反抗期の子どもは大人からの強制を一番嫌がる。親はもはや強制は
できないものと認識し、できるだけ話を聞いてやることだ。
何を聞いても「べつにー」とか「うるさいな」としゃべらないことも
あるだろうが、そこで「いい加減にしろ!!」と言わないことだ。
中にはそのような態度で「自分がコケにされた」と感じて感情的になる
お父さんもいるようだが、親の権威を誇示しようとすると、逆に権威が
傷つくだけだ。
無視されても放っておこう。決して親を嫌っているわけではなく、
発達中の子どもの心が否応なくそのような態度を取らせてしまうのである。
腹立ちまぎれに子どもの人格を傷つけるようなひどい言葉をぶつけると、
親子関係に悪い影響を与える。泰然自若としていれば、いずれ元に戻るが、
そこで亀裂が生じると、将来に禍根を残す。決して、人格を否定する
暴力的な言葉を口にしてはいけない。