〓〓〓モル(・ω・)相談所 @化学板 part5 〓〓〓

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434あるケミストさん
>>424
1cm2当たりの溶質(食塩)の質量をx(g)とすると
x/1.08*100=10   x=0.108(g)
1cm2当たりの溶媒(水)の質量は1.08-0.108=0.972(g)
溶質(食塩)0.108gの体積は0.108/2.25=0.048(cm)
溶媒(水)0.972gの体積は0.972(cm)
溶解させたことによる体積変化は1-(0.048+0.972)=1-1.020=-0.020(cm3)
つまり10%の食塩水を作ると0.020(cm3)だけ体積が減ることになる。

混合による体積変化は濃度に依存するとされているが、その関係は単純なものではない。
直線的な関係ではないどころか、一度減少してまた増加するというものもある。
たとえばエタノールと水。これは混合溶液のほうが体積が小さくなる。
というのはエタノールと水の親和力が原因となっている。
本件の場合、食塩と水の間には強いクーロン力が働いている(これを溶媒和という)
水と水、食塩と食塩の間に働く親和力よりも
水と食塩の間に働く親和力のほうが大きいのではないか。
だから体積が減少している。

ちなみにこれは大学の物理化学の内容ですね。
>>431の「食塩も水もともに1グラムが1立法センチメートルだと考える。」
という近似をしてもいいかもしれない。