仲間、異性にどう見られるかを気にし始める
仲間との関係で葛藤を抱えやすい時期
この時期、親との関係が疎遠になると共に、同世代の友だちとの関係を
重視するようになります。
仲間との情緒的な絆や仲間同士のルールを重視し、合わないと仲間外れに
されることもあるため、周りと調子を合わせることに必死になります。
また、異性のことも意識し始めるようになり、自他の性的魅力にも関心を
持つようになります。そのため髪形にこだわったり、体形を気にしたり、
異性をひきつけるファッションに夢中になる子も増えてきます。
一方で、自分の性的な魅力に自信を持てない子は、強い劣等感を
抱くこともあります。
この時期の仲間や異性への思いはとても複雑であり、ちょっとしたことを
言われても傷つきやすくなります。仲間や異性に認められたい、
仲間外れにされたくないという思いが切実になり、「見られ方」を
非常に気にするようになります。
この時期は自我意識の芽生えにより、自分の内面に目を向け始めるのに、
仲間同士では外側の部分(容姿、ファッション、目立つ行動など)を
意識することが多く、表面的で浅薄な付き合いに葛藤し、孤独感を
募らせる子も少なくないのです。
親は見守りながらも、毅然とした態度で
木の上に立って見守るのが親の役目
この時期の子は、親と距離を置くことで大人になろうとします。
また、自分の抱えている葛藤や複雑な思いを親に知られたくない、
という思いも強くなります。そのため、親は子どもの行動を
詮索しないことが大事。
見守っていく姿勢をとるように心がける必要があります。
生意気なことを言ったり、無視したり、関わりを拒否することも
増えてくると思いますが、そのたびに過剰に感情的、否定的になって、
子どもと無益な衝突をしないことです。
かといって、無理な要求や生意気な態度をすべて容認するのは
好ましくない態度です。子どもは反抗しながら、親の反応や態度を
探ろうとしていますので、子どもの反抗的態度を理解しながらも、
理不尽なことには毅然とした態度で対応することが大切です。
この第二反抗期は、多くの場合、15〜16歳を過ぎれば落ち着いてきます。
その頃から本格的な青年期に入り、自分らしい生き方の確立に向けてより
具体的に歩み始めていくからです。
いずれくる親からの経済的な自立を前に、自分らしい生き方、
進路に思いを向け始めるため、精神的にも成長していき、やたらと
親に反抗することも少なくなっていきます。
第二反抗期の子は、まだ大人への入り口に立ったばかり。
どんなに親を遠ざけようとしていても、まだまだ親なしでは
生きていけない年代です。困ったときには力になれる存在、
距離を置きながらも子どもが信頼できる存在であるためにも、
親としてのあり方、親子の関係性を見つめ直す機会と捉えることが
娘は14歳、世に言う「中二病」です。
特に朝の私との大喧嘩はひどいモンです。
娘は私が学校まで車で送らないことに腹を立て、遅刻をしても構わないと言わんばかりにソファーにじっと座っています。
娘の学校は中高一貫の私学ですが、これ以上遅刻が増えると高校進学が危なくなります。
それでも娘は座り続けています。
私のイライラは限界に達し、今朝は
「アンタを産んでから私は不幸になった。アンタが生まれる前は本当に毎日が幸せだった。
アンタが今死んだとしても、多分哀しくないし、かえってホッとする。
死んだって構わないから、早く家から出て行って!」
と怒鳴り散らしました。現在の本音です。
きっと娘が死んだら、「死んだから可愛くなって哀しくなる」と思いますが、
生きて憎まれ口を叩き続ける娘に、全く愛情がもてません。
娘は傷ついたと思います。目に涙をためていましたが、
全く可哀想だと思いませんでした。
私の躾が失敗したんです。
私が居なくなった方が、きっと娘はちゃんとすると思います。
私は消えて無くなってしまいたい気持ちで一杯です。
一般的には小学校卒業から中学校卒業までの間に起こり得る症状だと思われがちです。
確かに大きな反抗期の波がおき、亀裂が走るのはその時期ですが実はそれよりももっと前から反抗期というものは起こっているものです。
また、それによって起こる子どもの影響と親の対処法が大きく異なってきます。
もし大人である親が間違った教育・対応をした場合、最後の思春期(中学生ぐらいの時期)で子どもの一生を失う場合があります。
大げさに思うかもしれませんが、子どもは自己の理想と現実の否定から逃避、非行に走り、また親に向かって感情を殺して接することもあります。
それは子どもの将来を奪うといった点で、人生を奪ったと言っても決して過剰ではありません。
高校手前までいくと子どもにも確率した自我が固定されるので、その段階から教育で子を変えるのは難しいです。
あたりまえに聞こえるかもしれませんが、
子どもに対しての教育・学習は子どもの年齢が低い方が効果的です。
親は親としてしっかりと、子を導く知識と教育法を勉強し、我が子を愛してあげなければいけません。
思春期の子どもは、扱いにくい。 何を考えてるのか判らなくなった。
いつも不機嫌でイライラしている。ちょっとしたことでキレる。
明るく活発だった子どもが、思春期に入るや否や、心を閉ざし自分の殻に
閉じこもってしまう。 反対に、手当たりしだいに、
自分の不快な感情・不安を撒き散らす子どもも・・・。
時には、自分で抑えきれず、モノを投げたり蹴ったり大声をあげて
暴れたりという、
暴力として出る事もあるでしょう。
自分の心に巣食う、訳のわからないモヤモヤ・抑えきれない苛立ちを、
自分でもどう扱っていいのか分からずに、子ども自身が苦しんでいる
姿なのでしょう。
また、思春期は性徴期にもあたり、身体の中ではすさまじく変化が起きる
時でもあります。男の子が男性に、女の子が女性に変貌していく過渡期。
それゆえ、さまざまな変化が
現れてきて、思春期の自分を持て余すのです。
思春期は、親や大人に取って難しい年頃であるのは言うまでもありませんが、
当の子どもたちにとっても、ものすごくしんどい大変な時期と言えます。
それゆえのキレやすさ・扱いにくさに、手を焼くのは当然なのです。
反抗期・反抗的な態度、口答え・反発・無視・睨みつける。
不登校、非行少年のような言動、繁華街をぶらつき深夜徘徊。
不良仲間のたむろ・タバコ・飲酒、果ては無断外泊。
外見も変化し、つけまつげにマスカラ盛り盛りの濃いメイクに、派手な洋服。
だらしない外見や、胸も背中もあらわなファッション・・・
今までと同じ子どもかと思うほどの変貌ぶりに、親は戸惑い振り回され、
精神的に厳しい状態に置かれます。