1 :
あるケミストさん :
2010/09/17(金) 15:33:42 BE:554971182-2BP(340)
定評ある教科書 ・マクマリー有機化学 ・照井式解法カード ・生命有機化学 追加よろ
照井www 前スレであった、「極めろよ、有機ぐらい!」みたいな長文、誰か保存してたらあげてくれると俺が喜ぶ。
10 名前:あるケミストさん[] 投稿日:2005/10/28(金) 16:35:30 お前たちの病は何か。 「真剣になれない」という病である。 頭の中に霞がかかって、どこか現実感がない。 真の怒りを持続できず、情熱もなく、人生もない。 何かが違う。これが俺の人生のはずがない。 もっと先に本当の人生が待っている。 お前たちはいつもそう考えている。 馬鹿が! あるか。そんなもの。 気づけよ。いい加減。 お前らが望むようなことは一切、ない。 お前たちが必死に否定したがっているその日常が、お前たちの人生すべてだ。 お前たちを覚醒させるには、劇薬が必要だ。 最大の薬は何か。勝利である。 勝利がお前の病を治す。 勝て。勝利せよ。もはや理屈を言うな。有機を極めろ。 有機化学を愛し、極め、JOCに論文を載せること。 それが最後の劇薬だ。お前たちに残された最後の劇薬、化学の限界超え。 薬を飲めない病人はいずれ死ぬ。生きるために超えろ!
12 名前:あるケミストさん[] 投稿日:2005/10/28(金) 16:54:33 世の中には日々を軽々と過ごし、生をおう歌している人間たちがいる。 一方、重力に押しつぶされて鬱々と過ごし、たかが有機化学でさえ 手間取っている人間たちがいる。 この違いはどこからくるのか。 同じ人間でありながら、この人生の差はどこに理由があるのか。 才能?環境?性格? 馬鹿が!気づけよ、いい加減。 この違いは、怒りによって自己を燃焼できるかどうかの違いだ。 お前たちは、失敗を怖れて過ぎて自己を燃焼することができない。 どうせ俺なんか、私なんか。そう考えて、怒りを持たずにヘラヘラと 愚にもつかないことに時間をつかっている。 だからダメなんだ! 極めろよ。有機化学くらい。 怒れよ。不甲斐ない自分に。 お前らに失敗という言葉はない。すでに失敗し尽くしているからだ。 今まで自分を燃焼してこなかった。これがすでに人生最大の失敗なんだ。 もう後はない。ただ前のめりに倒れるか、有機を極めるかだ。
11 名前:あるケミストさん[] 投稿日:2005/10/28(金) 16:45:16 なぜ、お前らは怒りが持続しないのか。 それはお前らが負け犬だからだ。 そして、もっと悪いことに、お前らは負け犬の現状から目を背けている。 好きだと思う有機化学をやってるなら、ぐだぐだ言わずに 有機を極めろ。 反応が多すぎる?試薬が覚えられない? クズどもが! だからお前らはダメなんだ。 男に言い訳は一切必要ない。 やるか、やらないか。勝つか負けるかだ。 お前らは今まで、自分で立てた目標を何度破ってきた? そのたびに、どういう言い訳を繰り返してきた? 断言しよう。このスレで有機を極めると言いながら敵前逃亡した者たち。 そいつらは一生負け犬だ。 これからも同じ事を繰り返し、気が付いたら初老を迎えることになる。 もうお前たちに後はない。負けに負けてここまで落ちたクズどもの最終戦。 それが有機化学では誰にも負けないという確信だ。 有機を極めてから、はじめてお前らは人間並みの人生がはじまる。 それ以前は人間以下のクズだ。 さあ! 目を覚ませ。
>さあ! 目を覚ませ。 おはようございます。
自己啓発本からの改変か
9 :
あるケミストさん :2010/09/21(火) 10:15:56
教科書スレより 【有機化学の一般的な教科書】 ―――――――――――――――――――――――――――― 理系院生レベル ★マーチ ★ケアリー ★大学院講義有機化学 ★Oxford Chemistry Primersシリーズ ★ウォーレン ―――――――――――――――――――――――――――― 化学系学部生標準レベル(院試8-9割を狙う) ★ボルハルトショアー ★ジョーンズ ★パイン ★モリソンボイド ☆ソロモン ★ブルース ★マクマリー ☆ソレル ―――――――――――――――――――――――――――― 一般理系大学生レベル(院試5-6割を狙う) ★奥山 ★マクマリー概説 ★ハート基礎有機化学 ☆ウーレット有機化学 ☆ ブルース有機化学概論 ☆ベーシック薬学教科書シリーズ ―――――――――――――――――――――――――――― 有機化学入門(院試3-4割を狙う) ★有機反応のしくみと 考え方 &有機人名反応 そのしくみとポイント (両方やれば一つ上のランクへ) ☆工学のための有機化学 ★キーノート有機化学 ★ビギナーズ有機化学 ★ベーシック有機化学 ―――――――――――――――――――――――――――― 【問題集】 ―――――――――――――――――――――――――――― ★演習で学ぶ有機反応機構―大学院入試から最先端まで(これが解ければこんなスレに用はない) ☆大学院講義 有機化学 演習編 ★有機化学演習―基本から大学院入試まで(院試対策オススメ) ★有機化学演習(院試対策オススメ) ★プログラム学習有機合成問題の解き方(院試対策オススメ) ―――――――――――――――――――――――――――― ★:読んだことある本 ☆:世間の評判などから補完
続き 【万人に有用と思われる副読書】 ―――――――――――――――――――――――――――― ★人名反応に学ぶ有機合成戦略(人命反応まで網羅したいならこれ.院試レベルでは必要ない.) ★電子の動きでみる有機反応のしくみ(反応機構の説明が充実していてコンパクト.オススメ.) ★有機化合物のスペクトルによる同定法(同定に関して勉強したい人へ.) ★有機化学のためのスペクトル解析法 (上との二択) ★知っておきたい有機反応100(電車やトイレで読むには良いかもしれない.院試前の総復習とか.) ―――――――――――――――――――――――――――― 【合成初心者必読の書】 ―――――――――――――――――――――――――――― ★研究室で役立つ有機実験のナビゲーター(実験操作一つ一つが詳しく説明されている.必読.) ★有機化学実験のてびき(何かとお世話になる.必読.) ★フィーザー/ウィリアムソン有機化学実験(実験操作のグローバルスタンダード.) ★実験を安全に行うために(安いし,買っておいて損はない.) ★入門クロマトグラフィー(クロマトグラフィーの入門書として.一通り記載されている.) ★研究室ですぐに使える有機合成の定番レシピ(よく使う反応の具体的な手順が記載されている.) ★有機合成のナビゲーター(上と似た趣旨の本.個人的には↑がおススメ.) ★有機合成の戦略―逆合成のノウハウ(合成経路設計の入門として.) ―――――――――――――――――――――――――――― 【合成を専門でやってる人向け】 ―――――――――――――――――――――――――――― ★天然物全合成の最新動向(解説が丁寧なので,類書と比べて読みやすい.) ★最新有機合成法 設計と戦略(同上.) ☆Classics in Total Synthesis(パラパラと見た程度で何とも言えないが,評判は良い.) ☆天然物の全合成(解説少なめ,情報量多め.) ☆天然物の全合成―華麗な戦略と方法(同上) ☆Greene's Protective Groups in Organic Synthesis(保護基に関するバイブル.) ――――――――――――――――――――――――――――
有機の研究室は人気なので入れるか心配です もし入れなかったら大学院からでも有機系に変えておkですよね?
照井式解法カードは俺に有機を与えた。 今でも座右に備え、愛読している。 正直ボルハルを超えるクオリティがあると思う。無駄が一切ない。 読むたびに新たな発見、そして震えが来る。 照井の行間をボルハルが心地よく埋めてくれる。 これで東工の院試もそこそこ闘えると思う。
13 :
あるケミストさん :2010/09/24(金) 19:36:30
あ
14 :
あるケミストさん :2010/09/24(金) 19:39:47
照井W 研究者になり損なって 予備校業界で飯食う雑魚
15 :
あるケミストさん :2010/09/24(金) 22:16:26
>>11 いいよ。だが現段階で成績を心配してるくらいならわざわざ有機に拘らず違う分野にも目を向けてもいい気もする
16 :
あるケミストさん :2010/09/24(金) 23:47:13
17 :
あるケミストさん :2010/09/25(土) 01:02:01
米 BE:276960724-PLT(12323)
全員逆指名制かwww
ウォーレンいいよね
個人的には、ブルースとかバナハルトが好き
20 :
あるケミストさん :2010/09/25(土) 13:13:13
米 BE:1384800858-PLT(12323)
ウォーレンやりたいけど読みづれえ マクマリーやボハルト終わったら問題集やったほうがよくねとか思ってきた
問題集はやるべきだけど、それと教科書読む読まないは関係なくない?
22 :
あるケミストさん :2010/09/25(土) 17:32:33
米 BE:1038600465-PLT(12323)
そうか?? 2冊目で補うんなら問題集ガシガシ解いたのがよくね?
23 :
あるケミストさん :2010/09/25(土) 18:06:20
教科書一通りやったら次はどの問題集をやるべき?
>>9 の中だと大学院講義 有機化学 演習編あたりかな?
>>23 東京化学同人の有機化学演習-大学院入試問題を中心に-の1と2。
テキストの問題100%解ければ要らないかもしれないけど。
25 :
あるケミストさん :2010/09/27(月) 16:06:27
ボルハルト一通りやってからウォーレンの逆合成の章を読むと感動する。 あとボルハルトは有機金属ほとんど扱ってないからね。でも通読するのは院試を終えた学部生以上で良いんじゃないかという印象なんだがどうでしょう。
〉25 同意 ウォーレンやると、あいまいだった反応機構がすっきりするわ
有機化学演習-大学院入試問題を中心 この本良いんだけど、古典的反応が多いよね。 基礎を学ぶには良いんだろうけど。
何事も基礎が肝要なのですよ
照井です
初心者の質問ですまぬ 炭をFT-IRで分析するのって一般的? てか、意味あるの?
そもそも分析できないに一票
表面に生えてる官能基が見れるという話を聞いたような希ガス どれだけ定量性があるかは知らんが
33 :
あるケミストさん :2010/10/01(金) 03:17:44
35 :
あるケミストさん :2010/10/02(土) 23:57:15
京大では、一年からウォーレン使うらしい レベル高すぎ
>>35 使ってないよ
ブルースを使ってる
M1の間違いじゃないかな?
有機化学実験やりすぎて有機溶剤にラリッって帰宅中、 検問にあい飲酒センサーにひっかかって、言い訳してると、 ポケットから注射針(資料注入用)出てきて、パトカーで連行されそうになった。 同期のインド人留学生が片言で弁護してくれるところがまた異常に怪しさをかもし出す。
ねーよwww
>>37 コメントが多いまとめだったけど、間違いなくネタだろ
数リットル使ったところでラリる奴なんていない
ブラック研究室乙
41 :
あるケミストさん :2010/10/04(月) 10:57:39
レポートや発表で使う資料を作成する際に、 化学式の下付けの数字を、 数字選択 > 右クリック > フォント > 下付けにチェック で記入しているけど、めんどくさい。 なんかいい方法ないですか?
42 :
あるケミストさん :2010/10/04(月) 13:33:37
word 下付き ショートカット でググってみたらいいんじゃないかな
43 :
あるケミストさん :2010/10/04(月) 17:49:47
京大は二回生からウォーレン使うとこあるよ
んでんで
にゃーんで
東大経台ほざいてるうちはまだまだや Harvard University のシラバス出てこいや!
47 :
あるケミストさん :2010/10/06(水) 15:09:55
米 BE:1454040667-PLT(12323)
有機合成に将来性はあるのか否か
どの分野よりありまくりだろ
鈴木先生、おめでとうございます!!
マイナスとマイナスを結合されるのに何の意味があるのですか プラスとマイナスではだめなの?
51 :
あるケミストさん :2010/10/06(水) 21:51:25
短小チンポ
正直カップリングは候補者が多すぎて 絞れきれないから受賞しないと思っていた お二人ともおめでとうございます。
有機からの受賞ですね
54 :
あるケミストさん :2010/10/07(木) 14:48:45
米 BE:830881038-PLT(12323)
鈴木クロスカップリングは人名反応に学ぶ有機合成戦略の表紙にもなってるなw
55 :
あるケミストさん :2010/10/07(木) 22:11:41
ポリオキシメチレンはフェノルの中ではかなり完全に重合するが、単独ではなかなか重合しなくて デュポンはホスゲンの中でやっと満足できる重合ができた。 クロスカップリングで重合するとどうなるのかな。
>>46 なんでハーバード?
MIT,UCBerkeley置いといて,あえてのハーバード?
ハーバードしか大学の名前知らんのだろ
僕は理学部の1回生で将来有機化学系の研究室に配属したいと思ってるんですが、高校化学は理解できる程度の能力で自習するのに適した教科書というと何があるでしょうか? 大変評判が良いようなので最終的にはウォーレンを仕上げようと思っているのですが、テンプレを見たところウォーレンは難しすぎるようなので質問しました。
高校までの化学と大学からの化学は全然ちがうので、いろいろと授業とか受けた感じから将来なにをやりたいか決めた方が賢明だよ それに、有機だけ自習を進めていっても量子化学の話とか熱力学の話とかが出てきて結局つまづくことになるから 他の科目とバランスよく進めていくべし 大学のカリキュラムもそういうふうに組まれてるし
60 :
あるケミストさん :2010/10/22(金) 18:37:34
ソロモンわかりやすいね
炭素骨格をケイ素とか硫黄とかセレンとかで置換していったら どこまでがOrganicなのかと思って暇つぶししてましたが、 あえて境界線引くならどこよ? 関係無いけど、有機野菜っていうネーミング悪趣味じゃね。ぜんぜんうまそうにきこえない
62 :
あるケミストさん :2010/10/23(土) 08:01:43
有機化合物は一般にC-CまたはC-H結合があること、とされているんだが、そうすると 史上初の全合成と言われている尿素は有機化合物じゃないんだよな。
尿素の合成は構造に基づいた有機化合物の合成じゃないからねえ
>>59 ありがとうございます
言って下さったとおりとりあえず学校のいろんな分野の教科書に目を通して授業の予習でもしてみます
>>64 名著ってのはあるから知識がある程度ついたら みてみるのも良いかも。
質問お願いします。 現在生物系の研究室のマスターです。 研究過程で用いる試薬の有機の問題に詰まっています。 単刀直入に申し上げますと α.β不飽和ケトンはヒドロキシ基による求核攻撃すなわち、 マイケル付加を自発的に起こすか。 ということです。 標品であるにもかかわらず、 液クロのピークが2つ表れたため、上記の反応を 疑っています。 液性は弱酸性のためヒドロキシ基が完全にイオン化しているとは 言えないのですが...。 有機は遠くの昔の記憶で、資料を漁ってもなかなか納得の行く答えが見つからないので 専門の皆さんにお聞きします。
うちの大学のカリキュラムではマクマリー概説→パインT→ウォーレン上下とやるのだけど この場合、他の教科書で保管する必要があるとしたら何ですかね?? つか大学特定されそうだな‥‥‥
あ、保管じゃなくて補完です。一応
70 :
あるケミストさん :2010/10/31(日) 07:28:50
気になる。 ×電子吸引基→○電子求引基 もちろんモノにもよるけど、自発的に反応するほど反応性は大きくないと思う。 私だったら、標品の純度を疑う。NMR取れ。
>>67 >>70 さん
ありがとうございます。
標品の構造はフラバノンに似ており、中央のエーテルが左の6員環にヒドロキシ基
として付き、中央下のケトンのα、β位が2重結合しています。
これが経年経過に伴うマイケル付加でフラバノンになるのか と予想しました。
2002年開封でDMSOに溶解して保存してありました。
>>70 さん
すみません。NMRを取るのが最も早くて正確なのですが
生物系故NMRの経験がなく・・・ 言い訳になってしまいますが、、、
72 :
あるケミストさん :2010/10/31(日) 13:45:17
>2002年開封でDMSOに溶解して保存してありました。 そりゃ分解してて当然。たぶん酸化されてる。
73 :
あるケミストさん :2010/10/31(日) 13:56:06
流石にそれは新品買えよw
>>72 >>73 ありがとうございます。
10mg約30万の試薬なのでなかなか。。。
とも言っていられないですね。
ありがとうございました。
76 :
あるケミストさん :2010/10/31(日) 15:35:31
液クロで分取すればいいんじゃね と適当なことをいってみる。 全部死んでたら終了だけど。
77 :
あるケミストさん :2010/11/07(日) 08:27:42
エステル結合を持つケトンとトシルヒドラジンを反応させてヒドラジドを作ろうと考えていますが、 この時酸触媒を使ったらエステル結合が切れてヒドラジンと反応してしまうのでしょうか? また、この反応はどんな溶媒でも進行しますか?
2-クロロ-2-メチルブタンにC2H5ONa(溶媒:C2H5OH)を反応させると 何が出来ますでしょうか?E1 E2どちらですか?
第三級ハロアルカンに立体障害の少ない強塩基性の求核剤だからE2反応じゃないかな。 んでこの場合はザイツェフ則に従って2-メチル-2-ブテンが主生成物だと考えます。
ありがとうございます。 E1はおこりやすさが反応基質で 第3>第2>第1級とされていました。 答えはお答えいただいたようにE2なのですが 第3級なのでカルボカチオンが安定→E1と 判断したのですが、やはり「強塩基だから」という理由が強いのでしょうか?
82 :
あるケミストさん :2010/11/08(月) 23:58:15
>>81 条件次第。
ニトロベンゼンのニトロ化は発煙硝酸+硫酸の混酸で結構温度をあげないと
そう簡単にはいかなかったはず。ベンゼンよりだいぶ反応性下がるからね。
低温だとモノニトロ化体がメジャーじゃないかな。
まあつまりその問題はその書き方だけじゃあどっちかはわからんということだ。
83 :
あるケミストさん :2010/11/09(火) 07:40:27
>>81 2つめの画像が見えないので何とも言えないが、なんでジニトロ体なのよ?
これニトロ化、還元でアニリン、ジアゾ化、サンドマイヤーでクロロ置換じゃん。
二つ目を見てから言おうね
85 :
83 :2010/11/09(火) 13:09:59
>>84 見たよ、なんでジニトロ体がそんなに簡単にできんだよ。
おかしいよこの答え。
それにちらっと見える10の答えもおかしい。ニトロから数えてオルト位のカルボン酸は
どっから来たんだよ?
これパラのブロモがMeisenheimer型の中間体を経由してCNに置換されるんだろ。
間違っていると思うぜ、どっちも。
86 :
あるケミストさん :2010/11/09(火) 17:31:41
大学の有機化学を勉強したいので、いい参考書が欲しいのですが、何かないでしょうか。 学校ではブルース使ってます。私の頭では難しすぎます。
ハート見たことある? まぁいずれにしても、有機化学の根幹となる部分は どんな教科書を使っても変わらないよ。 量子化学的・熱力学的記述が多い少ないの違いぐらい。 有機化学を専門にしたいのであれば、 その辺りは避けて通れないんじゃないの?
マクマリーがいいんじゃないの やや平易すぎるきらいがあるけど、学部なら充分。 1)命名法、カルボカチオン・アニオン安定性、共鳴理論、立体化学、求核反応 2)芳香族の反応、カルボニルの化学 3)分子軌道法(図解ブタジエン)、ケイ素・ホウ素の化学、逆合成解析 細かいトピックはあるけど学部4年~大学院でこの程度。 学部なら2どまりか院試対策で分子軌道の基礎くらい 1が十分に理解出来れば、分子軌道法以外はボトムアップで理解できる
89 :
あるケミストさん :2010/11/09(火) 19:35:17
マクマリーはハードカバーなのが許セン 使いにくくて仕方ない
>>82 ありがとうございました。
やはりモノニトロ化が一般的ですよね。
>>86 問10はvon Rechter反応が進行するそうです。
逆に俺はウォーレンが許せないけどね
ペーパーバックだからか? 俺は、洋書はハードカバーじゃなきゃ嫌だけど、 和書はどっちでもいいわ。
低級な争いするなよw学力が下がりまくっているから仕方ないけど・・・
95 :
あるケミストさん :2010/11/13(土) 22:20:15
俺には最高に魅力的な彼女がいる 彼女は化学に博学で 受験レベルの化学なら知らないことはない それどころか大学レベルの内容も教えてくれる 少し太っているのが欠点だけど 俺はそんな彼女が大好きだ 愛してるよ化学の新研究
大学レベルというのはもちろん大学修了レベルの話ですよね
97 :
あるケミストさん :2010/11/15(月) 01:18:23
いいえ
有機電子論が主体になっている教科書はさすがに古臭いので やめた方がいいと思う。共鳴式を書いて電子の矢印をごちゃごちゃ書く論法、 いまだにあんなこと教えてるのかなあ。 分子軌道法と原子価結合法の両面から見ないと反応論はわからない。
>>75 フロログルシノールが酸化されやすいのは互変異性のためですか?
酸化されると何になるのですか?
ずっと前から疑問だったのですが、
フェノール型とケト型って本当はどっちが安定なんでしょうね。
>>98 完全に同意。
だけどまだ大学では共鳴式を書く反応機構を教えてる。
あちらの方法の方が、概念的には分かりやすいんだよな。
分かりやすさを取って正確さを捨ててるというか。
>>100 分子軌道法と原子価軌道法を両方理解している人は(教員でも)意外に少ない。
分子軌道はヒュッケルレベルでもある程度は計算しないと出てこないから
教科書には載せにくいんでしょう。
どっちに偏っても例外が出てきて将来混乱するんだな。
>>101 >どっちに偏っても例外が出てきて将来混乱する
実際その通りで、これは分子のというものが1+1=2みたいに
線形ではないことに由来するんだよな。
ガチンコの反応屋は分子軌道法とか原子価結合法には興味が無いから、
反応論と言いながらも物理有機屋とか量子屋の範疇に入ってるってのが
問題だと思う。
>>102 有機化学しかやらないとか量子論しかやったことないとか、
偏っちゃうと良くないね。変に棲み分けているからバランス感覚がなくなる。
化学者は物理を、物理学者は化学を学ぶべきなんだが、
お互いあんまり仲が良くないなあ。
101は「原子価結合法」でした(誤字)。
有機電子論は原子価結合法時代の産物だから、基本的には全波動関数を考えている。 分子軌道法は一電子状態理論。21世紀はどうなるのかな。 密度汎関数法もできたことだし、 普通の意味での波動関数は使わなくなるのかもしれないよ。 その頃には死んでいるからどうでもいいような気もするんだけどね。
有機電子論なしに有機化学が理解できるの?
化学反応の量子論も基礎的な部分は20世紀中に ほとんどわかってしまったような気がする。 理論化学もこれからは分子集合体とかナノテクとかで、 扱う対象が大きくなっていくか、 生命科学にシフトしていくんだろうな。 ポーリングとかホフマンとか、とてつもなく偉い学者が だんだん生命とか固体化学にシフトしていった流れを 後世が追っかけていくんじゃないの。
正直、有機電子論の方が直感的に理解しやすいし汎用性が高い
実際にモノを作っている俺としては、こっちの方が使いやすい
分子軌道法はその補助ってくらいだな
>>103 有機しかやらないとか量子論しかやらない化学者なんていないんじゃないの?
理系科目の中で化学と物理が最もクロスオーバーされてると俺は思うんだが・・・
君の周囲では違うのか?
>>107 いや、一昔前の世代の話で、若手はそうも言っていられない。
昔習った先生はプランク定数が出てくるとよくわからないと言っていた。
正直ないい先生だったと思う。量子化学が実験家の間でもポピュラーになったのは
案外、最近の話だと思うよ。
109 :
あるケミストさん :2010/11/20(土) 21:48:35
反応性を議論するには、電子論の矢印が書けることがある程度は前提だと思う。 だけど「矢印も書けない」とかいう批判の仕方は、確かにもはや古臭いよなあ。。。 エステルカルボニルに求核剤が反応し、四面体中間体を経由して置換反応が進行する 矢印の書き方をどう書くかで諸説入り乱れているのは「バカじゃねえか」と思う。 そういや「求核剤」という術語もなんとかなんねーのか。別に核を求めて反応する訳じゃ ねえだろと思う。求めるのはσ*だろうが。
話は違うのですが、今の技術のX線回折で水素原子の位置はわかるのですか? 昔、水素は散乱が弱いから中性子回折でないとわからないと習ったような。 単結晶の測定をしたことがないもので詳しい人教えて下さい。
111 :
あるケミストさん :2010/11/20(土) 21:59:36
わりい、カルボニルへの攻撃だったらπ*だな。
「攻撃」って言葉も、よくねえよな。HOMO側の反応性の方が支配的であるという
印象を与えるしな。
>>110 昔からわかるよ。
これだってX線回折が起こる理由が、核での反射という間違った概念の影響を受けている。
>>111 ありがとう。
反射でなくて散乱?
昔の論文を見ると確かに水素のところは抜けているのがあります。
一度測定してみないと実感できませんね。
>>109 関東地方は親核、親電子、
関西地方は求核、求電子と言うのが主流だったらしい。
それ以外に訳しようもないから仕方ないね。
114 :
あるケミストさん :2010/11/20(土) 22:46:46
訳が悪いんじゃなくってnucleophilic attackとか、そもそもIngoldの概念が観念的だったのが よろしくない。もっともその頃(1935年ごろ)は、軌道概念がなかったんだから仕方ないのだが。
たぶんIngoldは量子論を知らなかったのだな。 それでも同位体を使ったSn2機構の実験は感動的だ。 理論家としても実験家としても偉かった人だね。
116 :
あるケミストさん :2010/11/20(土) 23:03:50
>>115 そりゃまーそうだろう。
もちろん、求核反応という術語への批判は前からあって、Pure Appl. Chem.にもIUPACによる
術語の新しい定義の勧告なんかも掲載されていたんだが、まったく普及しなかった。
もはや軌道概念を正しく理解した上で、この用語を使い続けるしかない。
訳が悪いといえば、協奏的っていうのも何だかなあ。 音楽用語みたいに聞こえる。クラシックファンが考えたとしか思えない。 今でも使ってるのかな。
118 :
あるケミストさん :2010/11/20(土) 23:18:48
訳だったら質量作用の法則とか、訳のわからんものは沢山ある。 自己無憧着場に至っては、量子化学者の中からも「こういう難しい言葉を使うのはよくない」とか 批判が出る始末だった。 Renormalizationを「くりこみ」と訳した、朝永振一郎はやっぱり偉い。「くりこみ」でも 意味はよくわかんないが、「新しい概念」という感じはするしな。
自己無憧着場。。。漢文みたいだ。 座禅してる感じ。 朝永振一郎はおしゃれだね。命名も実力のうちか。 質量作用の法則は確かに良くない。 昔、分析化学の教科書が旧字体で書いてあって、 これはいくらなんでもと思った。
普通のラマン分光で低波数側はどれくらいまで測定可能? 装置がないので受託分析にしたいのだけど、粉末試料でどれくらいの 量が必要なのかな。
>>110 差フーリエ合成で分かる場合もあるけど稀
強制的に水素原子を図上に発生させ、計算で求める方が一般的だと思うよ
X線回折は「反射」よりも「蛍光」の方が実際の現象に近い言葉かな
あえて言葉にするならば
122 :
あるケミストさん :2010/11/21(日) 00:25:17
愛しいあなたとイソシアナート 教授のフレーズが忘れられない
123 :
あるケミストさん :2010/11/21(日) 00:35:02
向山系研究室ですね。
124 :
あるケミストさん :2010/11/21(日) 10:55:42
正確に言うと、「くりこみ」をrenormalizationと訳したんじゃないかな?
素人考えなんだが、粉末の微結晶でもX線回折で構造が決められるような 技術ってできないのかな。そうすれば固体の場合、NMRは要らなくなり、 IRとかラマンも補助的な役割しか果たさなくなるのかもしれないが。
朝永振一郎は最初re-adjustment、その次にamalgamationという表現を使っていたはず。 (吉田 伸夫「光の場、電子の海―量子場理論への道 (新潮選書) )
場の理論を化学に応用した論文はまだ見たことがない。 固体物理では当たり前なんだろうけど、 実験化学者が読んでもわかる表現に工夫しないと普及しないだろうね。
「自己無憧着場」に関しては計算化学を勉強した時に用語だけは出てきたから
イメージは掴めているが、言葉的に正しいか否かではなく、この用語は
この観念を表すという理解。
>>111 個人的には求核剤とか求電子剤で学生の頃に混乱した経験があるわ。
片方だけから反応を見てる感じがするよな。
σ*でもπ*でも反結合性軌道を求めるのには変わりないから、非占有結合を
求める反応という理解で良いと思うんだが、言葉を作るのは難しいよな。
求非占有結合反応とか明らかにおかしいもんなww
核にはプラス電荷を帯びているというイメージがあるから なかなかいい表現のような気もするよ。 半導体でも正孔と言うし、電子の欠乏した状態を「核」とか「正」とか 表現しているわけだろう。たしかに電子の側に偏った表現ではあるね。
電子ジャーナルになってから冊子体が図書館から消えつつあるね。 個人的には冊子を手にとって見るほうが好きなんだが。 昔の人は偉かったよな。 コピーがない時代に図書館通いで文献を理解していたわけだから。
フェノールと塩素混ぜたらクロロベンゼンできて、さらにクロロベンゼンがE1脱離してシクロヘキセンになり、塩素と反応してジクロロシクロヘキサンになることってあり得る?
なんでシクロヘキセンなの? ベンザインではないの?
133 :
あるケミストさん :2010/11/22(月) 19:12:09
>>128 >求非占有結合反応とか明らかにおかしいもんなww
求空軌道反応って言って欲しかったなw
気相反応なら反応速度なんかは理論の方が正確だよ。 応用物理の数値計算問題に帰着するわけだから。 触媒作用とか溶媒効果とかそういうものは依然として 解けないだろうね。本来、量子論にそぐわないスケールの問題でもあるし。
大きな分子のHOMOとかLUMOって意味あるのかな。 振幅が散らばりすぎてわけがわからんし、 適当に局在化させた軌道を図示すればいいものを 計算結果をそのまま論文に載せているのがほとんどだ。
一般的な話だが、分子が大きくなりすぎると準位が接近するから その間で軌道をいくらでも変換できるようになる。 だからあんまり意味ないような気がしている。 高分子みたいに周期性があればまた別の意味合いが出ると思うが。
>>133 亀だがなるほどww
まだ修行が足らんわw 出直してくるww
>>136 分子全体にHOMOとかLUMOが散らばってるのって、ポジティブ・ネガティブチャージを
分子全体で安定化できるって事じゃないのか?そういう意味で論文に載せてるのであれば、
それなりに意味はあると思うんだけど。
>>140 電荷を議論するのであれば占有軌道全体で和をとるべきだろう。
HOMOとかLUMOは一電子状態だから準位が接近していると一意に定まらなくなる。
生体分子の計算とかも学術的には面白いと思うんだが、
意味のはっきりした軌道を作れないとあまり信じる気になれない。
有機化学高二なのにおちこぼれそうたすけて
高校の有機化学なら、プリント丸暗記しとけ 点数のためだけに勉強するだけで十分だ 理解なんてするな
高校化学でおちこぼれかけた俺に言わせると、理論化学を使いこなせるようになれば7割ok 有機化学は組み合わせの流れを覚えて、計算のコツを掴め 無機化学は暗記だから後回し
いま受験化学とかやったら案外点数取れないかもな。
余計なこと考えて回答が進まなそう・・・
結局高2の俺は、理論化学をやるべきなの? 無機化学は全部流したからまったくわからない 無機化学お勧めの教材教えてくれ
高校の理論化学って何かあったっけ モル計算とかのことか?
いや、理論化学はないと思うけど わざわざ手を出すと、いろいろなことが楽になったりするのかなと思いまして
理論だか何だかをやって楽になるほど高校化学は体系だってない 高校化学に理解を求めるな 教科書・配布プリント・友達ノートを丸暗記しろ 知識を応用するのは化学を専攻してからで十分だ 所詮は受験の道具と割り切れ
151 :
144 :2010/11/29(月) 00:24:48
理論っていうか、教科書の前半部分かな。
モル計算とPV=nRTの辺りは必須。結合エネルギー、反応式の作り方辺りは高校有機化学にも必要。
酸化還元の話も、酸化剤と還元剤を頭に入れておくと後々反応試薬が覚えやすくなる。
有機以前にこの辺がダメなら、まずこの辺から手を付けた方がいい。
反応式の数字が合わせられない奴は意外と多い。
CH2OH→CHO→COOH位なら暗記でもなんとかなるけど、
CO2と水の量から元の組成を推定せよ、なんて暗記だけじゃ無理でしょ。
だったら時間があるうちに土台のとこ=教科書の前半部分をしっかりやっといた方がいい。
酸化還元の辺りは、物理の電磁気との繋がりを感じられたら面白くなる。と思う。
そのうち物理の熱力学が化学と繋がってきたり、原子の話が物理で出てきたり…
この辺の絡み合いが面白いと思えるようになれば、勉強もはかどるかも。
参考書はこれ使ってたけど、今の時代でも使えるかどうかは知らん
http://www.amazon.co.jp/dp/4053001315/ 情報の取捨選択は自己責任でよろしく。
有機はグループ分けして暗記量を減らせ 無機は余事象を覚えることで暗記量を減らせ オススメの教材は「教科書」「学校指定問題集」「配布プリント」だ とにかく覚えろ ベースの知識が無い奴に限って教材が云々言いだす 解説10回読んでも分からなかったら、本屋で一番簡単そうな参考書を買え (薄いペラペラのやつでいい) CO2・H2Oからの元素分析なんざ機械(技官)に計算させとけ 酸化還元と電磁気学なんて高校の間に繋がるはずがない 物理の原子核分野はそもそも授業でやらない ま、言いたいことはただ一つ「グダグダ言う暇があったら覚えろ」ってことさ 楽な勉強法なんてないし、勉強が面白いなんて言う高校生はどこか頭がおかしい もし化学で飯食うつもりがないなら、いちいち理解する必要はないんだぜ
あれはある程度理解していないと覚えられないし、大学准教授がここぞとばかりに考える一流大学の入試試験には対応できないぞ。
154 :
144 :2010/11/29(月) 08:13:34
技官が入試問題を解いてくれたらそりゃ楽だろうなw 上のAmazonの奴は厚いけどそれなりに基礎的なものだぜ。落ちこぼれかけのおすすめ。 ベースは教科書と指定問題集、ってのは同意だけど、 教科書がグループ分けしてくれてるか、っていうとそうでもないし、問題集は暗記には向かない。 余談だけど、地理現社の授業なんて資料集を眺めた方が余程勉強になる。 授業について行ければ、それだけでそれなりの成績は取れるはず。 落ちこぼれたら自力で、少しずつでいいから授業に追いつけ。でも授業は捨てるな。 それには並以上の勉強量が必要だけど、面白くないことはそう長くは続かない。 面白さを見つけることだな。頭がおかしいことは悪いことじゃない。多分w あと眺めてるだけじゃダメ。書きまくれ。
理学系化学のスレだと思ったら受験化学の内容になっててびっくりしたでござる… 大学受験板の化学スレでやればいいんじゃないかと思わなくもない
まあ誰でも入り口は受験化学じゃない。 そんなこと言うならなんかネタplz
157 :
あるケミストさん :2010/11/29(月) 17:51:15
げー、ポーリングの一般化学ぐらいを推薦してくれるのかと思ったら、 今あれ、絶版なのな〜 おいらも年とるわけだ。 今は化学の入門書、何がいいのかねー
有機化学はなんだかんだいっても反応がどれだけ頭に入ってるかが勝負だもんね
高校の有機化学くらい全部理解できなければ大学行っても意味ないよ。 化学を暗記科目と思っている人は理解していない人。 だからいつまでたっても面白くならないんだ。 ま、俺はもう受験生じゃないからどうでもいいんだけどね。
意味ないってこたーない。ソルジャーとして優秀であれば歓迎されるよ…
高校で出てくる反応は、古典的で条件がきつくて反応機構が難しいのが多いぞ。
高校で実験をあまりやらない生徒が増えてるな。 これは生徒ではなくて先生が悪いんだが。 教科書だけ読んでも味気ないよな。
今時塩化水素が出て危ないからやらないとかザラじゃないの? でんじろう先生も学校で実験やることを批難されて思い通りの指導ができなくて退職したらしいし 俺の高校の先生は化学の醍醐味は実験みたいな感じだったら授業と学生実験+実演実験が半々くらいだったけど
実験と講義半々くらいが丁度いいんだ。 滴定とか基本的な分析はやっておかないとあとで困る。 有機合成なんかもある程度はやっておかないと面白くならないね。 そんなに危ない実験など高校のカリキュラムには含まれていない。 取り扱い量を少なくすればたいがい高校生でもできるんだ。
危ないからやらないんじゃない 時間がないから出来ないんだよ 授業時間は減らすくせに、カリキュラム要求は複雑で膨大にしやがる 平均点が下がってもいいならバンバン実験やってやんよ
時間がないって言っても、ゆとり教育以前は実験もしっかりやっていたんだよ。 学力がペーパーテストで計れるのなら、ゆとり教育時代の生徒は もっと出来がいいはずだろ? 結局、20年くらい前のカリキュラムあたりが丁度いいんだと思うよ。
たしかに危ない実験は高校化学にはないよ。 料理の方が余程、あぶない。 この頃はマッチを擦れない生徒もいるけれども、 家庭で手伝いでもしていればそういうことにはならないんだが。 君達のお母さんの方が実験は上手なんだwww。
家庭でマッチを使う場面なんて、線香あげる位じゃね?
169 :
あるケミストさん :2010/11/30(火) 00:58:13
実験と言っても、年間20回くらいやれば十分なんじゃないの。 それくらい高校教諭が工夫してテーマ設定すべきだな。 50分くらいでできる面白い実験はいくらでもある。 ゆとり教育にかこつけて先生がサボッているんじゃないの。
ゆとり教育って、小中学生にゆとりができたってだけでしょ 20回/年→2回/月→1回/6コマ(4コマ?)のペースで実験なんて非現実的に思える
なんでそういう計算になるの? 一コマ50分なんだから1回/1コマでしょ。 昔は月2回くらい実験やってたよ。
ん?2週間で6コマか4コマに1回実験ってことじゃないの?それがきついかどうかは知らんが。
あ、そういう意味ね。それでも全然きつくないと思う。 授業の4回に一回くらいは実験した方が 長い目で見た場合にいいことがあると思うよ。
有機系の実験で小中高のうちにやったら面白そうなやつと言えば何があるかな?
厳密には有機じゃないけど、俺が印象に残ったのはナイロン合成かな。。。
177 :
あるケミストさん :2010/11/30(火) 16:08:44
>>175 酸化還元滴定。過マンガン酸カリウムがちゃんと当量で反応するのは
なかなか感動的だよ。
179 :
あるケミストさん :2010/11/30(火) 21:52:32
サリチル酸メチルの合成。 サリチル酸とメタノールを硫酸触媒で加熱し、重曹水に投入するときれいな結晶が 得られる。 その時にサロメチールの臭いが立ち上るので、生徒は大興奮。楽しい。
イカからのコレステロールの抽出も簡単だが面白い
85書い
>>175 生化学でずれてしまうが、ビウレット反応なんかは綺麗でウケよさそう
>>182 初歩的なことですまんが、ビウレット反応って
どういうメカニズムなの?
いろいろ説があるけど、本当は誰もわかってないような気がするな。
185 :
あるケミストさん :2010/12/04(土) 01:49:03
Fridel-Crafts acylationでAlCl3が1等量以上必要な理由に錯体形成が挙げられていますが、AlCl3は結局再生されるから1等量でも平気なんじゃ?と思ってしまったのですが・・・
「等量」は「当量」と書くべきだよ。
おまえ友達いなそうだな
アマルガムに関する反応をまとめた文献ってないですかね? CCl4、CBr4とかがHgNaやHgMgと反応して、CCl3HgClやHg(CCl3)2になるのかとか、 ちょっと特殊な世界なんでよく分からなくて。
191 :
あるケミストさん :2010/12/05(日) 02:15:49
>>98 みたいなのが教育者にいてほしくないと個人的に思うね。
ネタで言っているんだろうけど(笑)
電子の移動を示す曲がった矢印がちゃんと書かれている
有機化学の教科書としては、
有機化学(奥山格監修)、ジョーンズ有機化学、ウォーレン有機化学がある。
矢印がちゃんと書かれているということは、反応機構も
詳しく書かれているってことだね。
193 :
あるケミストさん :2010/12/09(木) 07:26:23
井本稔の「有機電子論」は大学2年までに卒業しろ。 あの本は「間違いではないけど、こういう風に理解するのはよろしくない」という記述だらけ。
別に大学二年で卒業する必要もないと思うけど 量子化学の発展で有機電子論を軽視する人もいるけど、やっぱり有機化学を学んだり実際に使う人にとって重要な考え方だよ
195 :
あるケミストさん :2010/12/09(木) 09:39:47
「有機電子論を軽視するな」とは言っとらん。「井本稔の有機電子論本は卒業しろ」と 言ってるだけだ。 例えばあの本にはオクテットを無視した共有結合の書き方をしているところがある。 これは「そういう電子中間体を仮定すれば理解しやすいですよ」という意味しかない。 一通り矢印の意味を理解したら、もういらん。
196 :
あるケミストさん :2010/12/09(木) 09:42:11
「有機電子論を軽視するな」じゃなくて”「有機電子論を軽視しろ」とは言っとらん”だな。すまん。
198 :
あるケミストさん :2010/12/11(土) 17:57:44
4-oxohexanalより4-hydroxyhexanalを合成したい。 3種類の合成方法を示し、それぞれ使用する試薬について説明しなさい。 どうやってもわかりません どなたか教えてください
アルデヒドを残してケトンを還元かあ。難しそうだな。 生成物はラクトールとの平衡あるし。
200 :
あるケミストさん :2010/12/12(日) 07:53:50
保護基に何を使いますかな?
201 :
あるケミストさん :2010/12/13(月) 04:21:20
難しくてわかりません。
202 :
あるケミストさん :2010/12/13(月) 05:35:03
では保護者に聞いてください
203 :
あるケミストさん :2010/12/16(木) 23:30:11
1。両方還元してから再酸化で蒸留 2。アルデヒドをオキシム経由でシアノにした後ケトンを還元。 あとはDIBALかなんかでシアノを還元後加水分解。 3.wittigで末端エチレンにしたのち、ケトン還元。その後オゾン分解。 とかなんとか適当に書いとけば? 何の制約もなければいくらでも書けそうだけど。
>>203 どれも、具体的な試薬を考えると難しそう。
_ 〈´-`〉<有機化学勉強するよ  ̄
>>198 CeCl3つかったルーチェ条件だかその亜種法で
化合物にもよるが系中でアルデヒドだけがジメトキシアセタールで保護されて
ケトンだけ還元されるってようなのがあったようななかったような
ジメトキシアセタールって言い方はしないか。 ジメチルアセタールか。
それで思い出したんだけど、エノールシリルエーテルってのもおかしな言い方だよな。 厳密には間違ってるだろ、あれ。
209 :
あるケミストさん :2010/12/28(火) 08:01:52
大学受験の模擬試験の採点のバイトをしてたときに、「イソプロパノール」が不正解と聞いて 驚いたことがある。「イソプロピルアルコール」か「2-プロパノール」だけが正解なんだそうだ。
>209 慣用的には通じちゃうけど コレを不正解とするロジックは簡単で 元となる”イソプロパン”なるC3分岐アルカンが存在しないため
211 :
あるケミストさん :2010/12/28(火) 11:05:04
209だけど、もちろん理由はよくわかっている。 だけど日本薬局方ではイソプロパノールって言うよね。
>>209 IUPAC的に当然だろ
十回をじゅっかいと書いたら×みたいな話
じっかいじっかい
214 :
あるケミストさん :2010/12/29(水) 19:33:47
ナカライテスクだったか、試薬ビンにイソプロパノールって書いてる写真みたことあるぞ。
215 :
あるケミストさん :2010/12/29(水) 19:37:55
IUPAC涙目
エタン+オールのエタノールが間違いってのは慣用名がどうって話ですらなくね
者の名前なんだから使われているなら間違いではない。 IUPACが認めているかどうかは別。
グリセロールもグリセリンだしな 日本の教科書もIUPAC基準にしろよな 文科省さんよ
薬局行くとグリセロールとしか表記してない
222 :
あるケミストさん :2011/01/02(日) 07:34:10
イソプロパンチオールは?
223 :
あるケミストさん :2011/01/03(月) 00:13:45
流れを切って申し訳ないのですが有機化学の教科書について相談があります 有機化学に関する知識は高校レベル+αくらいしかないのですが有機化学を勉強したいと思っています そこで教科書を調べてみてボルハルトとジョーンズがいいかなと思っています そこで質問があるのですがジョーンズの演習問題の答えは解説なしの答えだけでも巻末等にないのでしょうか? 近くの書店ではボルハルトしかいないので確認ができません ジョーンズのほうに答えだけでもあれば合成法とかよりは理論的な反応機構を重視したいのでジョーンズにしたいと思っています どなたか教えていただけるとありがたいです
>>223 ジョーンズは解答別売りだよ
てか、そのレベルでジョーンズは無理
ボルハルトすら厳しいかも・・・
まずはハートで大学化学に慣れた方が挫折しないと思うな
225 :
あるケミストさん :2011/01/03(月) 00:40:41
やる気があるならボルハルトでもジョーンズでもいいと思うが回答別売りなのは当然と思うべき。 むしろ売ってるだけ優しい あと、ボルハルトは最新版で回答が日本語な記憶
226 :
あるケミストさん :2011/01/03(月) 13:31:19
>>224 ,225
ありがとうございますもう少し検討してみます
あと有機をやるには物理化学とかをやってからでないと厳しいのでしょうか?
結合軌道等の必要な基礎知識は初めのセクションに書いてあるはず
>>226 反応機構を重視した有機化学なら
H、S、G、平衡、溶液論、速度論、運動論
あたりが物理化学として最低限必要な知識かな
いきなりバーローとかアトキンスとか読まないで
まずは「絶対分かるシリーズ」等でとっかかりを作ったほうがいいよ
物化は多くの学生が挫折する典型例だから
>226 最初は無くて良い。 下手に物理化学から入ると化学自体が嫌いになる。 どうしても、というなら典型的な計算問題が解ける程度に止めておくこと。 基本的な熱力学量の計算まではついてこれても Maxwell関係式あたりから怪しくなる御仁が多いと思う 軌道云々は量子化学になるのだけど、これも無くてよい。 有機の教科書の記載事項を受け入れればよろしい 量子化学をボトムアップで有機の反応性云々まで逝くのは彼岸の彼方。無駄の極致。 井戸型ポテンシャルやら水素原子の厳密な波動関数を苦行して導出しても 有機反応の理解には一切つながらない 有機反応論としては永年方程式やら、ブタジエン環化あたり理解できればよい あとはMOPACやらの出力が解釈できる実地の知識の方が余程重要 不明なタームはボトムダウンで知ればよい
230 :
あるケミストさん :2011/01/03(月) 16:53:13
>>229 こういう連中が増えたのは嘆かわしいな。
苦手でもわからなくてもいいから、物理化学は一応やっとけ。
どんなに易しい教科書でも構わん。
終わってから忘れてもいい。しかし、その経験が血となり肉となる。
マンガでわかる〜 でもいいですか
イメージしにくい概念を捉えやすいからいいと思う
実際のところ 物理化学たいしてやってなくても有機の教科書は大体読めるから 物理化学と有機化学と並行でやればいいと思うよ。 全部下地からきっちり積み上げようとしていくと 途中で折れる可能性が高い。
有機化学ごときでつまづいてどうする。 たかが錬金術の教科書。 世の中、もっと難しい分野ばかりだよ。
235 :
226 :2011/01/03(月) 22:49:42
>>227 ,228,229,230,233,234
ありがとうございます
物理化学でやるほどの厳密さや数式的表現はあまり必要ではないということと受け取りました
物理化学はマッカーリ・サイモンをやっているのでボルハルトを平行してやってみようと思います
ジョーンズは軌道論に重きを置いていてボルハルトは電子論、軌道論のバランスがいいと聞いたのでボルハルトをやってからジョーンズは図書館で借りて違う観点から有機化学を見てみようと思います
マッカーリサイモンはいい本だ。 量子ならザボかな。有機はやっぱりウォーレンがいい。
教科書ネタは反復するから遊離スレ建てるべき
ザボはそろそろ古くなってるが 内容はしっかりしている。 日本語訳も格調が高くていいな。
アルケンとオレフィンは使い分けがあるのでしょうか?
>>239 ほとんど同じ意味だが、石油化学ではオレフィンということが多い。
オレフィンって官能基として表記する場合によく使わないか? 「オレフィン結合に付加する」とか。
242 :
あるケミストさん :2011/01/06(木) 14:53:18
アルカン、アルキン、アルケンというより、オレフィンと言えば一発で区別できるので 口頭発表の時には推奨される言い方ではあるが、文章としてはいささか厳密性に欠く。
243 :
あるケミストさん :2011/01/06(木) 16:27:47
質問です。スレ違いだったら申し訳ありません。 現在高校の実習で生分解プラスチックの製作を行っております。 乳酸を作る段階から行っているのですが、現段階では、ジャガイモからでんぷんを取り出し 加水分解して糖度20度のグルコースを生成しました。このグルコースを乳酸発酵させて乳酸を取り出したいのですが 方法がわかりません。 このグルコースを乳酸発酵させる方法と、発酵させたのち乳酸を取り出す方法について教えてください。 ソースもそえていただくと大変助かります。お願いします。
↑ヨーグルト入れといたら発酵するんじゃないの。 発酵が終わったら蒸留すれば取り出せるような気がする。 そんな気がするだけでソースはないけど。
245 :
あるケミストさん :2011/01/06(木) 18:28:00
ヨーグルトですか。発酵がうまくいけば蒸留したらヨーグルトの成分関係ないので 何とかなりそうですが。。。
乳酸菌使って漉せばいいんじゃない?
嫌気条件下で解糖系
蒸留する他に分液抽出という方法もある。 乳酸は酸性なので水酸化ナトリウム水溶液で振れば水層に出てくる。 タンパク質が凝固して除きやすくなるしな。 と言おうとしたが、それだと関係ないものも入っちゃうな。
発酵後に遠心分離すればいいんだよ。たぶん。
発酵→遠心分離→蒸留→塩析
251 :
あるケミストさん :2011/01/18(火) 19:56:00
nmrなにも見えないのに着色してるあれはなにー?
色素
253 :
あるケミストさん :2011/01/20(木) 12:22:52
無機塩だろ。
NMRで検出していない核種:Sとか 謎の高分子状酸化生成物
256 :
あるケミストさん :2011/01/20(木) 19:07:42
だいたいあれは、芳香環化合物の酸化重合物だ。 黄色く色つくのは、もちろん可視域に吸収があるからだが、こういう物質のεは10000以上ある。 銅アンミン錯体はインクみたいに色が濃いが、実はこの吸収のεは80ぐらいしかない。 従って不純物として入っているちょっと黄色くなる程度の着色物は、ほとんどの場合、NMRみたいに 感度の低い分光法では検出することはできない。
257 :
あるケミストさん :2011/01/20(木) 22:21:40
有機化学の基礎ってIUPAC命名法とメジャーな反応の電子経路、炭素の混声軌道を指すのですか?
IUPAC命名法なんて飾りです 学生にはそれがわからんのです
なんでその3つが基礎と思ったのか…?
反応機構は高校じゃやらないよね
261 :
あるケミストさん :2011/01/21(金) 22:09:47
>>259 それでは基礎について詳しくお願いします。
>>257 電子経路とは言わないよ。
混声→混成(合唱じゃないだろw)
有機化学なんて結局は具体的に反応を知っているかどうかだ。
個々の反応は教科書見てわかればそれでいいんだよ。 受験の場合はある程度覚えないと合格せんが。
有機専攻するなら実際研究室入って 覚えてないと話にならんよ。 教科書レベルの反応すら覚えてないようじゃ議論にならん。
有機と言っても有機合成とは限らない 機能性材料の研究なら作り方はワンパターンだし、ペプチドなど自動合成でOKだったり。
有機専攻って言っても実際にやる反応はごくわずか。 料理のレシピをいくら暗記してもダメなのと同じで 基礎さえ一度やっとけばあとは文献見ながらなんとでもなる。 純粋な有機化学専攻は意外に企業で活躍する場は少ないんだよ。 製薬とか素材メーカーにしても試薬そのものを作っているわけではないから。
企業だとそうかもねえ。 ただメディシナルとかだとやっぱ反応の種類こなしたことのある 全合成屋とかは重宝されると聞くけど。
271 :
あるケミストさん :2011/01/23(日) 18:59:09
全合成屋が本当に力を発揮するのは、プロセスだよ。
化学会社の研究職は基本的に材料のフォーミュレーション、 つまり混ぜてこねて評価する仕事の繰り返し。 経験を積んだら営業とか人事とか特許部へ行く人も多い。 若いうち(頑張っても45歳くらいまでか?)しか現場にはいられないよ。
>>270 俺メドケム屋だけど、別に全合成屋を重宝はしないな
基本的な増炭反応が出来ればそれでいいよ
むしろ、本とかPCで素早く的確に検索できる奴が欲しい
まぁ反応の場数踏んでるに越したことはないけどね
化合物名から構造を書くのが難しいのですが数をこなすしかないでしょうか?
>274 主鎖と側鎖の部分構造を間違えないように書き出してみる 数詞は15, 好ましくは20まで覚えておくこと 教科書的なのはこれで対応できると思うけどな
>>274 高いけど、ChemDraw Ultra 買ったら自動でやってくれる。
でも、逆の方が難しいんじゃない?
有り難う頑張るよ
278 :
あるケミストさん :2011/01/25(火) 18:22:22
ところでなんだが、命名のときのイタリックのHってどーゆう意味?
1-ナフトールの1はなにをさしてるんですか?
281 :
あるケミストさん :2011/01/25(火) 19:07:50
位置
水酸基の位置 ナフタレンの1位についてる
ありがとう
>>284 コンテキストにもよるが、よく出てくるのはHの前に数字がついてて、その位置に水素が付いていることを表す。
286 :
あるケミストさん :2011/01/25(火) 23:57:03
>>286 そんなマニアックなものはないwそれで我慢するか図書館
289 :
あるケミストさん :2011/01/26(水) 07:14:49
>>290 1H-indeneと2H-indeneの構造がわかればあとはわかるはず。
その例では2Hはなくてもいいかもしれないが、1,2-benzodithiolの場合は3Hのようなものは必須。
(チオフェンも正確には1H-チオフェン)
292 :
あるケミストさん :2011/01/26(水) 12:48:18
293 :
あるケミストさん :2011/01/27(木) 01:15:37
有機化化学の試験が金曜に控えている…ここで質問してもいいのでしょうか?
294 :
あるケミストさん :2011/01/27(木) 07:32:44
ものによる
>>293 いいですか?いいよとか言うやり取りめんどくさくないの?
それだけで無駄なレスが2つ増えるんだよ。さっさと質問内容書けば物好きが答えてくれるからさっさと書け。
そんなに急くことはなかろうに 人生は長い、1レスや2レスに目くじらを立てなさんな
目イルカを立てる
298 :
あるケミストさん :2011/01/27(木) 23:34:54
酸化剤を工夫して1-ヘキサノールからトヘキサナ-ル(アルデヒド)を選択的に合成せよ。 また.酸化剤として過マンガン酸カリウムが不都合な理由を述べよ。 この問題を解いてください。お願いします
エタノールがヘキサノールになったら途端に問題が解けなくなる人?
1-メチルイミダゾールの2位の水素のpKaってどれくらいでしょうか?
>>301 30〜35と思われ
ベンゾチアゾールが27なので、それより酸性度は下がるんじゃないかなーと予想
DOI: 10.1021/ol101450u
>>302 ベンゾチアゾールが27ですか、文献含めて参考になります。ありがとうございます。
ちなみにチアゾールよりイミダゾールの方が環上の電子密度が低下しているイメージだったのでN置換イミダゾールの方がpKa下がるのかなと思ったんですけど、どうなんでしょうね。
不都合がなければ、プロトン引き抜きにはLDAよりブチルリチウムを使った方が良さそうですね。
どうもありがとうございました。
pKaが30程度の化合物の酸性度ってどうやって測るの? 滴定では無理だろうし、計算でもなんだか怪しそう。
2-bromopropanに何を反応させればisopropyl phenyl etherになるでしょうか? SN2,SN1,E2,E1反応のいずれかを使ってください
ナトリウムフェノキシド水溶液に2-bromopropane入れればいいんじゃない? センスないかもw参考書ある人頼む 使うのSN2で。
>>306 C-アルキル化されたものも取れてくると思うしSN1も混ざると思うが、ペーパー試験だったら正解だと思う。
>>304 あーいうのは電気化学的に測ってるんだよ
>308 なるほど。ありがとう。
きめえww
にてるなー
pH14くらいのアルカリ性水溶液を水で薄めていくと当然、pHが下がるだろう。 では多量の水を加えていくとさらにpHが下がってpH<7の酸性になるか? ならないよな。でもこれ、ちゃんと証明するのは意外に難しいんだよ。
314 :
あるケミストさん :2011/02/08(火) 20:10:04
突然なにいってんだこいつ
さあ、こいつの思考だと純水も酸性になるのかな
>>313 さすがに、大学受験レベルだぞw
マーチクラスかな。
test
さすがに釣りだろう 有機と関係ないし
簡単のため強塩基MOH(解離度α=1)を想定すれば 希釈により[M]0→[M](非常にゼロに近い値)となる。 希釈が中性の水([H+] = [OH-] = 10^-7)で行われる前提下では MOH由来のOH-は随伴イオンの[M]に等しい。 よってOH-=10^-7+[M] 希釈を行っても[M]だけ塩基性に偏る また無限希釈下では[M]∞ = 0と置けるので[OH]∞ = 10^-7 以上より、強塩基溶液の無限希釈はpH=7と近似できる(正確には希釈溶媒のpH)
教科書の練習問題が解けて嬉しかったからって、こんな所に褒めてもらいにこないでください。
THFのにおいにいつまでたっても慣れないです なんか方法ないかな
ないかと・・・w 自分はジエチルエーテルを主に使っていたけど、 友人がTHF使ってて、よく臭いがしたけど慣れなかったなぁ・・・。
いつのまにか慣れるしかないよね
臭いは慣れ過ぎると逆に周りから苦情が来る。 自分では全然臭いしてないように感じても 周囲の人に臭い臭いよく言われるわ。
化学工場なんかも長年勤めるとかなり嗅覚が麻痺するよ。 外来客とか見学者に指摘されて気付く。
でもそういうのって職人の勲章みたいでちょっとうれしいよね
嬉しくない 溶剤が駄々漏れのとき分からんから困る
膜マリーを読んでる時に、カルボン酸とgrignard試薬の反応がない事に気付いた。どういう反応を起こすのでしょうか?
カルボン酸イオンになるだけ
332 :
あるケミストさん :2011/02/12(土) 07:44:04
>>330 が正解。但し、運が悪いと無反応やオーバーリアクションもあり得る。
333 :
あるケミストさん :2011/02/12(土) 08:10:24
ケトン?ならないんじゃねえの。 R-COOMgBrが出来て終わりそう。
>>333 教科書読んで来い。
あ、教科書に書いてなかったのか。
マクマリーって反応機構とかよみにくいよね
カルボン酸とGrignard試薬でケトンが生成? ホントに有機化学を専攻してるのかw
ググったけど
>>330 の内容どこにもなかったよ。カルボン酸無水物とグリニヤルの反応なら確かに
ケトンは生成されるが
カルボン酸が中和されて終わりだと思うんだが・・・
求核性と塩基性の違いをはっきり身に付けた方がいいぞ。
340 :
あるケミストさん :2011/02/12(土) 13:23:35
アタマでっかちは実験しろよ
一応反応はすすむよな…? 試薬の無駄なだけで
Grignardがカルボン酸の酸性プロトン無視してC=Oに攻撃するなら わざわざ脱水溶媒使う必要なくね? いや、たぶん賛成派と反対派で議論の焦点がずれてるだけだと思うが ちょっと何について議論してるのか整理しようぜ
こんなグダグダは教科書には載せれない
グリニヤはカルボン酸の酸性プロトンでクエンチされないの 過剰に使えば-CO-OMgBr塩に反応するから実用上おk、とする知見か?
345 :
341 :2011/02/12(土) 14:36:54
>>344 そう
余程でない限り普通は、Li使う方がはるかによいと思うけど
346 :
あるケミストさん :2011/02/12(土) 14:47:33
>カルボン酸とGrignard試薬でケトンが生成? >ホントに有機化学を専攻してるのかw お前こそ有機化学のどこ勉強してんだよ。どこの大学の何研究室かね? もちろんGrignardの1分子目はカルボン酸の中和に使われるが、もう1分子はカルボニルをアタックして gem-アルコキシドができる。但し2段階目の反応性は非常によろしくなく(理由はあんたを教育した バカ大学の先生にでも聞くといいぞ)、反応が行かないことも多い。なおアルキルリチウムの方が 反応性はよろしいので、常教科書に載っているのはこちらだが、Grignardでいかないというわけではない。 もちろんgem-アルコキシドは後処理でケトンになる。 また、カルボン酸のGrignard試薬による中和は低温だと時として意外と遅いことがあるし、 Grignard反応は時に一電子移動プロセスが支配的になる場合があるんだが、そういう場合は オーバーリアクションが進行する(こともある)。 お前も、無水溶媒がどうしたとか言っているやつも、もっと初歩から勉強しなおしな。
HNMRが未だによくわかってないんだけどさ 積分値が水素の数、線の本数がその水素の様子?ってことでいいの? 一重線は区別のつかない水素の集まりで隣接プロトンが無いってことでいい?
NMRなんてだいたいでいいよ
>>346 日本語もまともに読み書きできないんですね
反応しないことが多い場合は「普通はいかない」と表現するんですよ
アホ共がこうやって愚にも付かない議論をするからマクマリーはあえて記述しなかったんだろうね。 さすがは化学の大家やで
つまり <反応する派> 過剰に使うこと前提→二等量目が反応する(こともある) <反応しない派> 等量使うこと前提→中和して終わり というわけですれ違ってたわけですね んじゃ、これにて終了
>>346 >但し2段階目の反応性は非常によろしくなく
反応しないって事じゃねーかww
何がおバカ大だw オマエこそ何大の何研究室だよw
収率3%でも反応が進行しましたって論文出してる研究室か?w
きっと引っ込みがつかなくなったんだろうな・・・ 最初から「僅かだが反応することはする」と言えばよかったのに おそらく万年ポスドクかオーバードクターでしょう そっとしておいてあげようよ
教科書レベルの反応で無駄に荒れるとか どうなってしまったんだここ
356 :
341 :2011/02/12(土) 15:34:21
基礎科目の試験が終わったんだよ、多分
357 :
あるケミストさん :2011/02/12(土) 15:36:12
358 :
あるケミストさん :2011/02/12(土) 15:44:50
>>346 それよりオーバーリアクションのメカニズムをもう少し教えておくれ
俺も知りたい
ルート設計のヒントになるかもしれん
>>355 Grignardって教科書レベルだけど実際にやるときは色んな職人的コツとか工夫が必要じゃん
こういう議論は面白いと思う
>>354 だろうな。
アホが無駄に「おばか大」だとか煽ったからな。
そりゃ荒れるだろ・・・
有機化学専攻者は収率50%以上しか認めません(キリッ
結局なにか?
Grignard試薬を2等量以上入れて、時と場合によっては加熱までして収率悪くてもそれを
「反応した」と表記するかどうかって事か?
上記のような場合、俺なら「反応しない」かあるいは「非常に効率・収率は悪いものの・・」
とするだろうな。
少なくとも
>>346 みたいに但し書き無く「gem-アルコキシドができる」みたいな書き方はしない。
いやもう煽りとかどうでもいいから それよりオーバーリアクションの詳細頼む 気になって眠れねーよ
ケトンが欲しくて、グリニア側が安い(合成コスト)なら 過剰使用で問題ないけどさ 典型的な例でカルボン酸ベースの収率ってどの程度なんだ? ワインレブアミドだの迂回ルートとの検討はどうなんだろ
過剰使用したところで、それによって生成するケトンの収率はたかが知れてるでしょ。 しかも生成したケトンにまたGrignard反応剤が付加する可能性も高い。 効率的じゃないし、事実上使えないよこの反応は。
>>329 です。
私の稚拙な質問でだいぶ荒れてしまったようで、申し訳ありませんでした。お詫び申し上げます。
有機反応とか、例外的な事は幾らでも起こるからね。
それを指して反応は進行するとするのであれば、
>>346 は正しい。
ただし、教科書にはその種の反応は載らないか、但し書きで欄外に書かれることが多い。
>>365 エステル基質:
-ORが抜けケトン→更に付加→三級アルコール
カルボン酸・カルボン酸塩:
RR' C(OMgBr)2 →加水分解→ケトン
こうじゃね?カルボン酸だとin situにケトンが生成しがたいから
(水素引き抜きが起きない前提だが)
異常反応しない限り単離後にケトンで得られそう(収率は?)
>>366 こういう基本的なトピックでも意外に考えさせられる事や
後処理のヒントが得られる事がある
問題提起として何ら問題無し。
>>366 うん、最近過疎ってたのに流れ早くて面白かった
基礎的なことだからこそ再確認が大切だからね
また頼むぜ
370 :
あるケミストさん :2011/02/12(土) 16:43:20
凄い白熱してる…346は先生かなw
5年後くらいに誰かの論文のネタになってそう
こんなカンジでどうだ?
Novel synthesis of ketone with grignard reagent
Department of organic chemistry, 2ch univercity
>>346 , Chem. Lett., 49 (2090) 2.
カルボン酸にグリニヤ使ったら還元が起こるんじゃないのか? もちろんβ-水素を持ってるグリニヤの場合な。
何年後の論文だよw
当然このスレもリファレンスに載る
3)
>>329 et al., thread for organic chemistry, 2011, 54, 329-365.
どうよ
>>368 ホントか、それ??
アミドの反応性が低いのと同じ理由で、カルボキシレートは求核剤と反応し辛いでしょ。
RCOOLiにRMgBrで、R'CORというのは、たまに見かける。
マジ? ソース宜しく。
それ、Grignard試薬をキュープラートにすることで求核力を弱めて、 ケトンへの二段階目の付加を抑制するって論文じゃないの? そのケトンもエステルから誘導したものだし。 他の論文は、遷移金属を使ってケトンの合成したものが殆ど。 これでカルボン酸とGrignard試薬を使ってケトンを調製した事になるの?
つか、何であれだけFriedel-Craftsアシル化が教科書に載ってると思うんだ? 有機マグネシウムや有機リチウムを使ったケトン調整法は効率が悪いからに決まってるだろ。
「効率が悪い反応に対して、『反応する』という単語を使うべきか否か」の争い
│
├─使うよ派
│
>>330 : ケトンになると答えるのが普通かな
│
>>332 :
>>330 が正解。但し、運が悪いと無反応やオーバーリアクションもあり得る。
│
>>346 : 長いので略
│
└─使わないよ派
>>333 : ケトン?ならないんじゃねえの。
>>336 : カルボン酸とGrignard試薬でケトンが生成?ホントに有機化学を専攻してるのかw
>>352 : >但し2段階目の反応性は非常によろしくなく→反応しないって事じゃねーかww
>>365 : (略) 効率的じゃないし、事実上使えないよこの反応は。
>>380 : (略) これでカルボン酸とGrignard試薬を使ってケトンを調製した事になるの?
>>381 : フリクラが教科書に載ってるのは有機マグネシウムや有機リチウムを使ったケトン調整法は効率が悪いからに決まってるだろ。
RCOOHとRMgBrからRCORを作るのが目的じゃなくて、RCOOHとRMgBr混ぜたらどうなるっていうのが問題だろ。 塩になって後処理でROOHっていうのはなし。
今日はスレが走るな。 よっぽどのヒマ人がいるとみえて
卒論終わって暇なんです
いいな。 これからが山場です
お前らさんはテンプレの参考書でなんか持ってるのある? いまレシピ本と知っておきたい有機反応の購入を考えてるんだけど
で実際カルボン酸とグリニャでケトンってどのくらいできるの?
グリニャでもMeMgI 3〜4eqくらいで
単純な基質にたいしてTHF,reflux,o/nくらいすれば5割くらいいくの?
>>387 ウォーレンくらいを通読してる前提で言うと
とりあえず人名反応に学ぶ〜でいいんじゃね。辞書的に。
あとはPtotective Groupsは便利。
プロテクティブとマーチ推奨
390 :
あるケミストさん :2011/02/13(日) 00:49:14
>>388 よし、やってみてくれw学生なら出来るでしょ?
>>390 バレたらなにやってるのって突っ込まれて
対処に困るw
392 :
346 :2011/02/13(日) 05:46:41
オーバーリアクションって基本的には「予期しない反応」だから、どういう条件で それが起こるか、という体系的な理解はない。ただカルボン酸のGrignard試薬による中和は 水溶液中のカルボン酸の中和のように拡散律速で起こる訳じゃない、ということは 知っておいて損のない知識だ。Grignard試薬そのものは、そもそも電離していない。 低温で非極性溶媒の場合は結構遅く、場合によっては求核攻撃との競争反応になる。 そうすればエステルとの反応と同じになり、結果としてはオーバーリアクションになる。 また、Grignard反応では基質によっては一電子移動によるプロセスが支配的になることが ある。ケチルアニオンを安定化する因子がある場合(安息香酸誘導体とか)では ラジカル機構での付加物が副生物として得られてくることもあるだろう。 もっとも、定量的に得られてくるとも思えないが。 有機反応ではいろいろな可能性を考えながら反応設計したり解析することがやっぱり大事で、 教科書に載っていないからその反応は行かない的な考え方は褒められたもんじゃないだろう。 もっともここには合成屋と反応屋の埋めきれない溝ってものもあるだろうね。もちろん私は 合成屋だから予期しない反応なんて見慣れているし、どうしてそうなるのかをない知恵絞って 考える習慣が身についているが。
何だかんだ言っても、カルボン酸とグリニヤール試薬とをケトンを作る目的で混合するのはどうかと思うよ。 試薬がカルボニルを求核攻撃するよりも早く塩基として働いてカルボキシレートができてる事は疑いないし、カルボキシレートは自身の酸素ー炭素ー酸素に負電荷が分散されてるんだから、そう簡単に求核攻撃を受けない。 アリールグリニヤール試薬なら、単にArーArが生成して終わる(それもたかだか数%程度)と思われ。アルキルグリニヤールならカルボン酸の中和以外、何にも起きないと思う。
OSに、カルボン酸とGrignard試薬との反応によるケトンの合成は、三級アルコールが副生するため、一般的には実用的ではないって書いてある。
で、収率はどの程度なん?
もういいじゃん。 基本的には中和で終わり、滅茶苦茶条件をプッシュすれば多少はできるかもってレベルで 合成上利用価値はほぼない って結論はでてるだろう。 上記みたいなので、反応してケトンが出来る、っていうかどうかなんか どうでもいいことじゃないか。有機やってりゃ○×クイズにならんことは当たり前。 結局煽り始めたのが悪いだけじゃねーか。
そりゃそうかも知れんが、俺てしては本当にこの反応には全く改良の余地が無いのかを知りたいんだけどな。 例えば添加剤(例えば金属塩)なんかを添加しても収率の向上は期待できないのかな?
398 :
346 :2011/02/13(日) 12:19:44
>>393 >カルボキシレートは自身の酸素ー炭素ー酸素に負電荷が分散されてるんだから、そう簡単に求核攻撃を受けない。
カルボキシレートが求核攻撃を受けにくいのは、そういう理由は副次的なんだよ。
もう少し軌道概念を考えてみよう。
カルボニルが単純なsp2ではなく、sp2.5とかになってるとか? 結合長は伸びてるんだろうな。 計算してみるか。B3LYPぐらいで見積もれるかな?
結晶構造解析で何例か出会っているけど 確かにacid-formとanion-formでは結合長は明らかに異なる カルボキシル、リン酸はチャージバランスと結合長で判断する 反応性に関しては シリルキャップ、Li塩、B系ルイス酸添加で変わりそうな気がする
それ、計算と実験の両面から研究してみようかな。 うまく行けば、カルボン酸からケトンを直接的かつ高収率で得られるかも知れんからな。
どうでも良いけど『ヒドロキシル』とか『カルボキシル』という表記は厳密には間違いだよ。
>>392 自分以外は実験をしたことがない
自分以外は予期しない反応に出会ったことがない
自分以外は教科書しか参考にしていない
自分以外は知恵を絞っていない
全てにおいて決め付けと見下しながらのレス
どう考えても使えないカスDです、本当にありがとうございました
煽るなよ。 また過疎るだろ・・
>>396 カルボン酸とグリニアで何ができますか? という問いに、原料回収ですと答えるのか?
ふざけた回答だ。
○×クイズではないからこそ majorとminorを知り それを反芻しどう考えるかロジックを確立することが 予想外の事態への対応力に繋がるのでは?
>カルボン酸とグリニアで何ができますか? という問いに、原料回収ですと答えるのか? 実際、「カルボン酸のマグネシウム塩です」が正解に最も近いでしょ。
ちなみに、カルボン酸に有機リチウムをまぜてケトンを作る反応は、それなりの収率で物がとれてくる。
>>405 だからケースバイケースじゃん。
信頼性の高い手法じゃないんだから
決まった答えなんかないよ。
411 :
あるケミストさん :2011/02/13(日) 22:47:17
問題に対する答えがあると思っている未熟な思考を持ったまま、研究の現場に臨むことに 危険なかおりがプンプンとする。 もっと修行しろとはいわないが、少しは打たれ強くないとこれから先の長い人生、 乗り切っていけないだろ。
修行するぞ 修行するぞ と言ってあぐらかいて飛び跳ねるのか
化学板レベル低いな
414 :
あるケミストさん :2011/02/14(月) 07:26:34
情けないレス
グリニヤル試薬とカルボン酸の話で議論が起こる時点でアレだな
416 :
あるケミストさん :2011/02/14(月) 14:55:03
異性体がよく分かりません。 例えば、ブタンと2-メチルプロパンは違うものですか? もし、『ブタンの水素原子を臭素で置換した化合物は何種類あるか』という問題があったら、直鎖状のものだけ数えるんでしょうか?
>416 これは質題者に意図を問うべき問題。 回答者をハメにかかっている解釈の余地ある出題だ 直鎖限定であれば n-butane と記載されるべき 異性体数え上げまで考慮させるなら組成式:C4H10 と出題される。
>>416 ホントに「ブタン」とだけの表記だった??
n-ブタンとかイソブタンとかではなく?
419 :
あるケミストさん :2011/02/14(月) 15:25:40
>>417 回答ありがとうございます。
「ブタンC4H10の〜」と書いてあるのに、回答欄を見ると直鎖状のものしか書かれてないんです。
勇気って難しいですね。
いや、それは有機化学の問題じゃなく、 出題者側のミス(あるいは意図的なもの) である可能性がある。 出題者に質問はできないの?
今マクマリーを使ってアルコールをハロゲン化アルキルにする方法を学んでいます。 この逆反応、つまりR-X→R-OH という反応を知りたいのですが、どんな薬品を使って行われますか? そもそも一発でスイっと進行しますか? 平日に失礼しました。
422 :
あるケミストさん :2011/02/15(火) 07:42:48
教科書的にはアルカリ(NaOHとか)で処理すると書けばいいだろう。 実際問題としては脱離などの副反応を起こしやすいので、酢酸ナトリウムとかで 置換して加水分解する。
酢酸ナトリウムじゃ求核攻撃起こらないのでは?
>>423 AcONaは最初に試すやつではないかな?
>>421 一発でやるなら、K2O+クラウンエーテルとかある。
>>424 AcONaの方法が気になる
すまんが詳細頼む
酢ナトで求核置換反応起こるか?
AcO-だと負電荷が二個の酸素原子に非局在化するが 水溶液中での平衡を考えると AcO-+H2O⇔AcOH+OH- 求核性のあるOH-が生じるので、求核反応は起こる
いや普通にカルボン酸塩でハライド置換はやるときはやるよ。 なんで水中前提なんだ、 条件覚えてないが普通にDMFとかでやればいいんじゃなかったか。
429 :
あるケミストさん :2011/02/16(水) 07:52:48
この前のベンジル化とか、グリニヤとか、この酢酸ナトリウムとか、 本当に基礎力が落ちてんだな・・・
じゃ、全ての場合の論文挙げてよ。 いちゃもんとか必要ないからw
お前らここで何やってんの?
基本的な反応は大有機化学とか、そういう名著が図書館にあるはずだから 条件覚えてなくてもそのつど調べればたいがいうまくいくよ。
話は違うんだが、量子化学計算で近似が低いとダメとか言う人が多くなったな。 本当は近似を上げても結論は変わらないことがほとんどなのに。 薄相クロマトで分かれても液クロでないと信用しないとかいうのと同じで 便利なものができるとすぐ強迫観念的になる。
ガスクロが好きだなぁ・・・え?そうじゃないって!?
435 :
あるケミストさん :2011/02/16(水) 15:35:23
>話は違うんだが、量子化学計算で近似が低いとダメとか言う人が多くなったな。
それは昔から多い。
基底関数を上げないと反応解析はできないっていうんだけど、「上げるとよくなる」という
根拠らしい根拠はない。
大体において、全ての量子化学計算の全ての電子軌道は全て水素の軌道関数を使ってるし。
>>432 基本的な反応で「大有機化学」って、そりゃやり過ぎですがな。
Marchで十分だと思うよ。それでOSを参照すれば勘所はつかめる。
さすがに電子相関のない基底はダメとかではないの?
単純に一般人が使えるレベルの性能が上がってきて、 半経験的方法でなくてもそれほど時間かからなくなったからじゃないの? 探してみると、未だにMNDOでやってる論文なんかも稀に出てくるが・・・ もちろん古い論文じゃないんだぜ?
セミエンピリカルだとさすがにダメなんじゃないかって思う。 最低HF法かなと。 CとHだけでできてる化合物の場合に限ってはMM法が有効だけど。
439 :
あるケミストさん :2011/02/16(水) 18:01:51
Lewis酸性が一番低いのってどれ? AlCl3 BCl3 CCl4 FeCl3 SiCl4
アンモニアにカルボン酸混ぜたらなになるの? アミド?塩?
ちょ、マジで有機化学の本を読んでから質問しろ。
初歩的な質問で申し訳ないが困っているんだ 教えてください
だから、有機化学の教科書を一通り読んでから質問しろって。
444 :
あるケミストさん :2011/02/16(水) 18:56:30
>>438 半経験的方法でも全然問題ない。パラメーターの改良でむしろ精度はいいくらいだ。
445 :
あるケミストさん :2011/02/16(水) 19:00:23
過マンガン酸カリウム水溶液って不飽和結合があればなんでもMnO2沈殿すんの?
>>444 うちの研究室の化合物はどれも結構なひずみを持ってるものばかりなんだよ。
だから少なくともセミエンピリカルだと厳しい。
>>440 アンモニアとカルボン酸を混ぜて、アミドにすることもアンモニウム塩にすることもできる。
近似が低い計算結果って、どの程度活用されてるん?
学生実験
>>448 あまり活用されてないんじゃないか。せいぜい授業で使われるくらいで。
新規Pi系分子を作ってその分子・電子構造を議論しようと思ったら、
最低でもDFTみたいな暗黙の了解があるし。
レベルが下がったと言う奴が回復させればいいじゃん これで解決!
452 :
あるケミストさん :2011/02/16(水) 21:51:47
>>446 何をもってして「厳しい」とジャッジしたの?
453 :
あるケミストさん :2011/02/16(水) 22:42:13
>>452 高見山が書いた本によれば、
北の湖は両国中学時代おかみさんが作ってくれた弁当を持って学校へ行っていたが、
その弁当を1時間目が終わったら食べてしまっていた。
そして2時間目以降は弁当を持ってきている同級生から弁当を次々と巻き上げて食っていたという。
近似レベルが低いと論文が通らないとか、そういう事情があるんだよ。 有機の分野で電子相関が必要なのは縮退がある場合とか解離の記述とか、 ごく限られたケースだけ。 DFT時代になっても結局同じだよ。10年後くらいに計算法がさらに進化したら 今度はDFTじゃダメとか言う人が現れるよw
>>454 どんな場合に電子相関が必要なくなるの?
>>428 もともとの問題が
「R-X→R-OH という反応を知りたい」
であって、それを起こすのに酢酸ナトリウムような弱塩基で
起こせるという回答があり、その為には
水溶媒が必要ということなんじゃないかな
計算法の進歩もあるけど、それ以上にハード側の進歩だろうな。 10年前はメモリ13G積んだコンピュータで計算してるのを見て、自分には到達不可能な領域だとか思ってたけど、今や余裕だもんな。
458 :
あるケミストさん :2011/02/17(木) 00:15:52
東京化学同人のヘゲダス有機合成の改訂版くるぞ、おまいら!! 有機合成やるならヘゲダスだよな。現行版もメジャーな有機金属反応が網羅 されててよかった。次はどうかな。。。でも高けぇよ!
>>455 構造はハートリー・フォック(HF)の範囲でほとんど最適化されてしまう。
基底状態の安定性もほとんどHFで十分だ。
ただ、活性化エネルギーはなぜかDFTのほうがよく合う。
HFでは過大評価されるような気がしている。
結合が緩いところでは解離に似ているから電子相関が必要なのかもしれない。
DFTのSCFエネルギーは信用できんだろ。
あれは参照配置のエネルギーという意味しかない。 最終的には電子相関の一部がDFTに含まれるから 誤差がかなり相殺されるはずだよ。
March買おうか考えてるんだけど、そろそろ次版でるよね?
>>456 R-X→R-OHの反応はある意味、可逆なんじゃないの。
R-OH→R-Xの反応は学生実験でよくやるだろ。
条件次第でどっちにも傾くというのが真相のような気がする。
今の時代、大型計算機で量子化学計算してる人まだいるのかな。 昔はCPUの使用時間で課金されていた。長く使うと割引になったりして。 パソコンでできるようになってよかったな。 大型計算機は事業仕分けされそうだしさ。
>>456 >>463 カルボキシラートでやるってのは
一旦RX→R-OC(=O=-R'にして
それを温和な条件で加水分解なり加アルコール分解なりしてROHにするってことだろ。
結果的には酸酸ナトリウムとか酸やアルカリが 触媒になってるだけなんじゃないの。 素反応は俺もよくわからんが、酢酸ナトリウムの加水分解で出たOH- だけでも求核置換できるような気がするな。
>>466 いやだから1stepでやらないんだって。
一回RCOONaで置換して、ワークアップして
もっかいそれを加溶媒分解条件にかける。
なるほど。ワンポットでできれば便利なんだけどな。
教科書にも書いてあると思うけど そもそもハライド→アルコールにしたい場面なんてかなり少ないから あまり需要のない反応。
暇だから俺も今、教科書見てた。古い反応だな。 Sn1とSn2のメカニズムに絡んで相当、研究されている。 20世紀初期の問題か・・・。
>>440 アミンとカルボン酸の反応はかなり奥が深い。
塩になると答えるのが教科書的な正解に思えるが、実際は違う。
触媒を使ってアミドへ変換する方法は工業的によく研究されているよ。
誰が触媒を使った話をしてるんだ?
使っていけない理由もないだろう。 酸とかアルカリだって広義には触媒だよ。
474 :
あるケミストさん :2011/02/17(木) 07:59:36
>>454 >DFT時代になっても結局同じだよ。10年後くらいに計算法がさらに進化したら
>今度はDFTじゃダメとか言う人が現れるよw
まったくそのとおりだ。
計算やっている連中は実験と合わないと「いや〜こっちのファクターが予想以上に効いている
ことがわかったもんで。さっそくやり直してみたんですがこれでどうですか?」って言う。
アホか、と思う。
有機化学では定性的な論理のほうが重要だから 拡張ヒュッケルくらいが一番いい。 DFTのフォーマリズムは複雑すぎて有機化学者には理解不能だよ。 かなり経験式を導入しているし、半経験的な要素も強い。 その根拠は専門家ですらよくわかってないと思う。
>>440 アミンとカルボン酸の反応座標を昔、計算したことがある。
脱水反応の活性化エネルギーは50kcal/molくらいで、かなり高かった。
温和な条件ではアミドにはならないと思う。だから触媒が要るわけだ。
473 元の質問を嫁。
478 :
あるケミストさん :2011/02/17(木) 09:21:51
個人的にはMOPACシリーズだな。 それを論文の主題としようとしない限り、有機化学系の配座解析・反応中間体の同定などで 発表に耐えるだけのデータを作ることができる。 高価なツールを使わなくても、初期配座の発生や結果の可視化、計算オプションの取捨選択も 可能で、わしら頭の悪い有機化学者にもフレンドリーw
反応機構解析をやってる連中でも、確かに DFTの理論の中身までは分かってないだろうな。 かく言う俺も、一度勉強しようとして諦めたし。 確かに単純な有機分子の軌道計算とか可視化なら MOPACで問題ないんだろうけど、ひずみ エネルギーとか算出しようとしてるのは 大抵が高歪み化合物を扱ってたりする人たちだから、 セミエンピではダメな場合も多いんだよね。
アミドは普通、アミンと酸ハライドから作るが、 酸ハライドは臭くて扱いにくく、作業環境がとても悪くなる。 だから工業的には触媒を使ったり高温高圧にしたりとか 苛酷な条件を課してでもアミンとカルボン酸から合成したいんだよ。
MOPACはフリーなのが良いな。
482 :
なる :2011/02/17(木) 09:35:10
なるほど
てす
カルボン酸のアンモニウム塩の加熱脱水でもアミドができる。
>>484 それもたぶん、工業的に有利だから採用されているんだと思う。
朝から元気だな
アミノ酸のしゅくごう も混ぜて加熱でうまくいくことがある。
詳しいことは知らないが今はたんぱく質でも計算できるんだろ。 触媒作用なんかも手軽に計算できるようになれば 量子化学ももっと普及すると思うんだが いつの時代も計算法やハードが先に発展しすぎて結局は重い計算を長時間かけて やらないと論文が通らないというつまらない事情がある。 論文が通らないとやる気がしないから古い計算法にすぐれたものが あってもすぐに見捨てられてしまう。
そのうちたんぱく質みたいな巨大な分子にMP4とかCCSDTとか気軽に適用できる時代が来るかな。
マクマリーニエミールフィッシャーが一番偉大な化学者だと書かれてあったけど、そんなにすごい人なの? 逸話とか教えて下さいな
492 :
あるケミストさん :2011/02/17(木) 11:36:26
>そのうちたんぱく質みたいな巨大な分子にMP4とかCCSDTとか気軽に適用できる時代が来るかな。 計算そのものができる時代は必ず来る。 しかし、その計算が妥当なものかどうかを判断できるかは別問題だ。 たぶん、できないだろう。今だって、計算結果にどういう意味があるかわからず計算している人が ほとんどなんだから。
たしかに量子化学にはそういう変なところがある。 分光学でNMRの共鳴周波数が飛躍的に上がったからといって 500MHzでないとダメと言う人はあんまりいない。 そりゃ、新しいほうが分解能はいいに決まってるが コストの問題もあるし、物事には限度みたいなものがあるよな。
>>489 全体をCCSDTレベルとかで計算しても、じゃあ次に溶媒効果は?とか言い出すに決まってる。
でも今の溶媒効果って誘電率だけしか考慮に入れてないんじゃなかったか?
誘電率だけ考慮したところで、実際に水中でどのようにフォールディングしてるかは不明でしょ。
だからタンパクの周りの数万個の水を入れて同レベルで計算できないと、本当は意味無いよな。
数万個の水って量子論で扱う意味あるのかな。 無数のエネルギー準位の間を熱的にゆらいでいるはずだから 誘電率みたいな平均値で置き換えるほうが合理的だと思うが。
じゃあ水素結合の影響はどう見積もるんだよ? タンパクのふぉーるでぃんぐとか、そういう分子間力の影響が大きいと思うんだが。
溶媒という概念がそもそも巨視的な平均値なんだから 誘電率で置き換えていいんだよ。
やっぱりパラメータみたいなものに頼らないでアブイニシオな計算結果が実験結果と合うのが計算屋さんの目標なんじゃないの? 実験屋からするとテーマのデザインだったり実験結果に箔をつけるのが目的なことが多い気がするからいいパラメータ計算があるならおkな感じもするけど。
理論が道案内をして、実験が決定する。 誰の言葉かは忘れた
最近、触媒設計に興味があるんだが理論計算のいい論文は少ないね。 適当に切り出したクラスターで近似したりするといまひとつ説得力がない。
マクマリーの第六と第七の演習問題って結構内容違う? 持ってるマクマリーは上巻が第六で中が第七だから、解答本はどっちの版を買えば良いのか分からない・・・
第七班の解答はわら半紙みたいな感じでさらにクオリティが下がってる その代わりにほんの少し軽いけど 問題番号がズレてるだろうからめんどくさければ、上巻か中韓をどっちか犠牲にして揃えれば?
上中下に分かれた教科書って使いにくくないか。 どこに何が書いてあるかわからんようになる。 フラーレンとか最近の増炭反応なんかもある程度 載っているものがいい。
504 :
あるケミストさん :2011/02/18(金) 01:43:22
マクマリーは読みにくいけど、 一冊が小さいから持ち運びはラク あとハードカバーだから本棚のハジに置いてもぐにゃらない
洋書と和書の大きさの違いにお国柄としてスケールの違いを感じます
外人さんはあんなでかい教科書何冊持って大学行くんですか
モリソン・ボイドの原書とか分厚いもんな。 製本がゆるいのですぐにボロくなるのが難点だ。
俺は家から学校が遠いから、電車の中で巻くマリー読んでたわ。 ハリーポッター一冊分の厚さだし手頃でした
509 :
あるケミストさん :2011/02/20(日) 16:55:51.19
大学受験の有機化学の問題で悩んでます。 アセチレンと水素を反応させる途中で、標準状態に換算して0.68Lの 混合ガスを採取し,過剰な量の臭素水に通した。吸収されずに回収された 気体は標準状態に換算して0.12Lであり、不飽和結合に付加した臭素は 4.60gであった。エチレンの生成率(%)を求めよ。 Br2=160です。 ちなみに答えは85%です。 なんでもいいので解説をお願いします。
510 :
あるケミストさん :2011/02/20(日) 17:08:38.60
お引き取り下さい。しかもマルチ。
臭素未反応の気体:水素 0.12 L サンプリング気体中アセチレン: 0.06-0.12 = 0.56 L 臭素分子の総付加モル数: 4.60 / 160 = 0.02875 mol ここで臭素水吸収物の物質収支を考えれば(エチレン:x, アセチレン:y) なお、アセチレンには二分子の臭素付加することに注意。 分子の総モル数: x + y = (0.56/22.4)=0.025 臭素付加モル数: x + 2y = 0.02875 これを解いてx=0.476, y=0.084 ∴Yield=(0.476/0.56)=0.85
512 2行目の意味がわかりません。
>サンプリング気体中アセチレン: 0.68-0.12 = 0.56 L
小数の引き算なら小学校で習った記憶がある 今は中学なのかな
516 恥ずかしいな、おまえww
素朴な疑問なんだが、エタンにまで転換される可能性はないのか?
高校レベルの化学がわからないとかマジ池沼 重要なのはいかにはやく解くかだろ
質問です。 問 テトロヒドロフランはアミンと反応しない、しかしエポキシドは比較的容易に開環反応を起こす。この違いは何か? とあるのですが、さっぱり分かりません。orzどなたかよろしくお願いします。
エポキシドは3員環でひずんでいるからTHFより反応熱が大きい。 さらに、ハモンドの原理により原系と遷移状態が エネルギー的に近くなり、結果的に反応速度も大きくなる。 よって平衡論的にも速度論的にもエポキシドのほうが反応性が大きい。
522 :
あるケミストさん :2011/02/22(火) 07:27:37.11
>さらに、ハモンドの原理により原系と遷移状態が >エネルギー的に近くなり、結果的に反応速度も大きくなる。 お前、自分でもこの部分理解してないだろ。
いや、たぶんホントに理解してないと思うよ。
理解してたら
>>521 のような言い方はしない。
>よって平衡論的にも速度論的にもエポキシドのほうが反応性が大きい。 大きいってかエーテルは反応しないからな。何かしらわかってないことは確かだ。
526 :
あるケミストさん :2011/02/22(火) 21:44:40.47
THF、結構反応するよ。 モレキュラーシーブを沈めておくと、数ヶ月でポリメって粘稠なゲル状になる。
>>526 あれ困るよなwwwww
ジエチルエーテルはそうでもないのに
ヨウ素とも反応するよ。 環が開きよるわ。
THFは塩酸であっさり開く。BuLiとも反応する。酸素との反応は有名。 でも、純粋なものはとても安定。
うん、でも元々THFが反応するかどうかなんて 言ってないからな。 そもそもエーテルなら強酸で結合開裂するのは 当たり前で。
まくマリーを2周しました。そろそろ、問題集をこなしてみようと思ったのです。、 ★有機化学演習―基本から大学院入試まで(院試対策オススメ) ★有機化学演習(院試対策オススメ) の2つではどれがいいですかね。両方とも教科書が完璧に理解してあるのを前提とした 問題集ですか?
それらよりもボルハルトとかブルースとかの練習問題と章末問題やったほうがいいと思うよ 問題やりたいならブルースおすすめ
ミステリーでも極めた人物登場。
535 :
あるケミストさん :2011/03/08(火) 14:32:16.99
Sn2とかE1ってハロゲン化アルキル以外でも起こりますか!?
>535 Yes.
537 :
あるケミストさん :2011/03/08(火) 15:13:54.05
>>536 じゃあアルキルキに電子求引性の置換基が付いてるときは起こる可能性があるってことですかね?
マクマリー概論あまり詳しく載ってなくて…
電子求引基というよりは、脱離能の高い置換基が置換したもので起こるんじゃないのか。
>>357 概論かー
あれ詳しく乗ってないよね。
俺も本編三冊かい直して勉強したわ。あれじゃ返って疑問まみれになっちまう。
540 :
あるケミストさん :2011/03/11(金) 11:05:29.73
研究室初心者なのですが、超音波はどのような場面で使うのかイマイチわかりません。 箇条書きでもなんでも結構なのですが、 どのような使い方があるのか教えていただけませんか? ググッてもあまりパッとしたページがなくて(ノД`)
>540 ・洗剤水を入れ固着したスリ外し ・固着系の汚れ落とし ・溶解性悪いもの(溶けるが時間かかる)の時間短縮 ・生成物の色抜き(敢えて溶解性の悪い溶媒使う) ・乾燥剤に吸着してしまった生成物の救出 ・反応時間短縮や促進 反応に使うと面白い事が起こる場合がある
正確には溶解性の悪いものを溶かす効果は、超音波には無いんだよね。 単に固まりになった化合物を砕いて小さくしてるだけ。 これにより溶解にかかる時間が短縮される。
543 :
あるケミストさん :2011/03/11(金) 13:36:40.91
>>542 「それは正確にはこういうことなんだぜ」って指摘しているつもりなんだろうが、
そんなことはみんな知っとるわい。お前は小学生か。
有機化学反応で超音波が絶大な威力を発揮するのは、グリニヤ試薬の調製だ。
反応性の高い金属表面を露出させる効果については超音波を使うか使わないかで
効率が全然違う。
合成で使ったこととかないですな。 超音波で活性でる触媒とかあるんでしょう? あーいうのって何屋さんが研究してるんだろ。
超音波使わなきゃグリニヤ出せないとか恥だろ。
ヒートガンでおk
547 :
あるケミストさん :2011/03/12(土) 07:48:54.25
普通だと思うけど。
grignardできるできないは基質による。 恥もクソもない。
ぐりにゃーできないからりちうむにしようぜ
基質の問題は、また話が違うだろww
テクニックを必要とせず 腕の悪い人でもうまくいく手法の何が悪いの。 誰でも出来る簡単は反応って重要だよ。
むしろそっちの方が化学の進歩に必要だな
554 :
あるケミストさん :2011/03/13(日) 10:42:31.55
>>552 それを忘れてしまってる有機化学者が多いから困ったことになる
腕が悪い俺にも需要がありそうでよかった
本来、超脱水条件じゃないといかない反応とかでも フツーに空気雰囲気で扱えるようになればスゲー有用だしな そんな仕事はパートに任せて自分は他の研究とか最高じゃん
条件が緩くなれば機械化もやりやすくなるだろうしな 最先端ばっか追いかけてると忘れがちみたいだが
558 :
あるケミストさん :2011/03/13(日) 12:41:54.60
反応が上手く行ったときに「腕がいい」と自慢するのはいいが、行かないときに 腕のせいにするのは愚者のやることだ。 腕がいいというのは、うまく行かない反応のうまく行かない理由を、的確に見出す ことができる能力のことを言うんだよ。
適当にやってるように見えて、最後に全部まとめて見ると 無駄なく上手くやってるようなのも腕がいいと思うぞ 俺の腕が悪いだけかもしれないが
何をもってウデがいいかですね。
新しい発電物質作ることに決めたわ ノーベル賞とっちゃる
それでノーベル賞とれるか?
文面からは「新しい」ってことしか分からないから できたもん見ないことには分からん
グリニャール作るときに超音波当てるのって実際的な操作はどうやるんだろう マグネチックスターラーついた超音波槽ってあるのかな それとも撹拌しなくても槽に入れておけば勝手に行くって事なのかな
反応開始だけじゃないの?
566 :
あるケミストさん :2011/03/17(木) 22:08:53.27
高分子の教科書の質問ってここでしていいのかな? 高分子のスレなかったから。
質問スレへどうぞ
>>9 にある、有機化学演習1 基本から大学院入試までと、有機化学演習2 大学院入試問題を中心にこの二者の中間レベルである参考書をおしえていただけますか?
569 :
あるケミストさん :2011/03/22(火) 13:17:39.76
よく分からんが、過去問と基本的な教科書だけで十分じゃねえの?
ピクリン酸好きすぎてやばい 誰か共感できる人いないか
571 :
あるケミストさん :2011/03/23(水) 15:23:39.78
使いたくないなぁ
大好きだったよ 結晶性いいからな。対イオンをコレにして単結晶出しまくった ClO4, BF4, PF6系とは明らかに癖が違う
爆発が怖くて死ぬかと思った
ピクリン酸Na(湿)よりも ニトロメタンの方がよほど危ないぞ。 実体験だが、手の中のナスフラが爆発して真っ二つになった 手が無くなったかと思ったが火傷で済んだ。内容物は無くなっていた 爆音と閃光で目の前が真っ白になった。これぞスタングレネードかと。
ニトロメタンが?マジで? ピクりんは使うとあっちこっち黄色くなっちゃった
577 :
あるケミストさん :2011/03/23(水) 21:47:57.49
酢酸(ethanoic acid)同士を、酸無水物(ethanoic anhydride)に結合するためにはどうしたらいいですか。 あるいは、どうして、ミツカンの瓶のなかで、酸無水物が生じないのでしょうか。
579 :
あるケミストさん :2011/03/24(木) 04:46:55.49
>>577 ヒント
@ミツカンの瓶の中には水が存在している。
A酸無水物は反応性が高く、水と反応しカルボン酸を生成。
合成法はシラネ。
Dean-Starkで脱水剤入れて加熱したらできんじゃね?
勇気薬品はTHF見たいにくっせーか、ビクりんのようにやたら爆発するかのにたくだよな。 油断も好きもありゃしない
ワセリン
※中国産のワセリンは爆発します
なぜ?
植物油を製造する過程で脂肪酸が副産物として生成されるメカニズム教えて
爆発性の固体はスリの部分で衝撃力が加わったときが危ないらしい。 アセチリドとか含窒素の高エネルギー化合物はたいがい爆発性をもってる。 まだ一度も爆発させたことはないが アンモニア性硝酸銀なんかもアジ化合物ができて危険らしいぞ。
昔、酒と酢をまぜてエステルになるかどうかやってみたことがあるが 加熱してもエステル特有のいいにおいはしなかった。 何がまずいんだろうね。多少はできているような気もするけど。
酔ってたんだろ
高分子の重合開始剤なんかも爆発しそうだな。 過酸化物とかアゾとか。
590 :
あるケミストさん :2011/04/03(日) 21:46:39.40
お前らExcel使うことある?
データまとめるのにExcel使ってる先輩はいた
csvを取りこんだらまずExcelだろ
ばーっか
エクセル普通につかうよ。
いまどきピクリン酸って使うの? 融点測定用か? 対アニオンとしてなら他に安全なものがいくらでもあると思うが。
>595 純粋に再結晶用途なら安全で結晶性の良い対イオンでおk 結晶構造解析やってたから重複を回避し またπ-πスタッキングも見たかったからアレを選択 自分の系では恐ろしく結晶性も良かったしな~
今アセチレンの勉強してるんですが、わからないことがあったので質問します。 アセチレンの水素に金属を置換したら、アセチリドができますが、 参考書にアセチリドの例として銀アセチリドなどがあるのですが、 銅アセチリドが生成される理由が分かりません。 銅は、普通2価であるはずなのにどうして水素と置換しているのでしょうか? わかる方いたら、返事お願いします。
銅の最外核は4s電子だから一価にもなる。 中性の状態がラジカルだから一価は閉核構造でかなり安定。 銀は5s電子が抜けるから同じ理屈なんじゃないの。
11族は電子的には+1が安定だが、立体的要因とかで+2(Cu)や+3(Au)なんてのが出るだけだ むしろ+2や+3の方が例外
2価の銅イオンは立体因子というよりは d電子を含む電子配置の安定性から来るんでは? CuCl2なんかはどこにでもあるし。
すいません重要なものがぬけてました… 銅アセチリドUが生成する理由でした…すいません。
ぶっちゃけそんなん質問して答え来たとしてもみんな本当かどうかわからんような胡散臭い理論しか知らないから。 あまり意味ないと思うよ。
もともと化学の理論はそんなもんだよ。 なるべく量子論に帰着させて定性的に説明するしかない。
アセチリドって片側だけ置換されるのが普通なんじゃなかったか。
ボランによるカルボン酸還元の反応機構がよく分かりません (RCOO)3Bになったあと、カルボニルのOがBH3のBを攻撃しB-となってH-をカルボニルCへ渡す と考えているのですがこの先をどう書いたらいいんでしょうか gemジオールがBとエーテル作ってるような形になっちゃってその先が上手く書けないです
とりあえず脱水しないとアルコールにならない。 ジオールから水が抜けるんじゃないの?
生化学にでてくる略称するような物質を、完全に構造式で把握するのは普通でしょうか。 有機化学者なら、構造式でこそ理解して役割が果たせるのだと思うのですが。
608 :
あるケミストさん :2011/04/08(金) 17:41:12.27
生化学の連中でATPの構造式を正確に書けるやつなんて、1%以下だと思うぜ。
何となくは分かるけどな
生化学者と有機化学者の性質の違いについて
生化学者→→化合物名で考える 有機化学者→構造で考える
>>608 マジで? 生化学はそういうもんなのか。
スレチだったらすみません。 ハイターなどの塩素とサンポールなどの酸性洗剤をまぜると塩素ガスが発生して超危険ですが、塩素と強アルカリ洗剤をまぜるとやはり危険なんでしょうか?
ハイターには水酸化ナトリウムが添加してあってだな
>>614 あっ!その続きを!(汗)
いや、本気で教えていただきたい…仕事でどうしても知りたいので…
>>613 一瞬、何言ってるのかわからなかったけど、塩素を次亜塩素酸ナトリウムと解釈すればいいのかな?w
失礼ですが、ここの住人のように化学を理解している方ではない?
>塩素と強アルカリ洗剤をまぜるとやはり危険なんでしょうか?
いいえ、平気です。
>>614 さんの言うとおり、ハイターにはそもそも強塩基性(強アルカリ性)の水酸化ナトリウムが入っています。
なので、ハイター自体が強塩基性です。
生化学者の多くは、ビックリするくらい構造なんて気にしてない。あっちはほぼ博物学だから。複雑なものを簡略化し、ATP, NADなど記号で覚えてなんぼ。さらに言えば記号の意味さえ理解してない人もいる。培地のRPMIとかDMEMが何の略か分かってない人もいる。
化合物の構造が分からずに、どうやって分子間相互作用や 代謝なんかを説明するんだ? 有機化学者から見たら、全く意味不明だな…
有機化学者あがりが医師になろうとすると苦労するだろうな。 覚えることたくさんありそうだもの。 考える人ほど、大変そうだと思うのだが。
620 :
あるケミストさん :2011/04/09(土) 07:17:32.79
>化合物の構造が分からずに、どうやって分子間相互作用や >代謝なんかを説明するんだ? ポンチ絵。 三角とか四角がくっついたり離れたりする模式図で理解する。 生化学者でリン酸化されたセリンやスレオニン(○にPが書かれたリン酸化の記号)を 構造式に書き下せる人なんかほとんどいないよ。 そういうのを概念で理解するのが、生化学という学問。
>>613 高校の化学からやりなおせ
酸化還元あたりから
>>620 ええ!!マジなのか、それ。
ポンチ絵だと相互作用を理解する事すらままならないと思ってしまうのは
有機化学者だからか。
ということは、有機化学者が生化学という学問の場に入っていこうとすると、
構造式で考える習慣が仇になる事もある、ということだよな。
でも生化学の教科書は構造式が載ってるんじゃないの?
623 :
あるケミストさん :2011/04/09(土) 15:15:54.68
>構造式で考える習慣が仇になる事もある、ということだよな。 そのとおり。 「構造が違えば、反応性も違うはずじゃん」とか考えてすぎていると、タンパクの ポイントミューテーションしたものを違う化合物としてつい、認識してしまう。 そうすると、本質を見誤ってしまう。 生化学って、実は化学から発展した学問ではなく、物理から発展した学問だ。 物理では質量1キロの物体がどういう挙動を示すかが問題なのに対して、化学では それが鉄か鉛かということを問題にする。それと少し似ている。
そうか、鉄と鉛じゃ電子分布が違うじゃんとか言ってたら 生物系のは無理なのか・・・ 俺化学やっててよかった
化学の方が良いというより、もはや化学的な頭を切り替えられないってだけだわ、俺は。 物質を化学式で表したり構造式で考えたりする習慣は、もはや絶対に抜けないと思う。
総合化学雑誌も生化学や生命科学の話題が多くなった。 物理化学とか無機化学が地味に見えるな。
627 :
あるケミストさん :2011/04/09(土) 23:40:57.52
>>622 おいおい。有機化学者だったら、生化学の教科書は読んだことあるだろ。
もちろんあるよ。 だから構造式が書けないって事が信じられんのよ。 俺はヴォートしか読んだことないけど、あれがよっぽど特殊だったのかと。
何を盛り上がってんのかと思ったら、お決まりの合成屋によるピペド見下しネタか
しかしさ、生化学でエネルギー収支とか物質の移動だけを問題にするなら 構造式なんか要らないわけだよ。 有機化学の分野で核物理学とか素粒子論を持ち出しても無意味なのと同じ。
631 :
あるケミストさん :2011/04/10(日) 08:03:28.43
>お決まりの合成屋によるピペド見下しネタか 見下してなんかいない。考え方の違いを話している。 その考え方の違いを知った上で協力し合わないとダメな時代だと言うことを知れ。 お前みたいに「見下している」と決めつけるバカは、オナニー合成でもやっていればいい。
生化学はブラックボックスの仕様を推し量るのが主眼だから致し方ない 構造に主眼を置きたいなら、構造生物学に立ち入って下さい こっちでも残基が違っても構造モチーフが共通してたり イオン・元素に互換性があったりで、やや分解能が粗い所はある リボン図なんてその最たるもんだしな
630 その例えは分かりやすいな。 なるほど。 それなら納得だわ。
634 :
あるケミストさん :2011/04/10(日) 10:33:22.72
>構造に主眼を置きたいなら、構造生物学に立ち入って下さい そうそう。構造生物学は有機化学のセンスを加えると、発展が見込まれる ジャンルだと思うぞ。
生化学はむしろ化学工学に近いんじゃないの。 構造を知ってなくてもいいけど全体の物質収支とか 熱の流れなんかを生理活性と結びつけるのが主眼なんだろう。
構造式が分かったってじっさいには対して役には立たない。
今、有機専攻の人も歳をとるとそういうマクロな分野に進出するもんだよ。 それがいいことか悪いことかどうかはわからんが 還元主義的な分野は若い人のほうが得意なのは事実。
>>636 その言葉が本当にわかっている人なら恩恵を受けられる。
たとえば母国語の方がしっかりと記憶に残るだろう。
>還元主義的= >その言葉が本当にわかっている
有機化合物の質問です 化合物Aは分子式が174で、炭素、水素、酸素だけからなる物質である・ Aを元素分析するために26,1mgを完全燃焼させたところ、52,8mgの二酸化炭素と18,9mgの水が得られた またAを加水分解すると、B,C,Dの化合物が等しい物質量の比で生成した B:、水に良く溶け、水溶液は中性。水酸化ナトリウムとヨウ素を加えて加熱しても変化は無い。 Bを穏やかに酸化すると中性の化合物Eが得られ、さらに酸化すると還元性を持つ酸性の化合物Fが得られる C:水にわずかに溶け、水溶液は酸性を示す。Cの0,118gを水に溶かし、その溶液の全力を0,100mol/L 水酸化ナトリウム水溶液で中和滴定をしたところ20,0mgを要した D:水に良く溶け、水溶液は中性であり。水酸化ナトリウムとヨウ素を加えて加熱すると特有の臭気を持つ黄色の結晶が得られる。このとき同時にカルボン酸Gのナトリウム塩も生成する 問いは一部省略します 問4化合物Cについて (1)Cの分子量はいくらか整数値で示せ (2)Cとして考えられる化合物の構造式を全て示せ 問5 (2)Dの構造式を示せ (3)カルボン酸Gの構造式を示せ また、この問題に見覚えがある場合どこで見たか教えていただければ光栄です
今日の宿題で見たな
642 :
あるケミストさん :2011/04/11(月) 21:48:09.15
>640 高校生か?
>>640 大学受験スレに行こうね
ココ基本的に大学生以上が居る所よ
>>643 わかりました。
迷惑をおかけしてすいませんでした
647 :
あるケミストさん :2011/04/17(日) 23:04:35.03
化学嫌いな俺ですが、今度ナノカーボン関係の開発等の仕事に就くことになりました。 製造業等は未経験なので不安ですが大丈夫でしょうか?
知らねーよ。 ゆとりな質問だなww
649 :
あるケミストさん :2011/04/18(月) 03:16:10.30
ウォーレン上537ページの黄色枠の右下の説明文についてですが、 アルキル基が正電荷を安定化するのはなぜですか? それによって、エノール化が、より置換基の多い炭素で起こりやすいのはなぜですか? また逆にエノラート形成が、置換基の少ない炭素で起こるのはなぜですか? 無知ですみません
650 :
あるケミストさん :2011/04/18(月) 07:18:38.64
ウォーレン全然見ないでレス。 アルキル基には電子供与効果(I効果)がある。 エノールは不安定な物質なので、置換基が多く電子を供与された方が安定だから。 しかし、強い塩基で強引にプロトンを引っこ抜くと立体障害の少ないところから 反応する。 後はウォーレン読み直して考えな。
ウォーレン全然見ないでレス(ふたりめ)。
アルキル基の電子供与効果(I効果)。
これは超共役で説明され、σ結合電子のπ系へ参加による
(軌道論的には空のπ*軌道へのバックドネーション、つまるところ電子供与性)
共鳴理論と軌道論のちゃんぽんになるんだが
以上の作用により共役系の弱い拡張が起こり安定化する
>アルキル基が正電荷を安定化するのは
超共役による電子供与性で正電荷の中和。
いわゆるカルボカチオン安定性。アニオンだと逆になる
>エノール化が、より置換基の多い炭素で起こりやすいのは
これは熱力学的見地のお話(出来上がりの安定性)
置換数の多い方が超共役による共役系が広い→共鳴安定化エネルギー大
>逆にエノラート形成が、置換基の少ない炭素で起こるのは
これはどちらかというと速度論的見地のお話(excess LDA, -78deg)
・水素引き抜きの立体障害の少なさ、水素の数で確率的に有利
・生成したカルボアニオンへの超共役での電子供給が少なく不安定化要因が減る
こちらも参考に
ttp://okwave.jp/qa/q6067139.html 塩基が比較的弱かったり(反応の可逆性を認める場合)は熱力学支配になり
置換数の多いエノラートが生成するようだ
(カルバニオン安定性よりも生成物:エノラートの安定性が重視される)
実際にはケト型・エノール型の存在比や塩基の強さと使用量、温度・時間のパラメータも絡む問題
間違ってる所は誰か補足してください
652 :
あるケミストさん :2011/04/18(月) 10:44:44.54
HOMO、LUMOについて質問なんだけど、C同士の結合は必ずπなの? HOMOとかって混成とかとは全く別物なんだよね? なんか混乱してきた…
>C同士の結合は必ずπなの 反応性の議論はπ電子をターゲットにすれば簡単な系では用足り この近似体系がヒュッケルMO法 σ電子まで考慮するのが拡張ヒュッケルMO法 その他、近似を高めた方法はもっと嫌ほどある
654 :
あるケミストさん :2011/04/18(月) 11:15:31.33
>>653 なるほど
じゃあ混成の種類とか関係なく反応性はC同士の結合のπを見れば良いってこと?
Cだけの物質なら全部2pπなの?
>>654 んなわけない。
あずかるケースが多いが全てではない
だから近似を高めた方法がもてはやされるわけで。
あくまで置換ベンゼンや共役オレフィン系の話。
かなりザックリとした近似が入ってる事は教科書に載ってるだろ?
656 :
あるケミストさん :2011/04/18(月) 12:13:08.80
混成とHOMOとかっていうのは関係あるの? 結合軌道がπの性質持ってれば、それはspかsp2ってこと?
HOMOは単にエネルギーが最も高い占有軌道のことを定義したもの。 それがどういう混成軌道かは計算をやったあとでしかわからない。 混成というのは軌道の成分を分析した結果論で、 注目する軌道がsとp軌道一つから成っていればspと言うし、 sとp軌道二つから成っていればsp2と言うだけのこと。 spとかsp2で使われないで残ったp軌道はπ軌道になるから 共役系のHOMOはπ軌道であることが多いのは事実。
658 :
あるケミストさん :2011/04/18(月) 14:35:50.57
じゃあ例えばsp2とは一概にいっても結合軌道の性質はπ2だったりσπだったりとそれぞれなわけですね?
だいたいそれでいいけど 混成軌道とHOMOは全く別の概念で、「結合軌道」という述語はない。 sp2が主体となっている混成軌道は普通はHOMOより下にある。 混成で使われなかった残りのp軌道がHOMOになっていわゆるπ軌道になる。 混成軌道は便利だけど古い概念だから あんまり深入りしないほうがいいと思うよ。
660 :
あるケミストさん :2011/04/18(月) 15:15:02.47
なるほど! やっとよく分かりました!ありがとうございます!
出発物質と生成物質が設定されてて、間の反応を自分で考えるみたいな 問題を解きまくれる問題集ってありますか。
663 :
あるケミストさん :2011/04/18(月) 23:09:26.29
マクマリー有機化学問題の解き方は日本語版がないですよね? みなさん使っていますか?
全合成の仕事はやりがいがあると思うが 今の研究職は任期付きだから完成を見ないまま終わる可能性が高い。 俺は有機合成の専門家ではないが 若手はそういう現実も踏まえてテーマを選択したほうがいいと思うよ。
>>663 マクマリーはやったことないが、問題の解き方はどの教科書(マクマリーよりもレベルの高いものでも)もそんな難しい英語は使ってないから大丈夫だとおもうよ
有機化学の教科書程度の英語が読めないようでは まともな研究はできないよ。
667 :
あるケミストさん :2011/04/19(火) 00:12:04.51
大して難しい英語じゃないから専門単語の意味さえ覚えればすぐに慣れるよ ソースは俺の願望
健気だなw
670 :
あるケミストさん :2011/04/19(火) 06:47:55.11
カーボンナノについてわかりやすく書かれている本でオススメありましたら教えてくんだまし
化学系学部ですが大学の指定教科書がブルース有機化学概論です。
>>9 を見ると少し不安なのですが進学を考えた時他の参考書でも勉強すべきでしょうか?
カーボンのナノテクは最近流行りだしたテーマだから 原論文とか総説をあたったほうが早いよ。
>>671 うん。ブルースに限らず概論は専門にしたいなら使えない。
授業にも並行させたいならブルースの上下を買いな
>>673 ありがとうございます。購入してみようと思います。
有機合成を一生かけて専攻しても膨大な化学反応のうちの ほんの一部しか経験できない。 だとしたら物理とか高分子とか、そういう周辺の分野にも ある程度の関心を向けとくほうが得だと思う。
676 :
あるケミストさん :2011/04/20(水) 07:06:50.79
ブルース概論でもなんでもいいけど、一通りやって理解することの方が重要だ。 難しい教科書を使っても、まず理解できない。 その結果、自分の専門だけに詳しいが他は全然知らない偏った研究者が出来上がる。 有名大学であればあるほどこの傾向があり、組織を移るといきなり使えなくなる。 有機化学の大御所の弟子が、どこでもパッとしないのを見るといいぞ。 簡単な教科書でいいから、最初から最後まで読め。読んでわからないところは人に聞け。 そいつがあなたをしぶとい研究者にするぞ。
677 :
671 :2011/04/20(水) 07:49:36.00
>>675 >>676 みなさん有難うございます。貴重なアドバイス大変嬉しいです。幅広い範囲の事を理解しそれを自分の専門に応用出来る様になれるように頑張ります。
>>676 最近は任期付きで組織を移らざるを得ない雇用システムになったからな。
NMRとかX線とか、大きな実験装置に依存する研究の場合、
異動して装置がなかったりしたらどうなるんだろうね。
680 :
あるケミストさん :2011/04/20(水) 15:11:48.29
>>679 そうだとしたら、新しい研究をやるんだよ。
「この実験装置がないと自分は仕事ができん」じゃ、自分で自分の研究を制約して
しまうだけ。前の研究を忘れないようにして新しい研究をやりながら、さらにその先を
考える。研究者ってそういうもんだよ。
それが出来なきゃ、研究なんかやめろ。
>>679 有機化学でNMRないとか終わってる気がするんだが
構造の決定はどうやるんだ?
パワハラでNMR使う事に過大なハードルをつけられて TLCだけで何とかしようとしたがどうにもならんかったよ 掻い潜って測定したら反応性が予想と違っていた もう精神がおかしくなってしまったよ 研究は理詰めで行うものであり、不確実性を潰すためにも (たとえ学生実験レベルであっても)有機合成にはNMRは必須と思う
>>680 いや、そういう美学みたいな問題ではなくてさ、
現実的にはそうもいかんでしょうと言っただけ。
個人的には汎用の機器分析は国が安価で請け負えばいいと思っている。
企業ならともかく、もともと税金で買ったものばかりなんだから。
有機合成系って、なんでこう根性論振り回す奴が多いの
実際いくら知識でがんばっても反応いかないこと多いからね
NMRってどこも混んでるだろう。 どこかの機関に委託したほうが早い場合もあるわな。
地震のせいでNMRの調整がまだ終わってないやつがある
>>685 だから後輩や部下は思ったとおりに動かないと蹴飛ばすわけか
690 :
あるケミストさん :2011/04/20(水) 21:57:42.91
>有機合成系って、なんでこう根性論振り回す奴が多いの 有機合成なんかやるやつは、頭悪いからだよ。 「有機化学もとりあえず学問だから、考えなきゃダメだ」と思った奴だけが勝ち組になれる。
ラマン分光の測定したことある人いる?
>>684 >>690 有機合成って、良くも悪くも職人芸なんだよ。
昔ながらの職人気質って言うのかな、そういう人が多い。
>>679-680 X線とかNMRとかは既に現在では依存せざるを得ない一般的な装置だろ。
反応かけるのに使うフラスコとかと同じレベルで必須。
実際にそれなしで何ができるんだよ。
何か作れた、反応がいったとしても
分析がTLCと融点だけです、じゃ論文なんか出せん。
合成屋、反応屋から機械がなくなったからって
いきなり理論屋にでも転向できるのかよ。
680の意見は理想論だが一理はあると思うぞ。 有期雇用なら万が一のことも考えておく必要があるから。 本当は機器分析なんかそんなに頻繁にやるもんではなし、 TLCだけとって本番だけ民間に委託すればかなりのことはできるはず。 俺のところはさすがにNMRはあるがX線はないよ。
X線なくても構造決定できなくないが、NMRないといろいろきびしいぞ
TLCがなんか変わってる→モノに違いない! ってのもどうかと
19世紀みたいでおもろいじゃん。
NMRも使えないほどになったら やりたいことできないから もう研究者諦めて適当に生きるよ。 俺はそんな理想論だけで出来るほど 根性も脳みそもない。
正直な意見だな。 俺は何もなくなったら自宅で実験しようと思ってるよ。 多少、有害物質出して怒られるかもしれんけど。
おいおいここは脳内研究者の巣か? 「何もなくなったら」の前提条件がすでに謎だし、極論にしか走れないのは無能の証拠だぞ。
701 :
あるケミストさん :2011/04/21(木) 07:30:45.41
>>700 そうだよなぁ。
有機化学やっててX線はともかくNMRのないところに異動する方が悪いよね。
今の東北大なんてそんな感じじゃないのかな 知らんけど
704 :
あるケミストさん :2011/04/21(木) 08:19:03.51
705 :
あるケミストさん :2011/04/22(金) 13:54:36.09
何かオススメの演習書ありませんか?
教科書の章末やれ
707 :
あるケミストさん :2011/04/22(金) 16:28:14.42
もの足りないので…
>>707 大学院有機化学でも読むか
興味ある分野・構造・反応の専門書(和書で当然良い)を漁るか
Chem. Commun.あたりの読むのが苦痛にならない論文でも目を通しなさい
有機合成に興味あれば和文雑誌の有機合成化学協会誌でもいい
図書館に逝けばあるはずだよ。気負わず、読みたい所をコピーすればいい
709 :
あるケミストさん :2011/04/22(金) 19:12:22.62
ありがとうございます。
大学構内でネットにつなげるならネットで論文読なよ
711 :
あるケミストさん :2011/04/23(土) 17:42:53.20
ブタナールとペンタナールに塩基を混ぜた時に何が生成されるのかという問題なのですが、この場合はどちらのα炭素のプロトンが抜けやすいのでしょうか? その後エノラートになったものが攻撃しやすいのは、どちらのカルボニル炭素でしょうか? やはり置換基の小さいブタナールの炭素を攻撃するのでしょうか? それと自己縮合と交差縮合で有利な方とかあるのでしょうか? 質問ばかりですみませんm(_ _)m
2-プロパノールよりアセトンの方が極性が高いことを解説してください
アルコールに塩基を混ぜたらあるコキ四度になりました
714 :
あるケミストさん :2011/04/26(火) 17:00:25.47
ニトリル基が強力な電子吸引性を持つ理由は 窒素が電気陰性度の高い原子だからですか? それとも窒素と炭素が三重結合しているため炭素の窒素側がマイナス電荷、 側鎖側がプラス電荷となるためですか? 過去にも同じ質問があったらすみません
715 :
あるケミストさん :2011/04/27(水) 19:42:41.62
単結合より原子間距離が近いから、よりδ+(−)が偏りやすいんじゃないかな?
717 :
あるケミストさん :2011/05/02(月) 21:46:51.76
フェノール等、電子供与性のある置換基が1つ結合した芳香族加工物でのオルトパラ配向性についてです。
これはよく、画像のような方法で説明されていますが、ベンゼン環は6つのCがπ結合をおこし、
特定の場所で二重結合しているわけではないので、どうもこの説明では納得できません。
芳香族ジアゾニウムやキノンの共鳴構造も、おそらく同じような理由でつまづいているのだと思います。
長年の悩みの種でして、こちらの皆様ならお答えいただけるのではと、スレ違いだと承知で質問させていただきました。
大変申し訳ないのですが、どうかよろしくお願いします。
http://www.rupan.net/uploader/download/1304339179.jpg
どう納得できないのかわからないとなんとも言えないが・・・
瞬間的に単結合と二重結合が入れ替わっているという風に理解してみてはどうですか そうすれば画像のような説明をするとき、単結合と二重結合が入れ替わった図でも同じ場所に負電荷が貯まることからop配向と理解できないですかね 共鳴構造式が書けるからop配向だと言えるって点に疑問を持ってるなら解決になってないでしょうけど
720 :
あるケミストさん :2011/05/02(月) 22:23:46.63
説明不足でした。 ベンゼン環は、1つの単結合以外のπ電子は6つのCの間(フェノールならばOの非共有電子対もかな?)を 自由にぐるぐると回っていると自分は解釈しており、それだけに2重結合といえるものはないし、あるときにπ電子がどこにあって どこにないのかは完全に確率の問題だと思っています。(全体的には1,5重結合になるかな、自信はない) 自分はそんな理由でベンゼン環は正六角形に丸を書いただけで書いていまして、今まではこれで問題なかったのですが 今回壁にぶちあたってしまいました。 電子供与性、もしくは電子吸引性のある置換基が結合すると、π電子の配置がオルトとパラに密集するということなのでしょうが それの解説を、二重結合等の概念抜きで理解出来はしないでしょうか?
>>720 分子軌道について勉強したら幸せになれるかも
>>721 どうせなら軌道関数まで勧めようぜ
そこまでやって幸せになれるかは分からないが
723 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 06:45:41.87
>>720 分子を結合させている電子は、分子軌道上に存在している。
混成軌道やπ電子だけで考えていても、実際の電子の密度はわからない。
コンピューターを使えば、その分子軌道を描いてくれるだろう。
電子供与とか吸引とか、二重結合とか、そんな概念は要らない。
すべては分子軌道に還元される。
724 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 07:47:44.97
>電子供与とか吸引とか、二重結合とか、そんな概念は要らない。 いるよ。 電荷が局在化した極限電子構造がある確率で重ね合わさったものが分子軌道だ。 極限構造が書けない電子構造の寄与はとても小さい。 そもそも×電子吸引性→○電子求引性だ。用語は正しく使え。
725 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 08:08:38.42
>>724 >電荷が局在化した極限電子構造がある確率で重ね合わさったものが分子軌道だ
純粋に、その分子についてシュレーディンガー方程式をコンピューターで近似的に解いてあらわした波動方程式こそが、
分子軌道だろう。
分子軌道がなければ、極限構造もそもそも存在しないのではないか。
726 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 08:09:28.60
>波動方程式 波動関数φ
>>720 うむ、君の壁は誰もがぶつかる登竜門だな
そういうときは「どっちでもよくね?」と考えるといいよ
化学には色々な流派があって
>>723 のように「分子軌道法が全てだ」と考える人もいれば
>>724 のように原子価結合法を唱える古典論者もまだいる
(後者は分子軌道に共鳴理論を持ち込んでいる辺り用語を誤解しているのだろう)
ただここで誤解してほしくないのは「どちらか一方でのみ考えよ」ではないということ
場面によって両方を都合よく使い分ければいい
科学なんて「何故か知らんがこれなら目の前の現象をうまく説明できるわ〜」程度の理屈だよ
HOMOだのLUMOだの言うが 置換基から反応性・反応位置を類推するには やはり電子求引・供与の概念は必要だろう。 分子軌道の電子密度の偏りは置換基パラメータに依存するんだし 半経験・非経験何れも実験事実に合うよう修正された結果。 古典的な原子価結合法・共鳴理論で多くの事が説明できるのも事実だ
俺は、
>>717 の図は配向性を記憶しやすくするための方便だという風に理解している
730 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 09:47:40.06
無知な質問すまないがアニリンに水酸化ナトリウム水溶液加えると何ができるんだ? アニリンと塩化ベンゼンジアゾニウムの間が埋まらない
遷移状態なんて人間の妄想だから無視すればいい
>>730 塩酸溶液中に亜硝酸ナトリウムじゃね?
>>720 同じ疑問を大学時代に持ったけど、
>>727 の言う通りだと思う。
自分がやってるような有機化学実験では分子軌道法よりも
古典的に電子を矢印で書いた方が手っ取り早く理解できた。
というか、分子軌道法が十分理解できなかったってのが正直な所だけどw
配向性については、炭素原子のCharge値とかは参考にならないの?
733 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 10:11:24.91
>>732 ニトロベンゼン→アニリン→何か→塩化ベンゼンジアゾニウム→pーヒドロキシアゾベンゼンとなってんだ。
>>733 水酸化ナトリウムとアニリンでなんか起きたっけ?
ニトロベンゼン→アニリン塩酸塩→アニリン→塩化ベンゼンジアゾニウム という可能性は無いかな。
水酸化ナトリウムを使いそうなのはアニリンの単離とジアゾカップリングのときだと思うんだけど。
735 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 10:33:16.87
>>734 多分それだ
ありがとうアセトアニリドの反応が無かったから順番が間違えていみたいで訂正も感謝。
>>732 分子軌道法は、基本的には波動方程式を解かなきゃ
求められないもんだからな。
軌道自体は半経験的分子軌道計算なんかで簡単に求められるけど、
理論自体は理解し辛いよな。
有機化学をやるには、確かに原子価結合法の方が
直感的にわかりやすいよな。
737 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 10:54:32.97
分子軌道計算が簡単にできるようになって、理論はもとより計算結果を理解できない人が増えた。 こいつは結構深刻な問題だ。 原子価軌道法を良く理解して、「これはつまりそういうことである」と解釈した方が 計算の精度を上げるよりも大事だと、個人的には思う。
>>737 理屈の理解はともかく、計算機が吐き出した結果の解釈や
考察、実験への応用は出来たほうが良さそうよね。
自分は学部生時代にちょこっとブルーバックスのMOPAC使っただけなんだけど
理論はごく簡単に、計算結果を実験に如何に応用するかに重点を置いた
計算化学の本とか無いものかな。
ちょうどGWだしいい本あったら読み進めてみたい。
>>738 前々から自分も自分もそう思うんだけどね
枯れたツールとしての分子軌道法。
数式遊びは正直どうでもいい。解釈と応用ができるようになりたい
…こういう論を進めると必ず湧くのが
分からなくてもいいから理論に当たれという御仁。
トップダウンの学習でもいいんじゃないの?
740 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 12:11:35.55
>>739 分子軌道概念って、どう理解すべきだ、っていう王道はないからね。
研究の目的や立場、興味に応じて好きな方法で理解すればいい。
但し、正しく。
正しくない理解の仕方は、あるところで整合性がなくなるからすぐにわかる。
整合性のないままで、人に議論をふっかけない方がいい。
スペクトルタームとか原子構造理論の発展の歴史をたどれば分子軌道法は 簡単に理解できるようになる。 実際は大学院生でもヒュッケル法すらわかっていない人がほとんど。 べつにそれでも困らんけど、やってみると意外に奥が深いよ。
合成やりたいから原子価結合法だけでいいかなとおもってる
>>741 俺は有機合成が専門だが、趣味で分子軌道法理論と計算化学をやってるw
なかなか奥深くて面白いよな。
原子価結合法だけではWoodward-Hofmann則とか 光化学反応の選択性とかそういう重要な問題が永久に理解できないぞ。 原子価結合法はポーリングの時代のものだ。 せっかく分子軌道法がフロンティア軌道理論で普及したのに いまさら元に戻ることはないと俺は思う。
ちょこっとネジ回すのに電気ドリルを使わないように、適材適所でええやないか
まあ、そうなんだけど、 そういうのを科学の進歩と言うんだからある程度は勉強しないとしょうがないよな。 ついでに、ポーリングの原書は今の分子軌道法の 教科書よりかなり難しいよ。
747 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 19:26:47.58
W-H則なんて古いよ。あんなもん理解できなくていい。 まずは反応性を理解する。その次はフロンティア則だ。 フロンティア電子論は極限構造を基盤にした原子価則と整合性が常にある。 実験データに基づいた反応性をまず理解しろ。
748 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 20:37:38.05
>フロンティア電子論 ご存知のとおりノーベル賞受賞したからね 分子軌道は、分子の電子雲をエネルギーごとに階層的にあらわしたもの。 反応性の高い高エネルギー電子を格納しているのは、homoと呼ばれる分子軌道ね。 こいつが、他の化学種のlumoという仮想軌道と反応して、新しい安定な化学種を作り出す。 簡単すぎる?
歴史的には極限構造の原子価則や電荷と合わないところから フロンティア理論が出てきたんじゃなかったか。 ナフタレンへの求核置換選択性とか、そういうケースでは 古典的な有機電子論は成り立たない。
↑訂正:求電子置換の間違いだった。
751 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 22:23:29.43
>>720 です。
昨日今日で大変多くの用語を聞き、自分の疑問の重大さに自分自身が一番驚いています。
とりあえず用語についてだけは調べましたが、理解できたのはほんの少しで、今の私には手に余るものでした。
悔しくはありますが、この問題は大学までおあずけにして、とりあえず先に進むことにします。
しかし、皆様のおかげで大学への楽しみが増えたと思えば、やはり質問してよかったと思います。
化学の深遠さにほんの少しだけですが触れられた気がします。皆様ありがとうございました。
有機化学は、酸塩基、酸化還元だけでも、十分深い。
>>751 共鳴理論を捨てて配向性を説明するとなると
分子軌道計算(単純ヒュッケルMO)での電子密度からの解釈になるわけだが
バックグラウンド含め、理解に非常な退屈と苦痛を強いられる事だろう。
以下の短縮URL(PDFファイル)はお約束のブタジエンと置換ベンゼンでの
単純ヒュッケルMO(π電子のみ考慮)の道程が記載されている
http://v-v.nu/14CBXiY これを踏まえれば、共鳴理論が如何に便利な方便であるか理解するだろう
初学者にこんな導入をすると、大半は有機化学が嫌いになるだろう
自分は嫌だ
共鳴とか原子価結合とかは 古いとはいえ、非常に割の良いお手軽な考え方なんだよな。 実験屋としては間違いなくなくてはならない理論。 当然分子軌道法もある程度理解してないと困るけど。
原子価結合法では軌道の位相という観点が抜けている。 電荷とか共鳴とか全価電子を含むイメージしか扱わないから おのずと限界がある。それでもやはり素晴らしい理論だと俺も思うが。
勘違いしちゃいけないのは、共鳴は理論じゃなくて概念ってことだ。
757 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 23:31:40.91
>>755 おお、そのとおりだ。極限構造だけを書いていれば、位相は確かに考慮されない。
しかし、原子価でまず理解することの重要さには変わりがない、という点でも
ご指摘のとおり。
758 :
あるケミストさん :2011/05/03(火) 23:34:10.45
>>756 これもそのとおり。
共鳴構造は二重結合が高速で入れ替わっているのではなく、極限構造の
いずれもが不確定的に混じり合っているという概念を理解する必要がある。
グリニャール試薬の調製時において、ジブロモエタンのようなジハロゲン化アルキルを、 マグネシウムと反応させたときにマグネシウム塩とエチレンなどが発生する反応には、 「ウルツカップリング」などと同様な特別の名称は付いているのでしょうか? また、ジブロモエタンとマグネシウムの反応で、モノブロモエチルマグネシウムブロミドはどの程度発生するのでしょうか?
760 :
あるケミストさん :2011/05/04(水) 15:12:36.02
>>759 (前半)特に名前は付いていないと思う。
(後半)たぶん、ほとんどグリニヤ試薬はできない。
ありがとうございます。 亜鉛の場合は二臭化メチルと反応してモノブロモメチル亜鉛ブロミドを作るのとは対照的ですね。
亜鉛試剤は反応性が穏やかだからね エステルと共存できるくらいだし
763 :
あるケミストさん :2011/05/05(木) 06:42:51.09
亜鉛でもジブロモエタンは還元しちゃうと思う。
764 :
あるケミストさん :2011/05/05(木) 15:28:39.80
有機化学を極めるスレ つまり、ごちゃごちゃいわんと フラスコを振る!
765 :
あるケミストさん :2011/05/05(木) 16:03:57.15
100年前の人ですか? きょうびフラスコ振ったりしませんし
有機には体育会系脳筋が未だにかなりの割合で生息しているという事実
>>763 というか、その反応やるときのファーストチョイスが金属亜鉛。
768 :
あるケミストさん :2011/05/05(木) 19:59:23.37
>>764 そういう考えこそが、有機化学の衰退を招いた。
と同時に、そうこというやつが30前にして燃え尽きる。
というよりもモノを作ること自体は学問ではないからな。
有機化学、別に衰退してねーぞw
一般的には有機化学は無機や分析よりははるかに人気があると思うよ。
有機だけずば抜けてるよな
化学の基本は物理化学と有機化学。
俺もそう思うが物理化学は人気がないな。講座数も少ない。
物理化学はプリミティブすぎて派生実用サイエンスとして分析化学な。 有機屋は分析を道具かなにかだと思っておもいっくそ見下してる人いるけど、 一生大学で俺様研究してるなら差し支えないだろうが技術屋として重宝されるのは 分析屋だったりするんだよな、これが。 オペレーターとしてだけど(泣
分析化学を道具にし、物理化学で結果の味付けができれば最高。 もうなにもこわくない 無機でも有機でも、お好きな所にどうぞ。
分析出身で有機やってる俺が最強ってことだなw
分析とか片手間で足りてるが
機器分析そのものはあんまり好きじゃない。 管理者がイヤな奴だったりするとなおさら憂鬱になる。
還元にNaBCNH3を使う場合酸性条件化で行うとプロトンとヒドリドが先に反応して水素が発生し還元できないんじゃないかなと思うんですが 何故弱酸条件下でも安定なのでしょうか
それって有名な還元剤? 恥ずかしながら知らない。
シアノボロヒドリドじゃん。 聞いたことあるやろ?
780の答えが気になる
自然界に存在するアミノ酸はL体がほとんどだと聞きましたが、D体だけを使った生物は人工的に作れないでしょうか?
遺伝子操作レベルw
L体だけを使った生物を「人工的に」作るのも至難の業だろ
有機合成で生命創造か 胸が熱くなるな
合成生物学か
まずは単細胞生物の全合成から
流れぶった切って悪いんですが アルコール性AgNO3と、塩化t-butylのSn1反応で butyl基につく置換基ってなんでしょうか? 今考えてるのはNO3基かOH基かです
>>784 無理ではない。と思う。仮にD体ばかりが存在する世の中だったらD体だけで生物が出来た可能性は充分ある。
問題はアミノ酸レベルから生物を組み立てるなんてことが果たしてどれだけ先の話かってことだな。
780わかる人いる?
シアノ基がボロンの電子を求引してるからヒドリド源としては弱い
それなら求電子性はカルボニル・イミン>プロトンってこと?
>>780 (NC)BH3-はBF4-と等電子的でそれ自体の安定性が高いから
ヒドリドが遊離してプロトンと反応することはないと思う。
還元剤として働く場合もヒドリドそのものを発生するのではなく、
アニオン部それ自体が求核反応するんじゃないの。
ソルボリシス
すまん
俺が
>>780 にヒント出してやったから催促厨が調子付いてしまったな
反省してる
単純なOH-のSn1置換としか考えられないが 何か落とし穴でもあるのか?
宿題だろ 気にスンナ
801 :
あるケミストさん :2011/05/15(日) 00:25:29.77
楽天カードが来たけど一緒に、『預金口座振替依頼書・自動振込利用用紙込書』が 入っていたけど、これは記入して送付するべきなの? お支払い指定口座はもう設定されているんだけど。
すいません、スレ間違えてました
803 :
勇気悟 :2011/05/15(日) 06:01:29.71
これから有機化学の勉強を始めようと思います。 よろしくお願い致します。 とりあえずゆつべでMITの実験講義を見てます。 有機化学って・・・理学?
理学、工学、薬学、農学、教育学どこにでもあると思うが。
805 :
あるケミストさん :2011/05/15(日) 16:20:52.10
アニリンからアセトアニリドつくるとき、普通は無水酢酸つかうけど 脱水縮合させたらいいわけだから酢酸と、硫酸とかの脱水作用のある物質で代用可能? あとアセトアニリドが板状構造なのは、アミド結合のC=O結合とC-N結合でケト・エノールみたいに互変異性を示して、 アセトアニリド全体が平面上に存在するからという認識でOK?
無水酢酸を使うのが普通なの?
普通じゃね。アセチルクロリドでも出来るだろうけど。
酢酸とアニリンでは塩になって反応が止まると思うよ。 アセトアニリドに互変異性はない。たしかに平面だろうけど それと結晶性が関係しているかどうかは疑問。
AcCl/Pyridine/CHCl3 反応後に希酸&水洗。これで綺麗に取れるだろう 脱水反応だけど硫酸ではダメだな。 塩になるのと一部スルホン化するかもしれない 脱水縮合ならペプチド合成みたいな活性エステル形成試薬を使ったり Sc(OTf)3とか水共存下でも使用できるルイス酸使ったりする まぁ、酸クロとか無水酢酸でいいんじゃないの
塩基を使う反応の溶媒にCHCl3は無いだろ。
単細胞生物の全合成wwww
おまえらそれがデフォだろw
815 :
あるケミストさん :2011/05/16(月) 15:04:10.67
すまん。だれか教えてくれ。 大学でカルボカチオンの最外殻総電子数が6って教えられたんだがどうしても3にしか見えない なんで6なんだ?
816 :
あるケミストさん :2011/05/16(月) 16:01:11.37
いまだに最外殻総電子数なんて言ってる大学あるんか 炭素原子の最外殻なんて考える必要は1ミリもない
高校と大学の差を埋めるために教えてる大学はあるよ。
>>815 3か6かだよな。それ、両方正しいし、両方間違ってる。
カルボカチオンは普通は2pzのπ電子が抜けた状態で記述できる。 だからsp2軌道に入った炭素由来の電子という意味ならば3つある。 まわりの置換基(水素とか炭素)の電子も考えるならばその倍の6つ。 たぶんそういう意味なんだろうけど、あんまりいい教え方ではないな。 今の分子軌道法でそんなこと考えても無駄だが 高校の範囲では混成軌道の中の電子を数えればいい。
>>9 の
★ボルハルトショアー ★ジョーンズ ★パイン ★モリソンボイド
☆ソロモン ★ブルース ★マクマリー ☆ソレル
ですが、マクマリーとジョーンスではどっちがハイレベルですかね?
この枠組みでも難易度を規定して頂けるとありがたく存じます。
ジョーンズ でした。すみません
別にどっちがハイレベルとかないよ 「***は+++が詳しく書かれてる」とか「分かりやすい」とかの違い レベルが気になるなら本屋で読み比べて買え
822 :
あるケミストさん :2011/05/18(水) 22:30:43.71
>>821 そのとおり。
何冊も教科書を買って比べているヒマがあったら、ハート基礎有機化学あたりを
一冊読み通した方がいい。
4年生になったら、マーチを買って後半を辞書代わりに使っていく。
教科書をああだこうだ言ったあげくに、自分の仕事に関係あるとこしか読まないやつが
多すぎる。
膜マリー使ってるよ俺は 版が小さいから、通学時に良く読んでました。 あれの章末って教科書類の中でも簡単な方?
824 :
あるケミストさん :2011/05/19(木) 09:17:15.93
マクマリーもあの薄さなら上下巻にするべき。 そう思いませんか。
>>823 8割方簡単だけど最後の方はたまに良問があったと思う
教科書高いよう。ボルハルほしいんだけど高すぎる。 学校指定はマクマリ概説。合成系に進みたいんだけど なんかやすくてリーズナブルな良問題集はないかな?
勉強って金がかかるんだよ。 必死でバイトして教科書を買うような人じゃなきゃ、大学に行っちゃいかんと思うのだ。
それは言い過ぎでしょう 昔から勉学をしてきたのは基本的にはお金持ちの家に生まれた人達でしょ
829 :
あるケミストさん :2011/05/24(火) 17:07:37.62
というか、研究ができるグレードの大学に通うためには、幼い頃から両親が 十分に教育に金をかける必要がある。 だから、教科書を買えるぐらいの家庭の財力は必要だと言える。 だけど、大学院は基本的に研究歴としてカウントできる以上、ほぼ社会人としての 扱いになる。いまどき生活までとは言わないが、研究活動に必要な書籍代ぐらいは自分で どっかから稼いでくるべきだと思う。
>大学院は基本的に研究歴としてカウントできる以上、ほぼ社会人としての 扱いになる。 どれだけ平和なアタマしてんだ
826は教科書が高いと言っただけなのに議論がずれてるよ。 実際、専門書は高いと俺も思うぞ。 古本屋かアマゾンで買ったらいい。
>>829 そんなこと言いながら税金やら補助金で食ってる研究者もいるわけだよ。
国是としてそういうシステムになっているんだから。
833 :
あるケミストさん :2011/05/24(火) 20:17:42.80
教科書か。 古本屋か研究室の先輩から貰うのがいい 卒業時期の集積所も穴場
>>830 平和?逆じゃね??
学生だから許されると思ってる大学院生の何と多いことか。
最近思うんだが、学会発表なんかムダだよ。 誰も講演要旨なんか読まないし、学生が主体の場合はレベルも学芸会並み。 英語の論文ですら限られた読者しかいないんだから もう少し金の使い方を考えてほしいよ。
836 :
あるケミストさん :2011/05/24(火) 22:02:31.70
>>830 834と同じく、逆だと思う。
商売道具ぐらい自分で何とかしろ、って言ってんじゃん。
837 :
あるケミストさん :2011/05/24(火) 22:06:51.83
>>835 確かに学会発表の聴講に多くを求めてなんかいない。
だけど、そうだからといって学会をこれ以上軽視したら全体のレベルが落ちるだけだ。
それに年会の発表を10個ぐらいまとめて聞くと、学生なりに何を考えているのかが見えてくる。
それは決して無益なものではない。
>>835 学会は勉強会
ガチの発表は査読付き論文誌
でも十分だと思うんだが、何か問題あるのか?
どっかって具体的にどこだよ 院生に学費本代交通費全部出す企業もとい出される院生なんてなんて日本に何人いるんだ?
>>837 学会全部が無益とは俺も思わない。ある程度の交流も大事だし、
重要な研究発表ならばむしろ推進すべきなんだろう。
だけどさ、今の学会発表程度の内容ならネットで公開し合えばいいんじゃないの。
出張費だってバカにならんし。
>>836 商売してるのは教員だろ。
それでも教科書くらい自前で買えと俺も思うけど。
そのうち大学も無償化されたりしてな。
>>840 そうやって対外発表する機会を失った学生は
どこでそういう経験をつめばいいの。
みんながはじめから出来るわけじゃないでしょう。
843 :
あるケミストさん :2011/05/26(木) 07:16:31.80
学会発表をしないんで有名な都内有力私立大学の某大先生の研究室は アカデミックに人を出していないことでも有名。 大学は東大だろうとハーバードだろうと「教育研究機関」だ。
研究と教育の能力は全く別ということが最近よくわかる。 研究ではすぐれた人なのに教育はいまひとつとか 授業とか雑用にばかり熱心でほとんど論文が書けない人もいる。
845 :
あるケミストさん :2011/05/26(木) 10:10:14.45
教育という点では843の某大先生は、むちゃくちゃ授業が上手。 その授業に感激した学生を言葉巧みに研究室に誘導し「俺のために働け」と強要する。 研究室内での事故や不祥事が多発していることもよく知られているのだが、企業への就職実績は抜群。 研究室で力尽きた卒業生は、福利厚生や身分制度の安定した会社で楽しく過ごす。 それも人生だよね。
芸術は爆発だ!
>>844 某大学の副学長の研究室にいたんだが、どう見ても
そっちの仕事が忙しくて研究してる暇なんてなかったぞ
人にもよるだろうけど、研究できないのは大学側の問題も
あるんじゃないか
日本の専門書の価格は低いと思う。 訳本なのに、何故か原書の現地の価格の方が訳本の価格よりも高かったりする。
えっ
ドイツとフランスなら科学教育はどっちが進んでるのかな
ドイツは伝統的に化学が強い。 染料工業とか生化学の基礎とかドイツ人が作ってたから。
>>850 化学ならドイツ、物理数学ならフランスじゃね?
化学は伝統的にドイツだが、いまはアメリカ一強なのでは もしかしたらアメリカは宇宙工学って住み分けがなされてるのかも
フランスは昔は化学先進国だったけどパスツールとキュリー夫人の功績で 純粋化学より生化学やら物理化学やら応用・発展系
パスツールの偉大さは異常
日本は学部の進学率が50%を超えたが 学力低下と少子高齢化で大学は冬の時代。 若手は有期雇用で疲弊しきっているしな。
キュリー夫人の研究は化学者の領域を出ていないが、 パスツールは当時の化学の常識を根っこからひっくり返したからなあ。 パスツール研究所とロックフェラー研究所は生物化学分野では憧れる。 野口英世や北里柴三郎の影響もあるけど。
キュリー夫人の旦那は磁性物理学の基礎を作った偉人。 フランスの物理学界はド・ブロイとかランジュバンとかとてつもなく偉い人が出る。
859 :
912 :2011/05/28(土) 09:39:10.77
パスツールとエミールフィッシャーどっちが偉大?
ド・ブロイは、それぞれ異なる領域で成立している公式を代入してつなげてみたら 世界の真理にせまる式ができちゃったけど本人はいいとこのボンボンで物理はただの道楽ってのがチート
ラグランジュもフランス人だな。化学より物理方面で名前が浮かんでくる。 パスツールも生物の視点で化学をひっくり返した偉人だし、 フランスは化学よりも物理のほうで強いのかな? 物理は読んで字のごとく「物のことわり」。 あらゆるサイエンスの基礎だから、化学ではなく科学の素地がフランスにはあるのかもな。
フィッシャーは自殺説と病死説の二つがあって 伝記とかネットで調べても真偽はよくわからんね。
乱暴に言えば化学は生活学問、物理や数学は道楽学問 ゲルマン系で化学が進みラテン系で物理数学の業績が出るのは自然?
ここ有機化学スレ…
>>863 そういう意味では日本人は勤勉だから化学に向いているのかなあ。
この頃は物理の学生離れが激しいから学部の名前も中間領域ばかり目につく。
>>865 実際、天然物分野は日本人のお家芸でしょう。
企業研究者だが、中国子会社に原料合成させたら学部生にやらせたほうがマシなくらいな仕事あげてきやがる。
867 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 01:08:34.49
反応機構と反応の矢印が全く理解できないのですが、どこを勉強すればできるようになるのでしょうか。
勇気歌学ですよねー!?♪。
カルボン酸 アルデヒド ケトン
反応機構とかちまちました話は実験がまともにできるようになってから深く考えればいい
871 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 01:44:08.12
でも試験が通らないんです(>_<)
872 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 08:13:39.68
>>870 反応機構がわかんねえまんまで実験するバカがいるから、他のジャンルからバカにされ、
会社に入ってから奴隷になるんだ。普段から頭使って実験しろ。
好きな反応は?と聞かれたらマイケル付加と答えるようにしている
874 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 09:48:26.36
繰り返しますが,大学入試の「化学」なんて「化学」の入り口にも入ってないです。 大学で学んだ「化学」が大学入試の「化学」に役立つことなどほとんど無いしね。 全く別物。 これ本当?
>>874 まぁなんというか。
帯分数みたいなもんだ。
876 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 10:14:37.55
ギ酸がヨードホルム反応を示すのは嘘 とかかな
878 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 10:24:06.08
やっぱ実験必要だよな 百聞は一見にしかずっていうし…。 高校で化学も好きだったが、研究者になりたいとは思わなかったから 情報の道に進むことにした。 化学は参考書で趣味で独学しようと思ったが、 実験ができないとかオワタ
>>878 誰かがやったことを再現しても楽しくないだろ
パソコンでなんか新しいの作れ
量子論やれよ。反応機構も物性も面白くなるのはそれからだよ。
881 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 11:19:59.11 BE:891509074-2BP(0)
今の量子論は、計算手段の発展に計算結果の解釈が全然ついて行ってない状態。 その状況を打破しようとして、複雑な有機化学反応を解釈しようとする計算モデルの 妥当性を誰も検討していない。だから実験と合えばパブリッシュされるが、合わない計算結果は 捨て去られるか、合うまで条件を絞るだけ。量子論のむなしさを実感させられるよ。
置換基とか溶媒とか何でもかんでも計算に取り込もうとするからだよ。 そんなことやってたら天気予報とあまり変わらん。 むしろ単純な問題を粗い近似で描写することのほうが大事。 有機合成だってあんまり複雑なモノ作っても汎用性がないわけだし。
単純な問題を粗い近似で解いたところでもう論文にならないんでは??
884 :
881 :2011/05/29(日) 12:08:05.17
>>882 ああ、あんたわかってるね。
力場計算とか半経験的分子軌道法の時代が懐かしいよね。計算が合わないと、どこに
問題があるか、その頃は自分で考えようとしたよ。
>>883 だけど論文にならないところで、どれだけ体力があるかが問われている。
885 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 12:41:34.76
反応かけてカラムかけてNMR取って 必要な作業だし実験作業には慣れるが賢くなる要素が全く無い 金もらってればわかるが金払ってやることなのだろうか
887 :
忍法帖【Lv=1,xxxP】 :2011/05/29(日) 16:48:35.04
>>886 それはお前が考えてやってないからだ。
言われた通りやればいいと思っている人間が、それ以上になれる余地はない。
反応溶媒や添加物、ルイス酸の種類etc. カラムしないで済ます方法。扱いやすい誘導体化… プロトコル確立。ステップ短縮、逆合成解析と化学修飾可能性の検討 考えれば色々と遊びはあると思うけどな 論文云々は知らんけどさ
反応屋とか全合成含めそうかもしれないけどそうじゃない人もいるってワケさ
890 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 17:25:49.21
>>888 自分で考えて色々検討しようとすると
「足りない頭で考えて検討したって結果なんか出やしねーんだよ」
「少なくとも君はボクの言ったことやるだけやってからそういう事を言ってくれ」
と教授に言われることになる
それは教授が脳筋なのか あなたの実験がよほど遅いのかどっちか。
>>890 生成物分離するのにどの方法がいいかくらいは考えないか?
毎回同じ方法で済むとも思えないんだが・・・
分離の方法なんて化学としては奥が浅いと思うよ。 カラム、再沈殿、再結晶、塩析、蒸留、遠心分離、液クロ、抽出・・・ ほとんど学問ではなくてテクニックの問題。
894 :
あるケミストさん :2011/05/29(日) 18:28:39.95
>>892 今やカラムで分離、うまく行かなきゃ分取HPLC。それ以外の方法なんか考えない。
結晶化でeeを上げようとすれば、「何それ」って言われる始末。
現に別スレで結晶化で精製すれば、って書いたらけちょんけちょんに叩かれたよ。
光学分割の話だろ。素人考えだけど、キラルなタネを入れとけば 結晶成長の速度に差がついて分離できるんじゃないの。
だから何を主目的にしてるかで話は違うだろ。 とにかくさっさとモノが欲しいのか、大量合成したいのか。 一番考えるべきことは自分の研究の主目的だろ。
会社に入って思ったのは 再結晶とか蒸留とか自在に使えるようになりたい
そうそう
ルート開拓なんかしてるときはカラムが確実だから、それ以外の精製法はセカンドチョイスになる
逆に原料持ち上げしてるときは、分液とか結晶化とかで簡単にできないかチョコチョコ試してみる
>>890 みたいに言われるのは基礎的なことも出来ないのに変法を試そうとするからじゃないかね
その教授がよっぽど縛り好きじゃないのなら
分離とか精製なんて論理じゃないんだから結果が良ければ どうでもいいようなもんだ。職人気質になったらすぐダメになるぞ。
900 :
あるケミストさん :2011/05/30(月) 06:50:41.14
>>899 職人気質なんて関係ない。問題解決能力の話をしている。
専用スレ落ちた?
なんの
みたいだね どうしたんだろ?
即死判定で24時間レスが無かったから落ちたんだと思う
化学板みたいな過疎板で24時間レスが無いなんて珍しくもなんとも無いだろ。 むしろ専用スレは情報漏洩馬鹿が出没してからの流れが早すぎたw
また研究室の話で盛り上がってた?
共同研究相手と内容をご披露してくれた馬鹿がいた
19個の不斉で62工程とか考えたくもねえ
正しく表示されない
912 :
あるケミストさん :2011/06/03(金) 07:14:55.40
>>909 どこがmade in Japanだよ。エーザイのボストン研究所がやったんだろ。
日本だったらできないよ。
日本が発信した、国際研究だからこそ価値があるんだよ。
今後は放射線研究が盛んになるな FUCKSHIMAからヒントを得て放射線グラフト重合の画期的応用とか
914 :
あるケミストさん :2011/06/03(金) 16:49:07.39
915 :
あるケミストさん :2011/06/03(金) 17:59:42.02
フェニルアセチレンは臭素と反応してシス、トランス 両方の二臭素物を与える理由が解りません。 普通臭素のアルキン付加は、トランスのみですよね?
薬学のことはよく分からないけど本当にそんな複雑な化合物がピンポイントで必要なのかって思ってしまった
>>916 複雑さだけでいったらエリブリン級のは多くあるよ。
タキソール、ラパマイシン、ブリオスタチン(まだ薬ではない?)、タクロリムス、・・・etc.
↑
これらは中間体なりが天然とか菌の培養から豊富に入手できるから全合成で
供給する必要がない。
918 :
あるケミストさん :2011/06/03(金) 23:18:29.74
62工程ほどではないが、数十段階に及ぶ合成経路をもつ医薬は今までにもあった。 それはホルモン剤だ。 ホルモン剤はdoseがマイクログラムオーダーだし、安定した需要がある。 だから合成でもペイした。 エリブリンの凄さは、それが抗がん剤であるという点にもあるんだよ。
エリブリンの合成自体はすごいと思うけど、薬としてはどうなのかな? 効果に関しては単なる細胞毒で従来の抗がん剤に毛が生えた程度の割には値段が糞高いし がん患者の気持ちがよくわからん タキソールとかタミフルみたいなワクワク感がないよね
タキソールも延命効果なく、ただの製薬会社と Haltonの飯のたね。
921 :
あるケミストさん :2011/06/04(土) 07:49:54.92
タキソールにはワクワク感はあったけど、タミフルにはなかったよ。 エリブリンの薬としての評価はこれからだと思うが、転移性乳がんという適応癌の 絞り込みにはエーザイの狡猾な戦略が感じられる。それだけ自信もあるんだろう。
タキソールにも何にも効かなくなった末期の患者に延命の機会を 与えられるのは大きいことだと思うが考え方は人それぞれだな。 まずよく効く乳がんで承認とってから適応癌腫の拡大とかで売上を伸ばすシナリオ だろうな。 合成屋としてはタキソールとエリブリンを投与されたら本望。
治らない病気に高価な薬代を投入せざるを得なくなったら あきらめのほうが肝心なんじゃないの。 がん検診ははじめから受けないという考え方が一番幸せだと俺は思う。
それは個人の気持ちの問題だからこのスレで話すことではない
タキソールのワクワクって、全合成の話でしょ。 タミフルは、抗ウイルス薬の開発、ドラッグデザインの方法などで、ワクワク。
全合成で立体配置はどうやって決めてるんだろう。 単結晶ができればX線回折かもしれないけど、 中間体とか結晶化しないものはどうするんだろうな。
多次元NMRじゃね?
なるほど。知らなかった。
ん? 多次元NMRも有力な情報だが、大いなる誤解があるような気がする。
マイトトキシンの立体をNMRだけで同定したとかってすげー曲芸って感じがする やっぱり単結晶が王道でしょ
932 :
あるケミストさん :2011/06/05(日) 02:31:31.42
>>932 1. どうやったらオクテットを満たしていないように見えるのかがわからない。
2. 教科書とかだと大分こだわってるけど、別にオクテットにこだわる必要はそんなにない。(らしい。俺はそんなに詳しくない。)
934 :
あるケミストさん :2011/06/05(日) 08:14:36.14
すまん。眠かったから勘違いしていた。 つまりA左B右C左であってる?
全部左が安定だよ。 あんまり厳密に考えても意味ないけど。
誰か有機合成スレ立ててくれないか
>>910 エーザイで62工程全部やるわけないだろ
938 :
あるケミストさん :2011/06/05(日) 14:21:01.38
>>930 パリトキシンとか、NMRを駆使して立体化学を決定したんじゃなかったっけ?
>>938 A右の窒素原子はオクテット則満たしてないけどな。
化学とギブずエネルギーってとても密接だよな
密接だけどちゃんと理解してる人は少ない。 Gibbsは生前、評価されなかったくらいだから。
>>939 そっちの方は間違いだらけだったけど。
上村先生のも天然物討論会の時のは間違ってた。
>>941 宇宙(Universe)のエントロピーと直接対応する重要なガイネン。
アニメで積極的にとりあげてよいほどだ!
Sは文系が好んで(しかも間違った意味合いで)使うよね Gは概念が掴み辛いんだろうな
946 :
あるケミストさん :2011/06/06(月) 21:05:46.97
研究関連職ですが、特許事務所の人達にストーカー被害に逢い、迷惑しています。 その人達は、他社の顧問企業があるはずなので、私にとっては産業スパイと同じです。 その人達は営業を兼ねて噂を流しているようなのですが、私にとっては知り合いでも何でもありません。 その特許事務所の営業なのかもしれないけれど、自分の研究や発明や特許くらい、自分で守れます! 迷惑なので、付きまとい行為をやめてほしいです。
まさかとは思いますが(以下略
>>945 たしかに何でかエントロピーは誤解されやすいし市民権得てるなぁ
SもGもそれ単独では意味をなさないくらいなのに
エントロピーって熱エネルギー拡散ってことだろ? 単に乱雑さが増すって意味じゃないよな。
>>949 いや、単に乱雑さが増すでもいいんだが、こんどは
「単に乱雑さが増す」とはどういうことかと面倒な話になったりする。
単に「乱雑さが増す」だけだと、有機化学的には意味がおかしくならないか?
エントロピーは確率の問題だから 状態数が多いほうへ平衡が移動すると考えればいい。 箱の中で分子が一箇所に固まるより 全体に広がるほうが確率的には有利だろ。 ボルツマンですらよくわからなかったんだから なかなか理解しにくいよ。
それを有機化学的に記述するとどうなるの??
>>951 「エントロピーが増す」≡「乱雑さが増す」
としておいて、言い訳のように言い換えをしていくと問題ないw
>>953 有機化学的といってもかわらんよ。
基質分子の反応が起こる状態(電子的、立体的、etc)/自由なあり得る状態(電子的、立体的、etc)
なんて確立的でしょ。
無機でも高分子でも同じだよ。 統計力学は多粒子系の状態を数えてそれが最大になるような 粒子数の分布を求めることに尽きる。 とりあえずexp(-E/kT)だけ覚えとけばたいがいなんとかなるよ。
ならないならないw
結果を覚えといて適当に応用していけばいいんじゃないの。 統計力学は答えを先に知っておいて後から証明を勉強するほうが近道だよ。 たいがいラグランジュの未定乗数法とかスターリングの公式で つまづくのは目に見えているから。
粒子だのボルツマン分布でレスしていること自体スレチ。
エントロピーが高いのが変化しやすい状態 エントロピーが低いのが変化しにくい状態 じゃないのか
そうだよ。G=H-TSだから第二項に注目すればそういうことになる。
961 :
あるケミストさん :2011/06/08(水) 02:50:46.73
なんかすべてが懐かしいなぁ。アトキンスと何度睨めっこしたことか スレチですねEntschuldigung
スレチスレチ叫んでるけどさ その辺の理論は合成の結論解釈・生成物予測なんかに役立つツールでしょ 言ってみれば有機化学の基礎じゃん 習うときは物理化学として登場するけど
役立つかどうかはおいといて、結論解釈・生成物予測しますた論文として はそれなりに役立つツールだw
>>962 同意だわ。
スレチスレチ言ってる奴らは、有機化学=電子論としか思ってないんだと思う。
有機化学を勉強すればするほど物理化学(量子・熱力学含め)の大事さが分かるわ。
話になってないな
967 :
あるケミストさん :2011/06/08(水) 13:24:01.53
なんでわかった!?
津川乙
誰か次スレ頼む レベル足りなかった
972 :
あるケミストさん :2011/06/10(金) 00:17:48.20
thanke ye!
質問よろしいでしょうか? 自分は、高校で化学部に所属しています。 ヨードホルム反応を起こして、ヨードホルムを得たいのですがうまくいきません。 CHI3を回収出来る程度に得たいのですが、簡単な方法は無いのでしょうか? 試験管に、ヨウ素ヨウ化カリウム水溶液(純水50mL・KI0.2g・ヨウ素0.06g)を3mLに対し、 アセトン数滴+2mol/L水酸化ナトリウム水溶液をヨウ素ヨウ化カリウム水溶液の色が消えるくらい入れて、 60℃のお湯で加熱しても反応なし。 アセトンをエタノールに変えてもうっすらとしか色が変わりません。(教科書通り) 何か、間違っているのでしょうか?コツとかがあるのでしょうか? アドバイスをお願いします。 なお、和光純薬にて、25gあたり5000円くらいの試薬でしたら購入可能です。 どうぞ、よろしくお願いします!!
スケールあげたら? どうなるか知らんけど
>>974 レスありがとうございます。
ウィキペディアにあるようにはっきりでないものですかね・・・orz
アセトンとエタが揮発とか
CHI3の沸点っていくつ
融点120℃ 210℃で昇華らしい
物質の形状の表現の一覧ってありますか? ドロッとした液状のやつはなんていうんでしょうか
oilでいいんじゃね。 そのへんの記述は論文書く人によってまちまちだね。
981 :
あるケミストさん :2011/06/20(月) 21:35:37.07
酸素とか窒素についてる水素は外れやすいってきいたんですが、NMR測定をするとこの水素は毎回ズレてピークが出るんですか?
ブロードになったり水分量で若干のシフトがある 交換の早い水素は観測されない事がある(ブロード化の極限)
983 :
あるケミストさん :2011/06/21(火) 22:34:44.84
>>973 アセトンやらエタノールが数滴しか入ってないように読めるのだが…?
圧倒的に原料足りてなくね?
俺の手元にある高校時代の資料集曰、ヨウ素のアセトン溶液3mlに水酸化ナトリウムaqをヨウ素の色が消えるまで(0.5mlくらいか?)入れて水浴で加熱。
アルケンとハロゲンの求電子反応で、三員環構造のハロゲニウムが生成して アニオンが必ずアンチ付加する実際的な理由って何? 立体障害? 静電反発? 軌道の状態? 説明として立体障害的な話が多いのだけど、本当にそうなの?
985 :
あるケミストさん :2011/06/21(火) 22:59:07.88
三員環のハロゲニウムは2π電子の芳香性を示しそこそこ安定で、弱いけど σ結合を形成している。 ハロゲン化物陰イオンは、このσ結合の反結合性軌道σ*に軌道供与する。 このσ*は三員環の反対側にある。だからアンチ付加になる。
>>985 なるほど、こういう風に分子軌道できちんと説明されるわけですね
三角形でもそれなりに芳香性があるとは知らなかった
詳しい説明どうもありがとう
987 :
あるケミストさん :2011/06/22(水) 07:04:59.50
大学生なら教科書に載ってる
せやな