【単純?】男の子ってかわいい!【純粋?】

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367名無しの心子知らず
 私は息子の部屋のドアを開け、背を向けて座っている息子に
「ねぇ、翔くん。早くお風呂入りなさい」と言った。
息子は慌てた様子で
「ノックしろよ!
――風呂?後で入るよ。さっさと出ていってよ!」と言った。
 中学生になって急にそっけなくなったなぁ。
 ついこの間まで、口にチューしてくれたのに…
一緒にお風呂に入っていたのに…一緒に寝ていたのに……。
 翔くん。君が赤ちゃんの時。君の鼻に詰まった鼻水を口で啜って
取ってあげたのは、お母さんよ。なかなかオムツがとれなくて
パンツにしてからも、ちょくちょくお漏らししていた君のウンチの
ついたパンツを手で洗ってあげたのもお母さんよ。
風引いた時に一晩中看病して、手を握ってあげていたのもお母さんよ。
「そんなにそっけなくしなくてもいいでしょう。
何してたの?――ああ、メール。誰から?」
息子の手には携帯電話が握られていた。液晶画面には
メールと思われる文字が並んでいた。
「うっせぇなぁ!いちいち干渉すんなよ!出てけよ!」
私は押されるように、部屋から出された。
 気になる。誰からのメールだろう。あの慌てよう
…もしかして女?そんなのイヤだ!――ううん、そんなはず無い!
まだ中学一年生だ。大丈夫、大丈夫。
 翔が愛しい。赤ちゃんの時の天使のような笑顔も、もちもちの肌に
頬をすり寄せた時の肌触りも、抱っこしたときの温もりも
しっかり覚えている。すべてが可愛かった。今でも可愛い。
翔は最近少しずつダンナに似てきた。少年の顔から
少しずつ大人の顔に近づいている。
親の欲目かもしれないけれど、かっこいい。…だから心配。
368367:2005/05/28(土) 15:26:03 ID:h2+wX9Sd

 少し経って、翔がお風呂に入っている間に、私は息子の部屋に入った。
携帯電話はどこだろう。
 机の引き出しを開けて、中を探る。中にはゲームソフトと本が数冊入っている。
どうやら携帯電話は入っていないようだ。
本を手にとって見てみると、ゲームの攻略本が、一冊、二冊、三冊…それから…ああっ!?
 表紙にデンと女の顔がある雑誌…めくってみると、女の裸の写真がたくさん…。
 ふと机の横にあるゴミ箱が目に入った。"それ"は入ってませんようにと
願いながら、中を見たけど、やっぱりあった。丸められたティッシュがいっぱい…。
 最近、「ゴミ袋ちょうだい」と言って、自分の部屋のゴミを自分で片づけて、
自分でゴミ出しするようになったから、自立心がでてきたのかと思っていたのに…
そういうことだったのか……。あの子がこんなエッチな本を読みながら、
自分のモノをいじってるなんて…
そんなことをして、気持ちいいと思ってるなんて……。

 親ならこれを健全な成長と喜ぶのが正しいのだろうけれど、
私の心は、息子が自分を汚していると感じてしまう…。
 切ない、やるせない、憂鬱な気持ちになった。
生臭い男の一面が、まだ十二歳のあの子の中に、
もうすでにある…そんなこと考えたくもなかった。

 そう考えるとますます、さっきのメールが気になる。誰だろう。
机の引き出しをすべて調べたが無い。ベッドの布団をめくったら見つかった。
 早速、携帯電話の中を見た。
さいわいロックは掛かっていないようだ。
今までに届いたメールを確かめてみると
"あやか"という差出人からのメールがたくさんある。
一抹の不安を覚えつつ私はメールを読むことにした。
369367,368:2005/05/28(土) 15:27:31 ID:h2+wX9Sd
一番日付の古いメールから目を通した。
「翔くん。わたしの告白OKしてくれてありがとう。よろしくネ」
いきなりの衝撃…!あの子にもう女が、まだ、十二歳なのに……。
次のメールに目を通すと
「翔くん。今日、キス断ってゴメンね。でも、まだ早いと思う」
いきなりキスの話…。
おそるおそる次のメールを見ると
「キスっていいもんだね。翔くんのクチビル柔らかかった。
よかった。幸せな気持ちになったよ。
これならもっと早くすればよかった。またしようね。好きだよ」
って…キスしちゃったのね…。
あの子のくちびるにメスガキのくちびるが…唾が…。
想像しただけで、胸がムカムカしてきた。泣きそうだ。
もう恐い。読みたくない…
そう思いながらも気になって仕方がないので、次のメールを見る
「翔くん『僕のことが嫌いなの?』なんて言わないでよ!
好きに決まってるでしょ!
でも好きだからって、どうしてそんなことしなくちゃいけないの!?」
そんなこと…?そんなことってどんなこと!まさか!
あわてて次のメールを開く
「…翔くん。
わたし、翔くんのこと好きだからさせてあげたんだよ。
恐かったし、痛かったし、ぜんぜん気持ちよくなんてなかった。
翔くんが好きだから、わたしのことを好きっていってくれたから、
させてあげたんだよ。
好きだからしたいって翔くんが言ったからだよ。
わたしのこと嫌いにならないでね」
私はもう、泣いていた。
胸に焼けるようなやり場のない怒りがこみあげる。
美しい夢の世界が音を立てて壊れていく感じがした。
370367,368,369:2005/05/28(土) 15:28:41 ID:h2+wX9Sd

 手から力が抜けて携帯電話を落とした。
拾おうと腰をかがめると、携帯電話の下に、日記帳がある。
翔の日記だ。私は日記を手にとって開いた。
「5月27日(晴れ)
あやかとやっとエッチができた。
学年一カワイイって人気があるコと
やれたなんてうれしい。
すでにケイケンしている啓太のアドバイスどおり
『僕のことが好きならエッチさせてよ』と
言ったらさせてくれた。
指であやかのあそこを開いて、少しずつ入れた。
あやかが痛がって泣くし、かたくてなかなか入らなかった。
やっと入れたら、あやかの股から血が出てきた。
腰を動かしたらだんだん気もちよくなってきた。
だけどあやかは痛がって泣いて、やめてと言った。
でも、気持ちいいからやめられなかった。
『膣の中で射精すると妊娠する』と学校で習ったことを
思いだしたから出したくなったら抜いて、外で出した。
とても気もちよかった。女って気もちいいもんだなと思った。
また明日もしたい。」

 …なんだこれ。これが十二歳の書いた日記?
まるでナンパ師じゃないか。女の子への愛情がまるで無いみたい。
「エッチがしたかった。気持ちよかった」それだけじゃないか。
 真面目な良い子だと思っていたのに。
私があんなに愛情いっぱいに育てたのに
人をモノみたいに思う子になってしまったのだろうか…。
371367,368,369,370:2005/05/28(土) 15:30:23 ID:h2+wX9Sd
 私はこのことを夫に話した。
夫から翔に女の子をどう思っているのか聞いてもらい
女の子とどう接するべきかを話してもらうことにした。
(性のことは女の私からは息子には話しににくいし
息子が何を言うかを考えると恐かった)

夫は仕事から帰ってから、翔を連れて外にでた。

帰ってきた時、翔の右目には青あざができていた。
何があったのか、何を話したのか、翔も夫も何も言わない。

 後日、翔の友達から聞いたところ
翔はあやかという女の子とは別れたそうだ。