親に反発し、距離を置こうとするのが特徴
親に頼らず自分で決めて選択していこうとする時期
親から見ると、この時期の行動は何かと反抗しているように見えます。
たとえば、親と一緒の行動(外食、買い物など)を避け、親の提案で
続けてきたこと(稽古事、ファッションなど)には、やたらと
抵抗することもあるでしょう。
親の生き方や行動を引いた目で見て、「ダサい」「ウザい」などと批評し、
馬鹿にすることもあるでしょう。
また親だけでなく、教師や学校、親戚など、大人社会全般にも
批判的になったりします。そのため、教師の注意を素直に聞かず、
地域活動や親戚付き合いから遠ざかる子も多いものです。さらには、
大人社会が決めた常識やルールを破り、同年代の仲間のルールを
優先したりすることで、既存の大人の支配からの脱皮を試みる
行動もよく見られます。
このような態度は、子どもの方から積極的に「乳離れ」をしようと
試みている証。これを「心理的離乳」といいます。とはいえ、
まだ自己も確立されていませんし、身体も精神も発達途上の段階なので、
親には危なっかしく見えてしまうもの。
けれども、本人は真剣に親の依存から卒業し、親子関係を変えようと
試みているのです。