チェルノブイリのあるウクライナで、土壌改良事業に携わった河田昌東・NPOチェルノブイリ救援・中部理事も危険性を指摘する。
「我々が入っているジトーミル州は、がんはそれほどでもないんですが、多いのは心臓病、脳血管疾患です。放射線被害の例としてがんや白血病がよく指摘されていますが、現実には、内部被曝を原因とする心臓や脳血管疾患が問題なんです」
心筋梗塞、脳梗塞、脳溢血、クモ膜下出血などの血管系の病気です。 ウクライナ政府の発表したデータによると、全被曝者の7~8割が低線量領域にいた、内部被曝なんです。
ICRPやIAEAが設定している基準は、低線量領域の内部被曝には本来、当てはまらない。もちろんがん患者もいますが、実際には心臓や、脳の疾病が問題なんですよ」
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/2596