■■半沢あいpart11■■

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秋葉原殺傷　池田小事件から７年目の日に
　秋葉原の無差別殺傷事件で８日逮捕された加藤智大容疑者（２５）は警視庁の調べに「人を殺すために来た。世の中が嫌になった」と供述した。

　通り魔事件はなぜ繰り返されるのか。派遣会社が借りたマンションで暮らしていた加藤容疑者。識者は疎外感や計画性を指摘し「社会への理不尽な恨みが背景にあるのでは」との声も上がった。

　加藤容疑者は、レンタカーのトラックで歩行者天国に突っ込み、サバイバルナイフで次々と通行人らを刺した。

　ジャーナリストの大谷昭宏さんは「同世代の若者らが集まり、休日を楽しんでいる場所が狙われた。社会への理不尽な恨みや、自分だけが取り残されているという疎外感が凶行につながったのではないか」と推測。

　レンタカーを使うなど計画性がうかがわれ「（２００１年に）児童８人が殺害された大阪教育大付属池田小の事件と同じ日というのも偶然ではないという気がする」と話した。

　不動産会社によると、加藤容疑者が住んでいた静岡県裾野市のマンションの部屋は、人材派遣会社が法人契約していた。容疑者の普段の生活ぶりは不明だが、低賃金で身分の不安定な非正規労働者をしていた可能性も浮上している。

　藤本哲也中央大教授（犯罪学）は「格差やワーキングプア（働く貧困層）が問題となる中、社会に適合できずに不満を爆発させるタイプの犯罪が起きている。米国では断続的に銃乱射事件が起きているが、犯罪の米国化が進んでいるともいえる」と指摘する。

　通り魔事件は今年も相次ぎ、東京都品川区の商店街で男女５人が包丁で切りつけられた事件や、茨城県土浦市のＪＲ荒川沖駅で８人が包丁で刺され、１人が死亡する事件が起きている。

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秋葉原殺傷　見る間に生気失う被害者たち

　歩行者天国の交差点に突然現れた静岡ナンバーの２トントラックがすべての始まりだった。７人の命が奪われ、１０人がケガをした東京・秋葉原の無差別殺傷事件。
「撃つぞ」と拳銃を構えた警官が容疑者を取り押さえるまでわずか数分間。いったい何が起きたのか。

　午後０時半ごろ、トラックは突然、通行人に突進した。ハンドルを握っていたのは静岡県裾野市から来た加藤智大容疑者（２５）。とっさに身をかわした数人を通り過ぎ、交差点に突っ込む。
「ドーン、ドーン」。衝撃音に足立区の男性看護師（３５）が振り向くと、交差点に２人が倒れていた。

　トラックは交差点を数十メートル通り過ぎて停止した。新宿区の自営業者（５７）は、運転席から降りた男が３人に次々体当たりしている姿を見た。サバイバルナイフで刺す瞬間だった。最初に襲われたのは若い男性。
次に携帯電話をキャンペーンしているような服装の女性。そして中年男性。

　近所の駐車場の管理人（６３）がケガ人に駆け寄った。「大丈夫か。名前は」。見る見る顔色が悪くなり、意識が遠のいていくのが分かった。「早く警察が来ないか。死んでしまう」

　救護活動が始まった交差点。「男は何かをしゃべりながら、倒れていた１人に馬乗りになり、刃物で何度も刺した」と大田区の男性フリーター（１９）は興奮していた。

　男性看護師は、ケガ人を介抱していた警官が刺されるのを見た。よろめくように倒れる警官。救護を手伝った運転手（４２）は「とにかくひどい状態だった」と話した。

　加藤容疑者はサバイバルナイフを握り締め、歩行者天国の大通りを南に向かい走り始めた。「ワー」「キャー」。悲鳴とともに数百人が一斉に逃げ出した。

　交差点から数十メートル離れた路地。ビル７階に住む男性（８０）が窓から下を見ると、血だまりに人がうつぶせになっていた。「通行人が男性にタオルを当てて呼び掛けていたが、救急車に乗る前には反応が薄れていた」と近くのパソコン店店員（３３）。

　この路地で、加藤容疑者は交番の警官らに追い詰められた。外国人観光客向けの店を営む男性（５０）が目撃。加藤容疑者が振り回すサバイバルナイフと警官の警棒がぶつかる金属音が何度も響く。「撃つぞ」。
腰にゆっくりと手を回し、拳銃を構えた警官。ナイフを捨てた加藤容疑者に、非番で居合わせた警官も加わり、取り押さえた。パトカーが到着した時、加藤容疑者はすっかり静かになっていた。

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秋葉原殺傷　２ちゃんねるに犯行予告？

　インターネットの掲示板「２ちゃんねる」に秋葉原の無差別殺傷事件を予告するような書き込みがあったことが８日、分かった。

　掲示板には、５月２７日未明に「秋葉原で忍者姿の痴漢が刀振り回し大惨事！」のタイトルで「６月５日以降に絶対事件起こる」などと書き込まれていた。

　事件が報じられた８日午後からは「これまじ？」「冗談じゃすまされないぞ」などの記載が相次いだ。