性格が良くて礼儀正しい選手は? Part3

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408こぴぺ
私がいつも一緒に応援させていただいている仲間にT君という小学生の男の子がいます。
T君はいつも試合後駐車場で選手のお見送りしています。勝った日も負けた日も、雨の日
も遅くまで残って最後まで選手一人一人を、まだ声変わりをしていないかわいい声で選手
を激励します。
そんな姿がいつしか選手の心を捉え、今では駐車場ではもちろんのこと、スタンドに居ても
選手の方から声をかけてもらえる存在になってしまいました。
9/27に、「ズーバー来年の契約なし」の噂が流れました。いつも試合後徒歩で帰宅する
ズーバーに、T君と一緒にその噂の真偽を訪ねたところ、残念ながら本当とのことでした。
T君はこぼれ落ちる涙を両手でぬぐってました。その姿があまりに痛々しく、T君にかける
言葉が見当たりませんでした。ズーバーはT君に「あと2試合(28日と29日)頑張るよ!」
と誓っていました。
29日の最終試合、T君はベンチ上の最前列で観戦です。そんなT君の応援に応えるべく、
日本での最終試合となるズーバーはなんと3打席目にライトスタンドへ、打った瞬間に
それとわかる豪快な第2号ホームランを放ってくれました。それまでにT君の存在を確認
していたズーバーはスタンドへホッシー君人形を投げ入れる際に、T君の姿を一生懸命探し、
投げ込んでくれました。しかし、残念ながら取ることはできませんでした。せっかく自分に
向けて投げてくれたのに・・・と、その時のT君の悲しみはかなりのものがありました。
試合後一緒にズーバーを待っていたら、取れていないことを認識していたのか、別の
大きな方のホッシー君(通常ホームランを打った人には持ち帰り用の大きなホッシー君と、
スタンド投げ入れ用の小さいホッシー君が渡されます)をT君に持ってきてくれたのです!
その瞬間、T君、T君のお母さん、僕を含むその他の仲間みんな涙を流してしまいました。
その日を含めて通算でたった2本しか打ってないんですよ。つまり2つしかない内の、
最後の記念となる貴重な1つを・・・・
別れ際にT君は"See you again"と、練習通り(?)に伝えた所、 ズーバーは自分は日本に
来ないからアメリカに来てくれ。来る際には電話してねと言い残して去っていきました。
少年と外国人選手との友情は、浜スタの駐車場から手紙やe-mailに舞台を移して続けら
れることになりました。