今使われてる薬で、天然物をリードとしてたのが全合成品におきかわってる
例がいくらでもあるのを知らないとしたら勉強不足もはなはだしいな・・・
そういうのも天然物の全合成ルート研究があってこそだとおもうが。
全合成の意義を否定しようとはおもわない。
が、
俺はこれを専門にする気にはならない。
それでいいんじゃないの、全合成が嫌いな人たちは(おれもそうだけど)。
専門にする気はなくても見る分には面白いよね。
ちょっと前のタキソールとか、上に出てたタミフルとか。
研究室間の戦い。生合成との戦い。
進歩していくのがわかるし、他人事としてみてたら楽しいから、なくなってはほしくない研究分野だな。
誰も作らないような化合物の全合成なんてつまらんけど、たまにこういった争いが起こるから研究っぽい
>>562 自分が一番有機合成がうまいんだ!
って主張もウザイし
全合成こそ化学の真骨頂!
って感じの顔してる。
合成だけしかして無いくせに…
ただのひがみじゃねーか
ただ蔑んでる
567 :
あるケミストさん:2008/08/13(水) 20:05:36
柴さきさんとCoreyはタミフルの件でちょっと喧嘩してましたよね
10個全合成して何個がまともに儲かる程度の収率・品質なんだ、
0じゃね。
570 :
あるケミストさん:2008/08/13(水) 23:53:01
天然物屋はマゾ。
じゃないとやってらんないもんー。
571 :
あるケミストさん:2008/08/14(木) 13:10:19
昔は結構いい議論してたんだなここ
572 :
あるケミストさん:2008/08/17(日) 18:39:46
久々に見たが・・・
Baranとかの話題は出てないな。
573 :
あるケミストさん:2008/08/18(月) 02:54:18
バランの面白いネタあんの?
ポスドクと付き合ってるとか?
574 :
あるケミストさん:2009/01/25(日) 01:21:17
保守
575 :
あるケミストさん:2009/01/25(日) 02:14:07
新しく出た林先生のタミフルの論文やばすぎる・・・・
内容もさることながら、オーサーが助手と4年生との3人のみ・・・・
576 :
あるケミストさん:2009/01/25(日) 05:30:06
そこにヤマ(天然物)があるから合成する
の域だよ。
>>575 論文出る前にとあるサイトで見てびっくりした
3ポット反応で収率50オーバーとかww
工業的スケールで使えるのかは知らないけど
こういう研究見るとまだまだ全合成には意義があると思える
まあこれでタミフル全合成は終了だろう。
5step以下、カラムフリーとかできるなら別だろうけど。
パズルが好きな奴はなんでパズルするんだ?
全合成も同じ。
昨年林研究室の院生にチラッと聞いた感じでは「まだまだ収率が低くてとてもとても・・・」って感じだったんだがちゃんと成果出してたみたいだな
研究を仕事と思ってる時点でいい研究は出来ない。
>>582 ぢゃあ、何だったらいいの?
「研究とは人生である」とか、「お金のためにやってるんじゃない」とかいう妙な観念論なんか古いんだよ。
そういう連中はちょっと行き詰まると、心と身体を壊す。あるいは社会生活を営めなくなり破綻する。
そんな若手研究者を今まで何人見たことか。
研究は金を稼ぐ手段「でも」ある。
そいつを鋭く知っているやつが、全合成という実態の掴みにくい研究に自分なりの価値観を見出し、
他人を説得する力を持つ。そしていい研究を先に進める。
それが出来ない奴は、自慰的研究を続ければいいと思うよ。そういう研究者、いっぱいいるし。
>>583 全合成してから言えよ、ビチクソちゃんw
586 :
あるケミストさん:2010/05/22(土) 21:58:34
587 :
あるケミストさん:2010/05/23(日) 15:22:54
俺は弁護するぞw
588 :
あるケミストさん:2010/05/24(月) 13:25:50
米 BE:276960342-PLT(12303)
2日かかって全部読んだ
>>450あたりまで長文の白熱議論だな
ここのレス全てを鵜呑みにする気はないけど全合成がどんなものか少し知れて良かったよ
589 :
あるケミストさん:2010/06/05(土) 15:32:32
全合成とはブランドなんだよ
全合成が出来る研究室には力がある。全合成は、合成に対するセンスや美学が問われるので、
論文として出すには勇気が要るものだ。勇気を出して、Total synthesis of 〜
という論文を書くための戦略を練り、出す。尊敬するね、俺は
590 :
あるケミストさん:2010/06/05(土) 15:44:11
ところで全合成ってどこまでをいうの?
サリンやVXのような人工物についてはいわないの?
基本的に天然物の合成についてです
592 :
あるケミストさん:2010/06/05(土) 18:42:31
研究に必ずしも「何かのために」が必要では無いわけで。
593 :
あるケミストさん:2010/06/06(日) 01:39:38
米 BE:969360274-PLT(12303)
飯を食うために、じゃね
根底は
>>589 おめでてーな。
全合成は名前を売るためにもっとも効率的な手段なんだよ。目標がはっきりしているから
論文になりやすい。化合物の構造とともに、合成者の名前が引用される。
このやり方をシステマティックにしたのが、CoreyでありNicolauであり、今実践しているのが
Baranであるのだよ。しかも、指導者としてはテーマとして構造を与えるだけでよく、優秀な
ポスドクだったら自力で仕上げてくれる。
名前を売って、さて、どうするのかと考えたときに、そういう連中は結局何もできない。
Baranのケミカルバイオロジーごっこがいい例で、結局全合成をやり続けるしかない。
ちょっと前に「全合成の先にやること」を真剣に考えてた連中は、バカみたいである。
意義はもちろんあるし、すごいことしてるなあと近くにいて思うが、
論文でるまで大変なので研究費的にリスクが大きい。
ある意味、研究続けるだけの研究費を持ってこれる力量のある所が継続的に展開できる世界。
一口に全合成っていっても、難易は様々だよ。雑誌のレベルはともかくとして、完成したら
必ず論文になることだけは一致している。リスクはそれほど大きくない。
素人が生理活性のメカニズムの研究かなんかに手を出して、ドツボにハマるよりははるかに
危険性は少ない。あるいは反応を追いかけ始めて、既存の反応と差がつかないよりは安心して
研究ができる。
まぁ、何段階踏もうが、市販の試薬から自然界の複雑な分子を合成できれば全合成扱いだもんな
数十段階なんてざらっぽいし
後は、そのいくつもの反応を如何にして省くかだ
その辺の仕事は、必ずしも全合成屋の担当じゃないかもしらんけど
どうしてそれで研究費をとれるの?
できるとわかってる全合成なら、既存の手法と差がでない反応の話しと一緒で価値は低いのではないだろうか。
だから最近、特にアメリカだと
全合成だけで研究費とるのがきつくなってるようだよ。
NicolaouとかBaranとかのレベルですら。
自分たちが開発した手法を魅せるための全合成、といいながら、
結局は全合成が主題になってるケースが多い気もする。
論文を深く読み込む全合成好きな読者以外には、
本当に伝えたい手法(アイデア)は伝わらず、
作った分子で価値が判断されてしまうような気がする。
本末転倒とまでは言わないがもう少し魅せ方を工夫すべきではないだろうか。
私は分野外だが、全合成の論文の抄録説明に携わる機会が多く、
いい反応だなとか、アプローチがすごいなあと思う部分が多々あるが、
抄録会だとその説明が省かれて、合成ルートをなぞること、
反応機構を説明することに終始してしまってもったいない気がする。
全合成に使われてる有用な反応形式を(有合化の反応紹介みたいに)
それぞれの論文でテーブル化してくれてると
有機合成を必要とする他分野のひとにもアピールできると思う。
長文になってしまいました。すみません。
全合成の論文を読んでると、「予期しない反応が起こったけど、それはどういう理由で、
自分たちはそれをどう克服したか」ってことに紙面を割いているのが多すぎ。
バカじゃないかと思う。
せめて「最初からそうなると思ってました」((c)佐藤藍子)って書けばいいのに、と
思う。
でも何をやるとうまくいかなくて
何をやるとうまくいくのか
をちゃんと書いてないと読んでてつまんね。
>>601 意味わからん。
通常の感覚では予測できないようなことを「最初からそうなると思ってました」と書けばいいのか。
それは作業仮説?そんなもの、読者を混乱させるだけなのでは。
正直に、そして客観的に書けばいいだけだろ。
それにしても、全合成に魅せられて研究者になったのに、全合成だけでは飯を食っていけなくなりそうだ…
604 :
601:2010/06/11(金) 07:53:43
特定の反応を基盤にしても化合物の価値を強調してもどっちでもいいけど、
全合成の学術的な意義は、逆合成の設計に尽きるだろ。
それが実験的に検証されたことが全合成の論文の存在価値なのに、
失敗したことを述べてどうするのか、と思うんだよ。
>>604 そういう反応、ルートはうまくいかないっていう
情報の積み重ねも必要じゃないの?
606 :
あるケミストさん:2010/06/12(土) 10:57:47
>>604 失敗した例ってのは多くの人が、
「この反応ではきっと、こうなるだろう」
と考えるだろうが、予想外にそうならないっていう意味の報告。
その問題の解決法は、同類の化合物を作っている一部の合成屋には意味がある。
それが多くの研究者・企業が注目している化合物なら、一部といっても
それなりにインパクトのある報告になる。
BaranがFeature Article的なものをJOCで書いてた。
内容どう思った?
なんでも良いけど活発に合成経路が開拓されてる(たとえばタミフル)の
全合成論文を集めて、どれが一番優れているか議論する論文とか誰か出さないかなw
単純にワークアップに必要なコストとかも含めた全コストの比較も面白いけど
この経路はコストがかかるがカラムがいらなくて大量合成できるとか
この報告が一番早く合成できるとか、いろんな比較をすると面白いと思うんだけど
タミフルのはChem. Rev.に去年出た。