「惚れたほうの負け」
そんなこと言わないで
ほんとはわかってるんでしょ?
そんなにくっつかないで
わざとやってるんじゃないの?
私、きっと泣きそうな顔してる
ただの暇つぶしの遊びなんでしょ?
ちょっと不機嫌そうに睨みつけてみたら
あなたはにっこり笑ったね
あなたは悪魔
笑う悪魔
キモイんだよ、気持ち悪いんだよ。
手なんか震えちゃうし
心臓の音が全身に響いてバクバク言うし
頭もクラクラして、耳もグワングワンして
腹減ってるのに、満腹みたいな感じで
まるでビョーキじゃねえか。
うざいんだよ、もどかしいんだよ。
声はかすれるし、体中熱くなるし
わけわかんねーけど泣きたくなるし
頭の中真っ白で自分でも何言ってるかわけわかんねーし
俺、すっげダセーじゃねえか。
だから恋とか惚れるとかイヤなんだよ。嫌いなんだよ。
もっと楽にクールに生きたいんだけどなあ。
・・・ニヤけてんじゃねーよ俺。氏ね。
宝箱
僕は宝を見つけた
とても大切な宝を見つけた
宝を無くさないように
宝箱にしまっておいた
ある日、僕は宝箱を開けた
中にはゴミしか入ってなかった
「嘘」
今日もやさしい嘘をついた
嘘つきは泥棒の始まりとは言うが
俺は泥棒なのだろうか?
明日も嘘をつく
誰かを傷つけない為に
俺は一体何を盗むというのか?
嘘をついた相手?
とんでもない
嘘をつく事は自分を信じられないと言う事
自分を信じていない人が
他人を信じられる訳が無い
これからも俺は嘘をつき続ける
こうやってしか生きられない
でも本当は言いたい
自分の正直な気持ちを
そうしたらもう一人の俺を
みんなは受け入れてくれるかな?
だめだ怖い
やっぱり嘘をつき続ける
212 :
バカは氏んでも名乗らない:04/09/01 21:21 ID:eW92eH/Y
イイスレでつね・・・
曲は書けても詩が書けない私には羨ましいです
無題
毎日
朝
鏡を覗いたときに
後ろめたさを感じる人生は
今日で終わりにしよう
おまえにならできる
絶対に
209がちょっとだけ惚れた。
☆二つ!
216 :
椿:04/09/02 00:02 ID:???
忘れられるくらいなら
嫌われてでも
彼の記憶に残りたい
〜夜のはじまり〜
鈴虫の声が聞こえる
町の光が瞬いている
夜の訪れ 眠りの時間の始まり
闇の中をコツコツと歩く私は一人ぼっち
誰かの声を聞きたい 人の温もりを感じたい
愛はどこにあるのか?友情はどこにあるのか?
ああ、やっと見つけた安らぎの場所 夢の時間の始まり
バカニュースの甘い夢に私は包まれている
218 :
椿:04/09/02 00:09 ID:???
銀色のかたまり
待っても待っても鳴らない、震えない
壊れているわけでもあるまいに
鳴らない携帯
もうこれはただの
どうしようもない銀色のかたまりだ
219 :
青心 ◆5puES0dE4M :04/09/02 00:22 ID:xrD6+BYG
[別れなんて最低だ]
突然すぎる、でも嫌だなんていえないよ
奥歯に強く力を入れた
涙できみをつらくしないように、別れをつらくしないように
きみの夢だからとめられないよ
足の裏強く力を入れた
走ってきみをとめてしまわないように、別れをとめてしまわないように
負けるな俺!見届けるんだよ!
拳に強く力を入れた
抱き締めてきみを壊さないように、別れを壊さないように
態度冷たかったかもしれないけどこれが限界
きみならわかってるはず
きみのいない駅で僕はそう
一人涙も鼻水もだらだらで
膝も肘もがくがくで泣き崩れた
家までは耐えられなかったよ
最低な
最高の別れ
丸善に勤めている友人は、ひと月に
ひとりくらいの割合で洋書コーナー
にレモンを置いていく奴がいると教
えてくれた。「今日の収穫」と彼は
くたびれた牛革のバッグからレモン
を取り出し、居酒屋のカウンターに
転がす。
レモンがレモン以外のものに見える
奴が基次郎になり、レモンがレモン
にしか見えない奴が本屋になる。何
も間違ってないだろう?と自嘲気味
に言う。
私はそのレモンを貰って帰った。ス
ライスし、タッパーに並べ砂糖をま
ぶして冷蔵庫におさめた。
何の間違いもあろうはずがなかった。
>>220 うわー…(感嘆)素晴らしい…。
何かのパクリ・・じゃないですよね?
オリジナルなら独創的で文学的な才能の持ち主だと思います。
凄い好きです、こういうの。
「夏の終わりに」
夏が終わった
今はまだ暑いけど
そのうち秋が廻って来る
夏が終わった
かき氷の季節じゃなくなった
夏が終わった
あの家のひまわりはもう枯れてしまった
夏が終わった
蝉が足元に落ちている
夏は去っていく
まだあの降ってくる熱い太陽の針が恋しいけど
落ちてくる紅いもみじも好きなんだ
まだあのかき氷を作る音を聞いていたいけど
深々と降り積もる雪を見るのも好きなんだ
まだあの俺より背の高いひまわりを見上げていたいけど
桃色に色づく空を見上げるのも好きなんだ
まだ夏を感じていたいけど
秋を迎えなくちゃいけない
夏を手放そう
アイツはまた廻って来る
迎え入れよう
一年ぶりの秋を
じゃあな夏
次も必ず
変わらずに還ってこいよ
季節が廻る
変わらず廻る
もう夏は終わったな
メールが来ない むかつくむかつくむかつく
電話がつながらない いらつくいらつくいらつく
全然帰ってこない 早く早く早く
やっと帰ってきた ばかばかばか
愛、か。
227 :
青心 ◆5puES0dE4M :04/09/03 03:21 ID:5N7Ahz/O
[きみの買った服とか]
あぁしてこうしてきみ好みの俺
俺の趣味じゃないきみ好みの俺
だけど結局
きみが好だから俺好みの俺
俺の趣味じゃないけど俺好みの俺
君のことが大好きでよかった
同じ道を歩く
君と二人一緒に歩いてみれば
目の前に夢が溢れかえるさ
暗い夜道は一人じゃ怖いけど
二人なら大丈夫
手を繋いでくれよ僕は不安なんだ
君との夢が消えてしまいそうなんだ
ほら夢の中で
君が連れてってくれる場所は
いつも同じさ
今度夢の中で
会う時には
君の事をエスコートするよ
思い出の場所へ
有刺鉄線で囲まれた空き地に
小さな花がいくつか咲いていても
その花の名を知ることはできない
無題B
その花は
じっと待っている
だれかに知られることを
そのために咲いているのだから
無題C
名前の無い土地はない
名前の無い花はない
名前の無い戦士はいない
名前が無いのではない
無いのは関心なのだ
231 :
青心 ◆5puES0dE4M :04/09/04 01:33 ID:c36MIUbp
[帰宅部のエース]
道端で石を拾いました
なぜか俺の目についた石
ちっぽけで、いびつで、何だか中身がからっぽだ
まいったなぁ、これではまるで俺自身
いつか俺がこの石じゃなくなるように
そしてこの石だったときの思い出に、その戒めに
ポケットにしまって家路を急ぐ
目標が欲しい・・・。
といままで心で死ぬほど唱えた
わがままないいわけを唱えながら
週末、この街に人はあふれて・・・
お祭りの楽しさよりそれは義務の運動のように見えた。
会社員の一群は居酒屋の前で集合離散をくり返し
セーラー服の少女達がマクドナルドで家出の相談をしている。
くわえタバコの女がとなりの男のバッグに焦げをつくり
気弱なカラオケ屋のバイトはすでにノドをからしている。
外人のやってる屋台にならぶブランド品にひとつも本物はない。
人々を上空から見たならきっと、
ヴィトンのモノグラムのように規則正しい。
この街がキライと言えたらどんなにラクだろう。
ニセモノは要らない、みんな消えてしまえ、と。
しかし口にしたら最後、次の瞬間私はいなくなる。
「駆け落ちという名のお話」
雲間から覗くのはべっこう飴。
夜の帳のカーテンがはためき
君の陶器の頬をなぜる。
空を映した藍色の瞳が開かれ
僕に問うのだ。
「牛は月を飛び越えるの?」
子犬が笑う。さぁ、どうする?と。
僕がプティングのこびりついた手を彼女にさしのべる事は
大昔から決まっていた愚かで滑稽な物語なのだ。
フィドラーも喉を鳴らして笑った。
「 夕日 」
あの時ちゃんと勉強していたら
あの時の試合に勝っていたら
あの時まじめに部活に行っていたら
あの時もっと努力していたら
オレはこんなところにいなかったのに
あの時「就職したい」と思ったから
あの時「がんばれ」と両親が言ってくれたから
あの時うしろを振り返らなかったから
あの時くやしくて意地になれたから
オレは今ここにいることができる
あの時と同じ茜色の空が
ぼやけたオレの眼に
あの時のことを映し出してくれる
235 :
バカは氏んでも名乗らない:04/09/05 21:11 ID:HsMjcjmc
「刃物」
俺の持つ刃物は頼りない
錆付いてる
でもその輝きは未だ持つ
でも輝きだけじゃダメだ
研がなくちゃダメだ
自分の刃に磨きをかけろ
その光に合う鋭さを得た時
後悔だって目の前の壁だって
なんだって切り裂ける
刃の輝きは永遠に消えない
何度錆付いても
何度刃こぼれしても
輝きがある限り何度だって蘇れる
蘇った刃は
いっそう輝きを増す
いつかその刃を誰かに渡すような時に
俺の刃は誇れるのかな?
自分の刃に磨きをかけろ
「うさぎ」
中村うさぎ
私もうさぎ
浪費家で金にルーズな中村うさぎ
ここぞというときしかつかわない私もうさぎ
全然片付けられない中村うさぎ
ちょっとは片付けする私もうさぎ
男にルーズそうな中村うさぎ
男をルーズしそうな私もうさぎ
借金しても平気な中村うさぎ
「うさぎ」がかぶるだけでいやな私もうさぎ
そろそろうさぎ卒業しようかなあ…
238 :
青心 ◆5puES0dE4M :04/09/06 00:03 ID:WtscoMgA
[オオカミ少年]
今日も僕は嘘をつく
自分の心に嘘をつく
いつかばれてもいい
不安がうやむやになるばそれでいい
今日も僕は嘘をつく
自分の心に嘘をつく
いつかばれるだろう
真実に会ってしまうまでは
僕の架空の正解でいい
239 :
青心 ◆5puES0dE4M :04/09/06 00:37 ID:WtscoMgA
[枯葉]
また秋色のこの季節
世界を秋色に染めていく
はずだった
でも灰色のこの季節
世界が灰色に霞んでいる
あの大きな木が
つめたい灰色に消された
コンクリートの悪魔にそう
僕の四季がまたひとつ奪われた
ほとんどいのちの感じられない道
たくさんの思い出のあの道はもうない
ほとんど灰色と黒の規則正しい街路樹
ちょっとだけはやく落ちている
数枚の枯葉を踏みながら
ふてくされて、あきらめの感情と
はやあるきで家路を急ぐ
[現状]
ふと時計を見る。真夜中。
さっきまでテレビ見てたんだっけ。
雨上がり
八瀬からの比叡山ロープウェイには
私以外誰も乗っていなかった。
少し歩くと大きい岩がある。
昔、平将門がこの岩に腰掛けて
天下転覆を構想したという。
大学に四年もいて結局就職に失敗したので
下宿を引き払い実家へ帰るのであった。
失敗・・・?
きっと将門ならひたいに矢が刺さるその瞬間まで
自分の失敗を思いもしなかったろう。
敗北を未定のままに将門岩
私は岩にのぼり足を踏ん張り腕組みして
京都市内を見下ろしてみた。
雲間から何条かの光がさしている。
そのレンブラント光線をいつまでも
飽かず見ていた。
「月はハンマーもオレもすべても消す」
丸い月を叩き潰すために屋根に上る。
懐中電灯なんざいらねぇ。
届くはずのないハンマーをひたすら振り回す。
月は暗闇を掻き消してなにもかもをおぼろげにする。
だからそのうちオレは泣きべそをかく。
「お前には何もできやしないさ」
ふといやに甲高い笑い声が振ってくる。
「降りて部屋に入って一人で泣いてろ」
月がオレを笑っている。
ハンマーを振り回して声を掻き消そうとしたんだけど、
ハンマーは月に照らされ光ってるくらいしかできなかった。
とうとう疲れて座り込んだオレは月に言った。
「そんなもんじゃねえの。ハンマーもオレもすべても」
「どんなもんだよ」と月は問わない。
そのかわり沈んだ。
「雨」
雨が降る
この雨は誰が降らせているのか?
俺ではない 誰か
雨が降っている
この雨は誰の涙なのか
涙なのか?これは自然現象だろ?
雨が降っている
傘をさして歩いている人たち
この雨は彼らには鬱陶しいものなのか?
少なくともこの雨は 大地を濡らす
雨音が響く
この音を聴いていたい
子供がはしゃいでいる 雨が楽しいのかな?
親が止めさせる
待ってくれ止めないで
はしゃぐ足音を聴いていたいんだ
雨音のオーケストラを聴いていたいんだ
指揮者を止めないでくれ
244 :
続き:04/09/06 23:52 ID:???
雨が止んだ
もう傘はささなくて良いけど
なんとなくさしていたい
空には虹なんて無い それが分かってるから
でも傘を閉じた
空を見上げた
やっぱり虹は架かっていない
それでもいい 空を見上げ続ける
もう水溜りに足を叩きつけられないけど
もうカッパなんて着れないけど
もう虹が見えてもはしゃげないけど
子供みたいな気持ちにはなりたいんだ
今の空に虹は架からないけど
あの頃の空には虹が架かっていたのかな?
空を見上げ続ける
飛行機雲が見える
明日も雨かな・・・?
245 :
青心 ◆5puES0dE4M :04/09/07 00:20 ID:WPyJP8zg
[大切なものは自分で守る]
狂った日常、つまり正常
いつから狂ったか、だれが狂わせたか
命が命を奪う
あたりまえだと思う
しかし狂っている
憎しみが憎しみをさらに膿ませる
人は人を殺し
人はそれをあたりまえの日常のようにメディアを使い見せ付けてくる
まるで昔は良かったと過去に縛り付けるように
政治家、中年、若者、親、子供、ストレス、人種
責任たらいまわし
まるで終わりのないバケツリレー
狂った日常、つまり正常
軌道修正、不明瞭
つまるところ、不可能
だからこそ
大切なものは自分で守る
四月、彼女に会った。可愛い子だな、と思っただけだった。
五月、彼女の噂を聞いた。少し悲しかった。
六月、彼女と話す機会が増えた。惹かれていくのがわかった。
七月、彼女が思いを受け入れてくれた。
八月、彼女の何かが狂っていく。止めるつもりはなかった。
九月、俺は地獄に落ちた。
視線は携帯電話のモニタに
耳はスピーカーに
口は送話口に
指はボタンに
彼女はすべてを奪われていたが
自分では何も失っていないと思っていた。
248 :
バカは氏んでも名乗らない:04/09/07 20:47 ID:2ReqLs4f
「風の強い日」
風が吹く
何が風に乗っている?
夢?希望?
風が吹く
優しく頬を撫でる
優しく?これは強風だろ?
風が吹く
今度は優しい風
目を閉じてみる
風を感じる
風の匂いを感じる
この風は稲穂を通ってきたのかな?
この風は海を通ってきたのかな?
風が強くなる
草が飛んでいく
それを目で追う
見えなくなるまで見つづける
249 :
バカは氏んでも名乗らない:04/09/07 20:48 ID:2ReqLs4f
麦わら帽子を飛ばしてたあの頃
空を飛びたいと思っていた
風が吹く
手を広げてみる
飛べないとは分かっているけど
風が吹く
あの頃の夢は飛んでいる
この風が台風によるものだとしても
今の俺には優しく感じられる
風は夢を乗せていく
この風は色々な夢を乗せている
様々な思いを乗せていく
「通学時間」
今日も電車に揺られ、変わったことなど一つも無い一日が動き始める
目を閉じる
そして僕は妄想する
階段で横一列に歩く女子高生を蹴落とす自分を
無題
憎み、そして愛する
【また明日】
3時間目の倫理の授業
友達と目配せ 教室脱出
散歩コースはいつもの公園
二人で静かに煙草をふかす
もうすぐ入社 時間は無くなる
それでも君は掛け替えのない友達
3本目の煙草を消して「また明日」
253 :
青心 ◆5puES0dE4M :04/09/08 23:55 ID:RtQrlhfi
[神を信じない神父]
俺はたしかに神父をしているが、はっきり言って胡散臭い
命は平等だ。本当か?
じゃあなぜ
同じ病気にかかった
同じ怪我をしたとき
死ぬ人間と生きる人間がいる?
蟻を笑顔で踏み潰す子供は?
略奪と聖戦の違いとは?
なぜ命を奪う側と奪われる側がいる?
命は平等じゃない。でもだから生きる
死ぬためだけに生まれてきたわけじゃない
でも死はいつか平等に訪れる
254 :
青心 ◆5puES0dE4M :04/09/08 23:56 ID:RtQrlhfi
[つづき]
生まれると同時に背負う死への十字架は重いけど
楽になりたいけど
生まれたのは奇跡
生き続けているのも
また死ぬのも奇跡
神は信じない
でも明日は信じている
神には頼らない
でも明日には頼る
すがりそして醜く生きる
両手で掴めるだけしか救えない
もし神がいるなら救えない神父
5年ほど前、ネット初心者の頃に衝撃を受け、
毎日のように見入っていたサイトがあった。
今はもう、その熱いコンテンツは観る事はできないけれども、
ボクの心の中にはそのテイストが今も刻み込まれている。
イッヒーチャンネーパイオツカイデー
「約束」
約束をした。
最後の約束を。
永遠の約束を。
別離の約束を。
約束をした相手はもういない。
だが、自分はまだここにいる。
いつか遠い所に行った母との約束を果たすために
今日も明日も、歩いていく。
涙
いつからだろう
涙が出なくなったのは
泣けると評判の映画
泣けなかった
飼ってた犬が死んだ
泣けなかった
親友が死んだ
泣きたかった
俺の心は冷えきったまま
涙の一粒も流れない
そんな自分を思うと
少しだけ涙がこぼれた
悲しかったハズなのに
なぜか嬉しくなった