一番危険だっだ実験を語れ

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48あるケミストさん

4年の頃、Na使った大き目のTHF蒸留塔をつぶす作業をやった。
もちろん危ないとは「机上の知識」として知ってはいた。だからセンパイの指導の下、氷浴でエタをゆっくり加え
真っ白になったところでバスを外し、エタをジャボッと加えて一晩攪拌した。

翌朝、センパイに「もう、いいっすかね?」と確認してから、完全に白い塩になったNaを溶かして廃液に
捨てようと「ジャボっ」と水を加えたところ、塩の塊の中からでっかい銀色の塊が!
(表面は潰れて塩で覆われていたが、中は生きていたのね)
激しく反応して見る見る温度が上がっていき、1Lのナスから沸騰した有機溶媒の蒸気が吹き上げ、
水銀のように融解した金属Naが中で跳ね回る!

そのうち融解した金属Naが跳ねてガラス壁に当たり、ピシッとヒビが入る。
中はTHF-EtOH-水が100ml以上入っている。


若かりし頃とはいえ、アレは正直あせった。
隣にいた先輩も、ちょっとあせっていた。それでも塩(金属Na入り)のまま、アルカリ廃液タンクに
ぶち込んでいたらエライ騒ぎになっていたと思う。
「机上の知識」と「生きた経験」の違いを身をもって実感したあの出来事。


合成系4年生向けage.