで初めて松井らの方に向き直った。
しかし、相変わらず顔は伏せられたままだ。
右手にコルトガバメントを持っていたが、その銃口も下を向いている。

「俺たちはな、長嶋さんが逃げるまでの時間稼ぎをしろと命令された」
入来がベレッタM92Fの撃鉄を起こした。
「酷い話だ。倒せ、ならまだ分かる。勝って俺らが生き残ればいい。
　だが、下された命令は、時間稼ぎをしろ、だ。
　俺たちは死ぬことが前提か？　俺たちは捨て駒だよ」
斎藤は顔を上げようとせずに、俯いたまま喋り続ける。
「それはともかくとして、こいつは」
斎藤はまたつま先の先で鹿取、だったモノ、だろうものを軽く蹴った。
「救命ボートで逃げようとしたのさ。どんな無茶な命令だろうが、命令は命令。
　お前らが最後の一人まで殺しあうルールを課せられていれば、俺らも命令という枷に縛られている。
　そして、命令違反は――大体想像付くと思うが――死、だ」
二岡と松井も銃を構えたが、原がそれを制した。
しかし、入来は銃口を下げようとはしない。
「まあ、この人も、命令どうこうじゃなくてね、死ぬべきなんだよ。
　みんなが殺し合いをするのを薄笑いを浮かべて見ていたんだ。人として許されることじゃない」
原は斎藤が顔を上げてくれないことに苛立った。
何を考えているのか読めないのだ。
今の斎藤には違和感がある。斎藤はこんなことを言う人間だっただろうか。
いや言ったかも知れない、言うかも知れないが、人を殺すなど、あの斎藤にできるのか？
この斎藤は俺が知っている斎藤ではないのじゃないだろうか。そう、洗脳とか。
斎藤がふっと息を吐き出した。それは、あるいは笑いだったのだろうか。
「あの人も酷いね。
　俺と鹿取コーチは時間稼ぎだけど、吉村とクロマティは連れて行くってさ。
　結局野手が可愛いんだよね。投手のことなんかどうでも良いのさ」
そこで、斎藤は口を噤んだ。
松井らも、口にするべき言葉を見つけることはできなかった。
入来一人がベレッタM92Fを構えたまま、しばしの静謐な時が流れた。
「命令は、死んでも守らなきゃならないんだが」
おもむろに口を開き、沈黙を破ったのは斎藤だった。
「ここでこうしてお前達に話を聞かせることによって時間稼ぎの任務は果たした」
果たした。その言葉に、何故か原は不吉なものを感じた。

「もう俺がすべきことは何も無い。
　チームメイトを殺してしまった俺も、この人のようにね」
くっ、と、斎藤の頭が鹿取の方を向いた。
そこで、原はさっき感じた不吉な感覚が何であったのか気付いた。
その時にはもう、原の身体は斎藤へ向けて飛び出していた。
それは、原が現役時代試みた盗塁のどれよりも良いスタートであっただろう。
しかし、斎藤はそれを全く意に介さずに言葉を続けた。
「生きているべきじゃないんだ。
　じゃあな。原さん、後を頼みますよ」
そう言い、斎藤は右手の銃を自分のこめかみに当てると、引き金を、引いた。

新作ｷﾀ━━━━（ﾟ∀ﾟ）━━━━!!!!!!
でもセイロクが・・・（泣

ｷﾀ━━━(ﾟ∀ﾟ≡(ﾟ∀ﾟ≡ﾟ∀ﾟ)≡ﾟ∀ﾟ)━━━━!!!!!!!!!!
…でも斎藤死んだの？
斎藤＆桑田編好きだったからなるべくなら生きて…

のと、どちらが早かっただろうか。原の背後で銃声が響いたのは。
いや、どちらが早かったのかは結果を見れば自明だった。
銃弾は原の脇を通り過ぎると、斎藤のコルトガバメントに命中したのだ。
斎藤の手に握られたコルトガバメントの弾は、その持ち主の意思に反して斎藤のこめかみではなく、天井に命中して跳ね返り、数度、甲高い音を立てた。
斎藤はその予期せぬ銃撃に尻餅をついたが、その次の瞬間には取り落としたコルトガバメントに手を伸ばしていた。
しかし、もう一度銃声は響き、コルトガバメントをさらに吹き飛ばした。
なおもコルトガバメントに取りすがろうとする斎藤に原が飛びつく。
二岡が何が起きたか理解しようと周囲を見渡すと、入来のベレッタM92Fがかすかに煙を吐いていた。
「死なせてくれ！　もう生きていたくない！　俺には生きる資格なんてないんだ！」
「ふざけるな！」
原は馬乗りになって斎藤を押さえつけると、思い切り顔を殴った。
「死んでどうなる！　お前が死んでどうなる！　誰かが助かるのか！　死人が増えるだけだ！」
「だからって、人を殺した人間がのうのうと生きていていいはずがない！」
そう言う斎藤は、原の目を見ていない。
原はもう一発拳を斎藤の顔面にお見舞いした。
「俺は知っているぞ！　お前がこのゲームの参加者の誰よりも悩んで、苦しんでいたことを！
　悩みも苦しみもせずにチームメイトを平然と殺した奴も居るってのにどうしてお前に生きる資格が無いんだ！」
「しかし！」
「しかしも何もあるか！　お前はな、自分が死ねば気が済むのかも知れないが、お前が死んだらお前の家族はどうなる！
　お前のかみさんは高校からずっと一緒なんだろ！　そのかみさんを捨てて逃げるのか！
　そうだ！　これからこの巨人は大変だって時に、お前は逃げるのか！　この卑怯者！」
そう、原があらん限りの大声で怒鳴りつけると、その原の下から嗚咽が聞こえ始めた。
原は三人を振り返ると、大声で言う。
「セイロクは俺に任せてくれ。時間を取られてしまったが、仕上げをしなきゃならん。頼むぞ」
入来は大きく頷くと、二人を促した。
あの人を倒すまで、この悪夢に終わりはこないのだ。

いいっ！
涙涙…
職人さん乙です！

原ｶｺｲｲ。泣けてきた。密かに入来もナイスアシストでｶｺｲｲ。
職人さんに感謝。

折角二死とクソ清をハンデキャップとして登録させたのに
腹が全然使おうとしないやないけ。ハンデキャップ使わんかったら
虚塵がブッチギリに決まってんじゃん、つまんねーのー。

浮上

（・∀・）ｲｲ！
入来は最後に悪に染まるかと思っていたけど、よい人なんだね！

最悪の目覚めだった。頭の芯がずきずきと痛む。体の節々もこわばっている。
二日酔いを数段ひどくしたようなその不快感で、入来智は目覚めた。
体中にべったりと気持ち悪い汗が張り付いている。嫌な夢でも見たのだろうか。

−取り敢えずは、着替えだな−

そう思いのろのろと入来は身を起こした。何か体を拭く物を…と薄暗い部屋の中を見渡して−。

「どこだ…ここは……」

入来は呆然とした。その部屋は全く見覚えがなかった。混乱する頭をどうにか落ち着かせようと、頭に手を当てて何があったかを思い出そうとして−瞬時にそれに思い当たる。

「ちくしょう！ちくしょう！馬鹿か俺はッ！」

思わず叫びが漏れる。一瞬でも忘れるなんてどうかしている。祐作の事を。
こんなところで寝ている場合ではない。慌ててベッドから飛び降りて−入来はバランスを崩しつんのめる。
反応の鈍い体に思わず毒づきながら、上半身を起こした時、なにか光る物が目に入った。
目を凝らすと、それはモニターだった。半ば無意識に、目はそれに映る文字を拾い出す。

…者　川相……ラム　終了……？

「……優勝者……川相昌弘……プログラム終了……？」

思わず読み上げたそれがどういう意味を持つのか数秒経ってから入来は理解して−
部屋に絶叫が響いた。

うお、こんな時間に新作が（・∀・）!
いいですね。本気で泣けてきた。

高橋由伸死んでくれ
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1018206164/l50
巨人ファンは　ク　ソ　だ　ら　け part-2
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1026739341/l50
巨人ファンはドキュソのホームラン王です
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1021351010/l50
くたばれ巨人！
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1020152855/l50
巨人＝クソ
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1017403933/l50
巨人ファンはデブヲタだらけ
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1014864843/l50
巨人ファンのアホ
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1014494431/l50
【猿まね】巨人応援団を糾弾せよ！【パクリ】
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1027151458/l50
劣等人種サイコ虚塵不安は日本から出て行け！！
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1018674579/l50
だから巨人ファンはとっとと死ね
http://sports.2ch.net/test/read.cgi/kyozin/1028181294/l50

職人さんが帰ってきて感涙しております。新作期待age

入来が、松井が、そして二岡が駆け抜けた後、再びこの場に静寂が訪れた。
斎藤は目を合わせようとはしなかったが、原も斎藤の目から、視線を離そうとはしなかった。
その原の眼力に耐えられなくなったのか。
斎藤が沈黙を破った。
「確かに伸子には申し訳ないと思う。だが……」
そこで初めて斎藤は原の目を見た。
「チームメイトの血で汚れたこの俺に、あいつを抱き締める資格があるのか！
　そんな俺なら帰らない方が、死んでしまった方があいつのためじゃないのか！」
原の形相が変わる。
「資格資格資格と！」
もう一発拳が飛んだ。
「生きるのに資格なんて要るもんか！　今生きていることが生きていていい資格だ！
　自分の女に寄り添ってやるのにどうして資格が要るんだ！
　お前は本当は怖がっているだけだ！　人殺しをした自分はみんなに、かみさんに受け入れてもらえないんじゃないかと！
　大丈夫だよ、お前は誰よりも悩んでいた！　誰がお前を責めることなんてできるんだ！」
口を噤んで、再び目を逸らした斎藤に、今度は穏やかな口調で原は語りかけた。
「俺も、撃たないでよかった川相を撃ったんだ、殺したんだ。この手で。
　あいつが松井や入来や二岡を踏み台にしたと勘違いして」
「川相さん……？」
また、斎藤は原の目を見た。原の口調が再び熱を持ち始める。
「だが川相は俺を許してくれた！
　到底許されないような事をしたこの俺をだ！　何故だか分かるか！」
斎藤は黙したまま首を振った。

「川相は俺にジャイアンツを任せると言ってくれたんだ！
　だから、俺は川相のためにも生きる！　そして」
原はそこで斎藤の目を凝視した。
この男はここで死んでいっていい男ではない。
何が何でも説得しなければならないのだ。
「俺にはお前の力が必要だ。
　俺のため、ひいては川相のためにも死ぬなんていわないでくれ、な？」
「だが、だけど俺は」
なお言い募る斎藤に、原は血が逆流するような感覚を覚えた。
「まだ言うのかっ！」
原は腰に下げていたコルトガバメントに手を伸ばし、撃っていた。
装弾数7+1発。8回の銃声が響き、スライドがホールドオープンした。
そして、斎藤雅樹から見て左、頭のすぐ側に8つの穴が口を開けていた。
「これで、人殺しの斎藤雅樹は死んだ。俺が殺した」
原は、まだかすかに煙を吐いているコルトガバメントを持ち上げながら、言った。
「これからは、仲間思いの優秀なピッチングコーチ、斎藤雅樹として巨人のために働いてもらう。いいな」
その言葉に、斎藤は、涙を流して頷いた。

原かっこよすぎる。セイロクの女子マネ妻って伸子っていうのか。
新作ラッシュで大感激です。

>>143
かかかか神すぎる！

>>138
どうも鉄と弟は会えないまま終わりそうな気がしてならない・・・

いよいよクライマックスに向けて加速してきましたね。
職人さん、がんがれー！ほんと楽しみにしてます。

>>138
鉄は今どこにいるのかな？前スレではヤクルト宿舎内だったけど・・・

age

おまえら、なに遊んでんだ？ｗ
最高だよ

職人さんはなにかコテハンを名乗られたらいかがですか？

やっぱり入来兄弟はあわせてやってほすいよ・・(つД`)

ついでに保守age

ヤバイこんな時間にマジ泣き

力をあわせてセゲヲを倒せ！

あげ

これは守らなくては！！

原ー！！age

Part4
http://sports.2ch.net/base/kako/1019/10197/1019782024.html

（ ´∀｀）＜今度は全球団でプログラムというんでしょうか。勝ち残ったプレーヤーたちで
　　オリンピックですね〜ウエッヘッヘッヘ

危なげ

Part1
http://mimizun.mine.nu:81/2chlog/base/kaba.2ch.net/base/kako/998/998913966.html
Part2
http://mimizun.mine.nu:81/2chlog/base/kaba.2ch.net/base/kako/1001/10016/1001689521.html

kaba鯖があぼーんしてるみたいなんで、
みみずん検索のキャッシュから過去ログを拾ってきました。

>>160
グッジョブ！

そういやkaba鯖はえらい目にあったんだっけか･･･
ついでに保守sage

>>160
おお〜サンクスコ

あげ

　

あげ！

階段を駆け上がると、甲板へと出た。
轟音が耳を苛む。甲板に作られたヘリポートから、今まさにヘリが飛び立ったところだった。
窓から「あの人」の顔がチラリと覗いた。
松井がそれを確認するより早く、入来は発砲していた。
しかし、その銃弾はその顔の手前、窓ガラスに阻まれた。
「防弾ガラスか！」
入来は二人への注意のためにそう口にすると、さらに燃料タンクがあるであろう場所を狙い再び発砲した。
松井と二岡も慌ててローターへと発砲したが、機体に穴が空くどころか、バランスを崩す気配さえない。
勿論、全弾外れというわけでもない。
通じていないのだ。
入来は舌打ちした。
このままこいつを取り逃がせば、日本で悪者にされるのは自分たちだ。
あいつの言葉はマスコミに無条件で信用される。
そして、今の日本にはマスコミを無条件で信用するやつらばかりなのだ。
そうでなかったならば、今の巨人の隆盛もまた無かった。
自分が巨人に身を置いているから、それは良くわかる。
「一箇所を狙え！　軍用ヘリ並みの装甲だって、同じところを集中的に狙われればもたないはずだ！」
そう叫び、その叫びに松井と二岡は頷いたけれども。
殺しのプロじゃあるまいし、こんな離れた、しかも動き回る物体の一箇所に銃弾を何発も当てることなどできるわけがない。
できるわけがなかったが、それしか策が思いつかなかった。
こんなことならばヘッケラー＆コッホやイングラム（清原サンの遺品だ。オエッ）や、松井が持っていたウージーを、
荷物になるからとか、潜入の邪魔になるとか言って捨てないで、何がなんでも持って来るべきだった｡
軍用ヘリ並みの装甲ならばマシンガン程度の銃弾など軽く防ぐとは思うが、ベレッタや何かでちまちま撃っているよりは余程効果があるはずだ。
そんな絶望的な射撃の中、不意にヘリの窓が開き、吉村の顔が覗いた。彼がヘリを操縦しているのだろう。
松井と二岡は射撃の手を止めたが、丁度リロード中だった入来は装弾が済むと、吉村を撃とうとした。
それを松井は制した。

入来が「何でだ！」と叫ぶ前に、吉村が叫んでいた。
「そこに居るのは、松井に、入来に、二岡か！」
吉村の叫びに「あの人」の忌まわしい声が被った。
「ヘーイ吉村君？　どうしてウィンドウをオープンしますかー。
　ソーデンジャラスですよー。すぐにクローズしなさいー」
吉村はその言葉を無視し、言葉を継いだ。
「良く生き延びてくれた！　もう、こんなことは終わりにしなきゃならない！
　俺が終わらせる！　……すまなかった。許してくれとは言えた義理じゃないが、せめてもの罪滅ぼしをさせてくれ……」
ヘリコプターは機首を下げ、その軌道を変えつつあった。
「吉村さん、何を……？」
松井のつぶやきは、「あの人」の声に遮られ、吉村に届いたかどうか。
入来が、ヘリコプターの窓から顔を出した吉村に照準をつけた。
「ヘイ吉村君！　ワットアーユーセイイングですか！
　何かおかしな真似をすると吉村君の命はありませんよ！」
「あの人」の声色は明らかに変化を見せていた。
それに、吉村は落ち着いて対応した。
ヘリコプターは、急速にその高度を下げつつある。
「今更、こんな命なんぞ惜しくはないさ。　仲間がたくさん死んでいったんだ。
　俺一人が命を惜しもうとは思いませんね。それに俺を殺したら誰がヘリを操縦するって言うんです？」
「舐めるなよ吉村ァ！　そんな脅しで俺がブルったりすると思うのか！」
その声には「球界のミスター」たる、紳士的な雰囲気など微塵もなかった。
もっとも、この場にいる全員が、球界のミスターという称号は、欺瞞であると知ってはいたが。
そして、それを証明するように、吉村のこめかみに銃口が当てられているようだった。
トリガーに掛かった指が黒いところを見ると、押し付けているのはクロマティか。

しかし、吉村はそれに気圧されることもなく、逆に「あの人」を威圧せんばかりに大声を張り上げた。
「それはこっちのセリフだ！　殺るなら殺れ！　お前らも死ぬがな！」
「……いい度胸だ！」
ほとんど狂人のような「あの人」の叫びが聞こえ、ヘリコプターは海に突入した。
水柱が吹き上がる、その轟音に掻き消されたか、非常にかすかではあったのだが、確かに、松井の耳には銃声が聞こえた。
入来は悄然と銃口を下ろしただけだったが、松井と二岡は甲板の端へと駆けた。
大量の気泡で状況は良く掴めなかったが、海面が落ち着くにつれ、松井は油とは別に、海面が黒っぽく汚れていることに気が付いた。
「鮫だな」
ゆっくりと近づいてきた入来が言った。
「最近はハワイでも鮫がしょっちゅう出るんだとさ」
松井は入来を振り返ったが、入来が浮かべている笑みが不快だったので、目を海面へと戻した。
しかし、なにやらバチャバチャと音を立て、黒い染みを広げていく海面はもっと不快だった。
二岡がつぶやいた。
「終わり……ですか？」
「だろうな」
入来が答える。
「この手で止めを刺してやりたいところだったが、鮫のエサとはね。拍子抜けだよ」
松井にはその言葉も不快だったので、聞かなかったことにした。
ただ、海面に広がりつづける黒い染みを見ながら、吉村の冥福を祈ることにした。
隣では、二岡が必死に言うべき言葉を探しているようだった。
「さて、下に転がっている宮田さんたちもあいつらにくれてやるか。余程腹を減らせているみたいだしな」
ジョークにしてはやり過ぎだ。松井はそう思ったが、どうやら冗談でもないようだった。

【2001年11月5日（月）16時24分　管理責任者死亡のため、プログラム終了】

――番組の途中ですが、臨時ニュースをお伝えいたします。
読売巨人軍のオーナー、渡邉恒雄さんが、拳銃で自分の頭を撃ち抜いて亡くなられているのが、
株式会社よみうりの役員によって発見されました。
現在渡邉氏がオーナーを務めるプロ野球団読売ジャイアンツは、
ハワイでテロに遭遇し、連絡がつかなくなっている状況で、ストレスによる自殺ではないかと思われます。
しかしながら、渡邉氏が拳銃を所持していたのは銃刀法違反に当たり、
また、渡邉氏が亡くなっているのが発見される前に、数発、銃声を聞いたという報告もあり、
当局は自殺以外の可能性もあるとして捜査に乗り出しています――


なお、読売巨人軍投手コーチ阿波野秀幸も同日に、こちらは明らかに殺害されていたが、
氏の訃報は、死後数日経ってから全国紙の片隅に小さく載ったきりだった。その記事に拠れば、死因は、心不全。

日本に帰りついた松井らを待ち受けていたのは、大量の武器を所持した古田ら、
ヤクルト、横浜、西武の選手たちの乗る装甲船だった。その中には森監督などの姿もあった。
どうやら、このゲームの賭けに参加していたということで、森監督は松井らの乗った船の情報を入手し、独自に追跡を行っていたようだった。
古田は、森監督や堤氏と語らい、今回のプログラムには介入できなかったが、二度とこのような悪夢が繰り返されないように、
森監督から情報の提供を受け、堤氏からは武器もろもろの提供を受けて、水際で腐った老人ども（主に、「あの人」）を叩くつもりだったようだ。
それならば、松井らは全くそのような計画があるとは知らなかったのだから（おそらく、「あの人」が乗っていたとしてもそうだっただろう）、
問答無用で船を沈めてしまった方が方法としては確実である（当然、奇襲でないのなら、反撃もあるだろうし）のだが、
古田は目的達成のためにプログラム優勝者（川相、ということになっていた）を巻き添えにすることはできなかったらしい。

だから、古田は居並ぶ選手たちに武器を構えさせてから、
「プロ野球、いや、日本の野球全てが自分の思い通りになると思いなさってる長嶋さんよ！
　これだけ好き勝手やれば思い残すことなんてないやろ？　そろそろ地獄からのお迎えや」
と、大声で口上を述べた（いや、ひょっとしたら古田が一言言いたかっただけかも知れないが）。
そこで松井が飛び出したので、装甲船の面々は目を丸くしたのだ。
古田は松井から一切の事情を聞くと、
「そうか……川相さんは死んだんか……。いや、しかし、お前らが助かって何よりや。ほら、見てみい」
と言って、親指で横を指し示した。
そこには抱き合い、涙を流して喜ぶ入来兄弟の姿があった。
「川相さんのカラクリでな、お前ら一度死んだことになってたやろ？」
松井は頷いた。
「あの兄ちゃんは本当に弟思いでなあ、弟が死んだと漏れてしまって、
　もう復讐の鬼や。そんなんなったのをこの場に連れて来たくはなかったんやけど、
　それを言ったらなあ、俺が殺されてしまいそうで」
古田は笑いながら言ったが、あの喜びようを見るとそれは冗談などではなく、本当のことなのだろう。
松井は入来のことが少し嫌いになっていたが、あの無邪気な喜びようを見ると、やっぱり悪い人ではないと思えた。

----
装甲船を降りるまでに、松井は原とともに、古田から事情の説明を聞いた。
ジャイアンツはハワイでテロに遭遇したということになっていたこと。
諸悪の根源の渡邉恒雄は、表向きには自殺となっているが、何者かに殺されていたこと。
黒幕が居なくなり、後継の氏家を押さえたので、老人どもの悪事を暴き立てて混乱を招く必要もないだろう、ということ。
氏家は古田らの言うことをなんでも聞くので、川相の遺言通り、原が監督に就任すれば良いだろう、ということ。
川上哲治氏が長嶋らの手によって殺害されていたということ。
けれども、藤田氏は森監督が機転を利かせて救出したこと。
そこで原が「あ、それは知っているよ」と、ちょっと口を挟んだ。
古田は「そうでしたか。それで、スミスが」と言うと、さらに、藤田氏が後見に付けば原監督、あなたの政権も磐石でしょう、と付け加えた。
「まあ、大体こういうとこや。何か質問ありますか？」
その古田の言葉に、松井は首を振ったが、原は一つ尋ねた。
「このプログラムに賛同した連中、つまり、選手を賭けの対象にしたような奴ら。
　そいつらをどうするつもりなんだ？」
古田はその問いににやっと笑うと、
「既に処理済みですわ」
と言った。
「話して分かる方には納得していただきました。
　話しても分からない方にはこちらの口でお話して」
古田は腰掛けた椅子の隣にあるテーブルの上に置かれた拳銃を指先で二度叩いた。
「それでも分かっていただけない方には、まあ、そんな方ほとんど居ませんでしたがね、
　さる『伊東会』の人とか、ま、そういうお話の出来ない方には、ずーっと黙っていて頂くことにしましたわ」
「そうか……」
原は俯いた。
その様子を見て、古田は付け加えた。
「そうでないと、我々も危ないですからね」
原は俯いたまま両手を開いて古田の前に突き出した。
「いや、分かっている。ありがとう」
「いやいや。球界を一部の人のほしいままにしておくのは球界の人間としてやはり腹立たしいですからなあ」
古田が芝居っけたっぷりにそう言った時、船室に軽い振動が響き、船が動きを止めた。
「着きましたね」
古田が言った。
「おかえり。日本へ」

----
全てが終わった二週間後、11月19日に、2001年度ドラフト会議が行われた。
そこには、長嶋茂雄前監督の盛大な葬儀の後、電撃的に読売ジャイアンツの監督に就任した原辰徳の姿があった。
藤田元監督から聞いた話に拠れば「プログラム」は、在籍している選手が不甲斐なく、
そしてその年に獲得可能なアマチュア選手が豊作の時に行われるのだそうだ。
つまり、殺し合いを経て選手の精神と肉体を鍛えると言う目的も勿論あるが、
その主な目的は「巨人が大量に選手を失ってしまって試合を行うのも覚束ないから、ドラフトで優遇措置をしよう」というように世論を誘導し、
有望なアマチュア選手を独占することにあったのだ。
そして、今回もその措置は取られた。
死してなお、長嶋茂雄の目論見は達成されたのだ。
まったく、たいした執念だよな、と原は思う。
しかしそう思う一方、原は有望なアマチュア選手を独占しようとしている自分に苛立ちを覚える。
そうでないとまともにシーズンを戦うことすらできないだろう。
「まったく、本当に大したもんだよ」
多くのカメラが彼を捉えている中、原はつぶやいたが、その声は誰にも聞こえなかっただろう。

この年、巨人は42人の新人を獲得し、1人をフリーエージェントで獲得し、他球団を自由契約となった選手を1人獲得した。
「新生」読売巨人軍、総勢47名。

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年の瀬も年の瀬、もう数日で年が明けようというとある日、もう、あれから何度目になるのだろうか。入来は高橋尚成の家を訪ねた。
ドアチャイムを鳴らすと、尚成の妻の弥生が顔を出した。
「あら、入来さん、折角のオフなんですからごゆっくりしたいでしょうに、いつもすみません」
その応対に入来は顔の前で手を振って答える。
「いや、自分が好きでやっていることですから」
弥生は入来をリビングに通すと、コーヒーを淹れるために台所へと下がった。
弥生さんは強い人だな、入来はそう思う。
夫の訃報に接した時こそ悲嘆に暮れていたようだが、今はもう、こうしてごく普通に振る舞っている。
尚成に「任せろ」とは言ったものの、もう、自分がちょくちょく様子を見に来るまでもないように思えた。
入来は最初に訪ねた時に金銭的な支援の打診もしていたが、当然のように遠慮されていた。
考えてみれば、当たり前の話だったが。
「コーヒー、入りましたよ」
弥生がコーヒーを運んでくる。
「ええと、お砂糖とミルク……は、要らないんでしたっけ」
入来は頷く。
「どうも甘いものは苦手で……」
照れ隠しに首筋を掻く。
「ああ、はい。そうでしたね」
弥生は砂糖2さじとミルクを入れ、かき混ぜると、それに口を付けずに言った。
「あのですね、入来さん、今日は入来さんにお話したいことがあったんです」
入来はコーヒーカップから口を離し、応えた。
「何ですか？」
「ええと……」
弥生が少し俯き、言い淀んだので、入来はもう一度コーヒーカップに口をつけようかとも思ったが、やめた。
「この間、ちょっと体の調子がおかしいので、病院に行ったんですけど」
「大丈夫だったんですか？」
入来はコーヒーカップをソーサーの上に戻した。
「……妊娠3ヶ月だそうです」
「本当ですか！」
入来は思わず身を乗り出して訊ねた。
「ええ、本当です」
「そうですか……！」
不意に、涙がこぼれそうになったので入来は慌てて横を向いた。
妻には悪いと思ったが、自分の子供の時よりも嬉しかったのだ。

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2002年のペナントレースでは、巨人の苦戦が予想された。
例年は何がなんでも優勝は巨人であると予想する、ファンからは苦笑いで迎えられる類の解説者達の中でも、
巨人のＢクラスを予想する人間が多数現れた。
実際、巨人を率いる原監督本人でさえも「今季は最下位でなければ万々歳」という消極的な考えを、決して外には語らないまでも、持っていた。
しかし、その考えは杞憂に終わった。
ジャイアンツは開幕から快進撃を続けたのだ。
方法には問題があったとはいえ、死線をくぐってきたということはやはり有効に働いた。
松井は決して口にはしなかったが、実際に「ボールが止まって見える」ような体験を何度もした。
一番に定着した二岡は松井ほどには打棒を爆発させなかったものの、相手の仕草を読むことにかけては恐ろしいまでの力を発揮し、盗塁の山を築いた。
また、入来の鬼気迫るピッチングは、本来の球威を倍化し、打者を萎縮させ、彼が投げれば巨人は勝利した。
この三人の活躍はめざましいものだったが、野球はワンマンでは勝てない。
3人でも勝てない。
快進撃を支えたのは原監督、斎藤投手コーチの両名だった。
死線をくぐってきた二人は、人間の器というべきものをかなり大きくしていた。
それは大きな指導力を発揮し、本来ならば、烏合の衆と評されるべきアマチュア選手の寄せ集めのチームを、全き一枚岩にした。
団結したチームは強い。
投手が打ち込まれた日には、打線が爆発した。
野手がエラーをすれば、互いに喝を入れ合い、二度と同じようなつまらないミスをしなかった。
皆が必死になり、松井が快音を響かせ、二岡が守り、入来が抑え、気が付けばジャイアンツは首位をひた走っていた。
暑い夏の盛り、8月14日の対ヤクルト戦にジャイアンツは11対4で勝ち、マジック14が点灯した。
そして今日9月20日、残すマジックを2として、巨人は2位の、対ヤクルト戦を迎えた。

試合は2回に松井が44号となるソロホームランを放ち、打撃戦が予想されたが、
ヤクルトの先発藤井、そして巨人の先発入来が共に踏ん張り、一歩も譲らない投手戦となった。
目の前での優勝を阻止したいヤクルトは、以降松井との勝負を避け、0対1のまま、9回の裏を迎えた。
4番ペタジーニは7球粘ったものの、フォークの前に三振を喫した。
5番ラミレスは初球の釣り球に手を出してショートフライ。
あと一人の大声援の中、岩村は9球粘ってライト前へヒットを放った。
本日ヤクルト2本目のヒットになる。
ここでバッターは古田。あと一人の連呼の中、入来を焦らすようにゆっくりと打席に入った。

――さあ、ジャイアンツ、優勝まであとワンアウトを残すのみです。
そしてこの優勝決定を飾る完封まで、入来もあとアウト一つのみです！
2アウトからランナーを出してしまいましたが、ここは続投ですよね、江川さん？
江川と呼ばれたその男はにこやかに答えた。
「ええ。古田は怖いバッターですが、完封がかかっていますし、
　何より今年は入来が本当に頑張りましたからね。原監督も入来を胴上げ投手にしたいでしょう」
――なるほど。さあ、古田がバッターボックスに入ります――
江川は顔こそにこやかに、声こそ穏やかにしていたが、内心は憎悪で煮えたぎっていた。
「プログラム」完遂の暁には、次期監督の座は自分のものであったのだ。
「プログラム」によって作られた完璧なチームを、長嶋より受け継ぐ。
長嶋にはその最高のチームをもってすら常勝は難しいだろう。
そこへ自分が就任し、ごく普通に指揮を取れば当然のように連年の優勝を果たし、名将の名を欲しいままにできる。
それを善人顔して横から掻っ攫いやがって……。いつか、いつか見ていろよ……。
人すら呪い殺し兼ねないほどの憎悪の視線が三塁ベンチの前へ注がれていたが、それを受ける人間は何も知らない。

古田はバットを構えると、マウンド上の入来を見た。
入来は、ほとんど睨むような鋭い視線を古田に投げ掛けて来る。
この視線なんやろうな。古田は思う。
死線を潜り抜けてきた者だけができる目なのだろう。気が小さいバッターでは、これだけで打ち取られてしまう。
しかし、俺はそうはいかん。
古田もマウンドの入来の目を睨み返した。ここで、一発が出たらこっちのサヨナラや。そう、念を込めてやった。当然、入来もそんなものでは怯まない。
しかし、気持ちで負けていたら打てはしない。これは、無駄な行為ではないのだ。
入来がセットポジションから、投球のフォームに入る。9回の裏だというのに、何て力強いフォームだ。
そこから繰り出されたのはスライダーか。外角を狙って来た。
強気の入来のことだから、内角を狙ってくるかと思っていたが、裏をかかれた。
なかなかのピッチングだ。だが、研究が足りない。
「そこは得意のコース！」
フルスイング。
しかし、バットから伝わってきた感触は、ジャストミートのものではなく、古田は忌々しげにバットを叩きつけ、一塁へと走ることになった。
あいつ、俺の得意のコースから、ボール半分ずらして来よった……。
その打球は、ライトスタンドを沸かせはしたが、そこに飛び込みはしないことは本人が一番良く分かっていた。
打球はほどなく失速し、そのカーブと共に歓声のトーンも下がり、ボールはセンター、松井のグラブに吸い込まれ――
スタンドに歓声が渦を巻いた。

古田は1塁を回ったところで、キャッチャーと抱き合う入来を苦笑いで見ていた。
松井がウイニングボールを持って、歓喜の輪に加わろうと横を通り過ぎようとしたので、一言言ってやった。
「今年はお前らのチームが大変なことになっとったからサービスや。来年は本気やぞ？」
松井は足を止めてくるりと振り返ると、にかっと笑い、古田を真っ直ぐ指差して「望むところですよ」と言うと、
こちらを見ていた入来に向き直り、ひょいとウイニングボールを投げ渡した。
入来はボールを受け取ると、松井のすぐ後ろに古田が立っていることに気付き、ひょいと右手を上げて会釈した。
舐めよって、と古田は思ったが、そこで腹を立てるのも大人気無い。自らも右手を上げて応じた。
松井がもう一度振り返って、古田にひょいと右手を上げると、自分も歓喜の輪の中に入っていった。
古田はそれを3秒ほど羨ましげに眺めていたが、そのまま立っていては観客の投げる紙テープにぶつかりそうだったので、踵を返した。
これで。
これで、球界の闇は消えるだろう。
下らぬ策謀を巡らせた老人どもは消え、そして今居る人間は今回の優勝で身をもって知っただろう。
つまらぬ策を弄して選手を掻き集めずとも、優勝はできるものだと。
必要がないのならば、目に触れては困る闇など、消えるしかないのだ。
「やれやれ、試合に出て、いい成績を残してチームを優勝させるのが一番球界の為になると思っていたんやけど」
古田はそう言ったが、その顔は決して不快そうではなかった。

とりあえずこれで終わりです。

(・∀・)ｲｲ!
作家さんお疲れ様です。
もう泣けて泣けてたまりません＼（Ｔ∀Ｔ）／!!!!

感動した！まいった！！ありがとう！！！

キャッチャーは実は死んだと見せかけて
死んでいなかった阿部。

>>183

もっと早くに開花してればねぇ。

作家さんお疲れ様っす!!ヽ(´∀`)ﾉ
まさかこのままラストまで読めるとは感激！
しかしこれで読売ﾛﾜｲﾔﾙが終わりとなると、何処か寂しいものが…(ﾅﾐﾀﾞ


>>183
？

職人さん達、ありがとう。
いいもの見せてもらったよ。

終っちゃったのか。ほっとしたような寂しいような。
職人さん達お疲れ様。何度も感動して泣いたよ。
ありがとう。

あ〜おワリか…
うう、これからの楽しみが無くなったぁ。
番外編もキボンしたいところ

これだけの大長編が挫折もせずに（中断しかかったことはあったけど）完結したのは凄いことだ。職人様に、最大級の敬意！

ついに完結かぁ。嬉しいけど寂しい・・・。
長い間職人さん達には本当に楽しませてもらいました。

ＫＫ対決とか由伸vs二死ﾀﾝとかいろいろ印象に残ってるけど
入来vs三沢の２回目が漏れ的にはベストバウトっす。
三沢の最期の描写が秀逸だった。

一時期、2chの色々な板にバトロワスレは立ったそうですが、
そのほとんどが荒れたり、過疎化したりなどして完結しなかったそうです。
匿名でリレー小説を完遂させることは、それだけ大変なことなのだろうなあと思いました。
このスレも何度もdat落ちしましたが、その度に新スレが立つのを見て、
ここだけは何とか完結させたいと思い、書きました次第です。

ちなみに、私は、高野関連と、上原が参戦する羽目になった部分と、
原俊介の関係、このスレの大半、そして初期のゲームを担当しました。

>>191
うわ〜〜〜〜〜〜〜（TдT)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん

あ、何かまずかったですか？

本編も良かったし、ヤクとかの番外編もめちゃ良かった。
職人様にはお疲れ様と言いたいです。
ＫＫですごい感動した･･･

職人様お疲れ様です
このスレを見るのがいつもの楽しみでした
泣けてきたのはＫＫと清水と仁志の所でした
２ちゃんはおもしろかたりはしますが
感動するのはここだけです

職人様方、乙カレ様でした。入来兄弟が再会できて本当に良かった（感涙）

自分の中で特に印象に残っているのは高野編、灯台編、原編、進藤編などです。
プリントアウトして保存させて頂いてます。
本当にお疲れ様＆ありがとうございました。

職人様方お疲れ様です。
全編違和感無く(最初の場所変更以外は)読めました。
もう最高です。ありがとうございました。

完結おめでとうございます。
ほとんど最後の方でこのスレを知って一気に読ませていただいたのですが本当に感動しました。
仁志が死ぬところと清水と堀田が会うところ、それに平松が死ぬあたりのシーンで泣きました・・・。
灯台組やＫＫもよかったです。
職人様方お疲れ様です。ありがとうございました！

完結age

ちょっと怖い位置age

>>191
高野関連と言う事は、うっかり尚成をあぼーんしてしまった職人さんですね。
入来がここまでのキャラに育ったのはあなたのおかげです。
本当にお疲れさまでした。

吉村・・・・（涙）
入来兄弟、再会できて良かったな・・・正直、入来のモノローグ書いた頃は
ここまで生き残ってくれると思いませんでした。
そして尚成の子供が奥さんのお腹に宿っているエピソードがあったことがとても
嬉しいです。

完結おめでとうございます。
そして職人様方本当にお疲れ様でした。
丸一年かかっての完結だったんだなあ・・・なんか凄い。
完結を待ち望んでましたが、終わりとなると寂しいですね。

鉄兄と再開出来て良かった。。。。

二死たんと進藤の氏に様に泣きました。
職人さんたち、本当に乙です。

完結おめでとうございます｡
職人さん方､お疲れ様でした｡ありがとうございます｡

自分的には高野･河原両オリジナル系ヒールが印象深いです｡桑田もｶｺﾖかった･･･

完結おめでとうございます。
漏れは一番最初の方のほんの一部を書いてたものです。
ホントに完結してよかった。

>>206
ここにも職人さんが・・・
何人の方が参加されたか分かりませんが、皆様お疲れ様でした

途中、何度か読み手の勝手な願望で、早く進めてくれ！と書きましたが
終わってしまうと一抹の寂しさを感じます

2ちゃんではじめてマジ泣きしました。去年で一番泣いたかもしれません。
今巨人は若手が一軍の試合にいっぱい出ているので、
「おお、あのとき○○にあぼーんされた奴だ（w」などと楽しんでおります。
これだけの大作、俺もプリントアウトして保存しようかな･･･。
とにかく職人さんたちありがとうございました。
ついでにあげときます。

最近野球板来て最近読みはじめました
そうか終わっちゃいましたか
噛み締めつつ読ませていただきます。。

nage

完結おめでとうございます。

自分の書いてたところを申告しますと後藤、野村、三沢、田中、あとPert4でどんくさくやってました……。
読むにも書くにもこんな楽しいものはなかったのでうやむやになって欲しくない一心でPert4を立てて、
立てた手前書かねばならんだろうと書いてたのですがあんまりにも進みが遅く。
ぐだぐだでも書いてるから他の方が手を出しにくいのかなと思いPert5では黙ってました。
みなさまにはご迷惑かけました。すいません。

「涙で前が見えません！」というのがどんな状態なのか、
このスレは教えてくれました。ありがとう。

>>212
いえいえとんでもございません。
迷惑だなんて誰も思ってないですよ。

たまにでいいんで他の職人さんも、このスレに降臨なさってください。
おめでとうレスだけで１０００いったりして

完結おめでとうございます＆お疲れさまでした。

進藤編と阿波野編あたり書いておりました。
阿波野編、構想膨らみすぎて（近鉄まで行きすぎて）自分の中で収拾がつかないまま来てしまいました。すんません。

やはり他の職人さんが書いたお話に触発され、自分もだーっと話を書いてしまったんだと思います。
ほんとにお疲れさまでした。

お話は終わるのが一番だとは思うんですが、終わっちゃうと寂しいもんですねー。
ビール片手に頭から読み直して来ようと思うです。

楽しませてくれた職人さま、ありがとうございました！！

素晴らしき職人の皆々様、本当にお疲れ様でした。
そしてありがとうございました。

由伸と宮崎のところが好きでした。
あとヤクルト選手の活躍も見逃せないですね。あれがあったから更に
話に厚みが増したと思うんですが。
それにしても鉄…良かったな（泣）

登場人物人気投票とかやったら誰が１位なんだろう？
松井？桑田？河原とか！

ついに完結しましたね〜。皆様、お疲れさまでした。
私が書いたのは番外編（杉浦追悼編）、古田VS森、江川VS徳光、槙原ビデオ、
後は裏方とかナベツネとか要するに殆ど本編に関係ないところをやってました(w
にしても結構書いたもんだ。読んでても書いててもとても楽しかったです。

しかし、軽い気持ちで書いたプロローグ（の一部）がテンプレとなるとは思いませんでした。

nage

>>216
杉浦追悼編と槙原ビデオ、ものすごく好きだ

職人さん達ありがとう

もっと読みたいなんてわがままですよね…
終わっちゃうのはかなり寂しいです。
ありがとう、職人様たち！

エンディングに感動して、過去ログ保存サイトにいって最初から読み返してみた。
アルモンテの話どこかで見たことあるな、と思ったら昔自分が書いたものだった・・・。
大勢に影響無い話で良かった。

「におくんと銭岡」スレで出てきたGバトロワの長編AA
正直、泣ける・・・

http://sports3.2ch.net/test/read.cgi/base/1021232108/144-205

完結、おめでとうございました。
完結直前でのdat落ちから不死鳥のように蘇ってくれて嬉しかったです。
>>221
朝から泣きそうです…

2ch史上でここより名スレってあるの？

職人様方、御疲れ様でした。
完結は嬉しいのですが、なんだか寂しくなった気がします。
思えば、球界バトロワのはしりがこの巨人でしたね。これがあったからその後中日、広島、横浜と出てきたと思うと凄いです。

俺はこの感動を噛み締めながら他バトロワも完結まで見守るつもりです。

一読者として完結まで立ち会えたことと、ライターさん方に感謝。
ライターの実力をも試される場所な上、終わってみれば
原作に匹敵するテキスト量、ハイレベルなスレでした。
読んでる方は待つのを我慢するだけで、その苦労は比ではありませんが。
恋愛要素を排除し、意外性の増したバトロワとしても楽しめました。

職人さん達お疲れさまでした。
本当に感動して泣きそうです。

hage

斎藤コーチと入来兄弟に激萌
清水と二志でマジ泣き
いや、全篇通して素晴らしかったです。「野球選手の」バトロワだったと思います。
ありがとう！職人さんたち！

ところで保存屋捕手さんは…？

職人さん達本当にお疲れ様でした。
自分は桑田の最期と仁志＆清水のとこで本気で泣いた。
>>221見てまた泣いた。

保守age

そういえば本編では実現しなかったけど見てみたかった対戦が結構ありますですよ。

松井ＶＳ由伸とか、上原ＶＳ二岡とか、高野ＶＳ三沢の同級生悪役対決とか。

亀レスですが、完結まで辿り着いたことに感激。
斎藤コーチ、桑田編、ＫＫ対決に泣き、清水+仁志でも泣き、
原俊介＆鈴木尚のハイレベルさに驚きました。
これで終りかと思うと寂しいですね。

ageage

お久しぶりです。トリップ違ってますが保存屋助手です。
騙りではありません（藁
証拠として、保存サイトを一気に更新いたしました。

＞今まで物語を綴ってきた職人さんたち
本当にお疲れ様でした。ここまで皆が書いている繰り返しになるが
物語を「終わらせる」ことは大変だったと思う。
職人さん各位の書きたい場面、書きたい場面で何よりその意欲が伝わってきていて
編集というのもおこがましいがその手伝いめいたことができて嬉しかった。
（長期にわたり保存がまったくできなかったのは
プライベートで仕事を海外でやってたことやらなにやらいろいろあったため）
ありがとうと、感謝の気持ちを伝えたい。
それから詫びねばならないことも少し。
文章そのものには自己申告やこちらで気づいた誤字を除き手を入れていないが、
改行位置などに関して、保存サイトに納めるに当たって若干の編集を加えてしまった
部分があり、職人さんによっては不快に思った人もいると思う。
編集に当たって自分なりの判断で行ってしまったことでもあり、
職人さんのまったくの原文に当たりたい読者さんは過去ログを参考にしてほしいと思う。

＞自分が長期不在の間にマメに過去ログを保存しておいてくれた「もう一人の保存屋」さんたち
いきなり何の更新もしなくなってしまったために面倒をかけてしまって
申し訳ない。
おかげさまで、今回の更新にとても助かりました。

＞読者さんたち
更新まったくできなくて、正直スマンかった。
前述のとおりプライベートでまあ、いろいろあったので。
トリップ変えたのも、多少関わりはあるのだがそれはさておき
きちんと完結を迎えられたのも、dat行き、鯖移転となってもなお
職人さんたちを待っていてくれたあなたたちあってのことだと思います。

実はまだ「別バージョン」の更新がまだなので、これから作業に取りかかります。
ノムさんが江川にあぼーんされたのと、藤田元司逃避行。（←本編に入れるかどうか
非常に迷ったのだがリライトが途中で終わっていたので敢えて本編に収録せず…
「WelcomeBack」で古田が言及しているが）

とうとう完結ですね。皆さんお疲れ様でした。
自分は灯台編、宮崎・由伸、本編をちょこっと
書かせてもらいましたが、読むのも書くのも凄く楽しかったです。
これで終わりと思うとやっぱりちょっと寂しいですが
完結まで見届けることができて良かった。
他の作家さん達、読んでくれた方々、保存屋さん
本当に感謝感謝です。ありがとうございました。

nage

保守

おもろくなかったけど、ありがとうよ。

>238
可哀相な奴（ｗ

あげとくぞ

もうこのスレはdat落ちで良いのかな？

よくない！あげる！！

マジでこれからこのスレどうします？

ﾁｭﾆﾁさんなんかは今年度版やってますわな｡
それも一興だし別ネタでなにかやるのもそれはそれで面白そう。
あとは番外編とか別バージョンかな?

いずれにしても長文ネタスレは好きなんで存続きぼんぬ｡

>>244
ドラ版は読売版みたいにバトロワのキャラに当てはめないで
全員オリジナルで進めてるよね。それも面白い。

>>234
乙です！
サブタイもまた一つのゲイジツでありました。

dat落ち

救済あげ

番外編でも別バージョンでも何でもいいから見たい。
職人さんお願いします。

>>249
俺も！
セゲヲの最後とか、江川がどう脅されたとか、藤田の逃避行中とか
森、のび太の最後の詰めの作戦会議とか・・・

お願いばかりで、スマソ

俺は入来兄弟の再会シーンを兄弟の視点で見てみたい

>>249-251
それおもしろそう

リクエストだけで新作がこないのでこのままdat落ちの予定です。。。
リクエストするのって楽ですよね。。。

>>253
しばらくはリクエストだとか、こんな対決見たかったとか
このバトルが一番好きだとかそんな話で消費していってもいいんじゃないの？
原作以上にこの作品好きだから、このスレがdat落ちしたら
これから読む人がいなくなるのかと思うと寂しい。
つーわけでage。

>>254
うん。そういうリクエストや感想で消費すればいいと思う。
俺は桑田ＶＳ斎藤雅が見たかった。本編では仲間同士（？）だったから。
桑田ヲタなもんで･･･。

今となってはもう他の職人さんが繋げられるかとか気にしなくていいんだから思い切って書いてみるのも楽しいんじゃないかな、
と無責任に言ってみるテスト。
別にいままで書いてなかった人が書いちゃならんことないと思うし。

むしろ他人が書かんものなら俺が書くぐらいの心意気で。

もし別バージョン始めるとしたら誰が誰の役やって欲しいとかの
希望ってある？

救済あげ

ものすごーく今さらだけど。
作ってみたらなんかｶｺｲｲかも。
（がいしゅつだったらｽﾏｿ

http://2style.net/maido/R3_temp.swf?inputStr=%E6%A4%E6%CC%8B%90%90l%8CR%0D%0A%83o%83g%83%8B%83%8D%83%8F%83C%83A%83%8B

>>257
うーん…配役割当はどうしても今回のイメージのが
強く残りそうだから、完全にオリジナルの方がいいかも。

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