★男女の産み分け 6★

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904名無しの心子知らず
*ニューズウィーク日本版 2004・2・4号
http://www.nwj.ne.jp/public/toppage/20040211/lwcontents.html

医療 親が決めるベビーの性
■科学が挑む産み分けの神秘
 最新技術から伝統的な手法まで3つの産み分け法
■アジア 男の子信仰が生む赤ん坊殺しの闇
■俗説 それでも信じたい産み分け必勝法
905名無しの心子知らず:04/02/05 13:20 ID:w9N0ZQ2F
親が決めるベビーの性   クロディア・カルブ  ニューズウィーク日本版2004年2月4日号 P.38

>ジェフリー・スタインバーグが所長を務めるこの研究所(注・ロサンゼルスにある不妊治療研究所)では、
体外受精で得た受精卵に着床前遺伝子診断(PGD:Preimplantation Genetic Diagnosis)を実施している。
この方法で受精卵の性別を調べて子宮に移植すれば、ほぼ確実な産み分けが期待できるという。費用は
1万8480ドルだ。
 昨年11月、シャーラの卵とシェーンの精子が「試験管」内で出合い、14の受精卵が誕生した。女児の
受精卵は7個で、
そのうち3個がシャーラの子宮に移植され、2個が着床。7月に双子の女児が生まれる予定だ。
>バージニア州の遺伝・体外受精研究所(GIVF)は、精子選別技術「マイクロソート」の臨床試験を行っている。
>いま最も論議を呼んでいるのはPGDだ。不妊のために体外受精を行ったカップルに性別を教えるクリニック
もあるが、単に産み分けのためにPGDを行うクリニックも出てきた。希望者全員にPGDを行うことを決めたとたん、
「噂が広まった」と、不妊治療研究所のスタインバーグは言う。
906905つづき:04/02/05 13:21 ID:w9N0ZQ2F
>産み分けのためのマイクロソートの臨床試験には95年の開始以来、1300組以上のカップルが参加。
主に男性が発症する遺伝病を防ぐための臨床試験も行われているが、こちらの参加者は10分の1程度だ。
 精子選別技術としては初めて、安全性と有効性について米食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration)
のお墨つきを得られるのではないかと、GIVFは期待する。「できるだけ多くの人々にマイクロソートを利用して
もらいたい」と、GIVFのキース・ブラウアーは言う。
 マイクロソートは蛍光色素などを用いて、男児になる精子と女児になる精子を選別する(42〜43ページ参照)。
産み分けを希望するカップルの大半には不妊の問題はないので、体外受精ではなく、精子を選んだ後に
人工授精を行うのが一般的だ。
 マイクロソートは完璧な技術とは言えない。1回の費用は2500ドルを超え、大半のカップルは1度では妊娠
にいたらない。しかも、産み分けに失敗するケースもある。最新データによると、希望どおりに女児が生まれる
確率は91%で、男児の場合は76%だ。

>PGDは、受精卵の段階で遺伝性疾患の有無を調べるために開発された技術。遺伝病で子供を失った
人たちが、10年ほど前からPGDを利用してきた。
>ラスベガスとメキシコにも施設をもつ不妊治療研究所が、産み分け希望者を対象に行ったPGDは約100件。
今までに約40人の子供が生まれているが、産み分けに失敗した例はない。
907名無しの心子知らず:04/02/05 13:23 ID:w9N0ZQ2F
科学が挑む産み分けの神秘    ニューズウィーク日本版2004年2月4日号 P.42

【マイクロソート方式】
1. 男性の精子を、女の子を作る精子(X染色体をもつ)と男の子を作る精子(Y染色体をもつ)にあらかじめ分類
してから受精させる方法。現在、臨床試験が行われている
2. まず、染色体に吸収されやすい蛍光色素で精子を着色する。X染色体はY染色体よりも大きいため、吸収
される色素の量が多い
3. 色づけされた精子にレーザーを照射。より多くの色素を吸収しているX染色体は赤い光を放ち、Y染色体は
緑に輝くため、色によって精子を分類することが可能になる
4. 精子を電極装置に通す。X染色体の精子は正の電荷、Y染色体の精子は負の電荷を帯び、対極の電極板
に引き寄せられる。ただし、100%正確に分類できるわけではない
5. 親が希望する性の精子が、人工授精などの手法を使って卵子と結合し、うまくいけば妊娠する

精子を分別装置に送り込む

精子
Y染色体、X染色体(大きさはY染色体の2倍ほど)

蛍光色素で精子を着色

レーザー照射によって色素が発光

電極
↓                 ↓
プラス電極板        マイナス電極板
男の子            女の子
Y染色体をもつ精子    X染色体をもつ精子
(産み分け成功率76%)   (産み分け成功率91%)

レーザーによってY染色体は緑に、X染色体は赤に発光する
908907つづき:04/02/05 13:24 ID:w9N0ZQ2F
【着床前遺伝子診断(PGD:Preimplantation Genetic Diagnosis)】
1. 当初は遺伝子の異常を調べたり、遺伝的疾患を予防する目的で開発された。女性から複数の卵子を採取
してシャーレ内で受精させる体外受精によって、受精卵をつくる
2. 受精から3日後、溶液の中で培養された複数の受精卵の細胞を採取し、それぞれの染色体を調べて性別
を判断する。Y染色体があれば、その受精卵は男の子になる
3. 希望の性に成長する受精卵を子宮に戻す。3つの方法のなかで最も費用が高く母体への影響も大きいが、
受精卵がうまく着床して妊娠が成立すれば、産み分け成功率はほぼ100%

6〜8個の受精卵が溶液内で培養される

受精卵から細胞を採取

細胞

顕微鏡でスキャン

男の子の証し
Y染色体が黄色く発光している

【エリクソン法】
1. 数十年前から行われている産み分け法で、試験管内の水溶性タンパク質溶液に精子を入れて性別を判断
する。精子は頭部が重いため、試験管の底へ向かって泳いでいく
2. 男の子をつくるY染色体はX染色体より小さめで、Y染色体をもつ精子はX染色体をもつ精子よりも早く試験管
の底に達する。希望の性別の精子を抽出し、子宮に注入する
3. 費用は比較的手ごろ。この方法の支持者によれば、男子産み分けの成功率は78〜85%。一方で半々にすぎ
ないという批判もある

試験管
精子  ↓ X染色体をもつ精子はゆっくり泳ぐ
溶液  ↓ Y染色体をもつ精子は速く泳ぐ
909名無しの心子知らず:04/02/05 13:25 ID:w9N0ZQ2F
それでも信じたい産み分け必勝法
食事から体位、補助ツールまで   カレン・スプリンゲン ニューズウィーク日本版 2004年2月4日号 P.45

 現代でも、根拠の薄い産み分け法が広く信じられている。それもそのはず。まったく効果がなくても、男女が
生まれる確率はほぼ半々だから、2回に1回は「成功」していることになる。さまざまな俗説をまとめてみた。

■体位
 X染色体をもつ精子を受精させる(女の子が生まれる)には、女性がセックスをリードすべき。正常位で女性
のほうが先にオルガスムに達し、行為の後は男性の左側で眠ること。
 Y染色体をもつ精子を受精させる(男の子が生まれる)には後背位で。女性がオルガスムに達する前に、男性
は深く挿入して射精すること。
■食事
 女の子が欲しいなら、母親は野菜や糖分、カルシウムの多い食事をとること。男の子なら赤身の肉と塩味の
スナック。
 ランドラム・シェトルズの『男女の産み分け法』によれば、男の子が欲しい場合、性行為の30分前に男性が
コーヒーを飲むといい。Y染色体をもつ精子の動きが速くなる可能性があるからだという。
910909:04/02/05 13:26 ID:w9N0ZQ2F
■タイミング
 男の子が欲しければ排卵日(目安は月経開始から14日目)、女の子なら排卵の数日前にセックスすると
いいと、シェトルズは書いている。だが95年には、「排卵と性交のタイミングは子供の性別には無関係」との
研究結果が出ている。
■温度
 男の子が欲しい男性は、性器を温めないように。熱い風呂やタイトな服装はだめ。Y染色体をもつ精子が
熱で死んでしまうおそれがある。
■補助ツール
 18世紀のフランスでは、男の子が欲しい男性は左の睾丸をひもで縛ったという。Y染色体をもつ精子は右、
X染色体をもつ精子は左の睾丸から出るという説があったため。
■月
 満月のときにセックスすると女の子、半月のときは男の子が生まれる確率が高い。
■禁欲
 女性の排卵日の4日前くらいから男性が性行為を絶つと、男の子が生まれやすい。Y染色体をもつ精子は
小さくて生命力が弱いので、精子をためておいて排卵日に頑張ってもらう。女の子なら、排卵の2日前まで
が踏んばりどきだ。

 こうした方法が効くとは決してかぎらないので。念のため。