【松田道雄】一番優れた育児書は?【Mr.スポック】

このエントリーをはてなブックマークに追加
117名無しの心子知らず
お誕生日ばんざい

誕生日おめでとう。1年間の育児で母親として多くのことを学ばれたと思う。
赤ちゃんも成長したけれども、両親も人間として成長されたことを信じる。
1年を振り返って、母親の心にもっとも深く刻み込まれたことは、この子には
この子の個性があるということに違いない。その個性を世界中で一番よく知っ
ているのは、自分において他にないという自信も生まれたと思う。その自信を
一番大切にして欲しい。
人間は自分の生命を生きるのだ。いきいきと楽しく生きるのだ。
生命を組み立てる個々の特徴、例えば小食、例えば痰がたまりやすい、が
どうあろうと、生命を生き生きと楽しく生かすことに支障がなければ、意に介
することはない。小食をなおすために生きるな。痰を取るために生きるな。
118続き:03/06/09 15:04 ID:Bz1aMu6a
小食であることが、赤ちゃんの日々の楽しさをどれだけ妨げているか。
少しくらい咳が出ても、赤ちゃんは元気で遊んでいるではないか。
無理に嫌いなご飯をやろうとして、赤ちゃんの遊びたいという意志を押さえ
つけないがいい。咳止めの注射に通って、満員の待合室に赤ちゃんの活動力を
閉じこめないがいい。
赤ちゃんの意志と活動力とは、もっと大きな、全生命のために、ついやされるべきだ。
 
赤ちゃんの楽しみは、常に全生命の活動の中にある。
赤ちゃんの意志は、もっと大きい目標に向かって、鼓舞されねばならぬ。

119続き:03/06/09 15:05 ID:Bz1aMu6a
赤ちゃんと共に生きる母親が、その全生命をつねに新鮮に、つねに楽しく生き
ることが、赤ちゃんのまわりを常に明るくする。
近所の奥さんは遺伝子の違う子を育てているのだ。長い間かけて自分流に成功
しているのを初対面の医者に何がわかる。

「なんじはなんじの道をすすめ。人びとをしていうにまかせよ。」(ダンテ)