クロロホルムって眠れるの?

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安全性
中枢神経に作用するため、その特性を逆に利用して麻酔剤として利用されてきた。しかし大量に吸入すると血圧や呼吸、心拍の低下を引き起こし、重篤な場合は死に至る。
また呼吸器、肝臓、腎臓に影響を与えることが確認されており、発がん性も疑われている。IARCの発がん性評価ではグループ2Bに分類されている。
マウスなどの動物実験によって変異原性が確認されており、流産、出生異常、精子の異常といった症状が現れた。しかし人体の生殖に対してどのような影響を与えるのかは未知数である。

歯磨き粉や咳止めシロップ、軟膏や他の薬剤に用いられたこともあったが、アメリカ合衆国では1976年に利用が中止された。

不燃性であるが前述のように強塩基や強酸化剤、マグネシウムや亜鉛といった金属類とは反応するため、溶媒として用いる際には注意が必要である。

これらの問題のため、研究室ではドラフト内で利用することが望ましい。なお毒性と厳しい排出規制、およびグリーンケミストリーの観点から極力使用しないよう推し進められており、
より安全なジクロロメタンや、より環境負荷の小さい溶媒への転換が行われている。

日本では毒物及び劇物取締法において医薬用外劇物に指定されている。

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