台湾「教育部」はこのほど、幼児の人格形成への悪影響を懸念して、
幼稚園での英語レッスンを全面的に禁止すると発表した。
各地方に対しては(1)PR、指導(2)改正(3)期限内での改善(4)英語クラス募集人数の減少(
5)既定プランの取消――を段階的に実施するよう求めた。
10日に行われた同部の説明によると、さきに幼児教育発展委員会と英語教育推動(推進)委員会から
「母国語の軽視・混乱につながるおそれがあり、低学年での英語学習は望ましくない」との提言があった。
これを受けて同部は、教育をすべて英語で行っている幼稚園、および英語を学習科目に設定している幼稚園は一切不適格とすることを決定。
現在大人気の「バイリンガル幼稚園」「完全英語教育幼稚園」は近く全面的に禁止される。
台湾の幼児教育の一部専門家は「台湾の母国語はあくまで中国語」と指摘し、
「教師が生徒を教育し、生徒の人格形成に携わり、相互に人間関係を築くには、
絶対に母国語によらなければならない」と主張する。
完全英語教育校では中国語の使用が禁じられているため、
生徒が自分を表現できずにストレスをため込むといった事態が懸念される。(編集KS)
「人民網日本語版」2004年2月11日