球界任侠小説 「不眠城」 Part2

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47番外編・興行部門to湾星会
<談話室大沢>
広瀬の歌う松山千春が店内に流れる中、カウンターでたれている三浦
大沢 「お待ちどぉさん、喝カレーと乙カレーのWカレーセットだ。」三浦の前に2種のルーの入ったカレー皿を置く大沢
三浦 「あ、はい・・・。」疲労のあまりリーゼントまでたれている三浦
大沢 「どうだ、味は?」勧められるままカレーを口に運ぶ三浦
三浦 「いや、さすが・・・美味しいです。 コレデモウスコシエンゴガナクテモガンバレソウデス。」満足げな大沢
大沢 「そぉだろう。所で・・・お前、もう全893大会に向けて燕の所のちっこいのにアピールしにいかなくていいのか?」
三浦 「いやぁ、うちの稼ぎじゃ全893大会どころじゃないでしょう。」喝を頬張りながら苦笑する三浦
三浦 「良い機会だし、ここは身体を休めるのも悪くないかなって・・・・・・」
大沢 「喝ぁ〜〜っつ!!!」三浦の言葉を遮るように叫ぶ大沢、禿しく揺れる店。
大沢 「お前、893がそんな考えでどうするんだ? 組の稼ぎが悪い? 良いじゃないか。最後までお客さんの為にだなぁ・・・」小一時間説教モードに突入する大沢
三浦 「・・・・・・。 ウワ、ヘンナスイッチイレチマッタカナ・・・」ふと歌を止め、口を開く広瀬
広瀬 「何か焦げ臭い臭いがしますね。さっきの揺れと言い、どこかの組の出入りでしょうか。」説教を止める大沢、胸をなで下ろす三浦
三浦 「ちょっと気になるな、見に行きましょう。 サッキノユレハサスガニ『カツ』ノセイジャナカッタノカ。ビックリシタ。」
三浦を先頭に店を出る三人
48 :02/06/28 22:22 ID:3iHCosb8
<談話室大沢と同じ建物の地下一階・『STUDIO 二死満塁』>
煙が充満する小劇場。倒れた斎藤隆の周囲で佐伯、岩本らが呆然としている。
三浦 「斎藤さん、それに佐伯さんにみんな・・・こんな所で一体何を。」換気を全開にしつつ訊ねる三浦
岩本 「俺ら興行部門のな、今度の全893大会でのネタ披露の打ち合わせや。 マエダトロペスハケッセキヤケド」答える岩本
広瀬 「あぁ、懐かしいな。俺らも何するか毎年知恵を捻ったもんだ・・・ってオイ、それで何で爆発が起こるんだよ。」
佐伯 「斎藤はんがピンでネタ見て欲しい言うからな、見とっただけやで。バクハツニキヲトラレテワラエレヘンカッタケド」ケラケラと笑う佐伯、同意する波留
高津 「でも、あの爆発のあとでアフロヅラ出すのは美味しいかもしれないな。」根っからの興行部門体質の高津
広瀬 「最近はネタ一つやるのにも命がけなのか・・・。」時代の流れに呆然とする広瀬
川村 「違いますよ、僕の計算だともっと大人しい爆発になるはずでしたから。」妙に冷静な川村、呆れる岩本
岩本 「大人しい爆発て。 アンダケカヤクツコトイテ、オトナシイモナニモアッタモンチャウデ?」
高橋尚「そぉですよ、今時ヒーローショーでもあんなに火薬使いませんって。 アレサマノコト、コロスキカオモイマシタワ。」少し顔色の変わる川村、劇場の隅で動く気配
万永 「あー、悪い。 リハチュウダレモカマッテクレナイカラ、コソーリカヤクノリョウフヤシチャッタ。」白状した瞬間、宙を舞う万永

大沢 「何や興行部門の事はよぉわからんが・・・取りあえずそこの怪我人、何とかせにゃな。」放置されていた斎藤隆をようやく見やる大沢
三浦 「・・・えぇっと一徳、今から店に走ってアロエとキリバンゲドのニライムを取ってきてくれ。 スリツブシテヤケドニヌリャナントカナルダロ」駆け出していく田中一、そろそろ肝臓が痛くなってきた三浦
49代打名無し:02/06/28 22:36 ID:fB9nTDoQ
新作ーーーーー!!!!!!
三浦番長、ほんとに・・・・(涙)昨日は報われたけど。
喝カレーと乙カレー、食べてみたいなぁ・・・。

・・・・・ところで・・・・キリバンゲドのニライムって・・・・・キチョウヒンナノニー
50まんえい:02/06/28 22:46 ID:HuiTUWkD
(0´く`0)ノ●~* <寂しかった