カールには両脚がない。しかしそれは、事故や病気による切断でも
先天的な欠損によるものでもない。彼は自ら望んで、両脚を失ったので
ある。 ― 今から6年前、カールは駐車場に止めた車の中で、ひとり
ドライアイスを見つめていた。「最初におが屑と粒状にした
ドライアイスを混ぜて、バケツに入れました。バケツは炭酸ガスで
満たされて、零下79度まで低下しました。」それから凡そ45分間
カールは両脚を冷え切ったバケツの中に浸し、更にバケツが一杯に
なるまでドライアイスを注いだ。「それから更に6時間、上から
ドライアイスを注ぎながら足を冷やし続けたんです。」大学で化学を
専攻していたカールにとって、これら手順を調べることは簡単な
ことだった。
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