★留学生110人超除籍、不明70人は不法就労か
山口福祉文化大(山口県萩市)が東京都墨田区のビルに開設したサテライト教室に在籍していた留学生のうち、2011年以降、授業料の未納や
授業への欠席が続いたことを理由に110人以上を除籍処分にしていたことがわかった。
このうち70人以上の行方が確認できていないという。日本で不法就労している可能性もあるとして、法務省東京入国管理局は今年2月、
同大に対して留学生を除籍する際は帰国を促すよう異例の指導を行った。
同教室では、5月1日の時点で本校171人の3・5倍にあたる606人が在籍し、うち605人が中国人などの留学生だった。
東京入管によると、同大は11年、授業料未納や3か月以上連続の欠席などを理由に、同教室の留学生約40人を除籍したと入管に報告。
除籍処分は今年1〜4月に約20人、5月以降も50人以上に上った。5月以降の除籍学生は約3分の1が1年生で、授業にはほとんど出席していなかった。
東京入管は、除籍学生が多いとして入管難民法に基づき、2月に同教室の立ち入り調査を実施した。
同大は08年に同教室を設置。留学生は入学金20万円のほか、日本人の半額の学費(年間授業料38万5000円)で学べるため人気があった。
同大では、前身の萩国際大当時の02年と03年にも、中国人留学生ら計76人を除籍処分にしている。
同大は「入試段階で学業に対する意欲や経済力を見極めるのは難しく、対策は現状では思い付かない。除籍処分をする段階で、すでに
連絡がとれないケースが多く、事実上、指導は難しい」としている。
(2012年9月14日10時12分 読売新聞)
ttp://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120913-OYT1T01731.htm