岡山大 小児科 森島恒雄教授によると、下記のように言っています。
(この件では詳しい人です 参考:
http://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/1125wakuchin.html )
タミフルのこと
1. 先ず、この混乱の背景に、米国で、今シーズン、インフルエンザが大流行し、
脳症を含む、100例以上の死亡報告例が出ており、米国民がパニックに
近い状況で、タミフルの需要が一気に高まり、政府と米国ロシュが、
本来適応のない1歳未満に使われることを警戒し、ロシュから
注意勧告(適応年齢の確認)が出されたことがあります。
2. それを受けて、日本では、厚生労働省の指導の下、中外製薬から
同じ注意喚起がなされたものです。
3. 大事な点は、行政指導の下、こうした勧告がなされている点で、
幼若ラットの脳内薬物濃度云々は、その一つの言い訳にすぎません。
4. 以上から、残念ながら今、1歳未満のお子さんに投与し、何か起きたとき?
その先生を守るすべがありません。したがって、使えない状況と判断いただくの
が妥当と思います。
5. しかし、たとえば、心臓や血液疾患、神経疾患などがあり、ウイルス抗原が
確認された、明らかに重症化する子どもには、インフォームドコンセントの下、
投与していくしかないでしょう。
6. この状況をうち破るためには、厚労省や製薬会社では無理で(動かないと思いま
す)、小児科学会レベルで、独自に市販後調査を厳密に実施し、有効性、安全性
を厚労省に示し、添付文書の改訂を目指すのが現実的と思いますがーーー。