IQが135以上の幼稚園児

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794名無しの心子知らず
般的にIQと呼び習わすものには、生活年齢と知能年齢の差を基準とした
「従来の知能指数(IQ)」と、同年齢集団内での位置を基準とした
「偏差知能指数(Deviation IQ;DIQ,偏差IQ,偏差値知能指数)」の2種類がある。
すなわち、狭義のIQはDIQを含まずに従来のIQのみを意味するが、
広義のIQはDIQも含むという事である。本記事では、
DIQも含んで広義のIQを意味する場合は単に「IQ」と表記するが、
DIQを含まず狭義のIQを意味する場合は「従来のIQ」と表記する。
ウェクスラー式の全年齢、田中ビネーVの14歳以上の領域など、
日本の新しい知能検査は、大部分がDIQを採用しているものの、
田中ビネーVの13歳以下の領域や、田中ビネー1987年版(第4版)の全年齢など、
従来のIQを主体としている場合もある。

ウェクスラー式では、「全検査IQ(WISCではFull scale IQ;FIQ、
WAISではTotal IQ;TIQ)」「言語性IQ(Verbal IQ;VIQ)」と
「動作性IQ(Performance IQ;PIQ)」に分かれて算出され、いずれもDIQである。
なおFIQの数値はPIQとVIQの中間に位置するとは限らず、
例えばVIQは87でPIQは86だがFIQは85である場合など、PIQとVIQのどちらよりも低い場合や高い場合がある。
WISC-IIIでは、さらに 群指数という「言語理解(VC)」、
「知覚統合(PO)」、「注意記憶(FD)」、「処理速度(PS)」
の4種類の領域別の数値も算出され、これはIQと同じく中心値が100で標準偏差15の指数の形を取る。

田中ビネーVでは、14歳以上対象の場合に、総合IQの下に
「結晶性」・「流動性」・「記憶」・「論理推理」4種類の領域別IQを算出することが可能である。

VIQとPIQの差を「ディスクレパンシー」といい、あまりにも大きい場合は発達障害を疑ったり、
特別な支援を検討する。

795名無しの心子知らず:2008/03/13(木) 10:36:13 ID:f6UYe7Dq
算出法
従来のIQを算出する方法の検査では、

知能年齢(後述)÷生活年齢(後述)×100
で算出される。成人(何歳からかは検査によって違う)の場合は生活年齢を18歳程度に固定して計算する。

DIQを算出する方法の検査では、

(個人の得点−同じ年齢集団の平均)÷([15分の1または16分の1]×同じ年齢集団の標準偏差)+100
で算出される。ビネーの場合は16分の1、ウェクスラーの場合は15分の1を使用する。

796名無しの心子知らず:2008/03/13(木) 10:36:46 ID:f6UYe7Dq
一般的な知能検査では、平均値は100であり、85〜115の間に約68%の人が収まり、70〜130の間に約95%の人が収まる。
IQは100を中心として山型に分布する(正規分布)。ただし、従来のIQを使用する場合は、
必ずしも綺麗な分布ではない。標準偏差2つ分(2SD)以上平均値から乖離している場合は異常値とされる。田中ビネー式の標準偏差は16であるため、68以下と132以上が異常値とされる。
ウェクスラー式の標準偏差は15であるため、70以下と130以上が異常値とされる

797名無しの心子知らず:2008/03/13(木) 10:37:58 ID:f6UYe7Dq
被験者の知的な能力が、何歳の人の平均と同じかをあらわしたものを
「知能年齢(Mental Age(メンタル・エイジ),MA)」と呼ぶ。
「精神年齢」とよく言われるが、訳が不適切だとの指摘がある。
発達検査などの場合は「発達年齢」と呼ぶ場合も多い。
対義語は「生活年齢(Calendar Age(カレンダー・エイジ),CA)」であり、
「暦年齢」・「実年齢」などとも呼ばれる。「肉体年齢」ともいうが、
これは実年齢に対する肉体の成熟度合いの意味にも取れるので、
使用しないのが望ましい。例えば知能年齢が11歳3ヶ月で実年齢が11歳9ヶ月である場合は
「MA 11:3,CA 11:9」と表記する。この概念は、成人後はあまり有用ではないとされるが、
児童の発達を見るのには感覚的に受け入れやすい。

798名無しの心子知らず:2008/03/13(木) 10:39:12 ID:f6UYe7Dq
比較
IQの数字は、あくまで知能の発達の早さを意味するものであり、
異年齢の他人との数字の単純な比較によって直ちに天才的であるとか成人より高知能であるとかを断定することはできない。
たとえば5歳の児童が、10歳の平均的な児童と同じ知能を示せば、IQは200になる。だから、
IQ100の11歳児とIQ200の5歳児を比べれば、平均的な児童であるIQ100の11歳児の方が、
突出して数字が良いIQ200の5歳児より知能は高いことになる。
絶対値ではなく、月齢との相対値であることに留意しなければならない。

また、5歳でIQ100の人が7歳になったらIQ90であった場合、一見すると数字が低くなったので知能が退化したかに見えてしまう。しかしながら、
5歳時のMAは5歳0ヶ月であり、7歳時のMAは約6歳3ヶ月である。このため実際には知能水準は伸びている。
こういったことから、IQよりMAを使用した方が発達度合いが感覚的に分かりやすい場合もある