http://www.asahi.com/national/update/1103/007.html 里子殴り死なせた疑い、女性逮捕「泣きやまないので」
乳児院から里子として引き取った女の子(3)を殴り死なせたとして、栃
木県警宇都宮中央署は3日、宇都宮市日の出2丁目、韓国籍の主婦李永心
(リ・エイ・シン)容疑者(43)を傷害致死の疑いで緊急逮捕した。
李容 疑者は「泣きやまないので腹が立った」と供述しているという。県警では、
女の子の全身にアザがあることから、以前から虐待があった可能性があると
みて調べている。
調べでは、李容疑者は3日午前1時ごろ、自宅のアパートで、7月に宇都
宮市内の乳児院から引き取った大沼順子ちゃんの頭を素手で数回殴り、
約1時間後に死亡させた疑い。家にいた夫が119番し、順子ちゃんを病院に運
んだ。不審に思った病院から、県警に通報があった。
死因は外傷性の急性硬膜下血腫。暴行によるものとみられ、遺体の腕や脚
などには多数の古いアザがあった。県警は、李容疑者が虐待を繰り返してい
たとみて調べている。
順子ちゃんを李容疑者に養育委託した県中央児童相談所によると、委託し
た7月以来の家庭訪問を1日にしたときは円満そうだったという。李容疑者
は日本人の夫(43)と01年9月、「子どもが出来なかったから」と里親
になることを県に申請。同年12月に順子ちゃんの兄(4)を引き取った。
同相談所は今年3月、「兄と妹そろって生活した方がよい」と考え、李容
疑者夫婦に順子ちゃんの養育を持ち掛けた。順子ちゃんが夫婦と面会した
り、自宅に短期宿泊したりして養育が可能か調査。7月12日に養育委託し
た。夫婦は将来、兄妹を養子にする意向だったという。
同児童相談所の金子準二所長は「近況報告は電話が多かった。家庭訪問の
回数が多ければ異変に気づけたかもしれない。里子のサポート態勢を見直し
たい」と話した。 (20:12)