安仁屋 昨シーズンですね、監督、8年ぶりですかね。
山本 ですね。
安仁屋 で、今年もう2年目ですよね。
山本 色々ありましたんでね。だけどその中でね、すごく前回の監督時代と違ったなと
いうのが選手の粘り強さですよね。これをすごく感じましたね。
【投手陣について】
安仁屋 ピッチャーなんですけどね。僕は今シーズン、個人的な先発予想と、中継ぎは
入ってないんですけど抑えでね、こうやってみたんですけど。
《2002安仁屋期待の投手陣》
先発 佐々岡、黒田、高橋、長谷川/鶴田、横山、河内
抑え 小山田、シュールストロム
山本 これだけでも2,4,6…7人いるわけでしょ?
安仁屋 7人ですよね。
山本 で、外国人投手があと2人入りますんでね。
安仁屋 まあ、何人おっても不足はないですからね。佐々岡が先発したり中継ぎしたり
しましたよね。
山本 あのー、佐々岡は今年はもう先発に回そうと思ってるんですよ。それと黒田が
軸になってね。で、高橋建でしょ。長谷川が去年のがむしゃらにやってきたことを
同じようにできるかどうかっていうのが一つありますね。
安仁屋 一応2年目じゃないんですけど、2年目のジンクスみたいなもんですよね。で、
佐々岡を追い抜いてくれる高橋、黒田いうところがね。やっぱ2人のどっちかが
カープの将来的エース候補ですからね。
山本 はい。やっぱり軸になってね。去年も高橋建の方が夏場にちょっと…1ヶ月か2ヶ月
くらいでしたかね、勝ち星がつかない時期がありましたよね。
安仁屋 そうですよね。あのオールスター後ですよね。
山本 そういった1年間っていうのは結構波があって難しいんですけど、やっぱりある程度
コンスタントに、調子の悪いときでも何とか最少点で抑えるようなね、ピッチングを…
1点取られれば次を与えないようなそういった粘りを今年は期待したいですね。
やっぱりこの佐々岡・黒田・高橋っていうのが、やはり軸になってきますね。
安仁屋 ピッチャーの場合は結構人数もいますし、僕はあの…ピッチャーは、みんなが
「弱い、弱い」言うほど僕はカープのピッチャーは弱くないと思うんですよね。
山本 そうですね。若い選手が、楽しみな選手が出てきそうなシーズンじゃないかと
思うんですよね。
【野手陣について】
安仁屋 話は変わりますけど、野手のね、ベテラン勢…。
(金本、野村、緒方、前田、新井の2001年打撃成績を書いたボード登場)
山本 1人違うのがいるね、一番下に。
安仁屋 去年の成績なんですけど、(一番下を指して)将来的に新井もあげたんですけど。
やっぱ一番の核は金本ですよね。
山本 これはもうドンと座ってね。去年も140試合全イニングですから。これはなかなかね、
できないことですよ。
安仁屋 ですよね。体がやっぱ強いことが条件ですからね。
山本 ほんと数えるほどですからね、12球団いれてもね。で、金本はね、140試合3割25本
93打点ですか?本人はね、決して満足してないと思うんです。去年のシーズン
考えますとね。開幕からああいった状況でしたでしょう?体調不良のまま入って。
そのもどかしさが結構あったと思うんですよね。今年はそれが、本人もわかってるけど
伸びる確率、上がる確率ってのがすごく高いと思うんですよ。そういった意味でも
ドンと4番に座るっていうのが第一条件ですね。
安仁屋 怪我した緒方、前田ですけどね。
山本 「前田はどうした、前田はどうした」って去年も何回も言われたり新聞にも載ったり
したじゃないですか。で、一番その中で悔しがってるのは本人なんですよ。
安仁屋 と思いますよね。
山本 ええ。やっぱりゲームに出たい、何とか出たいっていう気持ちはいつも言葉の端々に
感じられますしね。ただその出れないもどかしさっていうのを一番味わってるんですよね。
安仁屋 だから本人がやっぱり一番イライラしてるんでしょうね。
山本 そうなんですよ。だからそれが秋のキャンプ、初めてこのオフもトレーニングやってるし、
だから今年にかける意気込みっていうのは本人が一番持ってると思います。
安仁屋 で、怪我の方は今シーズンはもう最初から開幕スタートできそうですか?
山本 ええ、僕はそう思ってます。ただ、まだ本人はわかりませんよ。わかりませんけど、
本人もそう思ってると思いますしね。
安仁屋 是非開幕から、ほんと出てほしいで選手ですよね。
山本 で、緒方もシーズン終わって手術しましてね。その経過を聞くと今までで一番いい
状態の経過みたいですね。ひっかかりがなくなったと。去年もゲーム出てもね、
やっぱりちょっとひっかかるからいつも気にしてましたけどね。だからそういった
意味でも緒方も期待は十分できると。
安仁屋 僕ね、このチームリーダーでね、野村謙二郎いうのがチームを引っ張ってくれると
いうのがね、すごく目立ったんですよね。
山本 117試合出たんですか?かなり自信を持ったんじゃないかと思います、精神面も。
故障をしてて、それから100試合以上でましたからね。今年はできるんだという
精神的なものが、かなり強いものがあると思うんですよ。この間、本人の談話を
聞いてますと、トップバッターというのをかなり意識してるみたいですから、もちろん
トップバッターを打てるようになれば、これはもうチームにとっても、引っ張っていくと
いう最適な選手ですからね。
安仁屋 ほんと今シーズンもね、野村謙二郎が引っ張ってほしいですよね。特に野村
謙二郎にね、引っ張ってほしい選手が新井なんですよね。
山本 徐々に徐々に成長はしてきてますね。精神面のほうも。例えば去年のゲームの中でも
チャンスメーカーになったり、ここでなんとかという時に追い込まれても何とかしようと
いう気持ちが体全体に出てるんですよね。これは一つの成長だと思うんですよ。
これ、あんまり褒めてもいかんですからね、褒めるとその気になってそのままのぼって
いってしまいますから。いつも厳しく言わなきゃいかんですね。