鉄ペンタカルボニルという試薬についてなのですが、
この物質に関してネット上の日本語・英語のページを見ても、
いずれも粘度が高いといった表現がなされています。
具体的な数値はなかなか見つかりませんでしたが、やっと一つ、76mPa.secという具体的な数値があるサイトも見つけました。
しかし、実際に試薬ビンを振ってみると、明らかに水より粘度が低そうなのです。
まるで有機溶媒のように軽快に振動します。
これは、業界の表示している情報が間違っているということなのでしょうか?
それとも、試薬ビンを振っただけでは粘度についての認識を得ることは不可能なのでしょうか?
毒性が高いため、ビンから出して色々と物性を試すことはしていません。
ちなみに、類似した構造のニッケルカルボニルという物質は、かなりサラサラした物質であることが、
粘度データから確認できます。
構造が類似しているから粘度も類似しているとは限りませんが、
参考までに比較対象になるような気がします。
なお、保存状態や不純物の混入などにより、大きく粘度が変わるということはあるでしょうか?