公明党の太田昭宏代表(63)が瀬戸際に追い込まれている。
自公連立を象徴する東京12区で、民主党の小沢一郎代表代行が立候補させた青木愛氏(44)への
追い風が弱まる気配はなく、公明党機関紙にも「太田危うし」の文字が。
比例との重複立候補を見送った太田氏の敗北は即、議席を失うことを意味する。
「景気、経済が大変な時、がけ崩れを抑えたのはわれわれ与党であり、太田昭宏だ」。
選挙終盤を迎えた25日、太田氏はJR赤羽駅近くで、拳を振り上げ実績を強調した。
「絶大なるご支援をいただいて何としてでも勝利させていただきたい」。
「必勝鉢巻き」をまいた頭を深々と下げた。26日からは全国遊説に出ず、選挙区内を回る。
結果は自公連立に影響しかねないだけに、自民党は区議団を中心に選対本部を立ち上げた。
太田氏を連れて支援団体を回り、電話で支援者に太田支持を呼び掛けているが固めきれないままだ。
太田氏の事務所関係者は「太田危うし」と大きく書かれた26日付公明新聞をコピーし、
支援者に配りながら「今回は本当に厳しい戦い。ぜひとも支援を」と訴えている。