31日に開幕するサッカーのワールドカップ(W杯)について、
南米のチリとベネズエラで地上波テレビの放映権契約交渉が難航している。
7日付のコロンビア紙が報じた。試合が中継される未明から早朝にかけての
時間帯にスポンサーが付かず、地元放送局が高額の放映権料を支払えないため
という。
チリとベネズエラの地元放送局は現在、両国でのW杯放映権を持つ
米ディレクTVと、全64試合のうち決勝と準決勝を含む32試合分について交渉している。しかし、現地時間で午前2時半から同7時半の放送時間帯にスポンサーの出足は鈍く、交渉妥結のめどはついていない。
両国ともW杯には出場しないが、サッカー人気の高いお国柄。チリのムニョス官房長官は「わが国では1962年以降、すべてのW杯を地上波で放映しており、民間企業同士の交渉ではあるが公益の問題だ」として、
必要ならば政府が交渉の仲介に当たる考えを示している