私のニュースの民度の低さは異常

とすげと綾子の幻の逢瀬――あの夜の線香花火は不発弾――

綾子という女はひどく今風、細かいことにこだわらないあっけらかんとした
Ｂ型かＯ型の娘で、物怖じや人見知りもせず広く浅くフリーセックスな人付き合いを
楽しむ、少々気まぐれでせつな的場当たり的で社交的な娘。

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とすげと綾子の幻の逢瀬――あの夜の線香花火は不発弾――

おおかたユニクロで興味本位に一枚300円の浴衣を購入、
なんとなくその裾を内股までからげて外に着て出る機会がないかなー
などと思っていたところに、私のニュースで知り合ったとすげという男から
花火大会へのお誘いメールがきたので
どうせ暇だし、あわよくばやっちょおうかな？くらいの気持ちで
なんの打算や考えもなしに気軽に応じることにした。
このあたりが正に綾子の本質。

しかし実際に綾子の前に現れた男はネットとのイメージとは違い、
なんとなく堅苦しい、おどおどと視線の定まらぬ気弱そうな男･･･
綾子は思った――「なにこれ？　でもどうせ１回こっきり花火大会つきあうだけだし、
男として見なければまっいいか？」

とすげと綾子の幻の逢瀬――あの夜の線香花火はBB弾――

しかしそんな綾子にとすげはいきなり高価なプレゼントを渡そうとする。
もちろん、そんなものもらういわれはない。
綾子は思った――なに、これ？　出会い系か風俗嬢に入れあげる真性喪男みたいじゃね？
でも、まっ、いいか、もらうだけただだし、もらっても私は浴衣脱ぐ気はないからｹﾗｹﾗ――
実はとすげとの情事も想定して浴衣の下に下着はつけずに出てきたどすけべな綾子なのである･･･

>>447-448
おまえやけにくわしいね。
作り話の妄想にしてはリアルで、実際にそれを見ていた
というか本人たちじゃないと知り得ないような。

時間がかぶったか。
>>445、>>447-449

とすげと綾子の幻の逢瀬――あの夜の線香花火は流れ弾――

もともとカジュアルで形式張らない女なのである。
いきなり高価なプレゼントなんて彼女の社交スタイルではない。
さらに普段から腹の調子が悪いとすげはこの前後、下痢と何ヶ月も止まらない咳に悩まされ
疲弊し体調が最悪だった。
よって露店の食べ物すら拒み、すこぶる病弱でノリの悪い相手として綾子の心象を余計にわるくするばかり。
綾子は思った――この人こんなボロボロの状態でどうしてわざわざ合おうなんていってきたのかしら？
なーんか興醒めでやな感じー――

>>445
残念。
Ａ型だ。

とすげと綾子の幻の逢瀬――あの夜の線香花火は流れ弾――

とすげはとすげで綾子を花火大会に誘ったことをグルグル音を立てて止まない腹の内で
後悔しばしめていた――まるで悪い夢の中の展開みたいだ･･･
なんとかしようともがけばもがくほど事態は思惑に反し、自分の手をすり抜け、
悪い方に悪い方に滑落していく･･･俺って間が悪いよな要領も悪い･･･
綾子さんきっと退屈してるだろうな･･･退屈してるだけならまだしも本当は
帰りたくて仕方がないんじゃないだろうか･･･

とすげと綾子の幻の逢瀬――あの夜の線香花火は地中に生まれたままの冷め切った永遠の原子爆弾――遺恨？

いずれにしろ双方に釈然としないしこりを残したまま、二人は別れた。
綾子としては露店で買った水ヨーヨーを見物人にまじった校倉のうっすら禿げかけた後頭部にポンポンぶつけたり、
金魚すくいで(結果にこだわることなく)一時でもはしゃいで、
最終的に金魚の水槽の底に校倉を沈めることができたら、それで良かったのだ。
とにかく、こうして、とすげの思い過ごしの夏、女人とつきあうことに、
いやリアルでの生々しい人間関係のすべてに取り越し苦労するとすげの夏は
墨田川の河川敷の薄闇の中にぼんやりと弾け散ったのであったv


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