4 :☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ば ぐ 太☆ Mkつーφ ★:2012/03/21(水) 19:54:43.36 ID:???0
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>>1のつづき)
「何週間か前に、あの辺りから双眼鏡で見とるやつらがおった。機械の大きさが分かると
ラインのだいたいの性能が分かるもんなんですわ」。
亀山工場の人々が警戒していたのは海外メーカーの偵察部隊だった。半導体のDRAMでは
製造装置メーカーを経由して生産ノウハウが台湾や韓国に流れ、価格競争に持ち込まれた、
というのが業界の通説。「同じ轍を踏むまい」。パネル投資では技術流出に神経をとがらせた。
背後に迫る韓国勢や台湾勢を追い落とすべく、シャープはその後も攻めまくる。2007年には
大阪府堺市に世界最大級の液晶工場の建設を決定。投資額はパネル工場だけで3800億円、
部材メーカーの投資やインフラ整備費を合わせれば1兆円にのぼる。巨大な液晶コンビナートは
「シャープグリーンフロント 堺」と名付けられた。
パナソニックも負けじと尼崎市のプラズマパネル工場と姫路市の液晶工場に2010年度末までに
総額4000億円を投じた。
だが、日本の電機各社がパネル至上主義にのめり込んでいったそのころ、米国はまるで
違う方向に動き出していた。
シャープが堺工場の建設を決めた2007年は、米インターネット検索大手のグーグルが
スマホ向け基本ソフト「アンドロイド」を公開した年である。
すでに「iPhone」は大人気を博していたが、アンドロイドというライバルの出現でスマホ市場は
爆発的な拡大を始めた。